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――落書きのひみつ――
ジャミ 「♪〜♪〜〜♪」
ビーナ 「ジャミ君、何描いてるの?」
ジャミ 「リアラにーちゃんだよ☆」
イリヤ 「じょ〜ずね〜〜〜」
ジャミ 「エヘヘヘ☆」
ウォルタ 「私達は描いてくれないのかしら・・・?」
ジャミ 「ねーちゃん達の絵もあるよ、ほら☆」
ビーナ 「まぁ、うれしいわ!それにしても、リアラさんばっかりね?」
ウォルタ 「どうしてリアラさんばっかり描いてるの・・・?」
ジャミ 「だってリアラにーちゃんはかっこいいもん。オレ、にーちゃんみたいになりたいんだ」
イリヤ 「そうね〜〜リアラさんは強くてかっこいいもんね〜〜〜」
ジャミ 「ねーちゃん達も強いよ!」
ビーナ 「そうかしら?」(注:三姉妹は自分達がナイツやリアラよりもか弱いと思っている)
ナイツ 「おい!」
ビーナ 「あら、いつのまにいらしたの?」
ナイツ 「いつまでたっても俺の名前が出てこないじゃねーか」
ウォルタ 「嫉妬ですか・・・?」
イリヤ 「もぉかわいいんだから〜〜〜」
ナイツ 「うるせー!・・・ジャミ、なんでリアラばっかし描いてんだよ!」
ジャミ 「リアラにーちゃん、かっこいいもん」
ナイツ 「俺は?」
ジャミ 「・・・・・・・?」
ナイツ 「なんでそんなに不思議そうに見るんだよ・・・( ̄∧ ̄;」
ビーナ 「?」
ウォルタ 「?」
イリヤ 「?」
ナイツ 「くそー、全員首かしげやがって(^^;いいか、俺にかかればリアラなんか」
ウォルタ 「マスターはリアラさんとナイツさんの実力は互角だと・・・」
ナイツ 「フン、リアラの奴が俺にかなうワケないぜ!ジャミ、来い!」
ジャミ 「???」
ナイツはジャミの腕をつかんで出ていった。
イリヤ 「行っちゃった〜〜〜」
ビーナ 「きっとまたリアラさんとケンカするつもりなんだわ!」
ウォルタ 「このままだと・・・二人ともただじゃ済まないわ・・・」
イリヤ 「ナイツさんたら〜〜〜そんなにジャミ君に気に入られたいのかしら〜〜〜?」
ビーナ 「とにかくこのまま放っておけないわ!私達も行きましょう!」
3人が見に行くと、既に戦いが始まっていた。
ジャミ 「にーちゃん、もういいよ、止めようよ!」
ナイツ 「黙って見てろ!」
リアラ 「俺達の勝負はどちらかの死をもって決着をつけるしかないのだ」
ビーナ 「何バカな事言ってるの!」
ウォルタ 「これ以上の戦いは無意味です・・・」
イリヤ 「仲良くしましょうよ〜〜〜」
ナイツ 「ち、うるせぇのが来たな」
ジャミ 「ねーちゃん!どうしよう!」
ウォルタ 「落ち着いて・・・何とか説得してみるわ・・・」
イリヤ 「そんなに意地を張らなくてもいいじゃない〜〜〜」
ビーナ 「そうよ!二人とも実力は互角なんだからどっちも倒れちゃうわ!」
リアラ 「邪魔をするな!!お前らには何もわからないんだ・・」
ナイツ 「もし手を出したりしたらたとえお前らでも・・・!」
ビーナ 「もう!二人とも強情ね!」
ウォルタ 「ここはひとまず引きましょう・・・」
イリヤ 「どうするの〜〜〜?」
ウォルタ (マスターに頼むしかないわね・・・でもあの二人に気付かれないように・・・)
ビーナ (ジャミ君はここにいて!私達、ちょっと行ってくるから!)
ジャミ 「う、うん・・・」
ジャミ 「ナイツにーちゃん、オレが絵を描かなかったから怒ってるのかな?」
ジャミ 「オレ、ナイツにーちゃんの絵も描くよ!だからもうやめてよ!」
ナイツ 「・・誰もそんな事、頼んでない」
ジャミ 「じゃあ、なんで・・・」
その時、空を引き裂いて巨大な手が現れた。
リアラ 「マスター!」
ナイツ 「またお前か!はなせ、このやろう!」
手はナイツをつかんで再び空へと消えた。
ジャミ 「ああ・・・」
リアラ 「・・・」
ジャミ 「・・・ナイツにーちゃん・・・どこいっちゃったの?」
リアラ 「いつもの・・・」
ジャミ 「・・・?」
リアラ 「いつもの事だ。今まで幾度となく繰り返されてきた。最後は必ず・・・」
ジャミ 「ナイツにーちゃんだけがあんなふうに・・・」
リアラ 「そうだ。マスターは全てナイツが原因だと考えている。
ナイトメア軍の統率を乱す、危険因子だと」
ジャミ 「ナイツにーちゃんが・・・」
リアラ 「何故ナイツがお前の目の前で戦ったかわかるか」
ジャミ 「・・・」
リアラ 「孤独な奴だ。奴ほど孤独な者はナイトディメンションにはいない」
ジャミ 「リアラにーちゃん?」
リアラ 「ナイトメアを捨て、それでいてマスターに束縛され続けている。
お前を見ているとそんな自分と重なって見えるのだろう。
それで奴はお前に自分の生きざまを見せたかったのだろうな」
ジャミ (ナイツにーちゃんも、あの人が嫌いなんだ)
リアラ 「行け。奴はお前を必要としている」
ジャミ 「どうしてオレなの?リアラにーちゃんとは仲良くしないの?」
リアラ 「・・・奴はナイトメアを捨てた。マスターにとっては完全に失敗作だ。
マスターが奴を吸収しようとした時、俺は余計な事を言ってしまったんだ。
・・・奴を吸収するなら自分も吸収しろと。それが叶わぬなら自害すると」
ジャミ 「!」
リアラ 「奴が及ぼす危害よりも俺の利用価値が高いからな」
一枚のカードの裏と表。表裏一体であるがゆえに、向かい合うことはない。
ジャミ 「じゃあ、リアラにーちゃんはナイツにーちゃんのために・・・」
リアラ 「もう行け」
ナイトメアの果ての果てで、ナイツは寝転んだまま暗い空を見上げる。
俺、何やってたんだろうなぁ。
あいつの顔見ると、自分がワイズマンに創られたナイトメアンだって思い出しちまう。
会うのも嫌なはずなんだけどなぁ。・・・ワイズマンも・・・リアラも・・・
「にーちゃん!」
ジャミ?あいつは・・・
ジャミ 「にーちゃん、起きてよ」
ナイツ 「・・・・・ん?」
ジャミ 「にーちゃん、だいじょぶ?」
ナイツ 「当たり前だ。俺がこのくらいのことで・・・」
そう言いながらも身体が動かない。おかしいな、今まで何度もこういう事があって、
いつも自力で起き上がっていたのに。
ジャミ 「よいしょ!」
そうだ、こいつがいるんだ。
ジャミ 「にーちゃん、オレが運んでやるよ」
ナイツ 「余計な事しやがって・・・」
リアラにーちゃんは言ってた。自分があの人に創られたナイトメアンだって事を
忘れられるのは、ナイツにーちゃんと戦う時だけなんだって。
ジャミ 「・・ナイツにーちゃんはすごいんだね」
ナイツ 「当たり前だ。俺は世界一なんだぜ」
ジャミ 「オレもナイツにーちゃんみたいに、世界一になれるかな?」
ナイツ 「そーだな、お前次第だな。その気になれば、な」
ジャミ 「うん!オレ、強くなるよ」
ああ。俺もそう願うぞ。自分以外の奴にそんな風に思ったの初めてだからな。
ジャミ 「ねーちゃん達より強くなれるかな?」
ナイツ 「・・・・・・・ちょっと難しいかもな・・・」
ジャミ 「♪〜♪〜〜♪」
ビーナ 「ジャミ君、何描いてるの?」
ジャミ 「リアラにーちゃんだよ☆」
ウォルタ 「相変わらずリアラさんばっかりなのね・・・」
ジャミ 「だってリアラにーちゃんはかっこいいもん☆」
ナイツ 「ちっ、何にもわかってないだろお前・・・」
イリヤ 「あら〜〜〜ナイツさんの絵もあるわよ〜〜〜」
ウォルタ 「この隅っこの小さいのが・・・」
ビーナ 「でもこれだけ、なんだか笑ってるみたいね!」
ナイツ 「・・・まっいいか」
リアラ 「・・・・ところで、何故わざわざ俺の部屋の壁に描きに来るんだ?」
ジャミ 「え、ダメなの?」
知っている方は知っていらっしゃると思いますが、
「日替わり一コマ劇場」の95番目「ジャミの落書き」の
元になったお話です。・・・・
そんなに前に話のネタはできていたんですね〜(爆)
その時考えていたのは、ナイツがジャミに気に入られようと
あれこれ苦戦するという内容だったのですが
予定ではいなかったリアラさんがやっぱり出てきて
しかもおいしいとこ持ってってしまいました。
その他あれこれ詰め込んだのでまとまりないですね(^^;
う〜〜〜む・・・
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