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ラストバトル2
俺はこの時を待ち望んでいたのか。それとも恐れていたのか・・・
自分の中に何かが沸き上がってくるのがわかる。
近くまで来ている。
来るべきその瞬間が。
「・・・エリオット、クラリス・・・悪いけど、次は俺一人でやらせてくれ」
「えっ?」
「どうして?3人で戦った方がきっと、」
「頼む!これだけは譲れないんだ」
「・・・・?」
「いいか。次にいる奴は、俺と同じ力を持ってる。だから俺は一人で行く」
「そんな・・・勝てるかどうかもわからないのに」
「勝つさ!絶対な・・!」
「わかったよ、ナイツ」
リアラ。
お前の考える事はわからない。
わかっているのは、俺達が同じ「力」を持って生まれたこと。
それゆえに戦い続けてきたこと。
「リアラ!!」
「来たな、ナイツ」
「今日こそお前をぶっ飛ばしてやるぜ。覚悟はできてるだろうな?」
「そう焦るな。久しぶりの再会だ。楽しもうじゃないか」
「エリオット、クラリス。頼む」
「うん」
エリオットとクラリスはナイツとのデュアライズを解き、ナイツの元を離れた。
「ほらよ!」
二人はバリアにつつまれた。
「その中にいれば、他のメアンから攻撃されることはない。そこで見ててくれ」
「頑張って、ナイツ!」
ナイツは少し笑った後、リアラへ向かっていった。
「いいのか?大事な友達を放っておいて」
「お前を倒すのはこの俺だ。他の誰でもない!」
「その言葉はそのままお前に返そう」
「いくぜ!!」
「さあ、かかってこいナイツ!!」
ついに二人の戦いが始まった。
「リアラはナイツと同じくらい強いって本当みたいだ」
「でも変ね、二人とも本気じゃないみたい」
「そうだな・・・なんだか、楽しそうに見える」
「くらえーっ!ライトスピンアターーーック!!」
「させるか!マキシマムヒートナックルーーーー!!」
「ほら・・・・・・」
「なんだか、兄弟みたいね、あの二人」
「本当はワイズマンが創った兄弟なんだろうな。どうしてこんな事になったんだろう」
「・・・ナイツ、リアラが大嫌いだって言ってたけど、本当にそうなのかな?」
「うん・・・ナイツがイデアパレスに閉じ込められたのは、リアラのせいらしいし・・」
「ふふん。なかなかやるな」
「あたりまえだ。お前なんかに俺が倒せると思ったか」
「思ってるさ。じゃあこんなのはどうだ」
ナイツが身構えた瞬間。
『リアラ!!』
「!」
「誰!?」
「・・マスター」
頭上から降ってきた重い声。
『何を遊んでいる。早く決着を着けぬか』
「は・・・わかりました・・・」
「・・・・・」
全員の表情が変わった。
「あれが・・・あれがワイズマン・・・?」
「へっ・・・お前の大好きなワイズマン様の命令だぜ。俺も本気を出してやらぁ」
「ナイツ・・・もう一度聞く。お前は飽くまでマスターに逆らうというんだな?」
「今さら何言ってやがる!当たり前だ、俺は誰の指図も受けない!」
「マスターがお前を解放すると言っても?」
「何?」
「マスターがお前に二度と手を出さないと言ってもお前はマスターを倒すのか?」
「・・・そうだ。あいつには随分世話になったからな」
「ならば仕方がない。お前をマスターには近付かせない」
「上等だ!」
ついに本気を出して戦い始めた二人。しかし、何かがおかしい。
「どうしたんだよお前?何か動きがいつもと違うぞ?そんなもんじゃないだろ?」
「・・・・・」
「本当だ。リアラの様子がおかしい」
「あれは生きた眼じゃないわ・・・」
「お前・・ワイズマンに何かされたのか?」
「・・・・・」
リアラは何も答えない。
「待て!やめろ!そんなお前とは戦いたくねぇよ!お前・・どこに行っちまったんだよ!?」
いやいや応戦しながら、ナイツはリアラの背後をとった。
「お前本当にワイズマンの操り人形になっちまったのか?」
「・・・・・」
「・・戻れよ。正気に戻れよ。でないとお前を殺しちまうぞ。そうなったら、俺達の勝負はどうなる?」
「う・・・うああああぁぁぁっ!」
祈るようなナイツの声に応えるように、リアラが苦しみ始めた。ナイツが驚いて手を放すと
リアラは力なく落ちていった。
「マスター・・・・やらせて下さい・・私の意志で・・・うぅぅ!」
「リアラ?」
「・・マスター、私を・・許して下さい・・信じて下さい・・・」
ナイツはただ見守るしかなかった。どうしてリアラがそこまでワイズマンに忠実なのか
わからないが、ナイツの心は怒りと憎しみに満ちていった。
『・・・命令に従わぬ部下はいらん』
リアラは、全身の力を抜き取られて倒れ込んだ。
「あぁ・・・・・・」
「リアラ!」
「悪いな、ナイツ。お前との勝負はまたお預けだ。・・今戦ってもお前には勝てなかっただろうがな」
「リアラ、お前、ワイズマンに身体を支配されてたのか?」
「そうだ。マスターの身体の一部が俺の体内に入ってコントロールしていた」
「ち・・ちくしょう!ワイズマンめ・・!」
「・・ナイツ。これは俺が自ら望んだことだ」
「何だって!?」
「お前が離れていってからマスターは誰も信じる事ができなくなった。だから俺は・・」
「バカだよお前!なんでそこまでお人好しなんだよ!」
「お前にもいずれわかるさ。それにさっきも言った通りこれは俺が選んだ道なんだ。
お前が何物にも縛られない生き方を選んだのと同じように、俺はマスターと共に生きる道を選んだ。
たとえ操り人形に成り果てたとしても、俺はその結果を悔やみはしない。むしろ誇りに思うだろう。
それが俺の生き方だから」
「・・じゃあ、なんでさっきは逆らったんだ?」
「・・・・・・・俺も・・・・自由になりたかったのかもしれない」
「・・・・・安心しな。お前は自由だよ。俺なんかよりも、ずっと・・・」
そうだった。あんなに自由になりたかったのに、自由になる事の意味すら考えたことがなかった。
本当の自由とは拘束されないことではなく、自分で進む道を選ぶことだった。その事も知らず、
自分はただ命令されるのが嫌で、狭い檻の中で暴れていただけだったのだ。
「リアラ、お前の仇は取る。お前との決着はその後だ。その時まで待ってろよ!
エリオット、クラリス、行こう!」
「ナイツ!」
ナイツは再びエリオットとクラリスとデュアライズして飛び立った。リアラの事は心配だけど
立ち止まってはいけない、進まなければならない。自分達がやるんだ。
ナイトディメンションを救うためにワイズマンを倒すんだ!!
・・・いけない・・・・・
彼等が行ってしまう。マスターを、倒しに・・・
・・・・・いけない!!
俺は・・俺は・・・・
そのどちらの結果も望まない。
どちらも、失いたくない――――
ナイツ達が飛び去った後・・・
体力を奪われて横たわっていたリアラはずっと考えていた。ナイツは俺を見て何か見つけたようだ。
俺を見て、何を得たんだ?何か俺から得られるものがあるというのか?
それなら、俺はナイツから何を得た?
俺は・・何を考えている?
これが自分の選んだ道だと、自分で言っておきながら、もしかしたら選ばされたのではないかという
不安がつきまとう。ナイツとマスターとの間に挟まれて、たった一本の道を歩かされていたのではないか。
その結果が・・これだ。
俺はナイツを裏切り、マスターをも裏切った。俺の道は閉ざされてしまった・・・
俺がマスターと築いてきたもの・・マスターが一人で築いたもの・・
マスター、あなたは・・・
ナイトディメンション最初の知的生命体。自分の事をそう言った。
いつ、なぜ、どのようにして生まれたのかは本人にもわからない。
俺達が生まれるまでの長い時間をどのように感じたかは俺達には計り知れないが、
相当に長い時間をひとりで過ごしてきたのだろう。
もし自分がそんな立場にいたらと思うと、背筋が凍る。
俺は思う。マスターが自分達ナイトメアンを創り出したのは、単に
ナイトピアを消滅させるためだけではなかったと。いや、むしろ最初はそんな事も考えて
いなかったのかもしれない。マスターは仲間が欲しかったのだ。
共に考え、悩み、信頼しあえる仲間が。そして俺達が生まれた・・・
お前が離れていった時のマスターの嘆きは凄まじかった。
でもそれに気付いたのはおそらく、俺一人だろう。マスターは自分の感情を
あまり表す事はしないが、俺にはわかった。俺も同じ気持ちだったから。
そしてお前がマスターに反抗するほど、俺はマスターの側を離れられなくなった。
俺はマスターを救いたかった。そして、自分自身も。だから俺はこの道を選んだ。
お前は新たな仲間を得て、普段よりも力を引き出されている。
しかし逆にそのせいで、マスターへの想いを忘れてしまっているのだろう。
まだ気付いていないのかもしれない。
・・・自分がやらなければ。
俺は・・ナイツ、マスター、どちらの勝利も望まない。
空間のねじれがこの憔悴した身体まで響いてきた。戦いが始まっている。急がなければ。
リアラは立ち上がった。
俺の道は終わっていない、俺にはまだやれることがあるんだ。
俺の本当の想いを彼等に伝えよう。
きっとそれが、俺にできる最後の・・・
ワイズマンの苦しみの叫びがナイトディメンションに響き渡る。
戦いは終わりを告げようとしていた。ナイツ達は傷つきながらも
ワイズマンの力の源である3つの宝石を砕き、そして最後のとどめをさそうとしていた。
「これで最期だワイズマン。全て清算してやるぜ・・・」
「待て!!」
「リアラ!?」
振り向いた先にはリアラがいた。間に合ったのだ。
「ナイツ、お前はマスターにとどめをさす事などできまい」
「・・うるせぇ!こいつは・・俺達をおもちゃにしやがった・・!俺は、許せねえ!」
「忘れるな、思い出せ。俺達が生まれてから、マスターがお前を傷つけた事があったか?
俺達は、マスターの子供同然だ、仲間だったんだ。わかるだろう?お前も同じ」
「黙れ!・・・俺はあいつを親と思った事もお前達を仲間だと思った事も無い」
「それなら、何故俺達は戦うんだ。仲間だったからこそ決着をつけるんじゃないのか」
「・・・・・」
「・・・ナイツ。俺は決めたんだ。自分の命を賭けても守る。俺と、お前と、マスターとの過去を・・」
「・・何だって?」
「お前はその二人のビジターのために俺達を憎むフリをして真実に気付いていない。
もしお前が真実に気付かないまま戦いが終わってしまったら、永遠に決着はつかない。
お前が真実に気付けば、そこで終わる。全てがありのままの姿に戻る。俺はそのために来たんだ」
「な、何言ってるんだよお前!?」
「昔に戻ろう。全て満ち足りていたあの頃に。ナイツ、もう戦わなくていいんだ。もう・・」
「リアラ・・・」
リアラはゆっくりとワイズマンに近付いて行った。
『おぉ・・・・』
「マスター・・・私はここにいます」
『リ・・リアラ・・・・・・』
「マスター、私を吸収すればあなたは復活できます。でもその前に最後の願いを聞き入れて欲しいのです。
・・もう二度と、ナイツとナイトピアには手を出さないと、約束して下さい。
約束して下されば私は喜んであなたの一部へと戻ります」
「なっ!?何言ってんだ!!戻れ、リアラ!!」
「ナイツ、俺は、もう失いたくないんだ。お前もマスターも・・・」
「バカな事言うなよ!俺達の決着はどうなるんだ?」
「俺はもう今のお前にはかなわないだろう。それに、俺などいなくてもお前はやっていける」
「そ・・そんな・・そんなことは・・・」
「ナイツ!リアラを止めなきゃ!!」
「このままだとワイズマンが復活してしまう!!」
「ナイツ!!」
ナイツは身動きできなかった。リアラの強い決意が、彼等を寄せつけなかった。
「先程の過ちをお許し下さい。私は、最も尊敬するあなたの子供であること、
そして最も親愛なるあなたの一部になれることを・・・誇りに思います」
「・・・何だよ・・何だよ・・二人で仲良くしやがって・・俺を仲間はずれにしやがって!!」
「ナイツ・・」
何だよ・・さっき俺はあいつらを仲間だと思ってないって言ったばっかりじゃないか?
「ナイツ、お前にはもう、新しい仲間がいるじゃないか。・・・がんばれよ。
お前と共有できた時間、楽しかった」
「リアラーーーーーー!!」
リアラの姿はワイズマンの身体に溶け込んでいった。
「バカヤロォォォーーーーー!!!」
「ナイツ・・・・」
エリオットとクラリスはデュアライズを解き、号泣するナイツを優しく包み込んだ。
「ナイツ・・悲しいけど、終わったんだ。リアラのお陰で僕らが戦う理由は無くなったんだよ」
「ナイツ、しっかりして。もう大丈夫。あなたは自由の身になったのよ。もう何も心配しなくていいのよ」
嵐は過ぎ、静寂の時が流れた。
しかしその背後ではワイズマンが静かに復活を遂げていた。
そして・・・
「きゃああぁっ!!」
「クラリス!?」
突然襲った光弾に弾き飛ばされるクラリス。
『リアラ・・・我が子リアラ・・どこにいるんだ・・・』
ワイズマンは逆上していた。
一度裏切ったとはいえ、最も信頼しあい、我が子と思っていた存在を自らの手で消してしまったのだ。
「クラリス!大丈夫か?」
「う、うん」
「・・・ワイズマン・・・・・お前は・・・・お前は・・・・!!」
ナイツの身体が硬直し、震える。
「ワイズマン!約束はどうしたんだ!もう僕らに手は出さないって・・!」
≪昔に戻ろう。全て満ち足りていたあの頃に。≫
リアラ。もう戻れない。戻れないんだよ。だいいち・・お前はもういないじゃないか・・・!!
「ちくしょおおおおぉぉぉぉ!!」
「ナイツ!止めて!」
ナイツは一人でワイズマンに向かっていった。しかしあっという間に弾き返されてしまった。
『リアラ・・どこだ・・・リアラ・・・』
(何言ってんだよ。リアラはお前のせいで・・≪ごめん、リアラ。お前無駄死にだったよ≫・・
もう・・何もかも終わりだ。≪リアラ・・・≫何もかも・・・≪俺も行くよ≫・・・)
意識が・・・遠のく・・・
「ナイツーー!!」
自分を呼ぶ、声。まだ、終わって・・・ない?
「ワイズマン・・・もう許せない!」
「ワイズマン!お前は僕らが倒す!!」
もういい、もう戦ってもしょうがないじゃないか。
俺は全て失ったんだ。このまま、静かに眠らせてくれ・・・
その時、二人をそれたワイズマンの光弾がナイツに向かって飛んできた。
「危ない!」
ナイツをエリオットがかばう。
「大丈夫か、ナイツ・・僕らが何とかするから。ここで見ていて」
外の世界からやってきたビジターは、夢の世界では最も非力な存在だ。彼等にはナイツのような特別な
能力や力はない。それでも勇気を振り絞り、ワイズマンと戦っている。
ナイツはただ言われたとおりに彼等を見ていた。じっと、見ていた。
何のために戦っているんだ?自分達のためなら、俺をかばったりはしないのに・・
・・・そうだ。俺はまだ、全てを失ってはいないんだ。
「エリオット、クラリス、俺も戦う!お前達の為に戦う!!」
「ナイツ!・・ありがとう!」
3人は再びデュアライズしてワイズマンに立ち向かった。そして・・・
3人の勇気はワイズマンに打ち勝った。今度こそ復活はありえない。ワイズマンの最期だ。
「やった・・!やったね、ナイツ!」
「ああ・・・・」
『うおおおぉぉぉ・・・・!』
「!?」
3人がデュアライズを解いた瞬間、ワイズマンが最期の力を振り絞って魔力を発動させた。
すると巨大な水晶が現れ、ナイツが閉じ込められてしまった。
そのままワイズマンは絶命した。
「・・・・えっ?」
あまりに突然の出来事に声の出ない二人。勝利を確信した瞬間最悪の結果が目の前に現れた。
「・・うそ・・うそでしょ・・?こんな・・・」
「そんな・・・ナイツが・・・」
叩いても叩いても、割ることなどできない。凍りついた時間が二人の心を震えあがらせる。
どうしてこんなことに・・・!
そのとき・・・ワイズマンの亡骸から・・・何かが動き出した。
―――彼は生きていた。
リアラは吸収されるのをかろうじてまぬがれていたのだ。
そして彼等の元へ歩み寄っていった。
「・・リアラ!生きていたんだ・・・」
「お前達、よくやったな・・・」
「ごめん・・・君との約束、守れなかった」
「いいんだ、俺もやっと気付いた。マスターは、既にその役目を終えていた事を。もうここに
存在してはならない事を・・・・」
「リアラ・・・」
「あの・・・ナイツが・・」
「わかっている。マスターの魔力を絶たねば奴は解放されない」
「ワイズマンはまだ生きているの?」
「そうだ。この俺の中に」
そう言ってリアラは自分の身体を指した。そういえば確かにそう言っていた。
ワイズマンの身体の一部がリアラの体内に入ってコントロールしていたと。
そのため、リアラは完全に吸収されずに済んでいたのだった。
「これを何とかしなければ・・・!」
リアラは、自分の胸に指先をあて自らの身体をえぐった。さらなる苦痛に顔が歪む。
「うぅ・・!」
「や、止めて!そんな事をしたらあなたが!」
「だ、だめだ・・・俺の・・力では・・・」
「リアラ!しっかりしろ!」
「お前・・・お前が、やってくれ」
「えぇっ!?」
「俺の身体に・・穴をあけるんだ。お前ならきっとできる」
「そんな、そんな事をして、君はどうなるんだ!?」
「俺は死なない。マスター亡き後、この世界を受け継ぐのは俺達だ。それに・・・
あいつは俺がいないとダメらしいからな」
「リアラ・・・本当に大丈夫なんだね?」
「ああ・・・早くしろ。ナイツはお前達の仲間なんだろう・・・助けたいんだろう?」
「・・もちろんさ。そして君も・・・」
「俺も?」
「そうだよ。僕達は仲間じゃないか」
意外な言葉だった。でも悪い気はしない。
「・・・頼んだぞ」
エリオットの手の中に赤い光が宿った。そしてリアラの胸に手を当てると、そこに穴があき
エリオットはその中にあった小さな石をつかみ取った。
リアラはその場に崩れ落ちるように倒れた。
「リアラ、しっかり!」
「これは・・ワイズマンの胸の宝石?」
「そ・そうだ。・・それを、俺に・・・」
エリオットは石をリアラに手渡した。これで、やっと、終わる・・・
いや、新しい世界が始まるんだ。
「マスター・・・あなたの役目は終わりました・・・どうか」
リアラの頬に熱いものがつたう。
「安らかに・・・・」
リアラが石を握りしめると、石は砕け散ってリアラに降り注いだ。その力でリアラの傷が癒され、
それと同時に、ナイツを閉じ込めていた水晶も砕けていった。
まばゆい光が、あたりを照らした。
新たな時代の始まりを伝える光は、ナイトディメンション全体を覆い、そっと包み込んでいた。
――― エンディングムービーへ続く ―――
あぁ・・終わった。やっと、終わったんだ・・・(殴)
自分で読んでみて思った事:全然小説じゃない〜!
これが人様に読んでもらおうとしている文章なのかぁぁ?
・・・これが私の限界だと思って下さい。
読んで下さった皆様、ありがとうございました。
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