考えたことはありませんか?

『この<夢>を紡ぐのが 自分だったなら』

と……。






   <夢売りの館>
   夢占いたします。

 愛想のない文字で、そう書かれた看板が架かっている。小ぢんまりとした商店街の中の小さな路地にある、これまた小ぢんまりとした建物が、この<夢売りの館>だった。
 毎日沢山の人が訪れるのに、他の客と出逢うことはない。店の人間は中性的な面立ちの青年が一人、そしていつも碧の瞳に漆黒の翼の鴉が止まり木に止まっていた。


 黄昏時に訪れた、おそらくこの日最後の客の話を、青年は穏やかな笑みを浮かべて聞いていた。
 やがて、青年がひとつ頷いて立ち上がった。傍らの止まり木に右手を差し伸べ鴉を止まらせる。艶やかな漆黒の額を撫でて振り向いた青年の微笑は、先刻よりも店内が暗いせいか、陰影を増し、艶を増しているように思われた。腕に乗せた鴉と同じ、漆黒にも濃緑にも見える瞳をきらめかせて口を開く。
「考えたことはありませんか? 『この<夢>を紡ぐのが自分だったなら』と……」
 息を飲んだ客に、青年はいっそ妖艶とさえ言える眼差しを向けた。






『夢売りの館』アンソロジーのお知らせ





皆さんこんにちは、【Super Selfish Space】の相川氷牙です。
さて、突然ですが、当サークルの代表作(?)『夢売りの館』の、アンソロジーが発行されることになりました。
て、いうか、発行することにいたしました(自分で・笑)。
「えっ、なんで!?」 (読者様の心の叫びを代弁、ていうか当然の疑問)
……なんでって、なんか、なんとなく?(をい)
アンソロジーというかテーマ競作というかゲスト様交えて自主パロ本というか!? 言うなれば『夢売りファンブック』ですか!? つーかそんなん自分で企画するなよ恥ずかしいヤツだなあおい、という気はしますが、そーゆーことになってしまったんだからしょうがない。
と、いうわけで(?)豪華執筆者様のご協力をいただき、発行いたします!
『夢売りの館』をご存知で、そんな夢とも現ともつかない不思議な亜日常の世界をうっかり気に入ってしまった方(笑)、『夢売りの館』という聞き慣れない単語(笑)にうっかり興味を持ってしまった方、ぜひぜひ、お手にとってくださいませ。


<夢売りの館アンソロジー概要>
タイトル夢幻帳<むげんちょう>
表紙画像

表紙

裏表紙
濃淡緑の2色刷で鴉の羽が舞ってます!
素敵なのです!(自画自賛(笑)&印刷会社様に感謝!)
発行時期:2005年5月5日(コミティア合わせ)
サイズ・価格等:A5、92P、オフセット・表紙2色刷。頒価500円!
執筆者様紹介(五十音順) 葵那珂sama【JECT in "Blue"】
飯田浮浪斎sama【雑草屋】
紅華sama【BLAZE SCORPION】
高波修sama【湘南ソロモンFKO】
柳田のり子sama【柳屋文芸堂】
夕暮乃秋sama【小さな夢工房】
相川氷牙【Super Selfish Space】
委託先様
【雑草屋】(東京)
【湘南ソロモンFKO】(東京)
【小さな夢工房】(東京・神戸)
【柳屋文芸堂】(東京)
(カッコ内は主な出展イベント所在地)
※「東京」には近郊の大手創作オンリを含みます
入手方法各同人誌即売会にて【Super Selfish Space】または上記委託先様のスペースをお訪ねください。
遠方にお住まいの方・イベントに来ることができない方は、当サークルの通信販売をご利用くださいませ。


☆ このアンソロ本の委託販売を引き受けてくださる方を募集しております。最小単位は5冊です。全国どこでも大歓迎! 詳しくは下記アドレスまで、『夢売りアンソロ委託問い合わせ』の件名でお問い合わせください。
☆ 参加イベント等、お問い合わせは随時受け付けております。下記アドレスへ、『夢売りアンソロ○○問い合わせ』の件名でお願いします。

☆ この告知ページへのリンクは自由です。むしろ歓迎・懇願(懇願!?笑)。下の「閉じる」ボタンで閉じられるようになっているので、別窓での表示をオススメします(強制ではナシ)。
 URL → http://www5d.biglobe.ne.jp/~aikawa/anthology-yumeuri.html
リンクバナーはございません。テキストリンクで。素敵バナー作ってくださる方募集中ですv(笑)

 連絡・問い合わせ先 → aikawa_hyoga☆msn.com
 (迷惑メール対策のため、@を☆にしております。半角の@に直してください)




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LAST UPDATE 2005.05.23 表紙・裏表紙画像公開。通販情報へリンク。
2005.04.30 ページ数及び頒価確定・公開。スペースNo.公開
2005.03.21 執筆者様公開、概要UP(そしてページ数大幅増・笑)
2004.12.31 タイトル(仮)発表、発行日決定、参加表明〆切ちょっと延長
2004.11.21 告知UP
【Super Selfish Space】
presented by Hyoga AiKawa