第12集(2003年12月1日〜2003年12月31日)


2003年12月31日(水)

大晦日です。雑務を終え、今年の打ち上げをしようとまず西葛西メトロセンター内にある「長盛庵」で年越
そばを食べ、 更には泡盛を飲みに「利葛西 沖縄」(西葛西6−8−4)に行きました。 「ここでも年越じゃ
あ。」と沖縄そば(650円)を注文し、我が人生初の沖縄そば年越しを実現してしまいました。
沖縄そばを食べた私はお品書きにある各種泡盛の中でどれを飲もうかと非常に迷ったのですが、やはり
3年以上の醸造期間を置いた古酒(クース)を飲もうと、「瑞穂」という名の泡盛を一合注文したのでした。
「瑞穂」が届き、それを一口飲んだ私はその高級ブランデーのような垢抜けた味と口当たりのよさに驚き
ました。もうこれはゆっくり飲んでその味を楽しまねばなりません。至福のひとときです。

暫く泡盛の味に喜んでいた私は、そうそう、せっかく泡盛注文したのだから酒肴も注文しないとと思い、
「チキアギーイリチャー」(沖縄のかまぼこ)を注文しました。これはさつま揚げに近い感じの練り製品で
すが、炒められた味が香ばしくて泡盛の酒肴にぴったりの一品でした。西暦2003年は今日でおしまい
なのですが、その最後の日においしい泡盛と沖縄料理で締めくくることが出来たのが本当に嬉しかった
です。


2003年12月30日(火)

西暦2003年もあと今日と明日を残すのみとなり、あちこちの商店街もお店によっては正月休みに入りだ
してますが、そろそろ私もこの大晦日と正月三が日をどう過ごそうかと考えないといけないなあと思ってお
ります。今回の年末年始は帰省しないと決めており、年中無休ゾーンを楽しもうかと考えてますが、「予定
は未定」です。実を申しますと今日も予定は未定で行き当たりばったりの過ごし方でした。さあ、年末なん
やから「第9」聴かんといかん「第9」。今日こそは「第9」聴くぞー。(予定あるやんか。)

と、いう訳で私は性懲りも無くアントン・ブルックナー(1824−1896)の「交響曲第9番ニ短調」のCDを聴
いてしまったのでした。同じネタ何回やっとるんじゃあ。

ただでさえ長い曲なんで手短にいきます。 【注1】 気になった人はカール・シューリヒト指揮ウィーン・フィル
ハーモニー管弦楽団のブルックナーの交響曲のうち「第3番」「第8番」「第9番」の3曲が収録された3枚組
のCD(東芝EMI/TOCE−6841〜43)が今頃は1曲毎に1枚もののCDとして分売されてるかと思いま
すので、そのうち「第9番」のCDを選んで聴いてみてもよいのではないかとは思ったのですが、長い曲です
ので本当に気になった人だけにして下さい。最悪、子守り歌になったとしてもかまんから聴いてみようという
覚悟が人によっては要ります。 【注2】 で、このシューリヒトの「第9」ですけど1961年の録音ですので古い
とお思いの方が多いかと思いますが、私も古いと思いますが、私に苦情を言われても困りますので今のうち
に正直に録音年代を白状しておきます。 で、私ですが、このシューリヒトの清涼感溢れる飄々とした演奏の
雰囲気に負け、つい3枚組のCDを買ってしまいました。消費税込みでなんとデフレのくせに今時7,020円
もしました。もし私が既婚者だったとしたら家族会議で恐妻に絞め上げられてきっと尻に敷かれていたに違
いありませんが、独身者ですのでそんなことは知ったことではありません。

ブルックナーの「交響曲第9番ニ短調」ですが、どうやら深刻な曲なのに飄々と演奏しないといけない難しい
曲だとされているようです。しかつめらしく演奏したり、「一発当ててやろう。」とか「ウケを狙ってやろう。」と
か思って気張って演奏したりしようものならかえって笑いをとってしまう恐れがあります。
また、「ブルックナーの交響曲はもしかしたらこれは音楽ですらないのかも知れません。」 なんてことを声楽
のお偉い大家の先生が語られたことがあるのですが、これって褒め言葉なのか貶してるのか微妙なご発言
だと思います。【注2】


【注1】
アントン・ブルックナーの交響曲の演奏には楽譜の「版」の問題が深く関わっています。それをこの日記のコ
ーナーで長々と解説していたら読者を一挙に失う予感がしましたので書かないことにします。別の機会に別
のコーナーで扱っても良いのですが、「もう既にブルックナー関連サイトで語られてる方がいらっしゃるだろう
から書かんとこう。」と思い直しました。

【注2】
m(_ _)m

【注3】
褒めています。


2003年12月29日(月)

西暦2003年のクリスマスももう終わり、そろそろベートーヴェンの「第9」聴こうかいなと思ったへそ曲が
りな私はフランツ・シューベルト(1797−1828)の交響曲第9番ハ長調「ザ・グレート」のCDなんか
取り出して聴いたのでした。ジェイムズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団のCD(グラモフォン/F00G27
066)の演奏です。

この曲は交響曲第8番ロ短調「未完成」と共に、シューベルトの交響曲の中では特に人気曲であるだけ
に名盤が多く、【注1】ワルター指揮コロンビア交響楽団(SONY)、ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニ
ー管弦楽団(グラモフォン)【注2】、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(東芝EMI)、バー
ンスタイン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(グラモフォン)、 アバド指揮ヨーロッパ室内
管弦楽団(グラモフォン)などのCDやLPの評価が高いのですが、オケの鳴りっぷりのよさと演奏のわか
り易さ、アンサンブルの緻密さや明快さからレヴァイン指揮シカゴ響の盤を私は一番よく聴いているよう
な気がします。この盤ですが、例によってシカゴ響の金管楽器群がブリバリ鳴りまくり、弦楽器群のキレ
も爽快で実に凛々しい音楽を展開させています。「ロマン派初期を飾る歌曲の王シューベルトの交響曲
だからどうせなよなよした大人しい音楽なのだろう。」と侮ってかかったら大変です。シューベルトの「ザ・
グレート」の総譜の音像がこんなにも色彩感溢れるものだったのかと驚かされたのは実はレヴァイン盤
を知ってからのことでした。

ただ、この曲はシューベルトの死後、1839年にシューマンによって総譜が発見され、「天国的な長さ。」
と評された初期ロマン派の交響曲としては大作に属する曲ゆえ、シューベルト初体験がまだの方は歌曲
の「魔王」か、交響曲第8番ロ短調「未完成」あたりから入った方が無難かも知れません。













ところで、嘉門達夫が歌った「♪ハ、ハ、ハクショ〜ン大地真央〜!」
って、
・・・・・あ・・・・・・、いや・・・・・・・何でもないです。


【注1】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886−1954)はこの曲を非常に得意とされていたそうで、「フルト
ヴェングラー指揮の『ザ・グレート』の演奏以外は認めん。」というファンが今も多いくらいです。 しかし、
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの演奏でレコーディングされたものは私が知る限りステレオ盤が一枚
も無く、それが非常に残念です。もうすぐ没後50年なのですが、「日本フルトヴェングラー協会」「東京
フルトヴェングラー研究会」
のサイトが存在するくらい、現在もファンが多いです。

【注2】
ベーム&ウィーン・フィル盤ですが、ヒーラーかめ吉が最初にこの曲を知ることになった盤です。1975年
来日時のライブ盤のCDで、緊迫感と高揚感が素晴らしいのですが、ウィーン・フィルにしては音が硬く、
またベームの表現が枯れ過ぎた感もあり、ベームの場合、1963年にベルリン・フィルを指揮した旧盤の
方を高く評価される方も多いです。


2003年12月27日(土)

昨日行ってきた「カフェーパウリスタ」でせしめてきた各種パンフレット類【注1】を読みました。「カフェー
パウリスタ」ですが、創業明治42年(1909年)で、大正時代の文化活動の一大拠点になっていたよう
です。特に当時の慶應義塾大学関係者に好まれ、「銀ブラ」なる流行語を作ったのは慶應関係者だとさ
れています。久保田万太郎氏によりますと、銀ブラの語源は「『銀』座パウリスタに一杯五銭の『ブラ』
ルコーヒーを飲みに行くこと。」なのだそうです。そして、その道順も決まっていたそうです。その中でも、
小島政二郎氏は「私が慶應の学生になった頃、銀座にはパウリスタと云うカッフェが出来た。コーヒーが
一杯五銭で、ドーナッツ、フレンチトーストなどの食べ物もあり、三田の学生は放課後塾から芝公園を抜
けて、日蔭町を通って毎日のように銀座へ出た。パウリスタは、コーヒー一杯で一時間でも二時間でも粘
っていても、いやな顔をしなかった。丁度時事新報社の真ン前だったから、徳田秋声や正宗白鳥なども、
原稿を届けに来たついでに寄って行ったりした。私達文学青年にとって、そう云う大家の顔を見たり、対
話のこぼれを聞いたりすることが、無上の楽しみだった。」と回想されました。

それを読んだ私は「ええ話やのー。大正時代の文化人ってええのー。」と遠い目をしてしまい、「でも東京
のモガ、モボのお店はお洒落やし、かっこが良過ぎるのー。うらやましうていかんが。」と、郷里讃岐
のうどん絡みの解説
「菊池寛は食い逃げの名人」というのを
連想したのですが、
「この菊池寛氏は上京をされた時に『カフェーパウ
リスタ』で
コーヒーの飲み逃げはなさらなかったのだろうか?」
いらん想像をしてしまいました。



【注1】
全て「ご自由にお取り下さい。」の類のものです。


2003年12月26日(金)

銀座、有楽町方面に行きました。用事が済んでさあコーヒーを飲もうと思い、「カフェーパウリスタ」(中
央区銀座8−9−16) でフレンチプレスのスペシャルティーコーヒー「エチオピア デルカゴ」(580円)
を注文しました。これは580円ではありますが、高級店のコーヒーで、しかも2杯飲めますので、そうい
った意味ではむしろ割安だと言えます。

フレンチプレスとはコーヒー通の間でお馴染みのコーヒー抽出法で、カップテストの原始的な上澄み法
に最も近い方法だと言えます。ペーパーフィルターによるドリップ式のコーヒー抽出法と比較してコーヒ
ーに含まれる油分を残し易い抽出法であり、この油分を好む人には向いています。また、時間、豆の
量、挽き方の基本さえおさえておけば淹れ方による抽出の出来不出来が発生しにくい点でもフレンチ
プレスは優れています。

「カフェーパウリスタ」を出た私は「現代のハチ公」に会うため有楽町に行き、ネギ焼きそばが食べた
いと「まんぷく食堂」(千代田区有楽町2−4−1)に入ってしまいました。このお店は夜になると居酒
屋と化すお店なのですが、私はここのネギと中華麺とソースだけの焼きそばが大好きです。 また、こ
のお店はJR線ガード下にレトロがこびりついているかのように存在しているというのがもうたまりませ
ん。一見ボロっちいんですが、よく見るとなかなかお洒落なお店だと思います。
私は「まんぷく食堂」にはネギ焼きそば目当てでたまに行く程度ですが、若い女性が比較的抵抗無く
飲みに行ける感じをなんとか維持しています。これ以上崩れたらおやじの巣窟になりますが、そういっ
たお店の方が好きだというオヤジギャル属性をお持ちな方は「丸三横丁」内やその近辺のお店や「ニ
ュー・トーキョー」
の本店ビアホール(千代田区有楽町2−2−3)の近くにあるJR線高架下の居酒屋
「登運とん」【注1】やそのお向かいにあるもつ焼の「ふじ」や焼鳥の「小松」なんかオヤジギャル気分を
満喫出来るスポットだとは思います。【注2】 しかし、念のためこれらのお店に行こうかいなとお思いの
際は、信用がおけ、この「有楽町オヤジゾーン」を馴染みにしているおじさんかおにいさんに連れてっ
てもらって下さい。

ちなみに私は2年前にリフレクソロジーの練習でお世話になったMさん(男性)に「登運とん」に飲みに
誘われてこの時間が止まった「有楽町オヤジゾーン」を知ることとなりましたが、「戦後の経済成長期
以来ずっと贔屓にし続けたサラリーマン客達が蓄積したしめり気があるでぃーぷで悲哀かつ神聖なス
ポットである。」と私だけが思っているがゆえ、それ以来「有楽町オヤジゾーン」では飲んではいません。

という訳で、「まんぷく食堂」でネギ焼きそば580円を食べた私は「パウパウアクアガーデン」(中央区
銀座7−17−14)のコーヒーのタダ券があったことを思い出し、営団地下鉄日比谷線東銀座駅方面
まで歩きに行ったのでした。

「パウパウアクアガーデン」は熱帯魚店ではありますが、2階に喫茶店があり、ホットコーヒーはお替わ
り自由です。しかし、今回の私はタダ券使う上にお替わりを連発するという肝の太さはさすがにありま
せんでしたので、ホットコーヒー1杯で終わらせました。 このお店は自宅で熱帯魚飼いたいけど制限が
あって飼えないという人が行ってみるのもよいのではないかというスポットです。喫茶店内に巨大な水
槽があり、私が今日行った時にはサメやエイが水槽内でくつろいでいました。人によってはこの水槽
は本当に見飽きないと思います。


【注1】
「とんとん」と読みます。

【注2】
「オヤジギャル」なる言葉が生まれたのは、この言葉が生まれた当時の一部のOLが「有楽町オヤジゾ
ーン」を占拠して飲みまくったということが発端となっています。それくらいJR有楽町駅高架下はオヤジ
地帯なんですが、昭和の高度成長期の面影を今に残す地帯でもあります。リフレクソロジーの練習でお
世話になったMさんから「『登運とん』の周辺は昭和20年代からさほどお店の感じが変わっていない。」
ということを聞かされ、驚いてしまいました。


2003年12月25日(木)

クリスマスの日なのですが、昨日は愛の音楽をかけてしまった反動からか、別の愛の音楽を聴こう聴
こうとする悪循環に陥ってしまいました。やはりトゥーランガリラ交響曲の獣性丸出しの怪獣愛ばかり
ではいかんだろうということで、今度はマーラーの交響曲第3番ニ短調のCDなんぞ取り出して全曲を
聴くという浅倉さんも喜ぶ「祭りの場所状態」になってしまいました。(浅倉さんって誰や?)

この曲の第6楽章は作曲者本人が「愛が私に語ること。」なんて恥ずかしい標題をつけようとして結局
は抹消したというほど愛が漂う楽章なのですが、さすがに獣性は感じられません。残念ながら怪獣は
出て来ないのですが、マーラーの交響曲第9番ニ長調と共に田中芳○原作の某作品のBGMに使わ
れていたという恥ずかしい過去の事実の発覚にはまあ目をつぶりまして、クラウディオ・アバド指揮ウ
ィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン少年合唱団他のCD(グラモ
フォン/POCG−1186〜7)を1回聴いてみたのですが、このCDの第5楽章を聴いていたら、なんか
無性に森永のチョコレートが食べたくなるのですが、ぐっとこらえてかにぱんで我慢して第6楽章に入る
と本当に愛の音楽が始まったという救いが感じられるCDだと思います。ただ、ドカーンを期待したい人
だとこのCDはクライマックスも含め、大人し過ぎると思われるかも知れません。そんなお方はレナード・
バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック他のCD(グラモフォン/POCG−1588〜9)を聴
いてみて下さい。バーンスタインのとんこつのような表現力と唾がかかってきそうなブラスの暑苦しい愛
が超名演の域にまで昇華されていて、マーラーおたくは「バーンスタイン盤以外は認めん。」という位の
信者と化しているという凄まじさなのですが、「私とんこつラーメン嫌い。」なんて人はショルティがさりげ
なくシカゴ交響楽団を振ったCD(ロンドン/POCL−9977〜8)なんかどうでしょう?この盤は金管楽
器がバリバリ鳴りまくって、最終楽章のクライマックスのトロンボーンのドカーンな雄たけび音に私は愛
を感じていて大好きです。私はこれを聴く度、「シカゴ響の金管奏者マンセー!」なんて溜飲を下げてい
て、「ショルティの演奏って精神衛生上ええよねえ。マーラーまでもがウルトラマンのスペシウム光線み
たいやんか。」と思ってしまうのですが、ディープなマーラーおたく(マーラーファンでもマーラーマニアで
もなく、マーラーおたくです。)からは「ショルティはマーラー指揮者だとは認められん。」と頭ごなしに否
定されてしまいます。しかし、金管楽器演奏経験がある私から見たらやはりこの盤は魅力的です。「よ
うこんな演奏出来るよね。」という位シカゴ響は凄いです。中でも金管楽器の鳴りっぷりの良さはもう全
米一ではないかと思います。

マーラーの交響曲第3番ニ短調のCDですが、現在のCD編集技術だとどうしても最低2枚のCDになっ
てしまうようで、他の交響曲とのカップリングになっている盤など買おうものなら3枚組になる可能性が高
い曲です。そんな長い愛の曲を聴いていたら長過ぎた春になってしまったらいかんという人のために短い
曲は無いかと探したら去年出た小田和正の「自己ベスト」・・・・・・・・・・・・・・、あ、これは違うクラシックや
クラシック。

(この間、30行省略の出来事あり。)





・・・・・・・・あ、あった、サー・エドワード・エルガーの「愛の挨拶」という小品があります。ヴァイオリン奏者
やチェロ奏者が小品の曲集のCD制作でよく演奏しています。 その中でもこの曲の良さがわかり易い演
奏として幸田聡子さんの「愛のヴァイオリン」(COCQ−83586)というCDを挙げておきます。


2003年12月24日(水)

クリスマスイブだということで、愛の音楽であるオリヴィエ・メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」を今日
聴いた人は多分世界中で私だけだと思います。「漏れも聴きました。」という方がもしいらっしゃったら
メールをいただけましたら幸いです。

オリヴィエ・メシアン(1908−1992)の「トゥーランガリラ交響曲」ですが、「忘我の喜悦をもたらす愛」
を歌い上げた20世紀の記念碑的な交響曲です。12月後半と正月といえば、○宝の怪獣映画の季節
なのですが、 私は地球を守るためにやってきた正義の味方が怪獣に吹っ飛ばされて平気で家やビル
を壊してしまう時の超越的な愛のようなものをこの曲に感じてしまい、クリスマスイブの日についこの曲
を聴いてしまうという無謀なことをついにやってしまいました。

サラリーマン時代の入社1年目の頃、クリスマスパーティーに呼ばれた私は、先輩社員がクリスマスの
演出で聖書を取り出して「愛とは何よりも尊いものだ。」とか「聖霊よなんたら。」とかいろいろ聞かされ
たのですが、後に「トゥーランガリラ交響曲」を聴いて愛とは凄いものだと思いました。なんか怪獣がエッ
チを迫りそうな訳のわからん愛の迫力をこの曲に感じた私は、聖書にウルトラマンは登場せんよねと思
い直しはしたのですが、近年○宝が毎年ゴジラ映画作って第二の寅さん狙うもんだから、ついこの曲を
思い出してしまうじゃないかという困った状況になってしまいました。 多分こんなんは私だけだとは思い
ますが、こんな話、実生活で話題にしても場が白けて「浮く」という貴重な神秘体験をしたらいかんという
ことで日記だけにしときます。J-POPの話やあるまいし、「トゥーランガリラ交響曲」やいうてもまず「交響
曲」という語に引かれるという反応を示され、愛をテーマにした音楽であるにもかかわらず、女のコの話
題なんか一発で消えてしまうという超越的な愛の感動経験をしたら大変です。それでも「真実の愛とはど
んなもんかいな?」という恐怖体験をあえてしたいという人は小澤征爾指揮トロント交響楽団他(BVCC
−37281)のCD【注1】が1967年の録音で録音状態が古いとはいうものの、1枚もののCDでしかも
比較的廉価な名盤として知られていますので、特に強要はしませんが怪獣にエッチを迫られてみて下さ
い。 多分、第5曲「星の血の歓喜」あたりでいろんなんがわさわさ出てきて、 第6曲「愛の眠りの園」で私
が日記で30行は省略せないかんようなことが起きて、作曲家の黛敏郎さんが「天国的な退屈さの魅力」
と評された第6曲の最後までCD止めんと聴けた人はこの曲のファンになれる・・・・・・・・・・・・・・とは限り
ません。














・・・・・・・で、「金返せ。」という苦情には一切お応え出来かねますので、
何卒ご了承願います。


【注1】
小澤征爾さんは同曲の日本国内初演者として知られています。その時の楽団はNHK交響楽団でした。
で、この曲のアメリカ合衆国における初演(本当に世界初の初演)は1949年12月2日、ボストンにおい
てボストン交響楽団の公演でレナード・バーンスタインの指揮によって行われました。
「トゥーランガリラ交響曲」はセルゲイ・クーセヴィッキーの委嘱によってボストン交響楽団のためにオリヴ
ィエ・メシアンが作曲した曲です。
小澤征爾さんは過去においてトロント交響楽団他と「トゥーランガリラ交響曲」を録音されていますが、残
念なことにボストン交響楽団とのCDは現在のところ存在しません。
なお、デジタル録音期に入ってからの筆者のマイフェイヴァリットCDはサー・サイモン・ラトル指揮バーミ
ンガム市交響楽団他の2枚組のCD(東芝EMI/TOCE6696〜7)です。サー・サイモン・ラトルですが、
この曲をベルリン・フィルで是非再録音して欲しい指揮者だと思います。


2003年12月23日(火)

フジテレビの「めざましテレビ」を何気に見よったら平原綾香さんがゲスト出演して「Jupiter」歌いよ
りました。 なんかこの人のデビュー曲らしいですが、 この曲の原曲はクラシックファンならもう誰でも
知っとるけんいちいち言わんでもええやろと思われるホルストの組曲「惑星」の中から「木星」の中間
部の旋律が使われています。

私なんか同じ歌うんなら昨年のサッカーのワールドカップ番組で死ぬほど流されよってもう使い古さ
れとるとしか思えん「木星」の中間部なんかより、「天王星」に「♪た〜んた〜んた〜
ぬき〜の」って歌詞つけて歌うてくれ
と思ったんですが、 いや、 なんなら「火
星」や「土星」でもええんですが、
「火星」やったらテレビ見よるおかあさんが
その大音響に驚いて
急に産気づいたりした
らいかん
し、「土星」やったらテレビ見よるおばはん連中が
「さあ、トイレタイムや。」とか思うたら誰も
歌聴いてくれんよなる
から歌うのはやめとこ・・・・・・・・とはこの人
は考えんかったと思います。恐らく。



それ以前に原曲で女声ついとるのは「海王星」だけなんやから「海王星」歌えとか思うとる人もおるか
も知れませんが、もし平原さんが「海王星」をナマでやっていたとしたら多分リハで「テレビに出
んでもええからスタジオの舞台裏で歌うてね。
気がついたら
らんようになっとっても
かまんからね。」とか軽部ア
ナウンサー
あたりに言われていたと思います。


ところで、関東限定なんかも知れんですけど、平原さんの「Jupiter」の歌の後で「TBC」のコマーシ
ャルが流れたんですが、この会社、キムタクがおらんようになった途端ベッカム使こうて、なん
か深夜のテレホンショッピング番組みたいな臭い
コマーシャル
作ってるんですけど、 おばはんが「舶来のダイエットマシンのコマーシャ
ルや。買わんといかん。」とか勝手に思うて電話しようとしたらどうするんや。


2003年12月22日(月)

大手町と日本橋に用事があり、その後は歩いて神田に移動しました。もう夕方になっていましたの
でコーヒー&軽食ということで「珈琲専門店エース」(千代田区内神田3−10−6, 日祝休)でブレ
ンドコーヒー(380円)と、このお店のウリである「のりトースト」(100円)を注文しました。

「のりトースト」は耳をカットした薄切りの食パンに醤油をたらして焼きのりを挟みトーストした後、三
角形に切って二組重ね、 重ねたパンの真ん中にバターを塗ったものなのですが、 「珈琲専門店エ
ース」の名物メニューで、まるで磯辺巻きのような香ばしさがあってもういくらでも食が進みます。

コーヒーと「のりトースト」でしばらくくつろいだ私は、例によって秋葉原まで歩いて行こうかと思った
のですが、
神田神保町まで歩くことにしました。「書泉グランデ」で新刊図書を物色した私は、結局
何も買わずに午後6時になったのに気づき、「書泉グランデ」裏の怪しい喫茶店ゾーン内【注1】に
ある定食屋さん「ふらいぱん」(千代田区神田神保町1−5)に入って「ムツ煮定食」(700円)を注
文したのでした。 ここの最大のメリットはごはんがおかわり自由なところです。 「ムツ煮定食」は魚
のムツの煮付、ごはん、味噌汁、漬け物、大根おろしといった陣容です。煮付はよく味が染みてい
て臭みが稀薄ですので、魚の煮付が苦手な人も比較的抵抗無く食べられるかと思います。


【注1】
「神保町ラドリオ」、「ミロンガ」、「喫茶店・リオ」、「さぼうる」、「純喫茶ロザリオ」等がある極古喫茶
店 (擬古喫茶店ではありません。)地帯のことです。 特に「さぼうる」はミルトンの方ではない某「失
○園」で、役所広司がリストラの瀬戸際の有り余る時間を使ってさぼうるしていた喫茶店です。とに
かく怪しいです。あまりの怪しさのため、なんか柳葉俊郎と京野ことみ主演の「リ○グ」もここでロケ
を行ってしまったんだそうです。


2003年12月21日(日)

浅草と田原町に用事がありましたので行きました。用事が終了し、営団地下鉄銀座線浅草駅地下
道にある「福ちゃん」で遅い昼食をとりました。注文したのはソース焼きそばの並(350円)です。

営団地下鉄銀座線浅草駅北側改札口から松屋デパート方面、新仲見世商店街に向かう「福ちゃ
ん」を含む地下飲食街【注1】、および「花やしき」近辺の一帯、そして「ひさご通り」「千束通り」「公
園通り」「新仲見世通り」等の通りや各種アーケード街には喫茶店や飲食店の老舗がひしめきあっ
ています。

浅草といえば、古い喫茶店のコーヒー【注2】、ソース焼きそば、牛煮込とデンキブラン【注3】を押さ
えておきたいものですが、 「福ちゃん」のソース焼きそばはソースと中華麺とキャベツと紅しょうがし
か入っていないという潔さです。肉が入っていないのですが貧乏くさいというなかれ。ぼそぼそとした
質素な麺と濃いいソースがもろレトロしているというものです。

ソース焼きそばを食べ終えた私は「ローヤル珈琲店」(台東区浅草1−39−7)でブレンドコーヒー
(450円)を注文してしばらくくつろいだ後、次の仕事場へと飛んで行ったのでした。


【注1】
外から地下街に行きたいという場合は、営団地下鉄銀座線浅草駅の出口5,7,8から入ってみて
下さい。

【注2】
浅草には水出しコーヒーがおいしいお店がいくつかあります。「アンヂェラス」(台東区浅草1−17
−6)やひさご通り内にある「Picasso Table」等がそうです。

【注3】
牛煮込とデンキブランは共に浅草名物として浅草の居酒屋地帯で取り扱われていますが、もろお
っさんの巣窟です。特に若い成人女性でどうしても飲食してみたいという人は、このおっさんフィー
ルドをよく知っていて、お店のママなり初対面の客なりとすぐ仲良くなれるということを特技としてい
るおじさんかおにいさんに連れてってもらって下さい。人生楽しくなれます。


2003年12月20日(土)

針の穴場喫茶店を発見しようと検索エンジン「YAHOO」で「東京 喫茶店」と検索してみたら、怪し
い喫茶店ばかりが検索されてしまいました。

特に千代田区が終わっています。凄いです。

Yahoo!登録サイトとの一致 (143件中1〜20件目)
カテゴリ 東京都千代田区 > カフェ、喫茶、甘味
nakata.net cafe - 東京国際フォーラム内に期間限定で設置。サッカーワールドカップの
観戦客向けのコンシェルジェサービス、ネットカフェ等を提供。[2002.4.19〜2002.7.14]
Cafe Mai:lish - カフェメイリッシュ。秋葉原、吉祥寺店の案内。コスプレ喫茶。
HIYOKOYA - 秋葉原。メイド喫茶。ランチも。
cure maide cafe - 秋葉原。キュアメイドカフェ。メイド喫茶。
Cos-Cha - 秋葉原。コスプレ喫茶。
Easy Way 喜楽茶 - 秋葉原。ソフマップ創業者・鈴木慶が運営する中国茶のテイクアウ
トショップ。BOBAティー、カクテルティー等の紹介。
RN Living - 紅茶の販売、フラワーアレンジメント教室も。
神田珈琲園 - 自家焙煎とネルドリップ。神田北口店等の店舗案内、ギャラリースペース案内。
番町茶館 - 六番町。カフェ、ショットバー。

針の穴場喫茶店というには なんか恥ずかし過ぎる喫茶店ばかり
が検索される
ところなんか、本当にYAHOO恐るべし。

もう
怪し過ぎてさすがに行く勇気が出ません。


私が求める方向性と違うもんばっかり検索されるんですが、オタク関係の喫茶店はすぐインタ
ーネットに頼るということなのだろうか?

普通の喫茶店がどっかに吹っ飛ばされとんやけ
ど。

「老舗のデータやうまいコーヒーで勝負の店が真っ先に出ないところなんか、ユーザーの需要
にまるで応えていないぞYAHOO。」というたらいかんよね。







「これはオタクが悪い。」とかいうてもいかんよね。


2003年12月19日(金)

最近、自宅近くでカラオケの練習をしているおっさんの歌声が音痴
でしかもおもろいもんだから必死
で笑いをこらえています。

「おっさん頼むけん深夜に
五月ひろしの歌を歌うん
おもしろ過ぎるからやめてくれ〜!」



おっさんもしかして「夜空」の月に吠えてるつもりですか?

ウナギイヌやないんやからさっさと寝てくれ。
































うん、ホンマは知ってたんや。正しくは「五月ひろし」じゃなくて「五木ひろし」でしょ。


2003年12月18日(木)

なんかお茶漬けが急に食べたくなりましたので、あきたこまち1kgと永谷園の「さけ茶漬け」を買いま
した。私は子供の頃はふりかけやお茶漬けが大好きな子供でした。特に丸美屋の「のりたま」と永谷
園の各種お茶漬けが好きでした。 最近はさすがに滅多に食べなくなりましたが、 それでも定食屋さ
んで「のりたま」を発見すると嬉しくてついごはんにかけてしまうというところが今でもあります。

一方、「お茶漬け」といえばふりかけよりはおっさんくさいと思われがちかも知れませんが、「じゃあ
なんで
『おとなのお茶漬け』 なんて商品がわざわざ作られる
んだよ。」

なんてツッコミはまあ置いておいて、子供も好きだよねー。実際、子供時代の私は好きでした。ええ歳
こいた今よりはずっと好きでした。お茶漬けが。

で、最近はカップ麺みたいな外観のお茶漬けをよースーパーやコンビニで見かけるけど、あれって風邪
ひいたときにおかゆ代わりということで主に単身赴任者や独身男性が重宝するような気がします。私は
これを食べたことはありますが、風邪対策で使ったことは今のところ一度もありません。















・・・・・ところで、「なんとかは風邪をひかない。」というの
は本当のことなのでしょうか?


2003年12月17日(水)

昨日の仕事の続きで銀座と新橋に出ました。用事が済んでからは新橋駅前ビル1号館地下1階にあ
る「PADDOCK」に入り、オーガニックアップルジュース(230円)とサンドイッチ(100円)を注文しま
した。

「PADDOCK」のサンドイッチは小ぶりとはいえ、各種100円の高コストパフォーマンス商品です。そ
して、この「PADDOCK」がある新橋駅前ビル1号館および2号館の地下1階、そして駅の反対側(烏
森口側)にあるニュー新橋ビルの地下1階には安く飲食出来る定食屋さんや中華料理店、ラーメン店、
古い喫茶店、有名な特定の食べ物屋さん(丼物等)が多数営業しています。この一帯を知らずして新
橋の全容は語れないといった感じです。特にニュー新橋ビル側の定食屋さん(複数ありますので、もう
まとめていきますが)の中には、築地直送の新鮮な魚介類で、しかも比較的お手頃な価格で焼魚定食
を出すお店が複数あり、東京でお仕事をされている単身赴任のお父さんや、独身男性サラリーマンが
自宅に帰る前にふらっと寄っているケースが非常に多いみたいです。
新橋駅前のビルの地下街は、銀座や有楽町や京橋、そして少し離れますが日本橋や茅場町あたり
を仕事場にされてて、「この辺だと高い店が多くて財布が持たない。 しかし、自宅近辺だと外食出来
るお店が帰る頃にはもう閉まっていて極端に少ないし、自分は自炊が出来ないので困っている。」 と
いうサラリーマンを助けているスポットになっています。


2003年12月16日(火)

銀座方面に出ました。用事が済んでからは「カフェ・ド・ランブル」(中央区銀座8−10−15)でブレン
ドコーヒー(650円)とブラックラベルのイエメンモカのシングル(800円)を飲みました。

「カフェ・ド・ランブル」は1948年創業のコーヒーだけの喫茶店なのですが、「淹れ方を極めればここ
までコーヒーという飲み物はおいしくなるのか。」と納得させられるお店です。 しかし、最近は機械淹れ
の150円〜200円前後位の価格帯のコーヒー専門店が急増していて、人がネルドリップ式なり水出
し式なりで丁寧に淹れるコーヒー専門店が激減しています。生き残り策として、軽食、特にスパゲティ
やパンを使用した食事を出すというお店もあるのですが、その一方でコーヒーの味と香りにこだわる
専門店の中にはスパゲティやカレー等のソースの香りがコーヒーの香りをスポイルすることやコーヒ
ーの抽出器具が炒め物の油の影響を受けることを嫌い、食事を出すことを頑なに拒否する本格的
なお店も存在します。 必然的にこのようなお店は「コーヒーを淹れる」ということを極めていきます。
また、出されるコーヒーも高水準のものです。高水準のコーヒーは口に含んだ際の味の情報量が豊
富であり、またその事実に驚かされます。 そしてそのようなコーヒーを出すお店が今も存在すること
を私は本当に嬉しく思います。


2003年12月13日(土)

アサヒビール株式会社が出している「カクテルパートナー」のシリーズのうち、「ジントニック」を時々
買って飲むのがマイブームになっています。しかし、さすがに毎日飲んでる訳ではありません。何日
かに1回500mlの缶を一缶空ける程度です。かにぱんを食べながらきりりと辛口でありながらどこ
かほのかに甘いこのジントニックをキューっとやるのがもうたまらんのです。 もうこのジントニックは
ジュース感覚で飲めます。(でも未成年の人は飲まないでね。)
時にもう少し飲みたいという場合は500ml缶の他に350ml缶も一つ買ってそれで終わらせていま
す。この限度を超えて飲むと二日酔いになったらいかんからです。人間、節度を失ったらおしまいで
す。体臭や息が酒臭くなるほど飲むなんて決してナイスガイのすることではありません。 そんなこと
をしたらみんなに嫌われます。私は決してそこまでは飲みません。
(で、誰がナイスガイなんじゃ?)











という訳で、外に飲みに行った場合の私のお酒の限度ですが、帰りの電車の中吊
り広告で見かける妻夫木聡の顔が
ユースケ・サンタマリア
の顔に見えるようになるまでは
まあ大丈夫
なんではないかというのが私の基準です。


2003年12月12日(金)

夕方に西葛西メトロセンター内にある明和書店で本の立ち読みをしていたら(買わんか。)最近や
たら「EXILE」の「Choo Choo TRAIN」がBGMでかかんりょるなあと思いましたのでオフィシャル
サイト
を覗いてみたら、 やはり「EXILE ENTERTAINMENT」っちゅうニューアルバム出しとったか。

「EXILE」といえば、ダンサブルなヴォーカル&ダンスユニットとして有名ですが、この「ユニット」とい
う言葉、昔の芸能界では滅多に使われていなかったような気がします。「モー娘。」も小人数編成の
グループのことをユニットユニットいうてますけど、 もしかして、 「ユニット」
って若者語ですか?
「グループ」ゆうてたら
おっさんなんでしょうか?
























しかし、ジャズ業界では相当前からユニットユニットってゆうてたよね。

























ということはジャズファンは皆若者だよね。
























いけませんか?


2003年12月11日(木)

雨が降って来ましたので外出は避け、今日は1日自宅にいました。モーリス・アンドレのトランペット
はさすがにもうええかと思いましたので、年末だということですし、そろそろベートーヴェンの「第9」
でも聴こうかいなと思ったのですが、まだ12月の前半ではないかと思いとどまり、ベートーヴェンの
交響曲第8番を久々に聴きました。ハンス・シュミット・イッセルシュテット指揮、ウィーン・フィルハー
モニー管弦楽団の1968年録音のCDです。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ですが、1950年代後半から60年代にかけてステレオ録音が
なされた演奏のCDやLPは現在の同楽団とは異なり、ホルンの音が角笛の雰囲気を残しています。
特に英デッカから出ているものは古くとも優れた録音技術で収録されており、日本国内だと英デッカ
のCDはロンドンレーベルでキングレコードかポリドールから出ています。【注1】

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(1900−1973)がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指
揮して録音を残された「ベートーヴェン交響曲全集」の中では私は第8番を一番推したいですが、こ
の曲は有名な第5番「運命」とのカップリングで1枚のCDに収められて分売されています。第8番は
比較的短くて気楽に聴けるので私は大好きです。ベートーヴェンの「第9」聴いて居眠りこいて挫折
された方は第6番の「田園」、第7番、第8番のどれかの交響曲から入るのが無難だと思います。

第3番の「英雄」や第5番の「運命」はいかにも 「これから聴く
ぞー。」
と気張らせるようなところがありますんでちょっと外しま
した。
これで今年の年末はもうバッチシですな。年末までに「第9」の第3楽章がお経や子守り歌
に聞こえんようになって第4楽章の合唱に入るまでずーーーーっと居眠りこかんようになれたらもう
大躍進やないですか。











・・・・・とか偉そげに言うてる私はいまだに危ない
んですけど。



音楽の話はもう終わりにして、最近私は三立製菓株式会社「かにぱん」にハマ
っています。ほんのりした甘さが後をひきます。



1日1匹は食べたいです!!










今、書きながら食べてます。















やめられない止まらない〜♪








































でも、 近所ではまだごく一部のコンビニしか扱っていません。



読者の皆様、一生のお願いです。 今から「かにぱん」流行らせ
ませんか?

「そんなんどこでも売っとるよねえ。」という位、蟹様がそこらじゅうにいてくれたなら、 私はもう「か
にぱん探し」の旅をせんでもようなりますんで、どうかご協力を・・・・・。


【注1】
キングレコードから出ているものの方が概ね録音年代が古いことが多いです。ウィーン・フィル関係
だとハンス・シュミット・イッセルシュテットの他、ハンス・クナッパーツブッシュ、ベーム、カラヤン、 シ
ョルティ、バーンスタイン、クーベリック、ケルテス等の指揮者のものが英デッカの録音として残され
ています。木管楽器の音とホルンの音、そしてティンパニの音に注目です。特にティンパニは (これ
はこの楽団だと今でもそうなのですが)皮が合成樹脂製の音ではなく牛皮の音です。ティンパニの
サンプルとして超有名曲の演奏を1枚だけ挙げるとするならば、1961年に録音されたケルテス指
揮、ウィーン・フィルのドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』」
のティンパニは特に秀逸です。
この曲は優秀な演奏のCDが非常に多く、ケルテス盤よりもアンサンブルや体裁が綺麗なCDはも
うなんぼでもあるんですが、この曲は「くさいところ」がないといかんよね。


2003年12月10日(水)

寒くなってきました。 2年前に買ったシャープ製のセラミックファンヒーター(HX−120GX)を今年の
12月に入って初めて使うことになりました。 シャープといえば、 今でこそ家電有名メーカーなのです
が、シャープペンシルを初めて作ったのはシャープの前身である早川電機であったことは意外に知ら
れていません。

1915年、早川電機の創業者である早川徳次さんは得意の金属加工技術で回転による芯の繰り出
し装置を発明し、軸を堅牢なニッケル製にすることで、現在のシャープペンシルの原型を作り上げま
した。当初は「スクリューペンシル」「プロぺリングペンシル」の名称で売り出したのですが、 1916年
に改良を重ね、 それまでにない極細芯の筆記具にすることに成功し、 商品名も 「エバーレディ・シャ
ープペンシル」 (常備芯尖鉛筆) に改まり、 更に「シャープペンシル」となりました。 この名称は和製
英語で、シャープペンシルは日本で発明された筆記具です。ところが早川徳次さんは1923年9月1
日の関東大震災で一度全てを失いました。再起を図った早川徳次さんはその後、大阪に拠点を変え
「早川金属工業研究所」を設立して小型鉱石ラジオの生産に成功していったことが今日のシャープに
繋がっていきます。

セラミックファンヒーターの話に戻りますが、今持っているシャープ製のものは本当に優れものだと思
います。自宅は賃貸物件なのですが、最初から部屋についていたエアコン(メーカー名は控えます。)
の暖房に楽々勝っています。


2003年12月9日(火)

渋谷で用事を済ませた後、中目黒に行きました。昼食は既に渋谷で取っていたのですが、東急東横線
中目黒駅近くに「さぬきうどん鶴亀製麺所」(目黒区上目黒3−3)というセルフ形式のうどん屋さんが出
来ているのを発見した私は、もちろん誘惑に負けて店内に入ってしまいました。気がついたら「かけうど
ん並一つ。」という非常に恥ずかしい発言の後、すかさず「あったかいのですか?冷たいのですか?」と
店員さんに聞かれてしまい、「あったかいの。」と答えた私はかけうどんの並のあったかいのをもらいまし
た。

「さぬきうどん鶴亀製麺所」のうどんですが、どちらかというとかけのだしが「恐るべきさぬきうどん第2巻」
(ホットカプセル刊)に収録されている「さんわ」のうどんを思わせる子供に愛されそうな食べやすいもので
した。しかし、厳密に言うとさすがに全く同じ味だという訳ではなく、顧客に対する味の方向性が近いもの
を感じました。残念ながら「さんわ」は現在では閉店となっていて、営業当時の味を今から知るという訳に
はいかなくなったのですが、東京のセルフうどんの味もバラエティーに富んできたということを素直に喜び
たいと思います。

中目黒での用事を済ませた後はリサイクルショップの中に入り、家具を物色しました。その後、夕食タイム
になったのーと思いましたので、「食堂 黄色いカラス」(目黒区上目黒1−22−12) に行き、肉の味噌焼
き定食(750円)を注文しました。陣容はごはん、味噌汁、漬け物、そして肉の味噌焼きとキャベツの千切
りが大量に入ってスパゲティーもついた大皿でした。定食はものによってはかなりの量になります。その日
の日替りディナーセット(780円)なんか特にそうです。 今日の場合なんか、 この大皿が豚肉の生姜焼き
になって、もう一つ目玉焼きとキャベツの千切りと食堂の定食でよう出て来るあのスパゲティーが入った大
皿がついたところを想像してみて下さい。 私なんかあともう1件うどん屋さんに入るリスクのことを考えて注
文せんかったんです。しかしもう少しで30円差の誘惑に負けて注文するところでした。ああ危なかった。














その後の私の行動につきましては・・・・・・もうええやんか!!


2003年12月8日(月)

クリスマスが近いせいか、自宅でモーリス・アンドレがトランペットを吹いている「トランペットとオルガンの
ための名曲集」(東芝EMI/TOCE−1551)ばっかり聴いています。
とはいってもクリスマスのために書かれた曲は1曲もないんですが、まあ雰囲気だけで選んでます。

モーリス・アンドレは1933年南フランスの炭坑町アレス生まれのトランペッターです。 ペット吹きの方な
らもう誰でも知ってる超有名プレイヤーなのですが、 金管楽器演奏経験がある私から見て 「こんなんよ
う吹けますな。」 という高音域をいとも簡単に楽々と (本当は楽々という訳ではない大変さがあるのでし
ょうが。)吹いてるかのように聞こえるのがもう驚異的なのですが、吹奏楽経験者でない方は多分その
まんま聞き流すと思います。いかにも「努力している。」「頑張っている。」という感じがまるで見えないの
が逆にかっこいいのです。このモーリス・アンドレのCDですが、ジャズやフュージョンのハイノートヒッタ
ーのトランペットとは全く異なるこの楽器の使われ方を知るのによいと思います。ハイノートが管の響き
を残したまま演奏されています。 もちろん、ジャズやフュージョンの金属音と見まごうばかりのトランペッ
トのブリリアントなハイノートも大変な人気がありますが、この方面で特に有名なのは、昔々パチン
コ屋で「ロッ○ーのテーマ」ばっかりやっていた
メイナード・ファーガソ
あたりでしょうか。ヒーラーかめ吉は1990年代半ばにメイナード・ファーガソンのライブを生で聴い
たことがあります。「ロッキーのテー○」ですが、やっぱりやってくれました。ハイノート
がもう失神しそうな位すごげな演奏でした。
で、その翌日は日野皓正さんのトラ
ンペットを聴きました。

日野皓正さんのペットも存在感十二分で「おれは日野皓正だあ!!」といわんばかりの
ブリリアントなサウンドが満載のカコイイプレイでした。プロだから当たり前だとはいえ、ようあんだけ吹け
るよねと思います。 ジャズトランペットですが、私は日野さんの「スパーク」あたりから入るというのも今
風でええとは思うんですが、やはり伝統芸として入るならばクリフォード・ブラウンケニー・ドーハム
たりから入ってみるのがいいんではないかと思います。
クリフォード・ブラウンはEMARCYから出ている「Study In Brown」「Clifford Brown with Strings」
が超有名盤です。 一方、ケニー・ドーハムはPRESTIGEから出ている「QUIET KENNY」(静かなるケ
ニー)が一押しですが、特に第1曲目の「蓮の花」は静かなる大人しいトランペットの魅力がもうたまりま
せん。


2003年12月7日(日)

そろそろ年賀状書かないといけないなあと思うのですが、 毎年恒例のポリシーとして、 「基本的には虚
礼廃止」という姿勢で今年もいこうと思います。特に昨年から今年にかけて仕事関係でお会い出来た方
々には基本的には年賀状の出状を控えますので、ご容赦宜しくお願い致します。


2003年12月6日(土)

午前中は新宿方面で用事を済ませた後、阿佐ヶ谷、高円寺方面に出ました。阿佐ヶ谷では名曲喫茶
の「ヴィオロン」(杉並区阿佐ヶ谷北2−9−5)でブラックコーヒーを注文しました。このお店はリクエスト
可の名曲喫茶ですが、私はリクエストしませんでした。エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦
楽団が演奏するチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」の抜粋版のLPを鳴らしてました。【注1】
この曲ですが、私はアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の全曲版のCDを持っています。「くるみ
割り人形」のCDとは異なり、今も持っています。

「白鳥の湖」は組曲版や抜粋版のCDやLPが過去において多く出ているのですが、やはり全曲版を聴
きたいものです。組曲版や抜粋版ならジェームズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
の演奏やヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏【注2】、 そして
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏等のCDが現在なら入手が容易だと思い
ますが、私なら断然全曲版のプレヴィン盤をとります。 最後の勝鬨がもうたまらんのです。
レヴァイン盤は一応勝鬨やってくれてますが綺麗にまとめ過ぎで、オケはうまいんですがなんか物足
りないです。【注3】歌謡曲やムード音楽好きの人なら多分わかり易いカラヤン盤を選ぶと思います。
で、音響的なドカーンを期待したい人はオーマンディ盤(ソニーではなくビクターの方)選んでみて下さ
い。

「ヴィオロン」の話に戻りますが、やはり他人を連れて行くという性質のお店ではないなあと思いながら
音楽を聴きました。名曲喫茶特有の井戸端会議や商談を許さない雰囲気があるからです。そして照
明は非常に暗く、「掃除してるんですか?」という位乱雑で煤けています。そして時がその空間だけ何
十年も止まっています。そんな汚くて古臭い場所なのですが不思議と落ち着きます。そして寂しさの中
にも励ましの空間が出来ていて、それが客を呼び込むのだろうと私は思います。しかし、最近はこのテ
のお店が次々と閉店になっています。最近だと国立の「ジュピター」 (国立市中1−19−1) が今年の
11月30日(日)を最後に閉店になってしまいました。

「ヴィオロン」を後にした私は阿佐ヶ谷を散策した後、高円寺まで歩き、今度は名曲喫茶「ネルケン」(杉
並区高円寺南3−56−7)に入りました。ここのオーディオ機器はソニーのオーディオ機器でまとめられ
ています。私が行った時はチェリストのパブロ・カザルスが演奏したバッハの「無伴奏チェロ組曲」の第
1組曲が流れていました。CDだったのですが、名曲喫茶はどちらかというとやはりCDよりはLP、それ
も器楽曲や小編成の管弦楽の古臭いのが似合うなあと思いました。 このカザルスのCDにしても録音
自体は大変古く、1930年代の録音なのですが、一部のクラシックファンからはいまだにこの演奏を越
える演奏が出ていないと思われています。

「ヴィオロン」にしても、「ネルケン」にしても、プロやアマチュアの音楽家のコンサートやリサイタルの情
報提供の場として機能しています。チラシの類がたくさんあるのです。こういった仕事をしているのも名
曲喫茶の特徴です。

「ネルケン」を出た私は夕食のために「富士川食堂」(杉並区高円寺南3−46−2)に入り、カキフライ
定食(550円)を注文したのでした。ここのカキフライ定食はタルタルソースの味がさわやかで、タルタ
ルソース嫌いの方々にも受け入れられやすいものがあります。カキフライの衣もカラリと軽く、おなかに
もたれることがありません。もうこれならいくらでも入りそうです。定食類はごはん、味噌汁、漬け物付き
でありながらも全体的に安いです。500円を切る定食もあります。定食を頼まず、ビールとサンマの塩
焼で一杯なんて人も多数います。

高円寺を去った私はJR線に乗り、新宿に移動して一仕事した後は明日に備えて自宅に帰ったのでし
た。


【注1】
アンセルメ盤ですが、悪くはないとは思いますが、「ヴィオロン」で流れていた抜粋版のLPは曲を省
略し過ぎです。特にフィナーレの省略が多いのが残念です。

【注2】
カラヤンはチャイコフスキーが大好きでした。「白鳥の湖」のCDやLPですが、ベルリン・フィルのみな
らずウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したCDやLPも存在します。しかし、チャイコフスキー
について言えば、バレエ音楽よりも遥かに交響曲に力を入れられていたようです。

【注3】
でも、レヴァイン盤は「全曲版はCD2枚にまたがってて長過ぎるしぃ〜。長過ぎると聴く気が起こらな
いしぃ〜。」というコギャル(死語)の要望に一番応えられる盤だと思います。 組曲の盤としてはフィナ
ーレを省略していない方で、 しかもCD1枚でチャイコフスキーの3大バレエ (「白鳥の湖」、「眠りの森
の美女」、「くるみ割り人形」)の組曲版が聴けます。
レヴァイン盤は今風のカッコよさがええんよ。ホンマでよ。(←下線は徳島弁。)「オーマンディやカラ
ヤンの演奏ではメロディの扱い方があまりにも臭過ぎる。しかしアンセルメの演奏ではそっけなさ過
ぎて盛り上がりに欠けて物足りない。」というお方にお薦めしたいです。


2003年12月4日(木)

神田方面に出ました。書泉グランデで仕事に関する本を選び、1冊購入致しました。それを読むために
名曲珈琲Park「神田白十字」(千代田区西神田2−1−14)に入り、ブレンドコーヒーを注文しました。
このお店は名曲喫茶に属するお店ですが、残念ながらリクエストは出来ないようで、それゆえ通常の喫
茶店に近いものがあります。漫画が豊富にある時点でもうアウトです。普通の喫茶店と化しています。

今はオーディオ装置やソフトが安く入手出来る時代であるがため、名曲喫茶がどうとかいう時代ではな
いのかも知れませんが、なんか存在自体が貴重になってきてますので、もうひとふんばりしていただき
たいなあと思いながらこのテのお店に入っております。

神田にはもう1件、「ショパン」(千代田区神田須田町1−19−9)という有名名曲喫茶が 「かんだやぶ
そば」 の真正面にあるのですが、ここはショパンの曲ばっかりかけています。しかもご近所のサラリー
マンのいかにもカラオケや風呂場で 「きたぐにの春」 とか歌いそうなおっさんが曲なんか全然聴かんと
屁ーこきながらスポーツ新聞を読みふける場と化しています。 「ショパンよりも『ボブ・サップVS曙』の方
が似合うんちゃうかいの?」という位にスポーツ新聞ようけ置いてます。それを入店したおっさんが取る
取る!もう入店するんはおっさんばっかりなんです。私も含めて。あ、私はサラリーマンと違うか。















でも、コーヒーはとてもおいしいんですよ〜〜〜・・・・・って、今頃褒めてももう遅いわ!!

夕方になりました。私は神田神保町に逆戻りし、すずらん通り内にある「キッチン南海」(千代田区神田
神保町1−5)めがけて歩を進めるのでありました。そして珍しく店前に行列が出来ていないのを確認し
た私は、カウンター席が一つだけ空いているのを決して見逃しはしませんでした。
「チキンカツ・しょうが焼きライス」を注文した私は大皿にこんもりと盛られたチキンカツと豚のしょうが焼
きと大量のキャベツの千切りのうち、キャベツの千切りから食べ始めたのでした。この定食は大きめの
2本のササミをふんだんに使い、とてもふんわりしたチキンカツと、ご飯が何杯でもいけそうな豚のしょ
うが焼きが魅力です。 ただ、 贅沢を一つ言うとするならば、 汁関係がなんかあったら最高なんですが、
もしそれがついたら食べきれない人が結構出て来るかも知れません。


2003年12月3日(水)

最近、株式会社なとり「ジャッキーカルパス」にはまっています。
株式会社なとりは東京都北区王子に本社がある企業で、王子といえば三菱鉛筆の工場があったり、都
電が今でも走っていたりして古くからの東京を比較的残している地域だと思います。
北区にはなとりの他にカルビー株式会社の本社もあったりなんかして、北区は酒肴やおやつの発信地
帯になっとるよなあという感じです。このカルビーですが、実は東京生まれではなく、広島生まれです。

株式会社なとりの話に戻りますが、サラリーマン時代、株式会社なとりは取引先の企業で、毎年年末は
打上げのために珍味類を買っていました。当時の上司との対話で



上司「阿部君、なとりの珍味だけではなく、他に何か食べるものを買わないといけないよ。」

私「そうですね。イカばっかりではイカんですから。

上司「・・・・・・・・・・・。(^_^;)」


皆様、私がサラリーマン辞めた理由、わかるでしょ。


2003年12月2日(火)

無印良品のお店に何気に入ってみたら「ブック型CDプレーヤー」なるものが売られていて、売り場でCDが
鳴らされてました。音の広がり感や音質においてさすがに通常のステレオ装置には遠く及ばないものの、
これはオーディオ装置を置く場が無いワンルームマンション等を仕事場にされているセラピストの方が、室
内でBGMを流すのに使いたいといったケースで使えそうだと思いました。
「CDラジカセでさえも机上に置くと場所を取り過ぎる。また、棚や床に置くと部屋全体が格好悪くなる。しか
し、本格的なオーディオセットを置く場なんて作ったらベッドが置けなくなる。しかしBGMが無いと間が持た
なくて不安だ。」という方にはいいんじゃないでしょうか?
幸いスピーカー位なら置けそうだけど、部屋がダサくなりそうだというお方の場合はタイムドメインのスピー
カーシステム、特にYoshii9なんかいいんじゃないでしょうか?「Yoshii9では高価すぎる。しかしタイムドメ
インミニではさすがに物足りない。」という方は、有名メーカーの中では近年唯一タイムドメイン理論を導入
した【注1】富士通テンの「ECLIPSE TD」なんか場所とらなくていいと思います。


















・・・・・・という私はaiwaの7千円クラスのCDラジカセ
を仕事場で使っています。aiwaはええよ。マジで。



【注1】
古くはONKYOの「GS−1」というスピーカーが存在しました。


2003年12月1日(月)

12月になりました。年末年始のことがやはり意識される時期です。もちろん私も意識しております。夜にスー
パーに買い物に出ていったら、忘年会帰りの酔っ払ったお父さんがレジで財布を落としたりしてます。
私の場合、今年は恐らくは他の方から誘われる忘年会は無しの年になりそうです。私にとって最後の忘年会
となったのは2001年の時の忘年会でした。そして2002年12月の時は忘年会は無かったのです。
理由は「不況が極まったがため。」ということもあるのですが、「知り合いのセラピスト仲間となかなか会えなく
なった。」という人間関係の激変が最大の理由でした。昨年から今年にかけて、余裕が無いが為や、主義主
張やコンセプトが異なるが為、そしてセラピストのAさんがセラピストのBさんを愚弄するが為に仲違いすると
いったことを私は数多く経験しました。そしてセラピストに限らず、2001年、2002年、2003年と次第に日
本は厳しい状況に追い込まれています。足利銀行が破綻したことは記憶に新しいことと思いますが、2004
年は更なる厳しい年になると思います。そんな時にセラピストに何が出来るかということを私は考えておりま
す。

「何も出来ない。」というツッコミを承知の上で書き続けますが、街のビジネスマンやキャリアウーマン、そして
主婦層の方々や子供達を見ていて「これでは志半ばにして、体調の不良で挫折する。」という方々が非常に
増えてきているのを思い知らされているのが最近の私の状況です。

気功治療で知られる片野貴夫先生は「[増補・改訂]気功治療の実践」(朝文社)の中で、「若い年代ほど身体
が駄目な状態である。」と評されています。 しかし、私は若い年代のみならず、壮年期、中年期、初老期、老
年期、全ての年代の方々の体調がここ数年で数年前の同年代と比較し、その健康度における平均値が下が
って来ていると見ております。

「予防医学」という言葉があります。「何かに罹患してからでは遅い。事前に健康管理で先手を打っておく。」と
いうのがそのコンセプトとしてあるのですが、日本の場合、医療、代替医療、共にまだ「予防医学」という観点
において欧米の水準には遠い有り様です。無理をして身体にガタが来ている状態の問題や、仕事や家庭生
活が思う通りにいかないことによる精神衛生上の問題は今だからこそ解決されねば不況の改善の結果も推
して知るべしになりかねないでしょう。セラピストの存在意義が問われる所以ですが、まだまだその活動は市
民権を確立したとは言い難い状況です。そして、プロのセラピストの方々も一部の大成功された方や開業され
ていない方を除き、その多くの方々は仕事場の維持や生活費を稼ぐことだけで精一杯だというのが現実です。
「来年はセラピストの方、そうではない方を問わず、あらゆる問題に対し、セラピストとしての自分に出来ること
を少しでも広げていこう。」と決めたのが今年の私の「ひとりぼっちの忘年会」になりそうです。


「かめかめ日記第13集」をお読みになりたい方はここをクリック!