うつ病さんとの会話のポイントについて、お薬その3・スキンシップと会話でもお話しましたが、更に会話のポイントについて友人きなこと話していて気付いたことをお話します。
まず会話について、「否定しないで、よく話を聞いて下さい」とお話しました。
その他に、うつ病さんに繰り返し聞かれることがあった場合どうしたらいいかということについてお話します。
闘病時代に主にうつ病さんを悩ませることは
・私は生きていていいのか。生きる価値があるのか
・幸せって何?
・人生って本当にいいものなの?
というような、人生論や哲学的なことです。
これはほぼ大抵は病気が、うつ病さんに言わせている場合が多いですが、逆にその悩みを少しでも癒してあげることができれば、随分うつ病さんもラクになれるんじゃないかと思います。
そこでは、ご自身の人生観やプラス思考などを語って下さるといいと思います。
しかし、そこで周囲の方が戸惑うことに、「あれ?これこの前も聞かれたな…」という風に、何度も同じ質問を受けることがあると思います。
特に人生論や、生きる意味などについては、何度も質問を受けることが多いと思います。
一般的に受け取れば「聞いてなかったのかな」「覚えてないのかな」と戸惑うことは多いでしょう
なぜ、何度も聞いてくるのでしょうか?
それは、頭では理解できても、心ではなかなか理解できていないので、以前回答をくれた貴方に、また聞いてみたいと思ったからだと思います。
実際私も、その当時抱えていたトラブルや人生についての悩みを、色々な人に質問していました。
当時楽しく過ごしているように見えた妹に、「生きてて良かったって思うことって、ある?それってどういう時?」と何度も聞いたことを覚えています。
妹はその都度、自分なりの考えを私に教えてくれました。
友人きなこも、やはり何度も聞かれたことがあるそうです
これは、単純に聞きたいと思ったからであり、貴方の意見に反対しているからとか、納得がいかないからというような反発的な意味ではないと思います
そして、私の経験から言いますと、繰り返し答えることは、ひとつずつは少しの力しかなくても、やはり何度も繰り返し聞くことで、うつ病さんはラクになれるんじゃないかと思うのです
真面目に真摯に答えてもらったという経験が、自分は愛されている・必要とされているという実感に少しずつ繋がってゆくものだと思います。
答えは自分の考える人生論などで結構です。素の、貴方らしい答えでいいと思います。
ちなみに当時妹は、「生きてて楽しい?」といううつ病の私の質問に「うん。楽しいよ」と気軽に答え、「どんな時楽しい?」と聞いた時は、「えーっとね(考えながら少しずつ話している感じ)、Gacktの追っかけしてて、テレビ見たりライブ行ったりすると楽しいなぁって思うし、友達と遊んだりしていても楽しいなって思うよ」と答えていました。
それが結果的に、うつ病当時の私の気持ちを大きく変えることはありませんでしたが、妹が妹なりに真剣に私の話を聞いてくれて、彼女なりの考え方を教えてくれたことが嬉しいという面もあった気がします。
その後何度か、楽しそうに生きている妹に、同じ質問をしたのを覚えています。やはり同じような受け答えがありました。
とはいえ、これは私の経験談なので、このことを頭に入れてうつ病さんと接してみるといいかなって思います。
人によって、どうして欲しいかは違うので、基本的には貴方が大事にしているうつ病さんに教えてもらうという姿勢を忘れないで下さいね。
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