PAGE.14
『はい・・・』仰向けになる柚月に、岬が乗りかかる。手探りで柚月自身と位置を合わせ、ゆっくりと沈み込む。
「くっ・・・」
「大丈夫か・・・岬・・・」
想像以上のきつさに、顔をゆがませる柚月。ここ最近はご無沙汰だったから仕方がない。
この刺激は決して悪いものではないが、これでは岬が辛そうだ・・・いったん退かそうとするが、岬のほうが拒絶する。
「だ・・・大丈夫・・・。このくらい・・・先輩がいないことに比べれば・・・あぁっ!」
「は、入ったよ、岬・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・先輩の・・・大き・・・い・・・」
「別に、そうでもないだろ・・・って、お前、他の奴の見たことあるのか!」
「んなもん、いちいち見ないですって・・・あぁっ」
軽口を言う岬を軽く突いてやる。岬がいじくっただけではまだきつかったが・・・それが柚月にとって快感だった。
「ま、まだ準備が・・・」
すでに入ったのに、これ以上どう準備するのだろうか?そう言うのはやめておいた。
岬は自分しか男は知らないのだ。辛そうに息をする岬を、優しく抱きしめてやる。
そんな彼に、安心して岬も身を任せたようだ。
「岬・・・動いて・・・」
一息ついてから、耳元で囁く。岬も言うとおりに自分で身体を動かす。
「あ、あ、あ・・・」
「岬・・・きもち・・・いいよ・・・」
「柚月さん・・・そこ、いぃ、気持ち、いい!」
柚月にしがみつきながら、色っぽいあえぎ声を上げる岬。普段の彼はストイックな感じだが、今は全然それは感じられない。
『やっぱり岬は特別だ』乱れに乱れる岬に誘われ、柚月が腰を突き上げる。
「あぁん・・・もっと突いて・・・あぁっ!」
「こう・・・か・・・」
岬の希望通り、思いっきり腰を動かす。
「そ・・・そこ・・・柚月さん・・・俺の中・・・気持ちい?」
「ば・・・ばか・・・んなこと・・・聞くな・・・」
岬の中なのだ。気持ちよくないはずがない。気持ちよくなかったらここまで自分の息が乱れるはずがない。
「そ・・・良かった・・・柚月さん・・・す、好き・・・」
「あぁ、俺も・・・好きだから・・・な」
「大・・・好き」
「あぁ、愛してるよ」
岬に愛の言葉を囁かれ、柚月が一回り大きくなる。それによって岬が少し顔を歪ませるが、柚月に止めることはできなかった。
それなりに愛されていることは知っているのだが・・・普通に好きだといってくれるのはこのときくらいなものだ。
だから彼とのセックスが好きなのだ。今までしてきたものとは違う。ただの快楽ではない、愛のつながりを確認できるから。
「や・・・やっぱり・・・大きい」
「大きいのは・・・嫌・・・か?」
「だ・・・だめ・・・熱・・・くて・・・」
『おかしくなる』そう告げる岬を抱きしめてやる。
「いいよ。もっと・・・狂って」
自分のおかげで狂うのなら、それほどうれしいことはない。
「あ・・・あ・・・あ・・・!!」
「っ・・・そんなに・・・しめるな・・・くっ」
「ぁ・・・そんな・・・む、無理・・・」
「も少し力・・・抜け・・・じゃないと・・・」
『また出そう』耳元で囁くと、岬は嬉しそうな顔をする。
「いいよ・・・出して・・・」
再び激しく動く岬。彼自身を握ってやる。
「ぁ、それ、やだ・・・!」
「嫌じゃないだろう?」
それが本音ではないことは知っている。岬だって本気で嫌であれば突き放すはず。だから柚月も動かす手は止めない。
「じゃな・・・くて・・・い・・・いっちゃう」
「別に我慢しなくてもいいだろう」
「俺だけじゃ・・・嫌・・・柚・・・月さん・・・一緒にイッて?」
ぞっとする美貌にお願いされ、岬もそれを聞き入れることにする・・・というか、本当にもう限界だった。
岬を・・・というより、もう自分が我慢できなくて、岬の前後を攻め立てる。
「あ、あ、あ・・・ぃ・・・いぃ・・・」
「いい・・・よ、俺はいつでも・・・くっ」
「お、俺も・・・柚月さん・・・も・・・ダメ・・・いきそ・・・イ・・・イクッ!」
柚月の手の中で岬が弾け・・・一気に沈み込む。それによって・・・再び柚月も終わりを迎えたのだった。
NEXT
TOP
INDEX