残暑祭り In がうりなさいど
ルークとの辛い戦いが終わりとの戦いが終わり、あたしの故郷ゼフィーリアに帰った
あたし、リナ=インバースとあたしの自称保護者、ガウリイ=ガブリエフだったが、
故郷の姉ちゃんたちのからかい攻撃に嫌気がさし、逃げるようにゼフィールシティを後にした。
そしてそのまま旅をしながらついふらっと結界の外に行き、フィリアに会っていこうかという事になり、
フィリアに会いに行く途中でゼルたちと会ったのだ。
まあ、何故ゼルとアメリアが一緒にいたのかはその日散々からかったので省略。
そうそう、ゼルが人間に戻れたのには驚いた!!
で、久々に会ったんだから一緒にフィリアに会いにいくという事になり、
フィリアがどうせなら送ると言い出し、あたしたちについて行、ゼロスも突然沸いてき、
総勢六人で旅をしていたのだが、フィリアが『ここで残暑祭りが行われるらしいです』と唐突に
話を切り出したため、少し予定を変更してこの町に来たのである。
・・・・別にここの屋台が美味しいらしいという噂につられたんじゃはないかんね!!
『残暑』祭りが珍しかったからだかんね!!!!
お願い信じてぷりーず。
とまあ、前ぶりはここまでにして。
あそこのイカ焼き、おいしそう・・・(はあと)
「おっちゃーーん、イカ焼き10個頂戴(はあと)」
思うが速いか、一気にその屋台へと駆けつけ、ぶりっ子100%で注文する。
・・・・ぶりっ子しても意味ないか。とおもいきや。
「ほいよ!お譲ちゃん、可愛いから3つおまけしてあるぜ!」
律儀にもおまけをしてくれるおっちゃん。
「あ〜〜〜!!!リナ、ずるいぞ!!!俺にもわけろ!!」
「リナさん、一人だけずるいです〜〜」
「あ、こらアメリア!!」
あたしがイカ焼きさんを買ったのをみてあたしからそれを奪おうとする自称あたしの保護者、
見た目はいいけど頭の中はクラゲでいっぱい、のガウリイ=ガブリエフだった。
そして、その後に続いて自分でイカ焼きさんを買おうとする聖都市セイルーンの王女、
あのフィルさんの娘なのにどうしてこんなに外見がまともなのか分からないアメリア。
そしてその後を更に続いていくのは曽祖父に騙されフロウデーモンとロックゴーレムを、混ぜられ、
合成獣となった最近アメリアの世話役が身についてしまったゼルガディス=グレイワーズである。
「ああ・・・・リナさん達の食べ物地獄から開放される・・・」
何故か涙を流しながら手を組み、天を仰いでいるのが火竜王の黄金竜最後の生き残り、
ゼロスをみたら生ごみを連発しなければいけないと思っている(のかは不明)のフィリア嬢。
「何で僕がリナさん達のお金を変えなくちゃいけないんですか・・・」
そしてあたしたちの死角でいじけているのがこう見えても一応獣王直属の高位魔族、しかしその実態は
あたしたちの便利なアイテム、中間管理職のゼロス君。
そのアイテムは今あたしたちの持ってたお金を結界の外のお金と買えている最中である。
「へへい!!ぜろふ!!いりけてんやないほ!(ええい!!ゼロス!!いじけてんじゃないの!)」
ったく。みてたら美味しいはずのイカ焼きがまずくなるじゃないの!!
「リナさん・・・口の中のものはしまってから・・・」
うるさいわ!!アメリア!!!
「ふふふ☆生ごみはそーやっていじけているのが一番ですよvv」
「フィリアさん・・・・いやですね〜。これだから竜は。何かにつけて嫌味を言ってくるんですから」
「なんですってぇぇぇぇ???!!!!この生ごみ!!!」
「ああ〜〜〜!!!また生ごみって言いましたね?!生ごみっていう方が生ごみなんです!!」
・・・後ろでいちゃついてんのはほっといて。あたしはちゃっちゃと全屋台を制覇vvを進めていく。
「あっれ〜〜?リナさん、この先道が別れてますよ?どうします?
このパンフレットによれば、道の長さとつく場所は同じですけど」
全屋台制覇vvも一段落つき、今降りてきた階段に座りながら空の星を見ていたとき、
パンフレットを持っていたアメリアが続く道を指しながらこちらを向いてくる。
「ん?どれどれ?」
いいつつ、アメリアが持っていたパンフレットを奪う。
「あ、ほんと。どの道行く?あんたたち」
そのパンフレットをみると、三つの道に分かれており、端の一つは海岸通の屋台の多い道。
一つは真ん中の道で森の中の星が綺麗な道。
最後の一つはこれまた端の山道で神社があるらしい。
「そーですねー・・・あっ!!リナさん、丁度6人いますし、二人ペアで競争しません?
誰が一番早くつくか」
顔を輝かして凄い勢いでこちらを向くアメリア。首は大丈夫なんだろーか。
「お!!それいいな。なー、そーしよーぜ。リナ」
珍しく話を聞いていたらしいガウリイがあたしの頭を撫でながら言う。
「だぁ!!ガウリイ!!髪が痛むから止めてっていつも言ってるでしょうが!!!」
言ってガウリイの手を跳ね除ける。
「リナちゃんヒドイ・・・」
涙目で手を擦っているガウリイは当然無視!!
「それはいいですけど・・・アメリアさん、誰と誰が組むんです?」
「私は!!!生ごみとは絶対に嫌ですよ!?」
横で話を進めているゼロスとまぢで嫌そうな顔で訴えているフィリア。
あんたら・・・人を無視するなんていい根性してるじゃない・・・
・・・まあ、今回は不問にするけど、今度無視したら許さないかんね!!
「え〜〜??フィリアさん、ゼロスさんとは嫌なんですか〜〜?困りましたね〜。
やっぱりリナさんとガウリイさんは二人の方がいいですし・・・」
「ちょっと!!アメリア?!」
悔しいが、今あたしは多分赤面しているだろう。
それを払うかのようにアメリアの首を絞める。
「りなざん・・・ぐるじい・・・・」
あ、ちょっと本気で絞めすぎたかな(はあと)
とりあえず、アメリアの首から手を放す。
「あたしとガウリイがペアなら・・・アメリアはゼルとペアになってもらおうかしらねぇ・・・
あ、そーすると自然とフィリアとゼロスがペアになるわねぇ・・・」
にやりと笑いながら上目使いにアメリアを見る。
ん〜〜vv我ながらぐっとあいでぃあvv
「そんな・・・リナさん・・・」
少し赤らめた頬を両手で抑えるアメリア。
横ではゼルも少し顔を紫に染めている。(おそらく赤面しているのだろう)おもしろいvv
「リナさん??!!!何故そんな事を!!」
「リナさん!!冗談じゃありませんよ!!!こんな人と何故ペアにならなければいけないんです?!」
やっぱり文句を言ったなThe☆低次元。(ゼロスとフィリアの事)
「ふっふっふ・・・あたしがこのクラゲと組むんならあんたたちが組むのは当然でしょう?」
据わった目で詰め寄るあたし。
「なーアメリア。今なんかすんごく失礼なこと言われたような気がするんだが・・・
いや、何でもありませんすみません」
あたしの向ける殺気に気付いたのか条件反射のように誤ってくるガウリイ。
「いーわよね。いいと言うわよね。言わなくてもいいわよね」
最後の念押しをする。おそらくこうなったら誰も文句は言わないだろう。
「さーガウリイ。どの道行く?って決まってるわよね〜v」
「勿論」
笑顔でこちらを向くガウリイ。
『海岸通の道!!』
二人声を合わせる。
じゃーそーゆーことで。
「おさきに!!!ついでに言っとくと最後のペアは奢りね!!!いくわよ!ガウリイ!!」
「おう!!」
言うだけ言って走り始めるあたし達。
さーーてvvまっててねvvあたしの屋台さん達vv
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