ダークスターとの戦いが終わり、元の土地に戻るために、
 盗賊退治して、資金調達しているリナ達一行。
 そんな中で、伝説の封印されている剣をリナは、手に入れることに成功する。
 だが、それは、降魔戦争のときに、冥王が、わすれてた(まて!)
 回収し忘れの、冥神官ヘルが、姿を変えたもの。
 冥王は、連絡とれなくなった、彼女は、滅んだもの。
 と、思っていたので、それに、
 この結界は、簡単には、解けない物だったがために。
 (古代竜と、スィーフィードに使えていた側近の参謀が張ったもの・・)
 あきらめていたのである。
 つまりは、捨て駒あつかい(爆!)
 そんなことを知らない、かつての、火竜王配下の黄金竜のこの三人。
 ジプサム、オリビン、ストウロ。
 力を手に入れて、復讐を考えていたりしたのだが。
 これが、神のやることか。
 と、全員が、怒ったのは・・・まあ、当然のことで(はあと)
 無抵抗な、村人を、力づくで、いたぶり、恐怖に落としいれ。
 盗賊もどきより、たちの悪い。
 普通なら、ヘルを手にした存在は、それに精神が、蝕まれ、
 精神崩壊おこして、その器は、魔族に利用されるのだが。
 リナが、不完全のギガスレイブを唱えた後遺症で、
 エルが、リナの中に、留まっていたことから。
 ただ今、エルは、リナを眠りにつかせて、表に出現中(はあと)
 それを見破ったのは、ガウリイだけども。
 真実を知っているのは、ゼロスとガウリイのみ(はあと)
 さて・・暴走したストウロは、どうなることやら(はあと)




戦いの後に・・・。




「くるぞ!!」
 ガウリイが一言いうのと同時に、暴走しまくった、ストウロが、
 黒いブレスをはきながら、辺りかまわず、破壊しつくしてゆく。
「各自分断!!」
 リナの言葉に、ちらばる、アメリア達。
『ダブル・ラティルト!!』
 アメリアとゼルガディスの呪文が元ストウロを直撃する。
「そ・・そんな・・。」
 フィリアは、そんな様子を呆然とみつめている。
 私は・・・何を信じたらいいの?
 と、自問自答を繰り返しているが。
 それでなくても、古代竜の出来事で、火竜王が信じられなくなっていたフィリア。
 そして、今、叔父たる、ストウロが、無抵抗な村人を苦しめたあげくに、
 異形と化して、暴れている。
「フィリア、真実は、自分自身でみつけるものよ。」
 リナが静かにいう。
 ガウリイも、光の剣がないわりに、普通の剣で、奮闘している。
 まあ、アストラル・ヴァインをかけているが。
 リナが。
 だから、はっきりいって、リナがかけた魔法なので、
 ゴルンノヴァよりも、実は、攻撃力が大きいのだけど。
『くっ!!』
 ゼルガディスたちが、ブレスをどうにか、ウンディ・シールドにて、
 攻撃をかわしている。
 さて・・と。
 リナが、一歩前にでる。
「皆!!!はなれて!!!!」
 リナの言葉とどうじに。
 ずざっ。
 タイミングよく、それから離れるガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
「・・・・・ブラスト・ボム!!!!!!!!!」


 ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんん・・・・・・・・・。


 どっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんんん・・・・・・。



 しぃぃぃぃぃん・・・・・・・・・。


 リナが呪文を放った後には。

 マグマと化して、ちょっぴし、その地面の裂け目から、
 地下の、マントルが見え隠れしていた。

 当然、暴走していたストウロは、影も形もなくなってはいるが。

「あ・・・やりすぎた?ま・・いっか。」
 リナの言葉に。
『お゛い゛・・・。』
 アメリアとゼルガディスが、アゼンとしてリナを見ている。
「リナさん!いつ、こんなにすごい威力の魔法を!?」
 アメリアが、リナをほめている。
「ん?いや・・・というか、あのとき、紡ぎかけた、
 例の呪文の威力が残ってるだけだから(はあと)」
 あっさりというリナ。
 嘘ではないし♪
 エルがそんなことをおもいつつ。

 う・・・ううん・・・・・。

 あら・・、リナが目覚めるわね。
 じゃ、あたしは、そろそろ、また、傍観に戻りますか♪
 ふっ。
 リナの身体が一瞬ぐらつく。
「・・・・っ!! リナ!!」
 それを支えるガウリイ。

「ん・・・・ふわぁぁぁ!!! よく寝たぁ!!
 って・・・あれ?・・・・き・・・きゃぁぁぁぁ!!!」
 目の前に、ガウリイの顔があったのもので、
 そのまま、呪文でガウリイを吹っ飛ばしているリナ。
「リナ!! よかった!!」
 がしっ!!
 リナをそれでも、器用にも、ドラグスレイブをよけて、抱きしめているガウリイ。
「は・・はなせい!?」
 どうやって、ドラグスレイブをよけたんでしょうか?
 アメリアとゼルガディスが汗を流しているが。
 リナがじたばたしている。
「あれ?? 何で、あたし、こんな所にいるの?」
 リナがキョトンとする。
「確か・・あたし、洞窟の中にいたわよねぇ??」
 首をかしげているリナ。
「リナさん?」
 アメリアが、リナに聞き返す。
「ねえ、何があったの?」
 リナの問いかけに。
「何があったって・・・・。」
「リナ、お前がこれ、やったんだが?」
 ゼルガディスが、地面を指差す。
「・・・・・はい?」
 リナの目が点。
 そこには、はっきりいって、地面が裂けて、マグマが見えている状態が。
「・・・・あたしが?」
 リナの様子に。
 さすがに、おかしい。
 と、感じ始めているアメリア達。
「覚えてないんですか?」
 フィリアが、どうにか声を出す。
 あまりの呪文の威力に、一瞬、呆然となっていたのである。
「うん。剣をつかんだまでは覚えてるけど。
 その後が・・・すっごく眠くなって・・・。」
「まあ、リナが無事でよかったよ。」
 ガウリイが、リナの頭をぐしゃっとする。
『ガウリイ(さん)何か知っているのか(んですか)?』
 アメリア、ゼルガディス、フィリアの問いかけに。
 ゼロスと顔を見合わせるガウリイ。
『それは、秘密(です)(だな)』
 もし、いったりして、リナに何かあってはいけないし。
 いったら、僕ら、魔族消滅させられる可能性がありますし(汗)
 みごとなまでに、ゼロスとガウリイの声が一致した。

「まあ、ここは、このまま・・というわけにもいかないでしょうしね。
 ・・・っと。」
 ゼロスが、剣を出現させる。
「ゼロスさん!?」
 アメリアが、それが何かを認めて、声を出す。
 封印されていた剣。
「ヘルさん? そろそろ起きられたら、どうですか?」
 ゆらり。
 ゼロスの問いかけに、それの姿が揺らぐ。
 やがて、人型へと変化してゆく。
 漆黒の肩まで伸ばしているゆるやかに、ウェーブのかかった髪。
 漆黒の、つぶらな瞳。
 真っ白いまでの、その整ったその容姿。
「ん・・・・んぁぁぁ!!!! 長かったわぁぁぁ!!!!」
 大きく伸びをしている。
 きょろきょろ。
 辺りを見回して。
「あら? お母様、戻られたの?」
「ヘルさん!!!!」
 しぃぃぃ!!!
 釘を刺しているゼロス。
「・・・あら? 冥王様の気配が・・ない!? どうして!?」
 いきなり、主の気配がないことに、今更気づいて狼狽している。
『・・・誰?』
 リナ達の声が重なる。
「ああ、彼女は、ヘルさん。冥王様の直属の神官。
 冥神官ヘルさんです。」
 どがしゃ!!
 ゼロスの自己紹介に。
 アメリア、ゼルガディス、リナ、フィリアが、地面に突っ伏した。

「冥王様は、この世界には、いませんよ?
 いやぁぁ・・はっはっはっ。自滅しちゃいましたから(はあと)」
 にこにこといっているゼロス。
「お父様に何があったのよ!」
 いや・・お父様って・・・。
 全員が、心の中で突っ込む。
 未だに、残された、ジプサム、オリビンは、茫然自失となっているが。
「え・・ええと、つまり、あんたは、あの冥王の部下・・だったわけ?
 でも、あいつ、自分の部下は、降魔戦争のときに、
 全滅したっていってたけど?」
 リナがいう。
 さすがに、こちらの方が、重要なのか、
 リナが、覚えてない、といったことは。
 綺麗さっぱり、アメリア達の脳裏から、追い出されていた。
「・・・・誰?」
 ヘルが、ゼロスに聞く。
「ああ、この人達は、リナ=インバースさんに、ガウリイ=ガブリエフさん。
 アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンさんに、
 ゼルガディス=グレイワーズさん。
 そして、とかげの、フィリア=ウル=コプトさんです。」
 フィリアに、生塵といわれているのを、そうとう根にもっているゼロス。
「聞いたことない名前ね?」
「それはそうでしょう。ヘルさんが、封印されて、眠りについて、
 物質世界では、千年以上が経過していますし。
 このまえですね、冥王様は、ちょっとしたことが原因で、
 滅んじゃったんですよ。これがまた。はっはっはっ(はあと)」
「・・・・え?」
 顔色が変わるヘル。
「ちょいまった!! ゼロス!! まさか、あの剣が魔族だったってわけ!?」
 リナが詰め寄る。
「そうですよ。」
「ほぉぉぉぉう、すると、あんたは、それを知ってたわけだ・・。」
 リナの目が据わっている。
「り・・・・リリリリリナさん、まあ・・それは、面白そうでしたし・・・。」
 あとずさりしているゼロス。
「問答無用!!!!ラグナブレェェェェェェド!!!!」
 リナが、呪文詠唱なしで、闇の刃を出現させる。
「ひゅげぇぇぇぇ!!!!!?」
 間一髪で、どうにか逃げているゼロス。
「あ!!こら、逃げるなぁぁぁぁ!!!」
「え・・と。それって・・(汗)」
 リナが今使った呪文に、青ざめているヘル。
「リナさん、リナさん、そんなことより、これ・・どうするんですかぁぁ!!」
 アメリアが、今にも、割れ目から、吹き出そうなマグマをみて、
 涙声を上げている。
「そうねぇ。ん・・?(はあと)」
 傍らにいたヘルに焦点を絞るリナ。
「あんた、冥神官っていったわよね?(はあと)」
「は・・はぁ・・。」
 何?この人間?
 全然動じてないけど?
 というか、なぜ、あのお方が、この人間に先ほどまで、憑依してたの!?
 ヘルの思考は、混乱気味。
「騒ぎの元となった、あんたに、責任とってもらいましょう♪」
「・・え?」
 どごっ!!
 ヘルが理解するより早く。
 リナが、ヘルを割れ目に突き落とす。
「まがりなりにも、高位魔族なんだったら、それくらい、元に戻せるでしょ♪
 頑張ってね♪ 冥王、金色の王に攻撃しかけて、滅んでるし♪
 んじゃ、そーいうことで♪」
「・・・・・・え゛!?」
 んぎゃぁぁぁぁ!!!!?
 見事なまでに、狼狽しつつ、マグマに落ちてゆく、ヘル。
「いや・・リナさん、それはあんまりでは・・。」
 アメリアが突っ込んでいる。
 ど・・・どどぉぉぉぉぉぉ!!
 ヘルの瘴気によって、ほどよく、裂かれた地面が、陥没し、
 元の地面に戻ってゆく。
 かなり、今のリナの台詞がきいたようである。
「よし♪ちょょょょおおと、陥没したけど、これはこれでよし♪」
「・・・どこがだ。」
 あきれつつ、ゼルガディスが、ため息をついているが。
「それはそうと、おっかしいなぁ?
 あたし、どうして、洞窟の中から、記憶がないんだろ??」
 リナが首をかしげる。
「ガウリイ、知ってルンでしょ?」
 リナにじっと、見つめられて。
 これには、弱いガウリイ。
「リナ、ちょっと。」
 ぐい。
「ち・・ちょっと!?ガウリイ!?」
 ぼそぼぞぼそ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え゛(汗)」
 すぅぅぅうと、血の気が引いているリナ。
「ええと・・それって・・・・。」
 こくん。
 うなづいて、ぐしゃりとリナの髪をなでながら。
「まあまあ、無事でよかったよ。本当に(はあと)」
「そういう問題かぁぁぁぁ!!!!!」
 ええと。
 つまり、あたしは、あの不完全呪文を唱えかけてたから、
 それから、あたしの中に、あれがいたってことぉぉぉぉ!?
 よく、無事だったなぁ・・・あたし・・・・。
 リナが冷や汗かいている。
 それで、なぜか、ちょっぴり、魔力の流れとかが見えたのか。
 納得しているリナ。


 とりあえず、しつこい、アメリア達を何とか、まいて。
「まったく、火竜王って何考えてるんですかね?
 神とはとうてい思えないです!!」
 アメリアが、生き残っていた、ジプサム、オリビンに、
 正義の説教をしていたりする。
 聞く耳もってない、彼ら。
「やれやれ。改心したほうが、身のためですよ?(はあと)」
 逃げていたゼロスが、いきなり出現する。
「なまごみ!!何しにきたんですか!?」
 ひく。
 ゼロスの顔が引きつって入るが。
「いやぁ、彼らには、耳にいれときたいことがありまして(はあと)」
「ドラゴンスレイヤーが何の用だ・・。」
 身動きとれない、ジプサム、オリビン。
 ルーアの束縛呪文にて、彼らの動きは封じられている。
「何よ?ゼロス?耳にいれときたいことって。
 あたしが、あれにのっとられてたってこと?」
 リナがいうと。
「リリリリリリリリナさん!!何度もいいますが、
 あの御方を『あれ』よばわりしないでください!!」
 ゼロスが抗議する。
「リナさん?」
 ルーアが、リナの方をみる。
「いやあ、あたし、記憶がないとき、どうやら、
 また、金色の王に乗っ取られてたようなのよね(はあと)
 これがまた(はあと)あははははははは♪」
 びっきぃぃぃぃぃぃぃん・・・・・。
 リナのあっさりした言いように、その場全てが凍りついた。
 ゼロスとガウリイは無事だが。
「リナが、リナでなくなったから、どうしようかと、俺、思ったもんな。」
 ガウリイがしみじみといっている。
「僕なんか、恐れ多すぎて・・・本当にリナさん・・
 人間なんでしょうか・・・(汗)」
 ゼロスが感慨深げにうなづいている。
「リリリリリリリリリリリナ?」
 ゼルガディスが、冷や汗ながしつつ、リナに聞き返す。
「ほら、あのとき、あたし、ギガスレイブの不完全版、
 唱えかけて、呪文の詠唱が終わる直後に、シーリウスたちが、
 やってきたじゃない?あのせいで、
 あたしの中に、あれが残ってたらしいのよ。
 いやぁ、あたし、ぜんっぜん気づかなかったから。
 よく、無事だったものだわ。あたし。
 あはははははははは(はあと)」
 リナの笑いながらいう声に。
『笑い事じゃあ、ありません(ないだろ)!!!!!!!!』
 フィリア、アメリア、ゼルガディス、ルーアの悲鳴が。
 村に木霊した。

 とりあえず、ルーアの脅迫と、ゼロスの説得(脅し)
 で、ジプサム、オリビンの二人に、この村を再生させることにしたリナ達。

「さて、戦力も手に入ったし♪&荷物持ちもね♪
 さぁぁて、どんどんお金をためるわよ!!」

 村の復興を手伝いながら。
 この辺りの盗賊全てを駆逐するリナ。
 村は、三日もたたずに、完全復興していた。


 ルーアたちの感謝をうけながら、
 村をでて、また、盗賊退治にいそしむリナ達。
 一週間もすると。
 この区域には、盗賊のアジトは。
 一つたりとも残ってはいなかった。


「ねえ、ゼル、あれかして?」
「別にいーが・・。」
 リナにせがまれて、望遠鏡を化しているゼルガディス。
 緯度をリナは割り出そうとしているのである。
 どうにか、資金は、都合がついた。
 あとは、船を作って戻るだけ。
「ええと・・北緯、緯度・・経度・・・と・・。」
 リナがつぶやきながら、空を見ていると。
「・・あれ?」
 何かが、視界に入る。
「ねえ?あれって?」
 リナが空を指す。
「あれ?あれって、確か、グラ・・なんとかってやつじゃないのか?」
 というか、望遠鏡もなしで、よくもまあ、
 軌道上に漂っているグラボスが見えるものである。
 ガウリイは。
「ああ!!!グラボスの兄貴!!」
 自分でもっている、双眼鏡で、覗いていたジラスが、
 その姿を垣間見て叫ぶ。
「・・・漂ってるわね・・・。」
 ふと。
 リナの目に、
 近くにあった、土管が目に入る。
 そして、つぎに。
 弾となる存在も。
「打ち落としましょう♪」
「あ、それ、面白そうですね(はあと)」
 リナの意見に、ゼロスが同意。
「ゼルも手伝って(はあと)」
 リナが、土管をきりきりと空に向けている。
「ひょっとして、土管を大砲の代わりにするんじゃ・・。」
 アメリアが、自分がそうされたことを思い出す。
「正解♪ってことで、ラファス・シールド♪」
 キィィィィィン・・・・。
 リナの言葉と同時に。
 ジプサムの身体が、身動きがとれなくなる。
「さぁてと、大砲で、打ち落としましょう♪」
「ちょっとまてぃぃい!!!」
 抗議するが。
 すでに、遅し。
「ドラグスレイブぅぅぅ!!!!!!!!」
 ちゅどぉぉぉぉぉぉぉんんんん!!!!
 リナの中に残っていた、エルの波動で、
 かなりの威力がアッブした、術の余波に飛ばされて。
 惑星衛星上まで、ふっとばされた、ジプサムはたどりつく。

 ・・・・ごぉぉぉぉぉぉぉぉんん・・・・・・・。

 ひ・・・・・ひゅ・・・・・・・るるぅぅぅぅ・・・・・・・・・。


 どんぐわしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!


 みごとなまでに、惑星上を漂っていた、グラボスとぶつかって。
 グラボスが、上空からおっこちてくる。
 その衝撃で、ちょっとした、クレーターが出来ていたりするけども。
「よっしゃぁぁ!!成功!!」
『無茶しますね・・・・。』
 リナのガッツポーズに。
 アメリア達が、あっけにとられたのは、いうまでもない。



 数週間後。
「ほらほら、とっとと働く!!」
「はぃ・・・・。」
 荷物持ちと成り果てていた、オリビンをこき使い。
 資金も溜まったので、店を出すべく、
 資材を作っているフィリア。
 その横では、リナ達が、船を作るべく、材木を加工している。
「リナさん、よく、船の作りかたなんて、しってますよね。」
「ふ、知識は、多いにこしたことはない。
 とかいって、ある程度は、姉ちゃんにしこまれてるからね・・。」
「いや、普通、船の作りかたの知識までは、知らないだろうが?(汗)」
「ゼルは、姉ちゃんを知らないから、そんなことが言えるのよ!!
 何しろ、混沌文字と呼ばれてる、一般には、
 知られてもいない、文字まで、覚えさせる姉ちゃんよ!?
 それに、毒の味とか・・実体験で、問答無用で、覚えさせられたし・・・。」
『・・・・・・・・。』
 顔を青ざめていうリナに。
 それ以上、怖くて、ゼルガディスとアメリアは、
 つっこまないことにした。
 とんてんかん。
 なぜか、丁寧に、加工をするのならば。
 と、大工の格好をしているゼロスも手伝いながら。
 結構、似合っているから、面白い(はあと)
 黒い鉢巻なんかも、頭にまいて。
 シュパパパパっ!!
 ガウリイは、まるで薪を割るごとくに、
 必要な大きさに木々を切って、加工している。

「よっし!!できたぁぁぁぁ!!!!」

 フィリアの店の素材が完成するのと。
 リナ達の船が完成するのと。
 ほとんど同時だった。
 フィリアは、これを組み立てて、お店をどこかの町で、
 開く予定。
 リナは、出来上がった、船に、風の結界の呪文をかけて。
 近くの港町まで運んでゆく。

 余談だが。
 神の乗り物の、船だ!!
 と、船が浮かんでいたのを目撃した、この近辺の人達が。
 さわぎまくったのは、いうまでもない。

 ばっしゃぁぁぁぁん。
 フネが静かに、着水する。
 水をはじくのにも、魔法を駆使して、やってあるから、
 心配はいらない。
 せっかくつくるんだから。
 というので、マジックアイテムなどもつくり、
 船の客間に、お風呂などもリナは設置している。
 さすがに、リナが、それを創れるのを知った、
 ゼルガディスとアメリアが、
 リナを問い詰めていたが。
 姉ちゃんに教わってるし。
 この一言で。
 完全に二人の脳裏に、リナの姉って・・・(汗)
 とてつもない、恐怖がよぎっていた。

「さぁぁて、遅くなったけど、戻るわよ!!」
 ボムディウィン!!!!!
 ずざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ・・・・・・・・・・・。

 フィリアと別れをつげ。
 リナ達は、四人で、元結界の中へと戻ってゆく。
「ぶつぶつ・・・・。ひぃ・・・ふぅ・・みぃ・・・。」
 リナが、必死に時間を数えている。
「大丈夫よね・・・・。
 一ヶ月以内には、戻れますように・・・。」
 ルナが二ヶ月。
 といえば、たいがい、その一ヶ月前までには、戻ってないと。
 どういう目にあうか。
 リナは、身にしみて、よぉぉぉぉく、知っていた。



 途中、セイレーンなどにも捕まったりはしたけども。
 どうにか無事に、エルメキア帝国にたどり着く。
 はらり。
 たどりつくと同時に。
 空から紙がふってくる。
 ―お帰り♪リナ♪ぎりぎりセーフ♪By姉より―
 ――――と。

 ひぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 リナが、混乱しまくって。
 ドラグスレイブをあたりかまわず連発し。
 逃げるように、その場を全員、後にしていた・・・・・。


「じゃあ、私は、ひとまず、セイルーンに戻りますね!」
「アメリア、途中まで送っていこう。」
 アメリアとゼルガディスが、セイルーンに向かって旅立つ。
「じゃ、リナ、俺達もいくか。」
「そね。」
 リナがそういったとたん。
「りぃなさん(はあと)」
 ゼロスが何やら、錫仗の上に、何か乗せているのをリナにみせる。
「き・・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 リナが、目をむいて、ガウリイにしがみつく。

「では、僕は、これで(はあと)いろいろと報告もありますので(はあと)」
 まるで、逃げるように、その場を立ち去っているゼロス。
 しっかりと、リナがもっていた、ネガを回収しているのがさすがというか。
 どうやって、リナからそれを奪ったのか。
 それは、リナの苦手とするもの。
 ナメクジをつかってという手段を用いたゼロス。
 このままでは、殺されるので。
 とるものとって、とんずらこいたのである。


「ゼェェェェロォォォォォスゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」

 正気に戻った、リナの怒号が。
 平和すぎる、街道にこだましていた。

−終わりー



あとがき:
   薫:何がいいたかったのか!?
     ただ、単に、リナの中に、エル様が残ってたのよ♪
     というのが言いたかっただけという・・(まて!)
     のりは、ギャグ♪
     はっきりいって♪
     だから、支離滅裂なのは・・簡便してね(はあと)←こらまてぃ!!
     それでは♪
     文章にもなってない、こんな話を読んでくださり、どうもです♪
     ではでは♪



 おまけ♪

「父さん、アメリア、ただ今、戻りました!!」
「おお!!アメリア!!!無事だったか!!」
「はい!!!」
 どうやら、港町を津波で壊滅させたのは。
 あまり、気に留めてないらしい。
 アメリアは、ほっとする。
「じゃあ、父さん、私は、公務があるでしょうから。」
 がし。
 つぅぅぅぅぅ・・・・・。
「アメリア、何が、あったのか、説明してくれるよな(はあと)
 あれから、何がどうなったのか(はあと)」
 やっぱり、話をはぐらかすのは、無理でしたかぁぁぁぁ!!!!

 結局。
 アメリアは、あらいざらい。
 話さるざるを得なくなっていた。
 フィリアの、神託。
 そして、それから、異界の魔王ダークスターの一件。
 当然。
 調子付いて、冥王のときの一件まで、暴露してしまったアメリア。

 リナ=インバースの名前は。
 また、違う意味で、有名となってゆく・・・・・・・・。




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