Cherrybrossomについて、語ってみませうか

世間は春なので、TAKUYOさんからでたBLゲームであるこの作品について、少々話してみることにしましょう。

ストーリー
主人公・桜瀬早月は桜苑学園の2年生。幼い頃に事故で両親を亡くして以来、全寮制であるこの桜苑学園で生活している。それは穏やかで平穏で・・・自分が取り残された気持ちになる。
新学期の始まったある日、見知らぬ人物からのメールが届く。

差出人のアドレスは『cherryblossom』

そんな名前の生徒は学園内に存在しないが、『cherryblossom』=”さくら”は初めから早月のことを知っていた。
さらに、学園のサーバを確認すると、確かに”さくら”のアドレスは存在する。
それから早月の携帯電話に時折「早月へ。」で始まる”さくら”からのメールが届くようになる。
最初はただ不思議に思っていただけの早月も、そのメールの送り主の暖かい心に触れるうちに、「”さくら”が自分を知っているように、自分も”さくら”のことを知りたい」と思うようになる。そしてその思いをきっかけに、早月とその周囲に変化が訪れ始める・・・。


要約するとこんなところになります。このゲームは、一言で言うと、育成モノです。攻略するキャラに合ったパラメータをメインに上げることで、イベントが発生し、選択肢を上手く選び、エンディングに進んでいきます。ある一つだけのパラメータを挙げればいいわけではないという所がミソですが、実際のところは低い能力の文字が赤くなったときに上げればいいので、そこまで考えすぎることはありません。ただ、勉強についてはテストの結果が悪くなると、一週間勉強付けになるので、これはしっかりと上げておきましょう。なお、リバースカップリングシステムとやらがあり、積極性の度合いによってカップリングが上下するとのこと。アイテムを上手く活用しましょう。なお、上下両方見たいのなら、途中で変えるよりも、最初にどっちで行くかを決めたほうがいいですね。そのほうが返って手間が省けます。

とにかく、メインキャラをクリアしなければ話になりません。4人の攻略順に決まりはないみたいですが、漆原先輩を二回目以降、芦原先生を四人目に攻略することをお勧めします。(恐らく)二週目以降にomakeにさまざまな機能が追加されるCDが売りに出され(全五種)ます。対応パラメータが勉強である漆原先輩が一番バイトを組み込みやすいでしょう。芦原先生は・・・やればわかります。
4人をクリアすると聡汰と松岡さんが攻略できるようになります。聡汰は、絶対攻略してください、ほんとに。聡汰ラブ!
なお、ある人を攻略するために他の人を冷たくする必要はありません。ちゃんと一人の相手とだけデートすれば、他の人と仲良くなるような選択をしてもオッケー、というか、下手に冷たくしないほうがいいみたいです。

難易度は、中程度と言えます。育成の要素が主であるため、ADVのように、あえてひねくれた選択をする必要はありません。ただ、単調なゲームと化すのを防ぐためか、それなりに仕掛けがしてあるようで、油断していると困ったことになります。クリスティーヌ大先生の言葉を信じ、最後まで気を抜かないようにしましょう。

なかなか人気のある乙女ゲーである「怪盗アプリコット」を作ったTAKUYOがBLを作ったということで、どのようなゲームを作ったのかと思ったものですが、なかなかいいゲームです。インパクト自体は同社の「アプリコット」や他の年齢制限モノよりも低いですが、実際にやっているとBLとは関係なく、ちょっと切なく、ほんのりと心が温まります。特に、健気な”さくら”のメールは必見。飛ばさないで最後まで読んでやってください。その正体が解ったときに早月は・・・。ここがBLを扱っているHPだからというわけでなく、一人のゲーム好きの人間として私はこれをお勧めします。

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