この手の中
にぎりしめて生温くなった金属のカタマリ
キミとボクとをつなぐ文明の利器
たったひとつのボタンで 夜空を飛び立ち電波はキミのもとへ
なんてカンタンで なんておそろしい
だってボクはキミに会えてないのに
それが確かにキミの声だなんて いったい誰が言いきれるのか
それなら必死に夜道を走って
汗をかいたままの手でキミを抱きしめに行くよ
Siren
凍てつく月夜に出会った
静けさと冷ややかさと美しさと烈しさとを併せ持つ人
凛と凍る音が鼓膜を撃った
網膜に灼き付いた 月の残像
きこえない音 きえない歌声
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雲を越えて
今 手を伸ばして 雲が掴めるならば
君にあげたい 君に見せたい
君に見せに 会いに行きたい
月夜
あなたに会えないから 夜がこんなにも長い
あなたがいないから 夜はこんなにも暗い