2005年3月21日〜3月27日

21
 昨日の日記には全く触れませんでしたが、本当に辛い一日でした。始まったのは、土曜日の夕方!ファイナルの2日目の試合が終わり、勝っていたら戻らないはずだった宿舎(ホテル)に戻った後の出来事でした。

 明日に向けて試合後のアフターケア(アイシング、ストレッチ、マッサージなどなど)をする前に、ちょっと腹ごしらえをと、早朝に買ってあったおにぎりを食べました。食べ終わってから30分もしないうちに胃がキリキリ痛み始めたので「何だかなあ〜」と思いながら杉山選手と話していました。

 その後、夕食に行ったのですが、いつものように食欲がなく自分の事ながら、「食欲のない自分」に驚いたりしていました。更に明日の試合のためのミーティングにも参加していたのですが、その頃にはお腹が異常な動きを始め、中からエイリアンでも出てくるのではないか・・・とか、「あっ!蹴った!」みたいな急激な動きまで・・・。

 夜のケア中には、おトイレに駆け込むようになり、徐々に急行から特急、そして夜中には超特急になっていました。きりきり痛むお腹をさすりながら、夕方食べたおにぎりの賞味期限をチェック!「・・・。過ぎてた!」しかも土曜日の昼はとっても暖かかったんですよね。それどころか車中は熱かったかも(涙)。やっぱり自分のせいか!

 選手達の健康管理をするはずのトレーナーがこんなことではいけないと、薬を飲み早めに寝たのですが、大事な大事な決戦の当日も苦しんでいました。朝も食事に行ったのですが結局食べれず、試合前の軽食も残念ながらゼリーしか食べれず・・・。実は、フラフラでした。

 そして何だか素直なオヤジの身体、今日は絶好調だったりして・・・。健康管理、その中でも「食の安全管理」の重要性を勉強し直せとの天からのメッセージだったのでしょうか?

22
 昨日は、会社がお休みだったので今日、選手達は所属している部署に「結果報告」と「応援のお礼」のために出勤しました。その後、全員、NEC本社ビル(田町)に集合しました。選手達が全員、スーツを着ている姿はあまり見られないのですが、こうして見るとやっぱり皆かっこよいですよ〜。同じ柄の生地で作られたスーツを着ても、どうしてこうも違うのだろうと鏡に映る自分の姿に涙する親父でした。

 さて本社での集合後に、選手達はインタビューがあり、用事が終わった我々はバスで待っていました。と、そこに何やら聞き覚えのあるメロディ〜が!なんと東京のど真ん中で「チンドン屋」さんが!ビックリしたオヤジは、「チンドン屋さんと一緒に写真撮りたい人〜」なんてバスから駆け出したら、ついて来たのは梅尾選手だけでした(涙)。



 ファインダーを覗きながら、4人とも同じようなDNAを持っているのではないかと勝手に想像して笑ってしまったオヤジなのでした!

23
 帽子をかぶってゴーグルをして走りました。かなり花粉をブロックすることができたように思います。ジョギングを終えて帰って来たら「クシャミ連発」が恒例行事になりつつあったのに今日は楽だったのです。もちろん天気にもかなり左右されるのですが、帽子とゴーグルの組み合わせはかなりいけそうです。

 それにしてもある新人さんと走ったのですが、意外に走れることに驚きました。と言うよりもオヤジの方がくたばっているのかも・・・。思えば15年前に18分台で走れていた同じコースが、今ではどうしても21分くらいかかってしまう・・・・。何だかショックだなあ・・・。リーグ中も多少は走っていたのですが、もうオヤジも歳だなあ〜なんて(笑)。

 そう言えば以前、マラソンの谷口さんに「休みってどんな過ごし方をされるのですか?」って吉川監督が尋ねた時に、「休みの日は、自分の好きな時間に、好きなコースを好きなペースで走れる日なのです!」と答えられ絶句したことがあります。「バレーボールの選手は、お休みの日に好きな練習を好きなだけしたりするのだろうか?ましてや走り込んだりしているのだろうか?」と思ったのでした。

 もし、皆がそうなったら本当に強くなるでしょうね!もちろん酷使した身体には、栄養や休養も必要なので無理は言えませんが、そんなことを考えながら走ったオヤジは、親子ほど歳の差がある新人さんについて行くのがやっとなのでした!

24
 テレビでは、4時から春の高校バレーをやっていました。母校が出ている選手は、応援に行けるという暗黙の了解があって例年、母校が出ている選手達は代々木に向かいます。残念ながら、オヤジにはバレーの強い母校はなく、横浜の体育館でお留守番ですが、葛和総監督、吉川監督、そして総務の林さんはお仕事で代々木です!

 女子の中継が始まるとオヤジが知っている人もたまに後ろの方でチラチラと映っていてそっちの方が気になったりして(笑)。もちろん知っている監督さんのチームが出ていると何だか声を出して応援したりして・・・。やっぱりこうしてテレビに出ると良いなあ〜としみじみ思いました。バレーボールをもっともっと中継してくれたら、勝手にどんどん人気が上がると思うんだけどなあ〜!

 春の高校バレーは、フジテレビさんがスポンサーになっていて、コーチングキャラバンもやっていて、放送も地上波だし、地方局ではその県の代表チームの試合をカバーしているし・・・。やっぱり多くの人の目に触れる機会が多いのが良いですよね。結局、第11回Vリーグは、BSやCSがほとんどで地上波ではごく一部の地方だけでした!

 女子バレーの人気は上がっていると言うのに、高校バレーよりもテレビ中継が少ないのはどう考えても残念だなあ〜と改めて思うオヤジなのでした。

25
 以前にも日記のネタにしましたが、試合中に撮影していただいた画像や映像をつないで名場面集を作り、音楽をかぶせてビデオクリップを作っています。特にテレビでスロー再生された場面をつなぎ合わせて音楽をつけるとかなり迫力のある作品に仕上がります。まあ、そんなことをして自己満足に浸っていたある日、プーマさんのHP「Vの鼓動」を拝見しました。そこでみた王子さんの作られたと言うオープニングのフラッシュ!オヤジにとっても衝撃的でした!

 当然、オヤジにはできない凄い作品なのでいつもの悪い癖で「ちょうだい!ちょうだい!」オヤジ(英語ではギブミ〜ギャング)になってしまい、何とかファイルで下さい・・・なんてお願いしてしまいました。なんとわがままなオッサンなんでしょう。でも王子さんは、快諾して下さいましたよ!素晴らしい〜。

 でも、やっぱり影響を受けたオヤジは、王子さんのフラッシュを参考に新しいプレゼンテーションにアニメーションの設定をこれまで以上にたくさん導入してしまいました。フラッシュのようには行きませんが、写真や文字がバンバン動くようにしてしまいました。早速、次回のプレゼンテーションで見ていただこう!なんて意気込んじゃったりして(笑)。

 バレーボールの講習会でも、オープニングで王子さんのようなフラッシュをバンバン動かし、ビジュアルの部分も加えたら迫力が出るだろうな〜って思いました。ただパスやレシーブを教えるだけでなく、導入の部分で実戦のナイスプレーを映像でかっこ良く見せてから、実際の模範演技、そして実技指導という流れを作ったりしたら、どんな感じになるのでしょう?

 まあ、近い将来には受講生の目の前の空間に映し出される3Dの映像を見ながら実技指導なんて時代が来るのかも知れませんが(笑)。

26
 な〜んと新人選手たちのトレーニングは、監督やコーチにお願いして鹿児島に行って来ました。お世話になっている方に頼まれての講演だったのですが、またまた例にもれず色々と勉強させていただきました。やっぱり普段は、全国を旅しながら試合をしているとは言え、地元の人と触れ合うことも少なく、とても閉鎖的な世界にいるものですからこう言う機会は本当に新鮮です。

 講演の前に、ある病院を見学させていただきました。その病院は、とっても病院とは思えないほど綺麗で洗練されていてスペインのスパに来たような気分になってしまいました。二階にはとっても大きな窓があるフィットネス・スタジオがあり、その窓の向こうには桜島が見えています。このスタジオは、病院内にあるにもかかわらず、より良い健康を求めた元気な方々が、様々なレッスンを受けに来ているそうです。この日は、ストレッチポールを用いた体験講座が開かれていました。今、色々な分野で注目されているコア・リセットのプログラムが鹿児島で受けられる・・・。素晴らしい〜!

 その後、僕は、血液の検査をしていただきました。普通の血液検査ではありません。顕微鏡を使って赤血球などの状態を直接見ちゃうんです。オヤジは、見かけのわりに意外に綺麗な血液だったようでドクターに褒めていただきました!いや〜嬉しいなあ!タバコも吸わないし、お酒も飲まなくて、水はよく飲み、早寝早起きだから・・・???かな??まあ、それはそれで嬉しかったのですが、何だかパソコンに接続できるドクターの顕微鏡が欲しくてたまらなくなったオヤジなのでした!

 もう一つ感動したことがあります。実は、二階の教室を見学した時に、隅の方で何だか真面目に補強をしている子がいたんです。小さい子なのにずいぶんしっかり正確にリハビリしているなあ〜位に思って見てました。しかも、オヤジはどうやってこんな小さな子にちゃんとリハビリするように教えたのか後で聞こう・・・なんて思ってたのです。・・・しばらくして紹介されたその「子」・・・子供じゃなくて今度、大学に入る18歳の女性だったのです。しかも2年連続でインターハイで入賞している長距離ランナーなんです。NECに内定が決まっている4人の高卒選手と同期ってことなのですが、身長147cm35kg・・・間違えたオヤジを許して下さい。それにしてもオヤジの半分以下の体重だなんて・・・(絶句)。

27
 今日は、福岡の宗像(むなかた)で講演でした。博多の駅でローカル線に乗り換えて行くのですが、エスカレーターを上ってホームで待っていたら、下から知っている人が上がって来ました。と、言っても勘違いかもしれません。もし、その人が知っている人だったら10年ぶりなんですから・・・。僕の方は、「あれ?良く似ている人だなあ〜!」って思ってその人を見ていたのですが、その人は全く気付かずに通過して行きました。

 僕は、一緒にいた方に「今、知ってる人が通ったかも・・・?」って言ったのですが、「他人の空似?」の可能性の方が高いかなあ〜って感じでした。でも、僕が思った人だったら、日本体育大学時代には、早朝勉強会の常連さんで、大学卒業後にも一度は留学を目指していたので様々なアドバイスをし、アメリカの大学とも手紙のやり取りをした「優秀な後輩」なんです。ここ10年間は一度も会ってませんが、年賀状のやり取りは続けていました。

 故郷の福岡に帰って高校の先生をしていること、ラグビー部の顧問をしていることは、年賀状から知っていました。そして何より携帯の番号も知っている・・・。どうしても僕の見間違いかどうか確認したくて電話しちゃいました。「もしもし、○村君、岩崎です!」「あ〜、岩崎さん、ご無沙汰しています!どうしたんですか〜!」って感じで会話をスタートしたのですが、「今、駅にいない?」って聞いたら「はい。何で分かるんですか?」「だって同じホームにいる気がするんだもの!」って言うと、そのまま電話をしながら走って来ました。10年ぶりの再会です!しかもローカル線のホームで!!

 驚いたのは、彼もですけど、一緒にいた方もちょうビックリ!もちろん、僕もビックリ!で、どこに行くのか尋ねたら、なんと我々が講演することになっている宗像ユリックスのすぐ裏にある高校だそうで、またまたビックリ!しかも、普段は車で通っているのに今日に限って電車に乗ったんだそうです。まあ、どう考えても恐るべき超偶然!

 電車の中で彼は、今でも生徒達に僕の話をするんだと言ってました。HPにも紹介しているマラソンの有森さんとのエピソードなどだそうです。僕は今でも講演の中で、スポーツの舞台裏のエピソードをご紹介することがあります。10年も同じ話をしているのかとちょっとショックでした。しかし、こんなに長く僕との出会いを大事にしてくださっている方に会えたのは、いたずら好きのエンジェルでもいたのかなって、とても感動してしまったオヤジなのでした!

次の週へ
日記の目次に戻る
トップページへもどる