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北欧写真館 バックナンバー99年12月号

デンマーク国旗第1回 リンホルム・ヘイエ(デンマーク)              

ユトランド半島の北の都市、オールボー(Aalborg)からバスに乗ってノェアスンビュ(Nørresundby←デンマーク語をカタカナで表記するのが、そもそもムリっぽい)で降りると、その近くに、北欧最大級のヴァイキング遺跡、リンホルム・ヘイエ(Lindholm Høje)があります。
約1000年前、ヴァイキング時代の集落が近くにあり、700近くの墓が残っています。その3分の1は石を船の形に並べたもので、いかにも、船とは切ってもきり離せないヴァイキングらしい墓です。彼らはあの世にも船で赴くのですね。


遺跡のすぐそばに、ヴァイキング博物館があります。ここは私が訪れたヴァイキング関係の博物館の中で、一番おもしろかったところです。

ビジュアル的にも楽しめるように、壁面をヴァイキングの生活を描いた絵が取り囲んでいます。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、中央あたりに井戸の模型がありまして、覗いてみたら、底からオーディンとおぼしき老人がこっちを見てました。コ、コワッ。これデンマーク・ジョーク?


この絵がそのまま本になっててくれたら、資料としてすごいんだけどな。


博物館にある本物の剣は、ほとんどボロい破片なんだけど、1000年前はピカピカだったのでしょうね。「巫女の予言」の中に‘戦の神々の剣からは、太陽がきらめく’って一節がありました。

*巫女の予言・・・北欧神話を描いた「エッダ」の中の詩。

さて、これはなんでしょう。分かりやすいですね。「羊に注意」の標識です。博物館を出て、この木戸を通って墳墓郡のある丘に行けるのですが、そこには、なんとも狂暴な羊たちが待ち構えていたのでした。敵意に満ちて頭を低くして迫って来るんですよ〜。遺跡の写真は羊にビビリながら撮ったのです。
(訪れた日:'94年6月27日) 

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