その6.5


次の日から夏目の様子が変だった。
あからさまに僕を避けているわけではない。話しに行けば会話に乗ってくれる。



だけど、いつもと違うのだ。



今まで僕との間にはなかった壁が存在しているような気がする。



何かぎこちないのだ。



一度かみ合わなかった歯車は、ずれが段々大きくなるように、僕たちの仲も段々不自然になっていった。
会話中に沈黙が訪れることなど、日常茶飯事だった。
友人からも、どうしたのかと聞かれるようになった。それは僕には分からないけど。



そしてそれから三日後・・・夏目は学校を休んだ。元気な夏目が学校を休むなんて、僕が覚えている限りでは初めてのことだった。




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