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「あ、あ、あ・・・!」

柚月に貫かれ、獣のような悲鳴を上げる岬。
必死に抱きしめようとするそのしぐさが愛しくてたまらない。




「岬・・・岬・・・」



うなされるように岬の名前を呼び続ける。今まで何度も人を抱いてきた。
だが、こんなに余裕がなかったことは、今までにない。


「あ・・柚・月・・・さん・・・」

「岬・・・愛・・・してる・・・」

「もっと・・・動いて・・・こんなんじゃ・・・ゃ・・・」

「だが・・・」

岬にかかる負担を気にし、激しく動けない彼。

「俺は・・・平気・・・だか・・・ら。柚月さんの全部・・・頂戴」

「あぁ・・・あとでどんなことがあっても知らないからな」

どうせ岬にはかなわないし、自分の理性ももう限界を突破してる。
もう、岬のことを気にするのはやめた。


「あ、あ、あ・・・や・・・やだ・・・!!」

岬の悲鳴は完全に無視し、抽挿を繰り返す。彼が嫌がっていないことくらい分かっている。
相変わらず元気なそれに手を触れると、段々と艶やかな喘ぎが出るようになる。


「ぁ・・・あ・・・だめ・・・」

「ダメじゃない」

後ろを攻め立てながら、前にも愛撫を加える。
岬の中を自分で溢れさせたかった。
自分が隣にいないときに、決してほかの人間など見ることができぬよう、自分のことしか思い描かれないように・・・。


「岬・・・絶対俺から離れるなよ。俺から・・・逃げるな・・・」

鳴くのに必死で返事は返ってこない。こくこくと頷くだけ。
貫かれて理性を失っている岬にこの言葉は伝わっていないかもしれない。
だが・・・今、この瞬間・・・それだけでも受け止めてくれるのなら、彼は幸せなのだ。


「あ・・あ・・・い・・・気持ち・・・イイ!ってか、モウダメ・・・」

「いいよ。俺もそろそろ・・・やばい」

耳元でささやきながら岬自信をこすってやると、すぐに彼は大きく震えながら果ててしまった・・・。



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