第13集(2004年1月1日〜2004年1月31日)


2004年1月31日(土)

「秀花」でカニコロッケ定食(600円)を食べました。カニコロッケに限らず、私はコロッケが大好きです。
昔々、香川県観音寺市の地場企業「加ト吉」のコマーシャルで、物真似タレントのコロッケがコロッケの
コマーシャルをしていたことがありましたが、 「まんまやないか。」という日本全国からのツッコミが数え
切れないほどそのコマーシャルに入った過去の恥ずかしい歴史の恥部はともかく、コロッケという料理
は由緒正しい歴史を有しております。
「コロッケ」の語源は18世紀のフランスで誕生した「クロケット(Croquette)」が訛ったものです。で、昔
から肉屋でよく売られていたじゃがいもにミンチ肉が少々入ったコロッケではなく、近年高級料理店でよ
く見かける「クリームコロッケ」についてですが、 これは「ベシャメルソース」というものが衣の中につまっ
たコロッケです。 このクリームコロッケのベシャメルソースはフランス国王ルイ14世の宴会担当執事で
あったベシャメイユ侯爵が考案したものです。コロッケはおフランス出身のお洒落な料理なのです。

ところで、香川県高松市の商店街に南新町という商店街があるのですが、そこにある「赤い風船」という
喫茶軽食のお店には各有名大学の名前が付された丼物のシリーズがメニューに載っています。その正
体はかつ丼や親子丼等なんですが、これらに「東京大学」だの「慶応大学」だの「早稲田大学」だの「立
教大学」だのといった都会の有名大学の名前がついてる訳です。 特におもろいのはステーキ丼に「東京
大学」、そして和風ステーキ丼に「お茶の水女子大学」という名前がついていることです。で、それらの
大学群の中になんかモロ浮いているんですが
「香川大学」というメニューがあって、その
正体は
コロッケ丼だったりなんかします。
初めてそのメニューを見た時は香川大学なら「う丼」だろうが!!というツッコミを即
座に入れたのですが、多分今も変わってないと思います。

この「う丼」ですが、決して架空のメニューではありません。実は西武新宿線や西武拝島線の
駅である小平駅の近くに
「う丼」という表示を出している怪しいお店があるのです。非常
に怪しいです。
「う丼」という名称の食べ物がなんか妙に気になってしまって、是が非でもこ
「う丼」という名の食べ物の正体が知りたいという衝動にかられそうになるの
ですが、まだこのお店には入ったことがありません。


2004年1月30日(金)

大手町方面に行きました。八重洲でお昼を迎え、「たつ屋」(中央区八重洲2−6−9)に入り、かつ丼
の並(360円)を食べました。このかつ丼ですが、味噌汁とお新香がついています。
「たつ屋」は各種丼物のお店ですが、単に安いだけではなく、いずれも味噌汁とお新香付という気前の
良さです。

「たつ屋」を出た私は、日本橋に移動し、そこでの用事を終了させてからまた八重洲に戻りました。そし
て八重洲ブックセンターに入り、新刊をチェックしました。その後は東京駅名店街でウインドウショッピン
グをしているうちに面白いお店を発見しました。そのお店の名前は「ザ・スタディールーム」です。【注1】

「ザ・スタディールーム」の東京名店街店(千代田区丸の内1−9−1東京駅名店街1階)ですが、ビク
セン
の顕微鏡や試験管や分銅等の科学実験に使用する器具や、学研の電子ブロックやタイガー商会
地球ゴマ等の玩具を多く揃えたお店で、科学関係のことが大好きな子供はもちろん、大人も少年少
女時代を思い出せる科学ゴコロをくすぐるお店です。特に怪しいグッズは聴診器2,500円で、このお
店の解説によりますと、この聴診器は本職も使える機能を備えていて、木の水を吸い上げる音なんか
も聞けるそうです。それ目当てで子供が買っていくこともあるそうなんですが、子供達には「お医者さん
ゴッコに使うたらいかんよ。」とは一応いうときます。


【注1】
「ザ・スタディールーム」ですが、2004年1月30日(金)現在、以下の場所に店舗があるようです。

◆ザ・スタディールーム 下北沢店
東京都世田谷区北沢2-36-2 ヒルズ下北沢1F
TEL 03-5478-8717

◆ザ・スタディールーム 京都河原町店
京都市中京区河原町通り蛸薬師上ル東側デ・リード館1F
TEL 075-211-1400

◆ザ・スタディールーム 仙台駅店
仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル3F
TEL 022-716-9861

◆ザ・スタディールーム 恵比寿店
東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿三越2F
TEL 03-5795-2640

◆ザ・スタディールーム 東京駅名店街店(八重洲北口 改札外 左に曲がる)
東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL 03-5220-3208

◆ザ・スタディールーム ディラ上野駅店
東京都台東区上野7-1-1 JR上野駅3階浅草口改札内コンコース
TEL 03-5246-6876

◆ザ・スタディールーム 町田店
東京都町田市原町田6-1-11 ルミネ町田店6F
TEL 042-739-6221

◆ザ・スタディールーム INCUBE西鉄店
福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージビル4F
TEL 092-713-1391


2004年1月28日(水)

今日も渋谷に用事がありました。用事を終わらせた私は「トライアングル」渋谷店(渋谷区神南1−
14−8南部ビル203号室)に行った後、「恋文食堂」で例によって若鶏のハーブ焼定食を食べてそ
の後は古本屋さんに入ってそこで売られていた中古のクラシックのCDを3枚買いました。次の用事
の時間までは時間が少々残っていましたので新宿に移動し、そこでウインドウショッピングをした後
は中央線に載って本日の別件の用事のため高円寺に行きました。今日はCDを3枚買いましたが、
全部聴けるのはちょっと先のことになるかも知れません。


2004年1月27日(火)

渋谷に用事があって出かけました。「ランキンランキン」の前を通ると、先日話題にした「クイーン」
の日本独占発売ベストアルバム「ジュエルズ」(東芝EMI/TOCP−67318)の先行発売のセー
ルを店頭で行っていました。【注1】

この「ジュエルズ」というベストアルバムですが、フジテレビのドラマ「プライド」(木村拓哉主演)で
使われている「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」【注2】のからみでこの度発売されたようです。

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は「クイーン」のヴォーカルのフレディ・マーキュリーのソロ・アルバム「Mr.
バッド・ガイ」の収録曲ですが、「ジュエルズ」に収められているのは、フレディの死後、残る3人の
メンバーが完成させた「メイド・イン・ヘヴン」に収録されたクイーン・ヴァージョンで、ヴォーカル以
外は全面的に録音し直されています。 なお、先日話題にしたベスト盤「グレイティスト・ヒッツ」(東
芝EMI/TOCP−65861)にはこの曲は収録されていません。

「ランキンランキン」の前を通ったところで丁度「クイーン」の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」がかかっ
たのでなんか嬉しくなった私はハチ公前に出、渋谷区神南1丁目方面に行きました。

渋谷での用事を終わらせた私は「恋文食堂」で189円のコーヒーを1杯飲んでくつろいだ後、新
宿方面に出、そこで夕食タイムを迎えました。「さあ、何を食べようか。」と思った私は、「そうだ、
久しぶりに『思い出横丁』にある『つるかめ食堂』の名物メニュー『ソイ丼』を食べに行こう。」と思
いつきましたのでそのまま「つるかめ食堂」に行くことにしました。
(説明セリフがダサいですなあ。)

「つるかめ食堂」の「ソイ丼」(500円)はカレー味の煮大豆がご飯の上にかけられ、その上に煮
こごりと薄切りハムが載った丼で、早めに行けば味噌汁が無料でついてくるかも知れない「つる
かめ食堂」の名物メニューです。味噌汁にはもちろんありつくことが出
来ました。

「思い出横丁」につきましては前にもこの日記に書いたことがありますが、この「思い出横丁」お
よび横に並んでいる「やきとり横丁」、そしてその近隣のお店をひっくるめた商店街は「新宿西口
商店街」と呼ばれています。この「新宿西口商店街」には名物店がたくさんあります。各種串焼と
鯨カツが名物の「きくや」、ソイ丼の「つるかめ食堂」、自家焙煎珈琲専門店の「但馬屋珈琲店」、
豚汁定食の「穂波」、ソース焼きそばとラーメンの「若月」等が有名店としてよく話題になるようで
すが、定食屋さんは概ね安価な価格水準を維持しているお店が多いです。


【注1】
東芝EMIの公式な発売日は2004年1月28日です。

【注2】
横文字にすると「I WAS BORN TO LOVE YOU 」という曲なのですが、東芝EMIの解説に従いま
した。


2004年1月26日(月)

神田神保町に出ました。書泉グランデであの昔々話題をさらった「買ってはいけない」を久しぶりに
目撃しました。大きな本屋さんだと何年も前に話題になった本が何年も人知れず残っているといっ
たことがありますが、大きな本屋さんに行く醍醐味はこんなところにもあったりなんかします。
この「買ってはいけない」という本を見かける度に私はそういえば「『買ってはいけない』は買っては
いけない」という本がすかさず登場したなあなんて思い出したりしてしまうのですが、 「『買ってはい
けないは買ってはいけない』は買ってはいけない」なんて反論本の類の本がその後出て来て、この
テの本の愛読者の皆様も「いつまで続くのだろうか?」と思ったり、「いったいどれが本当のことを書
いとるんかいの? どの本も『買ってはいけない。』って言いまくんりょるけん、結局どの本も買うたら
いかんのかいの?で、このテの本は表紙に『買ってはいけない』とでかでかと書いとるけん、このテ
の本は買うたらいかんということでええんやろ?」と思ったりなんかしたのではないかと思います。
もしかしたら、この本は「買ってはいけない」と思った人だらけだったから書泉グランデにこの「買っ
てはいけない」が残っていたのかも知れません。


2004年1月24日(土)

朝、目覚めてテレビをつけたらいきなりポンキッキーズ21のガチャピンが出て来ました。その後、爆
笑問題の二人がねずみの格好をしてお互いが「タナチュー」とか「ピカリ」とか言い合ってコントをする
コーナーが出て来たのですが、昔の子供番組を観て育った世代が観たらなんか違和感があるコーナ
ーだよなあと思わせるものがあります。この二人、コントよりも雑誌に載せてる会話の方がずっと面白
いと思います。

朝からなんかオルガンの音楽が聴きたくなりましたので、J.S.バッハのオルガン作品集の2枚組の
CDを取り出して2枚目を1回聴きました。このCDは、マリー=クレール・アランがオルガンを演奏した
CDです。(エラート/WPCC−5553〜4)【注1】

2枚目のCDはあの有名な「トッカータとフーガ二短調BWV565」から始まります。そうです。この曲は
あの「♪チャラリ〜、鼻から牛乳〜」で有名なあの「トッカータとフーガ二短調BWV565」です。【注2】
J.S.バッハの曲に付されるこの「BWV」という表記ですが、私なんかこれを見る度に某プロレス団体
の略称を連想してしまうのですが、他にもそんな方はいらっしゃらないでしょうか?これはJ.S.バッハ
の曲にしか付されないもの【注3】なのですが、良く似たものとして、他にはモーツァルトの「K.」やシュ
ーベルトの「D.」なんかがあります。しかし、これ関係ではやはりJ.S.バッハの「BWV」が一番もの
ものしいものを感じます。【注4】

「トッカータとフーガ二短調BWV565」のCDは優れた演奏のCDが多いです。
格調の高さで私は1950年代後半から1970年代前半にかけて録音されたヘルムート・ヴァルヒャの
CD【注5】や、端正な造形美において、1960年代に録音されたカール・リヒターのCDを一度は聴い
ておきたいCDとして挙げておきたいのですが、器楽曲の中でもオルガン曲はチェロやピアノ等の器楽
曲と比較して録音年代が古いことを不満に思う人が出る可能性が高いです。
オーディオ面においてオルガンの重低音の「ギャーン!」という響きや音彩美の煌きを期待したいとい
うお方の場合は、マリー=クレール・アランのCDが「すげえのう。」と思わせるものがもしかしたらある
かも知れません。
マリー=クレール・アランのオルガンの演奏は「J.S.バッハの曲にしては明る過ぎる。」とか「抒情的
であり過ぎる。」といった声も一部にはありますが、 トッカータの扱いの明解さ、わかり易さやフーガの
鋭い格好の良さはより感覚的に聴き易い曲としてJ.S.バッハのオルガン曲を聴き手に提示している
と思います。


【注1】
このCDは限定盤として出されたものを2枚組1,980円で買いました。現在は番号が変わっているか
と思います。

【注2】
私が数年前に母を自分の自動車の助手席に乗せた時のことです。車のカーコンポでFM放送を流して
いたら、FM放送のコマーシャル音楽でこの「トッカータとフーガ二短調BWV565」が「ちゃらり〜ん♪」
と流れました。私の母は私がFM放送からこの曲のCDにすかさず切り替えたのかと勘違いしてしまい、
これは「♪鼻から牛乳〜」の曲だと言い出しはじめたのです。しかも私がいたずらでわざとこの曲をかけ
たと思ってしまったのです。なんともおもろい母です。私がよくしょうもないことばっかりするもんですから
信用がまるでありません。母には説明したのですが、「これはJ.S.バッハのオルガン曲の方がオリジ
ナルで、嘉門達夫の『鼻から牛乳』はオリジナルとは違うんやぞ。」ということを私の母が理解しているか
否かは不明です。

【注3】
「BWV」は、ウォルフガング・シュミッツァーによるバッハの作品目録です。Bach Werke Verzeichnisを略
して「BWV」と称しています。

【注4】
他の大部分の作曲家の曲は「Op.」です。

【注5】
ヘルムート・ヴァルヒャ (1907−1991)は20世紀ドイツのオルガン奏者です。ライプツィヒ生まれで、幼
時より視力に障害を持ち、16歳で完全に失明してしまったのですが、ご自身の絶え間無い自己研鑚と、ご
母堂様や奥様の献身的な協力により、J.S.バッハの鍵盤曲の演奏と研究において多大なる業績を残さ
れました。演奏の格調の高さにおいて、たとえ録音年代が古かろうとヘルムート・ヴァルヒャの演奏は現在
もJ.S.バッハのオルガン曲演奏の最高峰だと捉える方が多いです。


2004年1月22日(木)

最近、用事が終了した後は下町のあらゆる場所に行くことが多いです。今日は江東区の門前仲町
に行きました。門前仲町の永代通り沿いにある商店街を散策し、永代橋を渡って中央区新川方面
まで散歩しました。
新川と佃を結ぶ中央大橋はよくドラマのロケ地として使われる橋です。金城武と深田恭子がドラマ
の撮影で中央大橋から隅田川に飛び込んだといったことも過去にはありました。新川1丁目から2
丁目近辺はドラマ撮影地帯として特に有名です。 新川1丁目の豊海橋で本上まなみや山口智子を
目撃したという人も中にはいるかと思います。新川2丁目の隅田川沿いや、佃の大川端リバーシテ
ィ21
もよく使われています。今は寒くてなかなか行く気にはならないかも知れませんが、暖かくなっ
てきたらこの辺を散歩するのもなかなか良いものだと思います。


2004年1月21日(水)

新宿と大手町に用事がありましたので行きました。大手町での用事が済んだ後、私は久しぶりに
上野桜木にある甘味処「愛玉子」(台東区上野桜木2−11−8)にある名物デザート「愛玉子」が
食べたくなりましたので、食べに行くことにしました。
大手町からだと、営団地下鉄千代田線に乗り、根津駅で降りて言問通りを東京芸術大学に向かっ
て歩いていき、喫茶店「カヤバ珈琲」(台東区谷中6−1−29)【注1】のところを左折すると、「愛玉
子」という黄色い看板が出て来ます。

「愛玉子」(「愛玉子」と書いて「オーギョーチイ」と読みます。)とは、台湾の新高山山麓で取れる木
の実の種から作ったお菓子のことです。ぱっと見は半透明のゼリー状のお菓子なのですが、ゼリー
よりも弾力と歯ごたえがあり、また寒天のようにぼそぼそしておらず、喉ごしが良い食感がもうたま
りません。上野桜木の「愛玉子」はその菓子名をそのまま甘味処の店名とされている訳ですが、こ
のお店では愛玉子にレモンシロップをかけて「オーギョーチイ」(400円)としてお品書きに加えられ
ています。

甘味処「愛玉子」は昭和9年の創業で、その当時のボックスシートの客席がそのまま残されていて昭
和初期の雰囲気が味わえます。戦前はこの愛玉子を食べさせてくれる甘味処が東京都内に数箇所
あったそうですが、今では甘味処の形式で愛玉子が食べられるのは東京都内では甘味処「愛玉子」
ただ1軒のみになってしまったそうです。【注2】

私は「オーギョーチイ」にアイスクリームを浮かせた「チークリーム」(500円)を注文しました。「オーギ
ョーチイ」のレモンシロップの甘味にアイスクリームのミルキーさが加わった味と、愛玉子の喉ごしの良
い独特の食感は時々谷根千【注3】や日暮里方面に外出した時に「上野桜木の『愛玉子』に寄りたい。
チークリームが食べたい。」と思わせるものがあります。特に夏の暑い時は最高です。私にとって甘味
処「愛玉子」が扱う夏の「チークリーム」は讃岐の「針の穴場店」が扱う冷やし関係の讃岐うどんにも匹
敵します。

甘味処「愛玉子」を出た私は根津駅近辺に戻り、根津1丁目から2丁目にかけて散歩しました。この界
隈は老舗が多く、甘味処「芋甚」(文京区根津2−30−4)や木造三階建の串揚げ屋さん「はん亭」(文
京区根津2−12−15)等が超有名店なのですが今回は寄りませんでした。
私はどちらのお店にも行ったことがありますが、特に「芋甚」の「アベックアイス」(240円)は自家製のバ
ニラアイスと小倉アイスが器に仲良く並んだ逸品で、 今日もし「愛玉子」に行ってなかったとしたら行って
いたかも知れないです。

根津から千駄木にかけて散策し、谷中の三崎坂を歩いていると「アフリカ市場タムタム」(台東区谷中5
−4−3)というお店を発見してしまいました。このお店は明治時代末期に建てられた木造家屋の中にあ
るアフリカのハーブティーが飲める雑貨屋さんでした。私はジンバブエの「ミントティー」(200円)を注文
しました。このお店のハーブティーですが、他に南アフリカ共和国の「ルイボスティー」とケニアの「ハイビ
スカスティー」があります。いずれも200円です。(消費税別、2004年1月21日(水)現在)【注4】

「アフリカ市場タムタム」でおいしいハーブティーを飲んだ私は上機嫌で三崎坂から「谷中ぎんざ」に入っ
てそこを散策した後はまた根津に戻り、午後7時になったのを確認した後は「定食かめや」(文京区根津
2−18−2)に入りました。

壁のお品書きを見て「さぬきうどん定食900円いう
一品に目が釘付けとなった私は「根津の街にも
ついにさぬきう
どんが進出
か?」と、とても嬉しかったのですが、次の瞬間、迷
わず
「日替わり定食を下さい。」と言う自
分がいました。

「定食かめや」の「日替わり定食」(700円)ですが、本日は「さんま・おでん定食」でした。陣容は生さん
まの焼魚、ごはん、味噌汁、漬け物、おでん一皿、サラダ状のスパゲティが入った小鉢といったところで、
特に焼魚の焼き加減が絶妙です。あこう鯛やブリ等を使った魚関係の定食が多く、今度はそういった魚
関係の定食も食べてみたいと思いました。


【注1】
「カヤバ珈琲」は昭和13年に創業された喫茶店です。大正時代に竣工された建物をはじめ、内装や調
度は基本的に当時のままで、椅子の革を張り替えたという事実はあるものの、 今も現役で戦前のミル
クホールの雰囲気を平成の時代に伝えています。
私は通常はコーヒーはブラックで飲むのですが、何故かこの「カヤバ珈琲」だとお店の方が出して下さ
るミルクとグラニュー糖をどうしても断りきれずに全部入れて甘ーいミルクコーヒーを飲み干してしまい
ます。時空を超えた谷中のミルクホール恐るべし。

【注2】
甘味処以外の形式だと、一部の高級台湾料理店や「バーミヤン」で愛玉子を食べることが出来ます。た
だし、「バーミヤン」のものはレモンシロップではなく、シロップにレモンの小片を浮かせていて酸味がや
や強く、しかも食感もかなり異なり、甘味処「愛玉子」の「オーギョーチイ」とは似て非なるものです。
よく見てみると、「バーミヤン」のメニューに載っているのは「オーギョーチイ」ではなく、「オーギョーチ」
す。
もしかしたら「田舎の証明」こと、オロナミンCのホーロー看板で今でも見かけるあの「巨人の星」ではなく、
とんねるずの二人が演った「巨入の星」に出て来た「長嶋茂雄監督」ではなく「長鳥茂推監督」や「王貞治
監督」ではなく「玉頁冶監督」みたいなもんなのかも知れません。
ちなみに私は私が大好きな「オーギョーチイ」や「チークリーム」は上野桜木の甘味処「愛玉子」でないと
食べられないと思っております。「バーミヤン」のは似て非なる「オーギョーチ」というデザートです。

【注3】
台東区谷中、文京区根津、文京区千駄木の一帯を一括りにして「谷根千」と呼ぶ人が多いです。 この界
隈には関東大震災や東京大空襲、そして戦後の土地開発の荒波を潜り抜けて来た建造物が今も多く存
在し、散歩での見所が満載です。中には江戸時代以前の建築物もありますが、特に明治時代以降から
昭和の戦前にかけて建造された建築物が時折出て来て「これ○○のドラマで使われよったよね。」という
のを思い出させるものがあって驚かされます。ただし、今も居住されている方々がいらっしゃいますので、
散策の際には以下のことにご注意下さい。

1.私道や敷地内等、立入不可の場所には許可無く勝手に入ったりしないこと。
2.道路を歩く際は騒いだりしないこと。
3.たとえ入場を許可された場所であっても、悪戯書きをしたり、そこにあるものを壊したりしないこと。

【注4】
もう皆様お気づきかとは思いますが、(○○円)というのはこの「かめかめ日記」のコーナーで話題になっ
た日の時点での価格です。将来、価格が変わる可能性はもちろんあります。


2004年1月20日(火)

昨年開園150周年を迎えた東京・浅草の老舗遊園地「浅草花やしき」を経営する遊戯機械メーカー
「トーゴ」が本日経営破綻したと知りました。

「浅草花やしき」は嘉永6年(1853年)に当初は牡丹や菊細工の花園としてオープンしたのですが、
明治の初めに遊戯施設が置かれ、「西洋あやつり大写真」等の見世物が大変評判を呼び、「浅草花
やしき」は浅草名物となっていきました。
関東大震災や戦禍で閉園を一時的に余儀なくされた歴史があるものの、終戦後、「東洋娯楽機」(現
・トーゴ)がこの「浅草花やしき」を遊園地として再建しました。この「トーゴ」による「浅草花やしき」の直
営の開始は昭和24年(1949年)からのことです。
「トーゴ」はその後、 東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」や富士急ハイランドの「フジヤ
マ」、よみうりランドの「バンデッド」といった遊戯施設の制作も手がけました。 しかし、 このメーカーの
中で最も認知されているゲームは「モグラ叩き」です。

「トーゴ」の経営破綻の理由ですが、遊園地業界の不況で最近各地の遊園地が閉園に追い込まれて
いることによる遊戯機械の不採算受注が経営を圧迫し、負債額は82億円に達したとのことです。「浅
草花やしき」そのものの経営は堅調で、トーゴの債権者の整理回収機構(RCC)を中心にスポンサー
を選定して今後も営業を続ける方針だと知り、遊園地解体にはならないことが不幸中の幸いだと思い
ました。「浅草花やしき」及びその遊戯施設は今後も守られるとのことです。
RCCは2004年1月19日(月)に東京地方裁判所に「トーゴ」に関する会社更生法適用を申し立て、
同地裁が保全管理命令を出すに至りました。「トーゴ」経営破綻の原因が「浅草花やしき」そのものに
あったのではないにせよ、全国各地の遊戯施設が不況により集客が出来ず閉園に追い込まれている
ことが原因となったことに不況の厳しさを感じます。


2004年1月19日(月)

浅草方面に用事がありましたので行きました。用事が終了し、南千住方向に散歩で北上しました。
コーヒーが飲みたくなりましたので、「珈琲屋バッハ」(台東区日本堤1−23−9)に入り、グァテマ
ラ・ポンテローザ(500円)を注文しました。
このお店は「コーヒーは生鮮食品」を信条とし、新鮮な自家焙煎のコーヒー豆によるこだわりの1杯
が飲めるお店としてコーヒー通の間ではかなり有名なお店です。ペーパードリップ式による抽出法
を採用していますが、ペーパーフィルターやドリッパーをお店で独自に開発しています。サーバーは
1杯からせいぜい多くても2杯分しか作らないように徹底されています。間違っても多人数分をサー
バーに抽出して作り置きするなどといったことはありません。コーヒーの香気や風味が損なわれるか
らです。

「珈琲屋バッハ」のコーヒーを飲み終えた私は台東区清川2丁目のあたりを歩きました。この界隈は
立ち食いの安い寿司屋さんや焼鳥屋さんが真っ昼間から営業していて高度成長期以前の東京下町
の雰囲気を今も残しています。
東京の下町を舞台にした高度成長期の超有名漫画「巨人の星」「あしたのジョー」等の復刻漫画雑
誌を最近よく見かけますが、泪橋交差点の南にある台東区清川2丁目あたりは「あしたのジョー」の
舞台となった街です。 街並みの外観や立ち食いの飲食店の価格が昭和の高度成長期以前の時代
のまま取り残されているような感じを受けます。 しかし、人口が多くて垢抜けてはいるものの、 無関
心な寂しさが漂う新しい東京ではなく、 高度成長期に漫画に描かれた古い東京下町の寂寥感の影
に隠された暖かい独特の優しさが今も続いていると私はこの街に感じました。

台東区清川2丁目を北上した私は、営団地下鉄日比谷線南千住駅を通過し、日光街道を北上して
営団地下鉄日比谷線北千住駅前まで歩きました。 もう午後6時になっていましたので、そろそろ夕
食でも食べようかと北千住駅東口側に出、 洋食の「三太」(足立区千住旭町21−7、金曜休)に入
ってハンバーグ定食(700円)を注文しました。お皿に入ったライス、味噌汁、漬け物、そしてハンバ
ーグが入ったお皿の中にはハンバーグとキャベツの千切り、トマト、パセリ、そしてスパゲティが入っ
ているスタンダードな感じの定食です。しかし、ハンバーグのソースが出色の出来の上、この価格帯
ではちょっと考えられないようないいお肉を使っていることがわかった私はそのハンバーグの味に驚
いてしまいました。しかし、このお店の一番の自信作だと思われるのは「黄金カツ」(1500円)です。
壁のお品書きに「もし不満足でしたらお代は要りません。」という強気のご発言がこの黄金カツには
付されています。そして、「三太」のメニューには「お手頃な価格で高級レストラン並みの内容の洋食
を提供させていただきます。」ということが載っています。私はそのメニューの謳い文句に恥じないハ
ンバーグ定食だと思いました。また北千住方面に用事が出来ましたら「三太」に行きたいと思います。

食後のコーヒーが飲みたくなりましたので、今度は北千住駅西口側に出、「喫茶蔵」(足立区千住1
−34−10、日祝休)に行こうと思いましたが、ここは午後7時で終わるお店なのでさっさと「三太」を
出て「喫茶蔵」に移りました。ここではブレンドコーヒー(400円)を飲みました。

北千住は埼玉県川越市にあるような豪壮なものではないにせよ蔵が多い街で、「喫茶蔵」は昭和初
期に建てられた質屋蔵を改装して喫茶店にしているお店です。 昭和初期の建立で比較的新しい蔵
ではあるものの、 かつて日光街道の宿場町として栄えた北千住の蔵の内装が見られる貴重なお店
だと思います。


2004年1月18日(日)

寒い日が続き、身体を暖めようということで、今年に入って初めて飲みに行きました。
もつ焼の「みやちゃん」(西葛西3−14−2)に入り、カウンターに座った私は、まず焼鳥から食べよう
と若鳥とつくねを1本ずつ注文し、お酒はホッピーを注文しました。ホッピーは焼鳥や豚のもつ焼と非
常に相性が良い飲み物だと思います。カウンターの隣の人から「うまいですか?」と声をかけられてし
まいました。もちろんうまいです。焼鳥は塩とタレを選択出来ますし、串1本から注文出来ます。

焼鳥が無くなった私は今度はもつ焼のセット(600円)を注文しました。これは「かしら、ガツ、しろ、レ
バー、タン」の5本串セットで、そのうち、レバーとしろはタレで焼かれていて、その他は塩で焼かれて
います。この豚のもつ焼、バラ肉等の一部の串焼を除き、肉ではなく、豚の内臓や舌(タン)等の俗に
いうホルモン関係の串焼です。 また、お店によっては「もつ焼」という名前ではなく、「やきとん」という
名前で扱っている可能性もあります。

「みやちゃん」には香川県の清酒「金陵」も置かれています。ホッピーを飲み終えた私は今度は熱燗
の金陵を注文しました。もつ焼セットも食べ終えましたので、続きましてもつ焼セットではなく、もつ焼
のかしらとバラ肉を1串ずつ注文し、それで金陵を少しずつ飲みました。豚のバラ肉はラーメンのチ
ャーシューに使われることが多い脂肪の多い肉ですが、もつ焼にすると本当においしいです。

「みやちゃん」を出た私は西葛西の寒空の中で身体が暖まったことを感じながら「もう今夜は帰ろう。」
と思ったのでした。


2004年1月17日(土)

雪がちらつく寒い日でした。私はコーヒーが飲みたくなりましたので、珈琲館でコーヒーを2杯飲みまし
た。
珈琲館のコーヒーカップはノリタケ製です。
私はここの仮面○○ダーに出て来るおやっさんが経営している喫茶店
でいかにも使われていそうなコーヒーカップが大好きなのですが、持ってはいません。これはあくまでも
喫茶店で使われているのを見るのが好きなのです。 それも外に750ccのバイクが置かれているのが
似合う喫茶店で使われているのが似合うのです。
我が母校、香川大学の近くに昔々そんな喫茶店があったのですが、学生時代の私は歩いてそこに行っ
ていました。そのお店は今はもう無いのですが、「合格牛丼」という怪しい牛丼をウリにしていました。学
生の常連客が「この牛丼を食べた日の試験は不可にならんで済む。」ということでその名前を勝手につ
けたのですが、私は結局その牛丼を食べることなく、コーヒーばかり飲んでいました。そのうち妙な知り
合いがたくさん出来て「俺の下宿に来い。」とか言われてその人の下宿に遊びに行ったり、クリスマスパ
ーティーに呼ばれたりするようになりました。昔々の話です。
学生街近くにある喫茶店は妙な知り合いが出来易い空間だと思います。特にカウンター形式の小さい
お店で外に750ccのバイクが置かれているのが似合う喫茶店が狙い目です。それも仮面○○ダーに
出て来そうなおやっさんが経営していれば更によいのですが、深入りし過ぎて結局会社に就職せずに
喫茶店に大学何年生になっても居続けたとか卒業後は喫茶店で働くようになったという人を私は何人
か知っています。


2004年1月16日(金)

書泉西葛西で動物関係の新刊を探しました。雑誌類をいろいろ見ているうちに、「ユニークアニマル」第
5号(東海メディア)の「ワニガメ生態研究所」の荻野要さんの記事を発見し、この研究所が飼いきれなく
なったワニガメやカミツキガメの駆け込み寺のようになってしまっている状況を読み、 そのカメ達が現在
100頭近くの数になっていて、 あと2〜3年もしたら研究所に収容しきれなくなるかもしれないといった勢
いなのだそうです。
荻野さんによりますと、今、原稿書いてる最中でも「飼いきれなくなったワニガメを引きとって欲しい。」とか
「○○県警ですが、△△cm級のワニガメを××沼で捕獲しました。よろしくお願いします。」といった類の
電話がかかってくるとのことです。また、山口県まで自動車に乗って飼いきれなくなった40cm級のワニ
ガメを引き取りに行ったというケースもあるとのことで、 殆どボランティアに近い大変な状況なのではない
かと推察されます。
私はちょっと怒っています。カメの飼い主の皆様、飼いきれなくなったからといってカメを捨てたりしないで
下さい。また、安易にこういった研究所や動物関係の施設を駆け込み寺のように考えるというのもいけま
せん。。
動物を飼うにあたっては想像力が不可欠です。将来飼えなくなる可能性については最初から考えておか
ないといけません。そして将来飼えなくなるという可能性につき、きちんとした決着がつけられず、責任が
取れない生き物につきましては最初から飼育をしないという意志を持つ必要があります。
飼育に挫折するという場合は、飼い主も、またその動物にとってもよくないことになりますし、飼育の挫折
の結果が他の方々や自然環境に多大な迷惑をかけることにもなります。


2004年1月15日(木)

ジャスコ葛西店(西葛西3−9−19)内の1階にあるセルフ形式の讃岐うどん店「たんとおたべや」
かけうどんと鳥の唐揚げとゲソ天を食べました。このお店ですが、結構大きな鳥の唐揚げが2個105
円というのが嬉しいです。
ただし、こういった大型スーパーのテナントを借りる形式のセルフのうどん店はそのスーパーに入った
客でないと普通はわざわざ食べに行かない上、麺をゆであげるタイミングにもばらつきがあるため、も
うそのおいしさが知れ渡ってしまった人気セルフ店やセルフ形式ではないうどん店のように常に高水準
のうどんが食べられるとは限らない点があるのが残念です。もっとこのお店のことが知られて人気セル
フ店になったらこの状況も変化すると思いますが、今後に期待したいお店です。


2004年1月14日(水)

食後のコーヒーといいたいところでしたが、最近喫茶店に入り過ぎているよなあと思い、たまには缶コ
ーヒーで終わらせるかということで、ダイドードリンコ株式会社の「無糖珈琲」を自動販売機で買いまし
た。この自動販売機、今時ピピピピピとかいうて当たりが出るやつなんですが、これ、少年時代に林間
学校とかの列を乱して自動販売機でこっそり缶コーヒー買ったらピピピピピいうてパンパカパーンっても
う1本当たったのが先生にばれて頭をしばかれたという人もきっといるに違いありません。

缶コーヒーですが、私はダイドードリンコ社製の無糖のものが好きなのですが、この缶コーヒー、歴史
を遡れば日本生まれです。UCC上島珈琲株式会社が1969年に発売したミルク入り缶コーヒーが世
界初の缶コーヒーです。【注1】しかし、当時のこの缶コーヒーは糖や乳成分が多く、ペーパードリップ式
やネルドリップ式等で淹れられた酸味や苦味が豊富な味のコーヒーに慣れた人達にとって、甘過ぎると
か乳成分が多過ぎるなどと見られていて、コーヒーが入った乳飲料や清涼飲料といった位置づけで当
初は捉えられていたようです。

現在、市場に最も出回っていると思われる190g缶の原型が出たのは1972年のことです。株式会社
ポッカコーポレーション
が開発・発売した「ポッカコーヒー」がそれです。開発のヒントは高速道路のサー
ビスエリアでの出来事が発端となりました。
株式会社ポッカコーポレーション会長の谷田利景さんが社長時代に名神高速道路を自動車で移動中、
運転手さんが「コーヒーが飲みたい。」ということでサービスエリアに立ち寄ったところ、 店の前に長い
列が出来ていて、 コーヒー1杯を飲むのに30分もかかってしまったことから谷田社長(当時)は「車の
中で気軽に飲めるコーヒーを作れば、 コーヒーを飲むのに余計な時間をかけることは無くなる。 その
ためには缶コーヒーを自動販売機で保温処理したり冷やしたりしてその自動販売機を道路横に設置
すればよい。」と思い至りました。

現在、日本国内の清涼飲料水の自動販売機数は約200万台近くあるといわれており、そしてその総
売上額は年間2兆円にまでなり、缶コーヒー関係はそのうち約40%を占めています。缶コーヒーが清
涼飲料水関係の自動販売機での主力商品になる前は、缶コーラやファンタ等の清涼飲料水が主たる
売れ筋商品だったのですが、 現在では缶コーヒーや緑茶の類が主力商品の座を奪ってしまっていま
す。これは自動販売機での販売が行われやすい治安を維持出来ている日本特有の現象です。 治安
が良くない場合だと自動販売機を破壊してお金を奪うという人が多いため、商売が成立しないのです。


【注1】
一口に「缶コーヒー」といっても、内容量100g中に使用されている豆の量によって缶に表記される呼
称が異なっています。

・コーヒー(生豆の使用量が5g以上)
・コーヒー飲料(生豆の使用量が2.5g以上5g未満)
・コーヒー入り清涼飲料(生豆の使用量が1.5g以上2.5g未満)
・乳飲料(乳固形分3%以上)


2004年1月13日(火)

西葛西メトロセンター内にある「やしま」でめかぶそば(400円)を食べました。私はめかぶが大好きで
す。
めかぶを大量摂取した私は西葛西から東陽町に移動し、「VELOCE」東陽町店(江東区東陽4−1−
13 東陽セントラルビル1階)でコーヒーを飲みながら店内で作業を開始しました。「VELOCE」東陽町
店は広いですのでノートパソコンを持ち込んで作業しているサラリーマンが多いです。
東陽町で作業を終了した私は門前仲町まで歩き、地下鉄東西線の電車に乗って日本橋で銀座線に乗
り換え、銀座で降り、山野楽器でCDを物色しました。私はここでよく輸入盤を買っているのですが、「そ
ういえば、一昨日の日記でクイーンのこと書いたのー。」ということを思い出して、ロックのコーナーに行
ってしまいました。
クラシックといってもシューベルトの曲とストラヴィンスキーの曲は全然違うように、ロックというジャンル
も「ビートルズとヘヴィメタしか知らない。」とか「ロックややんりょったら不良になるけんあんたのそのう
るさい箱とギター取んりゃげるけんの。」とか言うとる田舎臭いおっさんおばはんはさすがに今時は殆ど
いないかとは思いますが、いろんなのがあります。
「また機会を改めてこのジャンルのこともこのHPのどっかに書きたいなあ。」と思いながら私は山野楽
器を後にしました。


2004年1月11日(日)

久しぶりにトルヴェール・カルテットのCD「イノセント・ドールズ」(東芝EMI/TOCT−8276)を聴きま
した。
トルヴェール・カルテットは日本のサクソフォン四重奏団なのですが、日本全国で演奏会を開かれてい
ます。また、演奏曲目はクラシック曲に限りません。私は生でこの四重奏団によるクイーンの「ボヘミア
ン・ラプソディ」【注1】やウェザー・リポートのJ.ザヴィヌルが作曲した「バードランド」等の曲を聴いたこ
とがありますが、ロックやジャズやフュージョンの有名曲も演奏曲目に加えられています。更には作曲
家兼サクソフォン奏者として有名な本多俊之さんもこの四重奏団を応援されています。 本多俊之さん
といえば、昔々「マルサの女」等の映画音楽や、「ニュースステーション」のオープニングテーマを作曲
された方なのですが、特にソプラノサクソフォンによって演奏された曲が有名かと思います。

トルヴェール・カルテットの話に戻りますが、 その多くのCDは光が丘のIMAホールで収録され、 一時
が丘IMA
内にあるスポーツクラブで仕事をしていた私にとってはこれらの盤は格別の思い入れがありま
す。更に、トルヴェール・カルテットに限らずサクソフォン四重奏はブラスアンサンブルと共に中高生の時
代の吹奏楽部のアンサンブル・コンテストを連想させる編成で、中でもサクソフォン四重奏は弦楽四重奏
に匹敵する可能性を有するにもかかわらず、サクソフォンという楽器自体が比較的歴史の新しい楽器で
あるがゆえにクラシック曲の作品が極端に少ないというハンディも有している編成で、あまり聴かれる機
会が無いのが非常に惜しいと中高生時代の私は思いました。
最初からサクソフォン四重奏の編成で書かれた曲は非常に少なく、CDやLPの数もそれゆえ少ないので
すが、 トルヴェール・カルテットはもともとサクソフォン四重奏の曲として書かれた曲もよく取り上げられ演
奏されています。その中でも、ジャズミュージシャンとして著名なフィル・ウッズ【注2】が作曲した「3つの即
興曲」他が収録された最初のCD(アポロン/APCE−5133)は特にこの「サクソフォン四重奏」という編
成の可能性を認識するのによい1枚ではないかと思います。 なお、「3つの即興曲」の作曲者フィル・ウッ
ズですが、トルヴェール・カルテットの同曲の演奏を大絶賛されたのだそうです。


【注1】
クイーンといえば、「ボヘミアン・ラプソディ」の他に「伝説のチャンピオン」や「ドント・ストップ・ミー・ナウ」
「バイシクル・レース」等の曲が人口に膾炙した曲ですが、それらの曲を1枚のCDで全部聴きたいという
場合は「グレイティスト・ヒッツ」(東芝EMI/ TOCP−65861)というCDが出ています。このアルバムは
イギリスで連続ではありませんが562週に渡り全英チャート100位以内にランク・インした怪物アルバム
で、恐らくは世代を超えたロック小僧達が自分達が演奏したいがために「かあちゃん、俺エレキ
やっりょんや。で、クイーンはどんな演奏しとるんやろ?」
と思って買いまくって
いるものかと思われます。
クイーンの曲のうち「伝説のチャンピオン」はブラスアンサンブルでも取り上げられたことがありますが、「ド
ント・ストップ・ミー・ナウ」をトルヴェール・カルテットが演奏したらどうなるのか聴いてみたいと私は思いま
す。 この曲なんか、 フュージョンユニットがソプラノサックスとブラス群とシンセサイザーとアコースティック
ピアノとエレキギターとエレキベースとドラムスつこうてむちゃくちゃかっこいい演奏をしたのがいかにもあり
そうなんですが、私は未だにそういった演奏には出会っていません。

【注2】
フィル・ウッズは私が大好きなジャズアルトサックスプレイヤーです。まるで幾何学模様のようなハイテク
ニックを駆使したメカニックなアドリブとつややかなサックスのサウンドが魅力的で、CDやLPの数も莫大
なものになりますが、1枚だけフィル・ウッズの名盤を挙げよと言われれば私はヨーロピアン・リズム・マシ
ーンとの共演による「ALIVE AND WELL IN PARIS」(東芝EMI/TOCJ−5960)というCDを挙げま
す。


2004年1月10日(土)

中野に行きました。JR中野駅の南数百mのところに青梅街道があり、その青梅街道沿いに営団地下
鉄丸ノ内線新中野駅があるのですが、用事を済ませた私は新中野駅方面に歩きに行きました。
新中野駅の近くにあるシュークリーム&ケーキの「きゃべつ」(中野区中央4-6-12 新中野マンション1
階)に入った私はシュークリームとコーヒーに舌鼓を打ちました。私はここのシュークリームの大ファン
なのです。そして「きゃべつ」はお菓子や飲み物がおいしいだけではなく、2階のレンタルルームが1時
間千円で借りられることも大きな魅力です。 新中野駅近くという交通の便の良さもあり、会合やパーテ
ィー会場等に使われています。

新中野には中野の有名な行列ラーメン店「青葉」(中野区中野5−58−1)の新中野店(中野区中央3
−35−5)もあります。中野の「青葉」はいつ行ってもシャレにならん行列で食べるのをあきらめてしまう
人が多いですが、新中野の方のお店だとすぐに食べられることもあるようです。


2004年1月9日(金)

阿佐ヶ谷、高円寺方面に用事がありましたので行きました。用事を終わらせて新宿に移動し、「珈琲館
らんぶる」(新宿区新宿3−31−3)でコーヒーを飲みました。このお店は名曲喫茶という訳ではないの
ですが、よくクラシック音楽をかけています。ベートーヴェンの交響曲なんか特によくかかっています。
店先に「会合・商談・待合せに地階を御利用下さい。」といった立て札を出してますので商談に使ってい
るサラリーマンが多いです。広い地階のフロアーであるがためか、気をつかうことなく商談している人を
よく見かけます。小さな喫茶店なら遠慮してしまうような話ですが、お店が許しているので気楽に使える
サラリーマンの商談の場と化しています。


2004年1月8日(木)

時間が有り余っていましたので久しぶりに西葛西、北葛西方面を散歩しました。散歩の途中で「ラッキ
ーワン」という名前のペットショップを発見し、中に入ってしまいました。「ラッキーワン」といえば、そうで
す、わかる人だけわかって下さい。最初のうちだけよう出て来てあとはほとんど出て来んかったあの数
年前にテレビで八代亜紀が主題歌やっとった某ギャグ漫画作品の脇役動物キャラと同じ名前です。
このペットショップですが、ペットフード関係とグッズ関係、飼育器具関係のお店で生体は扱っていませ
んでした。しかし欧米のペットショップはこのスタイルが主流です。犬猫関係の生体は別ルートで扱われ
ているケースが多いのです。店頭に犬猫の生体がいることの方が稀です。

「ラッキーワン」を出た私は、そのまま船堀街道を北上し、今度は「小さなお菓子屋さん」というお店を発
見しました。冬とはいえ、ソフトクリーム160円という表示に負けそうになりましたが、ぐっとこらえてその
まま船堀方面に北上していると今度は「ヤマト車検」なる看板を出した整備工場が出て来ました。そうで
す。あの松本零士さんのヤマトです。ロビー内の店長とおぼしきお方がヤマトの隊員みたいなユニフォー
ムをお召しになってて、もうウケ狙いとしか思えんような整備工場ですなあと思わされます。松本零士さ
んといえば、やたらワーグナーがお好きな方だよなあ【注1】と思わされますが、「そういえば最近ワーグ
ナーの曲を聴いていないよなあ。」とワーグナーがらみのことも考えさせられます。松本零士さんの他に
三島由紀夫さんなんかもワーグナーを連想させるようなところがありますが、作家や漫画家って人によっ
てはそういうとこありますよねえ。椎名誠さんなんか「ブンガク的工事現場」でブラームスが一番好きです
とか言うたら登場人物の経理の女性に「わっ、わっ、うそ!」なんて言われてるし、井上ひさしさんなんか
「ブンとフン」でサン=サーンスのことサンザーンスだのサイザンスだの言うて笑いとろうとしてるし。




















・・・・・・ところで、宮沢賢治さんの「セロ弾きのゴー
シュ」に出てくる「印度の虎狩り」という曲ですが、ど
んな曲なのか私は未だに聴いたことがありません。
また、作曲者名も未だにわかりません。ご存知な方
はいらっしゃいませんでしょうか?



【注1】
なんか最近「ニーベルングの指輪」という大それたタイトルの漫画単行本を何冊か本屋でみかけたん
ですけど、「これもしかしてマジですか?」と思いました。まだ見ていません。ワーグナーの舞台や設定
を借りてるだけで、もしトチローとかメーテルとか男おいどんとかが出て来たらその瞬間読まずに終わ
らすかも知れません。
楽劇「ニーベルングの指輪」は「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」といっ
た4部作の楽劇を一まとめにしている大作です。上演に普通は4日かかるのですが、こんなん本当に
漫画にしようとしているんでしょうか?


2004年1月7日(水)

ファミリーマートで「ミニかにぱん」なるものが売られているのを発見し、あまりの嬉しさについ買ってし
まいました。これはファミリーマートの「Good Price.Nice Selection.」のシリーズの一品で、もちろ
ん製造業者は三立製菓株式会社です。100g入りの袋の中に小さなかにぱんが多数入っていてポテ
トチップス感覚でつまめるのが魅力です。


2004年1月6日(火)

寒い日が続いていますのでうちのカメ達もほとんど動いていませんが、1日1回程度はあちらこちらに
ゴリゴリ動き回っています。あとは保温ライトの下でグースカ寝ています。食べ物を与えても夏のよう
に大量には食べてはくれません。食費がかからないのですが、保温に食費以上の費用がかかります
ので飼い主としては冬は大変です。下手をしたら飼い主が越冬出来ないなんてことにもなりかねませ
ん。

ところで、今日は久しぶりにエイトル・ヴィラ=ロボス(1887−1959)が作曲した「バッキアーナス・
ブラジレイラス(ブラジル風バッハ)第2番」を聴きました。演奏はポール・カポロンゴ指揮パリ管弦楽
団のCD(東芝EMI/TOCE−1529)です。

ヴィラ=ロボスはリオ・デ・ジャネイロ生まれのブラジルの作曲家で、「バッキアーナス・ブラジレイラス」
という名の曲を全部で9曲作曲し、それらにはそれぞれ「第1番」〜「第9番」と番号がつけられていま
す。

普通、クラシック曲にナンバーが付される場合、普通の作曲家の作品ならば「交響曲第○番」「ヴァイ
オリン協奏曲第△番」「ピアノソナタ第◎番」・・・・・・・というふうに、交響曲なら交響曲、協奏曲なら協
奏曲と分類された上で、そのジャンルの中で番号がつけられます。
とある作曲家が交響曲を初めて1曲作曲し、それを「交響曲第1番」とした後、続いて初めてのピアノ
協奏曲を1曲作曲して、それを「ピアノ協奏曲第2番」として、その後初めてのチェロソナタを1曲作曲
してそれに「チェロソナタ第3番」なんてつけたらアホやと思われてしまいます。悪い冗談でもない限り
普通はこんなことはしません。【注1】


しかし、ヴィラ=ロボスの「バッキアーナス・ブラジレイラス」はこんな
感じです。

「バッキアーナス・ブラジレイラス」第1番→チェロ合奏
「バッキアーナス・ブラジレイラス」第2番→管弦楽
「バッキアーナス・ブラジレイラス」第3番→ピアノと管弦楽
「バッキアーナス・ブラジレイラス」第4番→ピアノ独奏
「バッキアーナス・ブラジレイラス」第5番→ソプラノ独唱とチェロ8台


(第6とか第7とか第8とかあるけど、なんかこの辺省略したくなってきた。)


「バッキアーナス・ブラジレイラス」第9番→アカペラ合唱または弦楽合奏


まるで編成に統一感がありません。

「ナンバーによって個性が違う。」「全部で9」・・・・・・。











あの〜、この曲達もしかしてサイ○ーグ009とちゃいますか?


それが証拠に、私が持っているカポロンゴ盤に入っていた濱田滋郎氏の曲目解説にこんなんがあり
ました。

第9番
1945年に作られた最後の<バッキアーナス>は、当初・・・・・・(なんか専門家によるしちめんどくさい
ことが延々と書かれてますんで読んで寝たらいかんから中略)・・・・・いずれにせよヴィラ=ロボスは、
この曲で「大きなオルガンを思わせる効果」を得たかったと記している。一聴したところではいかにも
バッハ風=擬古風にひびくが、リズムの複雑さを秘め、高い演奏技術を要求している。
曲はバッハ風に「プレリュードとフーガ」から成っているが、2つの部分が楽章として分けられてはい
ない。



あの〜、ここで言われている「バッハ風=擬古風」っ
て、もしかしてコレのことですか?


コレ

















「ブラジル風バッハ」って、結局平成擬古風仮面ライダーのシ
リーズと一緒なんかと思ってしまいました。


【注1】
縁起をかついで作曲者がわざと曲にナンバーをつけなかったり、習作的な作品や番外編的な作
品に作曲者がナンバーを付さなかったりすることは有り得ます。例としてマーラーの交響曲「大地
の歌」(縁起をかついだ例)やブルックナーの交響曲へ短調(習作に番号を付さなかった例)等の
曲があります。また、ブルックナーのナンバー付の交響曲は第1番からではなく、第0番から始ま
ります。これは作曲者のナンバリング上の都合によるものです。


2004年1月5日(月)

そろそろ正月が終わりましたという街の雰囲気になって来ました。近所のファミリーレストランで毎日
新聞を読み、(日課ではありません。「毎日新聞」です。)朝食をとりましたが、 このファミレスは毎日
新聞ばっかり3部も置いてます。きっと、誰かが読んでる場合の配慮で複数部置かれているのに違
いありませんが、他の新聞も置いて欲しいと思われているに違いありません。

朝食をとった私はそのまま銀座方面に行ってしまい、 「カフェーパウリスタ」に行こうかと思ったので
すが、「フレンチプレスのコーヒーは正月明けの胃にはコーヒー豆の油分が強過ぎるよなあ。」 と思
いましたので自粛し、 「そうだ、 『パウパウアクアガーデン』 のコーヒーのタダ券がまだあるじゃない
か。」と思い出したのですが、これも行かないことにしました。

銀座での用事が終わり、池袋での用事も終わりましたので、今日はどっかで本読んで帰ろうとドトー
ルに入って昨日買った本を1冊読了しました。本を読みながら、そういえば、昨日のテレ朝の「題名
のない音楽会21」でヴァイオリニストの千住真理子さんがエルガーの「愛のあいさつ」演ってたなあ
なんて思い出してしまいました。 なんかボランティアの演奏の場でよくこの曲をリクエストされるんだ
そうです。


2004年1月3日(土)

正月三が日の最終日くらいはどっかに外出して遊ぼうかと思ったのですが、自宅で寝正月状態を決
め込んでしまいました。 しかし、ただ寝ているだけではさすがに芸がありませんので何かしようと思っ
たのですが、よしテレビでも観ようかと思いついた直後、「正月番組なんてどうせ毎年芸能人がかくし
芸大会かなんかやっておしまいやないか。」ということでとても観る気にはなれず、結局読書とCD鑑
賞という自分が一番芸が無い正月の過ごし方になってしまいました。

エドガー・ヴァレーズ作曲「アルカナ」「アンテグラル(積分)」「イオニザシオン(電離)」のCD【注1】を
取り出した私は、この3曲をぶっ通しで聴いたのですが、特にこのCDに収録されている「アルカナ」と
いう曲は打楽器群とテューバの大活躍が異常に目立つ曲で、通常のオーケストラの編成の音のバラ
ンスを予測して聴いた場合は面食らってしまうと思います。各種低音楽器(特にテューバ)の咆哮が野
性的で奇怪な湿り気のある垢抜け無さ丸出しの曲で、時々「怪獣がおなかをすかせているのではない
か?」という怪しくて何とも不気味な音が聞こえて来て「この曲聴きながら寝た
らなんかそのまま食われそうな気がしていかん。」
と思ってしまったり、20世紀に書かれた曲にしては古典を遥かに通り越して妙に園山俊二的な原始的
なものを感じさせてしまったりしてます。「イオニザシオン」に至ってはサイレンの音が春先の夜の雄猫
の彼女を求める妖しい鳴き声みたいに聞こえる音楽なので、もう私なんか面白がってしまうのですが、
世間一般的には「変な曲。」と一言だけいやそうに言われてCD止められてしまいそうなのがとても悲し
いです。


【注1】
演奏はズービン・メータ指揮ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団によるものです。(キング/
KICC8173)特にテューバ奏者のロジャー・ボボが大活躍しています。この盤は1970年代にレコー
ド・アカデミー賞を受賞した盤で定評がある盤なのですが、他の指揮者、管弦楽団による更に垢抜け
たアンサンブル上の完成度が高い演奏も現在となっては存在します。しかし、特に「アルカナ」の原始
性をこれほどまでに表現出来るのは1970年代前半当時のメータとロジャー・ボボ以外にはちょっと考
えられないような気がします。特にテューバ奏者の方やテューバが好きな方にとっては必聴の名盤だ
と思います。


2004年1月2日(金)

年賀状確認のため整体院に今年に入って初めて行きました。その後、「ペッパーランチ西葛西店」(西葛
西6−14−2)に入って「目玉焼付ビーフハンバーグライス付」(750円)を食べました。いつまで続くかわ
かりませんが、今ならソフトドリンクか味噌汁が無料サービスになっています。私は味噌汁を選びました。

出て来たハンバーグはジュージューと勢いよく油を飛ばしています。服を汚す恐れがありますので、それ
が嫌な人は暫く食べるのを待って下さい。数分もしないうちに油を弾かなくなります。気になるハンバーグ
の味ですが、特製オニオンソースが肉をおなかにもたれないようにしてくれていて本当においしいです。こ
のオニオンソースの味はライスとの相性抜群で、 服が汚れるのを嫌がっているからかライスの皿にステー
キやハンバーグの小片を置いて食べている人が目立ちますが、ソースが白いライスに混じりそれがまたお
いしいです。で、目玉焼きの生焼けが嫌な人は最後に目玉焼きを食べてみて下さい。なお、このお店には
フォークとナイフではなく割り箸が置かれていますし、ハンバーグには切れ目が最初から入っていますので、
「洋食屋はフォークやナイフを使わないといけないので苦手だ。」という方であっても抵抗が少ないかと思い
ます。

新年に入って初めてのおいしいハンバーグに舌鼓を打つことが出来て本当に幸せです。これで750円な
ら本当にコストパフォーマンスが高いと思います。


2004年1月1日(木)

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。旧年中は当サイトをご愛顧いただきまして本当にあ
りがとうございました。今年も宜しくお願い申し上げます。

西暦2004年を迎え、私は「ニューイヤーだ!ニューイヤーコンサートだ!ウィンナワルツを聴こう!!」
とはまるで思わずに昨年末は結局ベートーヴェンの「第9」を聴き忘れてしまったことを思い出してしまい、
年を越してしまったこともありますのでどうせ聴くなら「ベートーヴェンの第10交響曲ですか?」と言われ
てしまったブラームスの「交響曲第1番ハ短調」を聴こうと思いました。しかし、ブラームスというといかに
も「渋い。」とか「オヤジ臭い。」とか「じじむさい。」とかいった先入観がまともに聴いたことも無いくせに染
み付いている人がいるような気がしてなりません。このブラームスの「交響曲第1番ハ短調」は「40歳代
以上の男性サラリーマンが好きなクラシック曲第1位」に輝くもんだから若い女の子が「いけてません。」
とか「オヤジに用は無いってカンジー。」とか言って敬遠しとるような気がして仕方がありません。そんな
女の子達は「ブラームスを聴き過ぎたおっさんはじきに『ブラームス病』にかかり、『渋い』とか『造型の緊
密さ』とか『いぶし銀のような』とかいった言い回しが急に大好きになり、ついには『いぶし銀のようなキム
チが食べたい。』とか訳の分らんことをうわごとのように言って奥さんにわざわざ韓国までキムチを買い
に行かせたり、『造型の緊密さが無ければならない。』とか言ってこでぶちゃんが入った奥さんに体型改
善のダイエットやエステ通いを強要したりするいやなおっさんになってしまう。」と考えていたりする訳は
ないのですが、そんな有り難くもないブラームスへの偏見を絶つにはやはりよく知ってもらわん
といかん
ということで、今日の私はギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の「ブラームス交
響曲全集」のCD(BMGジャパン/BVCC−37021〜23)から「第1番」のCDを取り出して聴いたので
した。この演奏はこの曲をよく知っている人であればあるほど第1楽章のオープニングの過激さに驚かさ
れると思います。「ブラームスは渋い。オヤジ臭い。じじむさい。」とお思いの方は是非このギュンター・ヴァ
ント盤を聴いてみて下さい。最終楽章のティンパニの音のごきげんさが「いぶし銀」を通り越して「ブラーム
スってこんなに燃えるんか。 若いやんか。 」と思わせてくれます。古くはシャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦
楽団のCD(東芝EMI/TOCE−3037)のティンパニの音が「ブラームス病」を吹き飛ばす同曲の燃える
名演奏のCDだとされていましたが、これは今も十分「ブラームス病」脱却の起爆剤として使えるかと思い
ます。逆に「是非『ブラームス病』体験をしてみたい。どんなんか知りたい。」という人はカール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のブラームス交響曲全集のCD(グラモフォン/POCG−2317〜9)
なんか造型の緊密さや厳しさがあって本当にいいと思うんですが、「旋律がようわからんようになった。つい
ていけん。」とか思ってしまいがちな人はやめておいた方がよいかも知れません。


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