僕たちの永遠

──written by 万里ちひろ@万里の長城netねっと☆

朝の涼やかな音が、聖地に響く。
僕は、隣で眠る永遠の人の腕の中で目覚めた。

「……ランディ様」
「ん……」
そっと耳に囁きかけると、くすぐったそうに微笑んで。
静かに目を開ける……僕だけの……あなたの青い空のような瞳。
「おはよう、セイランさん」
僕の顔が間近に見えたのが、そんなに嬉しい?
彼は、僕にやさしく口づけて。
「昨夜は……」
「……ええ。僕は、ランディ様のものになった」

彼と初めて会った日から。
この、聖なる地へやってきた日から。
なんとなく予感はあったんだ。

──僕は、この人に。

だから……僕は、ランディ様の部屋にやってきた。
彼にさしのべられた手をとって。
一つの毛布にくるまって。
戯れて──いつしか口づけあって。
気がついたら……絡み合っていた。

僕は、ランディ様と一つになった。

──幸せ……か。
うん。これをそう呼ぶんだ。
初めて知った気がするのは、気のせいじゃない。

僕を抱きしめる……彼のせい──

「今日は……日の曜日ですね、セイランさん」
「ええ」
「誰も……来ないから」
「……ええ。ランディ様」

彼は、僕の肌にそっと唇を近づけて……

「ランディ様……」
「セイランさん……」

また、一つに溶け合っていく。
彼と僕を包んでいた毛布は……するり──ベッドの下へ落ちていった。

再び絡み合って。
あなたのやさしくたくましい総てが、僕の体中に降ってくる。
僕の肌に、あなたの温もりが刻まれていく。

艶やかな永遠を手に入れた僕たちの物語は、これから始まる──




さんくすめっせーじ(by ひろな)     2001.8.5

きゃーっっっ!!!
もう、ちょっとみなさんっ! 素敵ですのよランディ様! セイランさんも素直ですのよ!(爆)
ああ、私、こんなもったいないものいただいてしまっていいのでしょうか……。
今年の夏コミ、ひろなはちひろさんのサークル【万里の長城】で売り子のお手伝いをさせていただくことになりまして(10日(金)東2、V50aです。クラvリモ&頼vあか)、これはそのお礼、だそうなんですが……うっわあもう、たかじけない!! だってだって、サークル参加証をいただけちゃっただけでも万歳なのに、その上こんな素敵なイラスト&お話まで……っ!
ちひろさんは、上述の通りノーマルカップリングで活動してらっしゃる方です。そんな方が、腐った私のために(笑)、ランセイを……っ! これが初書きだそうです。ごめんねちひろさん、思わぬ経験をさせてしまって(苦笑)。もう素敵ですよ〜。表現が綺麗ですよね。どきどきしちゃいますよねo(^o^)o
セイランさんてば、ランディ様のおかげで初めて幸せ知っちゃうんですね〜、はぁ〜うっとり〜ん。──と、思わぬプレゼントにメロメロになったひろなでありました。きゃv(爆)


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