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「ちょっと、何するんですか!?」


突然手首を縛られた岬。時々柚月が突拍子のない行動をすることは知っているが、まさかこんなところでされるとは思っていなかったようだ。



「あぁ、たまにはこういうのもいいんじゃないかと思って」



「よくないっ!」

強引なのか残酷なのかどうかよく分からない言葉をさらっと放つが、当然それで岬が納得するはずがない。
じたばたともがくが、それでも柚月の力には適わない。あっさりと抵抗を封じられ、ボタンをはずしていく。


「・・・これはかなりエロいな」

柚月が感心するのも無理はない。手首が縛られてワイシャツは脱がせられなかったが、それが妙に卑猥に見える。まるで宴の後のようにだ。

「変態」

「なんとでも言え」

今度はワイシャツをベッドの端に結びつけた。足は柚月によって封じられ、今度こそ完全に岬は身動きが取れなくなる。

「ったく・・・ケダモノですね」

「何か言ったか?」

つんつんと胸の突起を突っつく。最初柔らかかったそれは、柚月に弄ばれるたびに硬さを増し、上を向く。

「ぁ・・・」

岬の口からかすれた吐息が漏れる。それに気をよくしたのか、それとも別の理由があるのかは知らないが、口の端だけを上げ、柚月は執拗にそこだけを攻め続ける。
もしそんな柚月の表情を見ている第三者がいたとしたら、人はそれを『悪魔』と形容するかもしれない。


「ゃ・・・そこ・・・やだ・・・」

岬の口から出る拒絶の声。だが柚月はそれを信じるつもりはない。本気で嫌なのであれば、足で突き飛ばすだろう。

「嘘付け・・・おまえ自身は結構正直だよ」

その一点を軽く指差す。そこには熱を持っているであろう岬自身が所狭そうに膨れ上がっている。
実物を見なくてもその様子はよく分かるが、このまま閉じ込めておくのはかわいそうか。わざと音を出し、スラックスからそれを取り出した。
開放された少年自身は、柚月を待っていたかのように軽く踊って見せた。


「とにかく、お前の身体は嘘をつかない」

軽く握ってやるが、上下はしない。親指で先端に輪を描くように触れてやる。

「ぁ・・・ぁ・・・」

円を描くたびに柚月の指がジワリと湿る。その愛液を満遍なく塗りつけてやると、岬の身体が痙攣する。

「あぁっ!」

その甘ったるい刺激にじれたのか、今度は岬自身が腰をグラインドさせる。

「あ、あ、あ・・・」

柚月からの刺激を求めるかのように動く岬だったが・・・それに反して柚月は愛撫を止め、手を離す。

「ゆ・・・柚月・・・先輩・・・」



「悪い。あまりHしたい気分じゃなかったんだよな?」



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