残暑祭りInがうりなさいど
『海岸通の道!!』
二人声を合わせる。
じゃーそーゆーことで。
「おさきに!!!ついでに言っとくと最後のペアは奢りね!!!いくわよ!ガウリイ!!」
「おう!!」
言うだけ言って走り始めるあたし達。
さーーてvvまっててねvvあたしの屋台さん達vv
「なーリナ。良かったのか?アメリア達置いてきて」
いくつめかの品、たこ焼をつまみながらガウリイが聞いてくる。
そのたこ焼き屋が会った場所あらは結構離れていてあまり屋台が見当たらない。
結構食べてたからな〜大分進んだんじゃないかな。あそこから。
「いーのよ。だってアメリアが持ち出した話じゃない。それに早い者勝ちなのよ。こーゆーのは。
ってちょっとガウリイ!それ食べすぎよ!!あたしにもよこしなさい!!」
「へーんだ。早い者勝ち、だろ?」
たこ焼さんを奪おうとするあたしをいとも簡単に避け、後ろの方で更に食べているがウリイ。
おにょれぇ!!この恨みはらさでおくべきかぁぁぁ!!!!
「ん?おいリナ、見てみろよ」
爪楊枝に刺したたこ焼をこっちに見せ付けるように食べていたガウリイが空を仰ぐ。
「あによ」
つられて見ると・・・・
「うわぁぁ・・・・すご・・・・・」
思わず歓声が上がる。
空を仰いだあたしとガウリイが見たものは満天の星空だった。
ここがいくら海辺でもこれほどのものは珍しいであろう。
「そっか・・・もう秋だもんね・・・・」
ポツリ。と漏らす。
「そうだな〜〜・・・」
ガウリイもおそらく空を仰いだまま呟く。
何故おそらくなのかはあたしの目が星に釘付けになって離れないからだ。
「ん〜〜・・・綺麗な星と海の匂いって絶妙ね〜」
「そうだな・・・」
あたしの言葉に相槌を打つガウリイ。
「なあ、もうちょっとここで星見ていかないか?」
「そうね。ゼルたちもどうせ星を見て遅くなるだろうし」
海岸に向かって歩いていくガウリイ。
それについていくあたし。
くすり。
つい笑いが出てしまう。
いつもならガウリイがあたしについてくるのに。これじゃいつもの逆ね。
「ほら。どうぞ、お姫サマ」
微笑しながら自分のマントを敷いた所にあたしを座らせようとする。
少し頬が赤らむ。
「あ、ありがと!気が利くじゃない。ガウリイにしちゃあ」
照れ隠しについ憎まれ口をしてしまう。
「おまえさん・・・俺にしちゃあって・・・どういう風に俺を見てんだよ・・・」
あたしの横に座りながら苦笑する。
そんなガウリイにあたしは舌を出してみせる。
「ま、いいか。今日だけは許してやるか。こんな綺麗な空の下で喧嘩するのは似合わないしな」
言いつつ、ごろりと横になる。
「ガウリイ?髪が砂だらけになるって」
本心じゃない事を言い、星を見る。
「いいじゃないか。こっちの方が見やすいし」
それもそうね。
「じゃああたしも♪」
幸い、あたしはガウリイのマントで髪は痛まないし♪
ガウリイの横にころがる。
そのまま沈黙が降りる。
も〜・・・ここの星、綺麗すぎる〜!
「ねぇ、ガウリイ」
「なんだ?」
どれくらい二人でそうしていただろうか。
ちょっと思いついた事があり、沈黙を破る。
「アメリアがさ、言ってたじゃない。森は星が綺麗だって」
「そーだったっけか?」
やはり覚えてなかったか・・・このクラゲは・・・
「言ってたの。それでさ、ここでもこれだけ綺麗なんだから森はもっと綺麗なはずよね。
そこでの星も見てみたかったな・・・」
「でもま、ここでも綺麗なんだからいいじゃないか」
顔をこちらへ向けて微笑む。
「そーね」
つられて微笑む。
「・・・・・・でもなんでいきなり?」
「いいじゃないの。べつに。
・・・・ねぇ。そろそろ行かない?いくらアメリア達でももうそろそろ動いてるだろうし」
あたしがそういうとガウリイはそうだなっと呟いて体を起こす。
「どうぞお手を。お姫サマ」
あたしを座らせたときと同じように微笑しながら手を出す。
いつもなら何か言ってるはずのあたしだが、今回はなぜかその手に素直につかまった。
「じゃ、いきましょうか!」
「そうだな!!」
言って走り出したあたしとガウリイ。
まあ、ちょっぴり(ちょっぴりか?)残ってた屋台を制覇しちゃったけど、結構早めに着いた。
何故か後で来たアメリア達の顔が赤かったけど・・・
ま、ゼルとなんかあったんでしょう♪って事で♪
あとでからかってやる(はあと)ふふふふふvv
残暑祭りInがうりなさいど 終了
後書き
え〜〜。こんなので良かったでしょうか?むくぅさん?
なんと言うか・・・・ほのぼの・・・・ですよね?(聞くのか己は)
今回は自信がありません・・・・いつもなら、『くっそ〜〜!!何でほのぼのになるんだ!!』とかいって悩んでいるのに(汗)
それに・・・・リナがリナじゃないところがまたなんとも言えず・・・(涙)
こんなので良ければもって帰ってやってください。
これから数日恥かしいので逃亡します!!!それでは!!!
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