昔は有毒な錫が混ざっていて海洋生物がほとんど付かないプラドールと言う船底塗料を使ってました。
毒入りが不可となるのが判って4kg缶を6個買い貯めし数年間を乗り切りったのですが、手持ちを無くして
からは旧塗料に上塗り出来る事を重視してニュープラドールの白色を使って見ました。

ところが(まあ予想通りでしたが)春に塗っても夏を乗り切れないのが判り、次の船底塗料を探した。
当時上架していたサンマリン(サノヤス産業内)で分けて頂いたのが大型鉄鋼船に塗る塗料です。

この塗料は低速でも分解すること。色が赤しか無いこと。え〜200psのレジャーボートの船底が赤色かい!
と思ったけど1年毎に塗りたいので決定した。
結果は良好。毒入りに比べると多少劣りますが結構持つ塗料だった。

FX29Zの新造時はエビスボートで塗ったので「うなぎ一番」にしたのだが、最初の上架で入手出来なくなっていた
この塗料はサンマリンの常連客でも極一部でしか使って無かったのだがサノヤス産業の所長にばれて入手が
出来なくなったのである。 サンマリンの担当者が会社内緒で大型船に使った廃棄する空ドラム缶から少しづつ
綺麗に抜いて こつこつ貯めた物であったのだ。

しかなく、最初に塗った「うなぎ一番」を塗ることにした。(上塗りのマッチングが有り何でもは塗れないので)
この「うなぎ一番」は塩分濃度の濃い係留場所用に作られているので河口の真水の多い場所には向いていない。
(改造修理の履歴の船底掃除での画像を見て頂けると判ると思う) これでは年に2〜3回の上架をしないと
スピードも燃費も悪くてどうにもならない。塗装は年一度だが掃除は時々行った。(夏の海水浴で素もぐり、
秋から春までに上架これでも金属部分は物すごく藤壺に侵略される)

結果と言うか当たり前なのだがこの塗料の件やらその他の固執した人間関係でこの担当者が会社を辞める
ことになってしまうのである。3回目の船底塗装が2006/7/12だったのですがサンマリンでは最後になるので
隠し置きが有り、例の塗料を塗ることが出来たのである。担当者は秋に退社されてしまい、そうなると次は
サンマリンの閉鎖2007/3/末となってしまったのである。上架、船台、高圧ポンプ全部込みで¥5,250だった
のに私を含めボートオーナーの皆さんが困ってしまう事になった。

何とか紹介して頂いたのが下津井の久須美を廻ってすぐの下津井造船所というところ。
ここも上架、船台、高圧ポンプ全部込みで¥5,250でOK。依頼すれば船底掃除から塗装までやってくれる
4度めの船底塗装で下津井造船所にお世話になるのですが、ここでまた以前の塗料に出会うことが出来た。
過去に塗った塗料の話を出したら「その塗料名は日本ペイントマリン 
エコロフレックス」と判りました。

特徴は錫フリー加水分解自己研磨型船底防汚塗料で水に触れると、接触面から加水分解反応が起こり
徐々に溶解し同時に含有されている防汚剤なども溶出。塗膜が残っている限り常に新鮮な活性面が露出し、
長期にわたって、防汚性能を維持。塗膜表面の凸部には水流作用が強く働くため、船体表面の平滑化が
促進され、燃費改善に寄与すると言う。価格は大型船のドラム買いのため6リットルの購入が可能で決して
高くないのです。参考までに\
10,500-(5リットル=下津井造船所07/04時の価格)でした。
(08/7現在\11,250-=5リットルでした。少し価格アップですがボート屋さんで購入すると\15,000位=4Lでしょう)

07/04/20にFX-29Zを船底塗装してから08/04/26まで上架しておらず、またいけすの栓から指を
出した範囲、また船体横から棒摺りでこさげた範囲では藤壺の発生は見られないので徐々に塗膜が厚く
なってきているのだろうか状態が良くなって来ていることをエコロフレックスのお陰だと思っている
FX-29Zでは「うなぎ一番」から「エコロフレックス」に変えて上塗りしても何ら問題なく大丈夫でした。

銅を含む船底塗料は金属部分に塗ると電蝕しますので塗れません。仲間内でも知らずに船外機のシリンダ
部分に塗って電蝕によって穴を開けて修理に大金を使っていますので注意して塗料を選んで下さい。
ここに主たる船底塗料の性質、特徴を表に纏めるので参考にして下さい。

レジャーボートの船底塗料について比較

船底塗装を行う時期について

私が目安にしているのが表面海水温度が20度を超えたら上架する様に決めています。
6月下旬位から水温が一気に上がってふじつぼの活性が上がってきますのでこの頃に行うのがベストです。
(夏には海水浴で砂浜に行きバックで接岸してドライブ周りのふじつぼを竹へらで落とします。)

船底塗料について(過去のメンテ経験に基づいて)