第2話・「強さは愛だ 英雄たちの旅立ち」


 「マンガは売れてなんぼ」

 かの有名なちゃん様のお言葉である。

 まったくその通りだ。
 マンガは描きたいものを描くのが一番かもしれない、
 だが、世の中は金である。

 つまり、受けをねらったマンガで儲けなくてはいけないのだ。
 そして、それによる儲けや宝くじに当たったりして3京ドルほど貯まって初めて自分の描きた
いものを描けるのである。

 もっとも、元々ちょっとした思いつきでマンガ描くかということになった我々には特に描きたい
ものなど無いので、別にどうでもいいのだが。


・・・そんな奴が漫画描くんじゃねえ


 閑話休題・・・とにもかくにも即売会の主要な客である婦女子様な皆様方にお受けになる題材
などをお探しに向かう我々でありました。
 
 
 まずは、題材を何にするか、である。
 これは最初からある程度決まっていたので苦労せずに決まった。

  題材は『最遊記』である。

  理由は簡単。当時この作品はテレビでもアニメが放映されている絶頂期であり(現に入手し
た色々な即売会のカタログでもかなりのページがこいつに埋め尽くされていた)、我々にとって
「こーいうのんがやおいっちゅーもんなんやろーなー」と思わせる分かり易い作品だったの
である。つまりやおい=『最遊記』という公式は我々の中では常識となっていたのだ。
 時期によっては、我々が書いていたのは『キャプテン翼』だったかもしれないし『ガンダムW』
だったかもしれない。

 


 ちなみに現在の私の記憶データの中における『最遊記』の記憶は
 劇場版の予告で言っていた「こんどの『最遊記』では、ありえない事が起きる」というナレ
ーションだけです。

 私は当然観に行ってないので何が起こったのかは知りません。知っている方はご一報を。
 女キャラばっかり活躍したとか?
 
 

              〈モドル〉    〈続く〉