通り魔の落し物

ライナスの街 : 夕暮れの表通り
GM君ら目的もなくブラブラ歩いてるの? じゃあイベントが起きるけど?
サンドロうん。
ボーデルいや、探しておる。
GM探してる? じゃあ一番注意してたらしい君が路地をふっと見た瞬間──。
ボーデル首が飛んだ(一同爆笑)。
GMうん、近い(一同爆笑)。
<エネルギー・ボルト> が顔面直撃(一同爆笑)。(コロコロ)魔力『17』。
ボーデル17? しかしまだ抵抗の目がある。
GMなんでー!?(一同爆笑)。
クロウレベル2で精神力ボーナスが4だからね(笑)。
ボーデル11で成功(コロコロ)全然無理。
刺客ダメージが(コロコロ)2の8点。
クロウボーデルの首がいきなり曲がったぁ!(笑)。
ボーデル俺ってGMがダメージ与える時のていのいい対象だよね。
やっても死にゃしねぇからやっちまえって(一同笑う)。
クロウひでーGMひでーよー(笑)。
GM今回は自分から宣言してくれたから、やりやすかったよ(笑)。
ボーデルじゃあ煙を吐きながら振り返る(笑)。
GMでは路地の奥を見ると、丁度25mほど引っ込んだところ家屋のドアがついていて、そのドアに空いている穴から飛んできたっぽい。
サンドロじゃあそっちに向かってダッシュダッシュダッシュ!
GMじゃあ戦闘ラウンドに入ろう。
アーティ(確認するように)・・・・・・路地?
GM路地。横幅はそうだな、2mぐらいかな(笑)。
アーティきぃやァァァア!(笑)。

戦闘4 掌で踊るPC達

サンドロ奥には誰もいないかい?
GM居ないよ。
アーティ居たら困るよな(笑)。
ボーデルしかし、無感情な声で <ライトニング> を唱えてきた辺り、魔剣に乗っ取られているかも知れんな。
アーティそんな怪しい魔剣だった?
ボーデルしかし、冒険者のみを襲うといった習性とか、おかしい点が多いからな。
クロウとりあえず、追うのは諦めるのかな?
アーティもう居ないでしょ?
GMどうだろうね。<センス・マジック> でもしてみるかい?
アーティ俺もちょっとそれ思った(笑)。(コロコロ)発動した。
GM何も反応はないよ。
サンドロドワーフ・アイで何か見えるか?
GM突き当たりに扉があって、開いてるよ。
サンドロ松明を点けて行ってみよう。
ボーデルふっ、またワシが行くのか(笑)。扉を蹴るよ。ゴンゴンゴン。
サンドロその前にチェック!
クロウそれじゃあ発見(コロコロ)『12』!
GM古来より、脱出用の扉に罠を仕掛ける者はいない。
ボーデルワシもそう思った(笑)。がちゃ。
GM開かないよ。でも、今回は叩いた感触からいっても、見た目どおり木の扉のようだ。
サンドロ<ロック> か。
ロックといえば岩。岩といえばドワーフ・・・・・・
(ボーデルを指差して)お前が犯人かぁ!!(一同大爆笑)。
GMだったらボーデルを処刑して、いい気になってろよ(笑)。
アーティとりあえずこの先に行こうか。<アンロック> を(コロコロ)6ゾロ!(笑)。
GM何でも開くな。では路地を抜けて向こう側の通りに出た。
クロウ何がある?
GMそこのドワーフは夜目が利くから、ロケットが落ちてるのを発見できる。
ボーデルおお、こんな物が落ちておった。
クロウ何それ?
ボーデルよし、開けて中を確認しよう。
GMでは、中には暖かそうな家庭の・・・・・・この世界、写真なんかないじゃないか!
クロウえっ!?(笑)。じゃあ肖像画とか。
GMそれだ。(爽快に)中に入っていたのは、温かそうな家庭の──。
クロウさ、さっぶ~い(笑)。
GM(陰鬱に)・・・・・・ダンディな髭を生やしたお父様がゆったりとした椅子に座り、寄り添うように立ったお母様と、優しく抱きかかえられた男の子の肖像画です。
サンドロ誰か見覚えのある感じ?
GMではここで『シーフ+知力』で
クロウあたしにかかってるのね(コロコロ)7の『12』。
GMこの路地は埃とか積もっていて汚いんだけど、ロケットには特に汚れが付着していないようだ。
ボーデル奴の持ち物か。まぁいい、また新たな手掛かりが増えたわい。
サンドロこのロケットに見覚えはあるかい?
GMそうだね、結構凝ったデザインで、そこらで見かけるような物じゃないね。中の肖像画については何も分からない。
サンドロ父さーん!
GMお前のか?(一同笑う)。
クロウ犯人はお前だったのか(笑)。
サンドロ違う(笑)。ではお城に戻ろうか。そろそろリストもできただろう。
ボーデル今日は大変だった。お前とつきあうと命が幾つあっても足りんのぅ。
GMしかし、そのダメージだと自然回復では完治しないな。
サンドロああ、じゃあマーファの神殿に寄ろう。名前なんだっけ?
アーティあの神官ならアーシェでしょ?
ボーデル自分で <キュアー・ウーンズ> ぐらい掛けるわい(コロコロ)おおっと。
クロウ1ゾロだ!(笑)。
サンドロはぁ(溜息)。アーシェさんの所に行ってみよう。私も怪我をしてるしな。
ライナスの街 : アーシェの診療所
GMじゃあ行きましたとさ。
サンドロコンコン「失礼致します。」
アーシェガチャ。「ああ、あなた方は。」
ボーデルこんばんは。お邪魔いたす。
アーシェ「皆さん、お怪我をされているようですね。どうぞこちらに。」
クロウやった!
アーシェ<キュアー・ウーンズ> 4倍拡大してそれっ(コロコロ)えと、『18』点回復。
クロウは、鼻血。
ボーデルむう、まだ全快しない(笑)。
GMこれで鼻血が出ない生き物が居たとは(一同笑う)。流石にアーシェさんも驚いているね(一同笑う)。
アーシェもう1回 <キュアー・ウーンズ>(コロコロ)。
ボーデル流石に全快じゃわい。
アーシェ「また、戦われたのですね?」 と、詳しい話を聞いてくる。
ボーデル「そうです。またやったとです。」 <ストーン・サーバント> って何レベル?
サンドロ3レベル魔法だよ。
ボーデル<ライトニング> といい、やはり3レベルで確定だな。
サンドロ「ロケットを落としたようだ。」
アーシェ「ロケットですか。あいにくと、見た事の無いデザインですね。私には心当たりがありません。」
ボーデルこんな気取った物を持っているからには、高尚な人物かも知れん。
クロウライツさんの所に行こうよ。
サンドロじゃあ明日にでも騎士団の詰め所に行こう。ロケットは私が預かる。
アーシェ「皆様お気をつけて。本当に大怪我をした時は私に言ってください。」
サンドロ「助かります。」
GMで、ボーデルには
アーシェ(小声で)「すみません、お金の工面の方はもう少し・・・・・・」
サンドロ「別にお金なんか要らないですから!」
ボーデル「今回、また借りを作ってしまいましたからな。」
サンドロじゃあ戻って寝るぞ。
グレイ・フォレスト城 : 個室
ボーデルトゥルルル~♪ 寝た(一同笑う)。
GMどこのファミコンだお前は(一同笑う)。
クロウ酷い(笑)。
GMぐっすり寝たので、現在朝の7時です。精神点も全快してくれて構いません。
ボーデル今日も1日、ボ~ロボロになるかのぅ(一同笑う)。
アーティやな人生だ(笑)。
サンドロじゃあ騎士団長の所に行ってみよう。
グレイ・フォレスト城 : 騎士訓練場
サンドロ「名簿の方は出来上がりましたでしょうか。」
ニングス「名簿? ああできたぞ。」 と、バサっと渡される。
ボーデル結構多いんじゃないの?
GM条件はレベル2以上だからな。いっぱいいるだろうな。
アーティライツの名はある?
GM無いみたいだね。
サンドロ「すみません、この中の者を3レベル以上に絞れますか?」(笑)。
ニングス「ウガー!!」(一同笑う)。
サンドロ「いえいえ、犯人はレベル3以上だと確定したもので。」
ニングス(小声で)「先に言えよ。」(一同爆笑)。
サンドロ(慌てて)「昨日分かったんです!」(笑)。
GM騎士団長ニングスは後ろに控えた従者と話をし、
ニングス「ああ、一度集計したものだから、1時間もすればできるそうだ。」
サンドロ「すいません。」
クロウロケットを見せれば?
サンドロそうだな。「このロケットについて、何か心当たりはありませんか?」
ニングス「知らんな。しかし、この肖像画には何か引っかかるな。」
ボーデル「この騎士団に、しわがれた声の男はいますか?」
ニングス「しわがれた? いないはずだが?」
アーティやっぱり乗っ取られているんじゃないの?
ボーデル魔剣にか。自己判断機能付き魔剣とは、中々高性能じゃないか(笑)。
サンドロしかたない、ライツの所に行ってみよう。
GMライツ君の所か。ライツは今訓練中だね。
サンドロ「やぁライツ。」
ライツ(馴れ馴れしい奴だな)「なんだい君たちは。そうか、ボクがお金持ちだと思ってたかりに来た連中だね。ごめんね、最近はそんな奉仕活動はしてないんだ。」
サンドロでは剣を突きつけて「貴様、それは騎士に対する侮辱と見なすぞ。」
アーティ他の国で騎士同士の争いはやめてよ。
GMそれにしても、今のは酷すぎたな(笑)。さっきのなし。
ライツ(一変、爽やかに)「はい、何でしょうか?」
サンドロ「魔剣について聞きたい事があるのですが。」
ライツ「魔剣?」
ボーデル「最近、魔剣を購入しなかったかね?」
ライツ(ボーっと宙を眺めながら)「魔剣は・・・夢だぁ・・・・・・」
アーティイッちゃってるよコイツ(笑)。
サンドロ「これこれこういう魔剣なのですが。」
ライツ「・・・・・・そういう魔剣が欲しいなぁ・・・・・・エヘ、エヘヘ、エヘヘヘヘヘヘ。」
ボーデル駄目だコイツ。
クロウロケットを見せようよ。
ボーデルそうだな、金持ちみたいだしな。
サンドロ「君のお母さんが残したロケットだ。」(一同笑う)。
ライツ「ボクの母上はまだ健在だよ。」(一同笑う)。
サンドロ「うるさいな、そいつは偽者なんだよ!」(一同爆笑)。
GMお前、それこそ侮辱してるじゃないか!(爆笑)。
サンドロ冗談だよ(笑)。「このロケットについて見覚えはありませんか?」
ライツ「どこかで見たことあるような・・・・・・」
クロウ「どちらで!?」
ライツ「確か・・・・・・ボクの友達のレイクって奴の友達が持っていたと思う!」
アーティ遠いなぁ(笑)。
サンドロ中の肖像画については?
ライツ「それはさっぱり。レイクにでも聞いてくれ。」
クロウ「レイクさんはどちらに?」
ライツ「騎士団に所属しているよ。今なら多分居るんじゃないかな。」
サンドロ「分かった。」 それだけ分かれば問題ない。
ボーデル深々と礼を言おう。
ライツ「はっはっは、それじゃあそろそろ剣の訓練でも始めようかな。」
GMと、ゴールド製のブロードソードを取り出す(一同笑う)。
アーティポッキンとな(笑)。
GMああっ! 確かに脆そうだ(一同笑う)。
サンドロじゃあレイクさんの所に行くか。「君がレイク殿ですか?」
レイク「何でしょう。訓練の最中なのですが。」
サンドロ「申し訳ない。このロケットについて聞きたい事があるのですが。」
レイク「あ! それは──。」
サンドロかぁさーん!(一同爆笑)。
ボーデルお前そのネタ引っ張りすぎ(笑)。
レイク「それは・・・・・・誰の物かは知っていますけど、一体どのようなご関係でこれを?」
クロウ「落ちていたので、届けに来たのです。」
レイク「そうですか・・・・・・それはどうもご親切に。では、皆さんの手を煩わせるのも何ですので、私が預かります。」
クロウう、それは・・・・・・(笑)。
アーティどうしよう。
サンドロどうにも、相手も善意で言っているみたいだからな。
「いえ、我々の方で直接渡したいので。」
レイク(訝しげに)「何故です?」
サンドロくっ・・・・・・どう言うべきか。
ボーデルここでこそ、例の権限を発動させるべきかと。
サンドロうぅ・・・・・・あまり事を大きくしたくないのだが。
GMでは、ここでニングスさんが、
ニングス「はっはっは、諸君今日もやっておるかね。はっはっは。」
GMと入ってきます。
サンドロ「騎士団長殿、すいません。」
ニングス「何だね。はっはっは。」
サンドロそのむかつく笑みには我慢をして(一同笑う)。「随分とご機嫌のようですね。それでコレコレカクカクシカジカということなのですが・・・・・・」
ニングス「はっはっはっは。レイクの友達なら、エクェルの奴だな。」
クロウ「これはエクェルさんの持ち物なのですか?」
ニングス「それは分からんがなぁ。はっはっはっはっは。レイクと同期で入団し、家も近所で幼馴染といったらエクェルしかおらんだろう。はっはっは。」
サンドロ「エクェルは辞めてしまったのか?」
ニングス「いや、今日は非番の日だ。最近は休憩時間も何かと忙しそうでねぇ。」
サンドロ「そのエクェルさんは、<ライトニング> を使える腕前に達しているのですか?」
ニングス「おお、エクェルは魔術の筋が非常に良くてなぁ。対してレイクは剣の筋が良くてなぁ。2人は良いパートナーで、わしの自慢の配下じゃよぉ。はっはっは。」
GMレイクは、ちょっと気恥ずかしそうに向こうを向くね。
ボーデルでは事情を説明して、彼の居場所を聞き出そう。
ニングスではピクッと顔色を変えて。「・・・・・・エクェルが犯人だとおっしゃるか?」
ボーデル「状況としては、犯人の残していった物と見て間違いないかと。」 と説明するよ。
「可能性があるので、逢ってみたいんですよ。」
GMニングスのテンションは急速に下がっていくよ。
それはもう飲んで喰って盛り上がった帰り道の途中、検問があった時位の下がりっぷりだ。
サンドロ(頭を抱えて)ぬあああああ!(笑)。
アーティ(両目を覆って)がぁぁぁぁ!(笑)。
サンドロ<突破>! とか(一同爆笑)。
GMお巡りさんが揃って<制裁>×100!(一同爆笑)。
まぁニングスはレイクに事情を説明するよ。
ニングス「・・・・・・ということだから、渡してやってくれよ。」
レイク「は、はぁ・・・・・・」
ニングス「これはエクェルの持ち物で間違いないな?」
レイク「はい、そうです。」
GMニングスは溜息をついて、エクェルの住所などを教えてくれます。そしてサンドロの肩を掴んで
ニングス「いいか、くれぐれも、くれぐれもだぞ。」
サンドロ?????????????????
GM間違っても殺すなって事。
アーティ不可抗力というものがあるのであります!(笑)。
サンドロよし、エクェルのもとに向かおう。