夜が明けていく
空を見上げながら 僕は想う
この空を知ることなく眠るあなたを

   こわしてしまいたい

空が あなたの色になっていく
あなたが 空に還る日が 近づいている



   熱病

さみしくて
人恋しくて
誰でもいいから抱きしめて欲しいと思うのに

思い浮かべる“誰か”は
いつでも必ず
あなたの腕で
あなたの声で

目の奥が熱いのは熱のせいだと
言い聞かせることはできなくて

ただ

会いたい



呟くことも できなくて



How to

望み方を知らないから 何を望むことも知らずに生きてきた
愛し方を知らないから 何を愛すことも知らずに生きてきた

望むことを知り 求めることを知っても
愛され方は 未だ知らず
愛し方は 未だわからず



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