死という幕引き
サンドロ | : | コンコン。と、その前に黒猫の所在を確認するか。 |
GM | : | 今は見当たらないみたいだね。 |
エクェル | : | ガチャ。「あ、貴方達ですか・・・・・・」 |
GM | : | ちょっとオドオドとしてるね(笑)。 |
サンドロ | : | 「サブウェポンの携帯について、お聞きしたい事があるのですが。」 |
エクェル | : | 「あ、それでしたらロッカーに・・・・・・」 |
ボーデル | : | 「サブウェポンですぞ?」 |
サンドロ | : | 「貴方が【ブロードソード】を支給されたのは知っております。しかし、サブウェポンはどうしたのですか?」 |
エクェル | : | 「え~~~~~~っと~~~~~~~~。」 |
ボーデル | : | (悪役口調で)無いんだろう? 投げちまったから。 |
サンドロ | : | いや、まだだ、まだ言うな。 |
エクェル | : | 「ショ、【ショートソード】を頂いたのですが・・・・・・」 |
サンドロ | : | 「今、何処に?」 |
エクェル | : | 「その・・・・・・お金に困って・・・・・・売ってしまいました。」 |
ボーデル | : | そりゃ、言いづらいわな。 |
サンドロ | : | 「それが分かると、貴方は国から処罰されますよ?」 |
GM | : | そんな問答を続けていると、黒猫がヒョロッとやって来てだね、 |
黒猫 | : | 「もうそのへんにしておけい。」 と、エクェルに声を掛けます。 |
アーティ | : | な、何ぃ!? |
黒猫 | : | 「もう誤魔化しは無理じゃろう。」 |
GM | : | その声は例のしわがれた声だね。 |
クロウ | : | えーっ!? |
ボーデル | : | 猫、怖し。 |
GM | : | 皆、黒猫の方に意識が向いてると思うけど? |
一同 | : | うん。 |
GM | : | 注意が逸れたその瞬間、エクェルは奥に向かって駆け出していく。 |
ボーデル | : | それは追いかけよう。 |
クロウ | : | 猫も捕まえて! |
GM | : | 黒猫は窓から外へ逃げていった。 |
アーティ | : | 今は奴を追おう。 |
ボーデル | : | ダッシュだ。 |
GM | : | 奥にあった扉を開けると、もの凄く禍々しい魔剣を携えたエクェル君がお待ちしております。目つきが変わっている。 |
クロウ | : | やばい。 |
GM | : | 魔剣からは、<センス・マジック> を必要としないほどの魔力が漏れ出ている。青白いオーラが目に見えるよ。 |
サンドロ | : | チタンからサタンに変わった。 |
GM | : | そんな感じ。 |
ボーデル | : | 「やはりお主じゃったか。」 |
GM | : | では、エクェルの声で、 |
エクェル | : | 「僕は・・・・・・こんなこと・・・・・・。」 |
GM | : | と言葉が続くが、その声は次第に小さくなっていく。そして変わってしわがれた声で |
エクェル | : | 「お前らが悪いんじゃぁ!」 |
ボーデル | : | 黙れ、クソ猫!! |
GM | : | いや、これはエクェルの口から発せられた声のようだね。 |
サンドロ | : | 【メイス】に持ち替えよう。 |
GM | : | 手加減をする気だね? 【モール】でもできるぞ。 |
ボーデル | : | わーい。 |
エクェル | : | 「国に害を成す蛮族共が。この場で葬ってくれるわ!」 |
GM | : | エクェルが倒れた瞬間、その魔剣がフッと姿を消し、何処かへ飛んでいったよ。 |
アーティ | : | そんな余裕は無い(一同笑う)。どうしようか。 |
サンドロ | : | ラヴェルナ様を呼べ。 |
クロウ | : | あと、アーシェさんかな。 |
アーティ | : | そうだな・・・・・・ラヴェルナって何処にいる? |
GM | : | グレイ・フォレスト城内にいると思われる。 |
アーティ | : | じゃあ、とりあえずダメ元で行きます。 |
GM | : | 時間の都合上、あっさりとラヴェルナを発見しました(一同笑う)。 |
アーティ | : | 早っ(笑)。とりあえず場所を教える。 |
ラヴェルナ | : | 「そ、それは・・・・・・急いで参りましょう! まず、そのマーファ司祭殿の家に案内してください。」 |
アーティ | : | 「はい。」 |
GM | : | では、アーシェさんが出迎えてくれるね。 |
アーシェ | : | 「なんです、その大怪我は!」 <キュアー・ウーンズ>(コロコロ)『14』点回復。 |
アーティ | : | 一気に楽になった(笑)。 |
クロウ | : | (ぼそっ)・・・・・・いいなぁ。 |
ラヴェルナ | : | 「・・・・・・という事態でして、ご同行お願い致します。」 |
アーシェ | : | 「わかりました。ご案内ください。」 |
アーティ | : | ・・・・・・・・・・・・。 |
サンドロ | : | お前がだよ!(一同笑う)。 |
アーティ | : | ああ、はいはい(笑)。 |
GM | : | では、再びエクェルの家だ。 |
ボーデル | : | ワシらの屍が転がっておる(一同爆笑)。 |
GM | : | 問題はキミらだな(笑)。 |
サンドロ | : | まぁ仕方ない。これもRPGの醍醐味のひとつだと思うよ(笑)。 |
クロウ | : | そうそうそう(笑)。 |
GM | : | 実はアーシェさんは9レベルで、<リザレクション> が掛けられるんだよ(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 凄いレベルだ(爆笑)。野にいるには惜しい人物だ(笑)。 |
アーティ | : | ホントだよ(笑)。 |
ボーデル | : | とても貧乏暮らしには相応しくない(笑)。 |
GM | : | いや、こんな事態を想定していた訳では・・・・・・一応あるけど(笑)。まさか役に立つとはね(笑)。 |
ボーデル | : | これで何週間か絶対安静の身かのぅ。 |
GM | : | この先がまだあるんだけど、参加できるのはアーティだけか(笑)。 |
アーティ | : | ヘイッ!(笑)。 |
クロウ | : | 一応参加しとけよ。 |
GM | : | では、ラヴェルナと共に行くか。 |
アーティ | : | 何処へ? |
GM | : | その前に、2人は凄惨な現場を見て「うっ!」とか息を呑みます(一同爆笑)。 |
クロウ | : | これは正常な反応だよね(笑)。 |
ラヴェルナ | : | 「これは・・・・・・」 |
アーシェ | : | 「ひ、酷い。」(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 特に俺なんて斬り殺されたからな(一同爆笑)。 |
GM | : | とりあえずアーシェさんはこの場に残ります。 さてアーティ。 |
アーティ | : | おうよ。 |
GM | : | 別の部屋なのですが、地下への通路のようなものが見つかります。何やら塞がれていたような感じです。 |
ボーデル | : | ではラヴェルナと一緒に探索してきてくれ。 |
アーティ | : | ラヴェルナがいるから、きっと魔法で一発だろう(笑)。 |
GM | : | お前、精神力『1』だもんな(一同笑う)。 ではここに落下してくる(部屋1。正面に扉がある)。扉には <ハード・ロック> がかかっているけど、所詮4レベル魔術師のエクェルがかけたものなので、ラヴェルナは苦も無く <アンロック> で開けます。 |
クロウ | : | 早っ。 |
GM | : | 次の部屋。四辺に扉のある部屋だけど、ラヴェルナは左右の部屋を無視して正面の扉を開けます。 |
アーティ | : | かっ飛ばすね(笑)。 |
GM | : | その先の部屋に入ると、辺りが急に真っ暗になります。 |
サンドロ | : | <ダークネス>? |
GM | : | 即座にラヴェルナが <ライト> をかけます。部屋の中では、2体の石像がまさに動き出そうとしているところです。 |
アーティ | : | ガーゴイル! |
GM | : | 判定しろや。 |
アーティ | : | (コロコロ)『12』だけど? |
GM | : | ピッタシ。ガーゴイルだ。 |
アーティ | : | 精神力『1』なんですけど?(一同笑う)。 |
ラヴェルナ | : | 「貴方は下がっていなさい。」 |
GM | : | すると、ラヴェルナは即座に <ファイアボール> を2連発! ガーゴイルを粉々に粉砕します(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | GM、展開早すぎ(爆笑)。 |
GM | : | 仕方ないじゃないか! 今のアーティに何を期待するんだ!(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 全くだ!(爆笑)。 |
GM | : | 奥の部屋に着きました。正面に台座があるのですが、そこに良く見かけた魔剣が刺さっています。 |
ボーデル | : | 凄い展開になってきたな(笑)。 |
アーティ | : | お、俺に抜けと言うのかぁ!(笑)。 |
GM | : | 好きにしてくれ(笑)。 |
クロウ | : | 呪われるよ(笑)。 |
GM | : | ラヴェルナが <アナライズ・エンチャントメント> で魔力を鑑定したところ、呪いがかかっている事が判明した。 |
アーティ | : | 何やら素晴らし気な文字が書かれてたりする? |
GM | : | うん。台座に下位古代語で『この魔剣、ある時は王国に救いをもたらし、ある時は不幸をもたらす物なり。封印を解くべからず』と書かれている。 |
ボーデル | : | ぐっはっはっはっはぁ!(爆笑)。 |
GM | : | で、隣の部屋へと続く通路の先には、これもまた一本の魔剣が刺さっているよ。 |
ボーデル | : | (閃く)楽勝で名前が入っていそうでウケルな(笑)。 |
アーティ | : | もしかして有名ブランド?(笑)。 |
GM | : | うん。“ヴァン”という名が刻まれているよ。 |
サンドロ | : | (ボソッ)欲しい・・・・・・。 |
GM | : | 魔力は1だけど、クリティカル値も減る優れものだ。ここ最近のアレクラストでは見られないような切れ味だね。 |
アーティ | : | 流石“ヴァン・ブレード”。 |
ラヴェルナ | : | 「それでは、魔剣を回収して戻りましょう。」 |
GM | : | ラヴェルナは触らない様注意深く魔剣を抜くと、引き返していくね。 |
アーティ | : | 当然、“ヴァン・ブレード”も回収するぞ。 |
GM | : | では後日。君達は無事に復活を遂げ、与えられた部屋で安静にしている。 |
サンドロ | : | 生きていて良いのか? |
GM | : | ああ。反則かもしれないが、判定も無しだ。 友好関係の隣国からやってきた使者を自国の騎士が殺したとあっては、関係が悪化しそうだし、何よりキャンペーンを終わらせたくない。 |
サンドロ | : | まぁ確かに悪化するわな(笑)。 |
GM | : | だろ? だから <リザレクション> も全然不自然じゃない(笑)。大量の信者を募っての儀式も全く問題ない(笑)。 そうして君らは復活と。 |
クロウ | : | あ~良かった。 |
GM | : | そこにラヴェルナがやってきます。 |
ラヴェルナ | : | 「あの魔剣について分かった事があるので話しておきましょう。 あの魔剣は、“ラムリアース”建国時に作られた物のようです。当時はまだ魔法王国時代の名残で魔術に対する風当たりが強く、度々蛮族達が攻めてきたようです。その時作られたのがこの魔剣で、一人の屈強な魔法戦士の手に渡されました。 その魔力は高く、攻守に渡って魔法戦士を守ったため、魔法戦士はたった一人で建国時の“ラムリアース”を支えたのだそうです。特にその自動攻撃の魔力には目を見張るものがあり、蛮族たちの猛攻を跳ね除けました。 しかし、その魔力には欠点がありました。魔剣は生命力を持つ者しか識別する事ができなかったのです。例外として、魔法生物は判断できる仕様だったのですが、唯一アンデッド──負の生命力によって動く者を認識する事はできませんでした。 ある日、魔法戦士が蛮族の軍団を撃退した時、その内の一体が起き上がり、もう一度魔法戦士に襲い掛かりました。無念のあまり、アンデッドと化したのです。魔法戦士は魔剣を振るったのですが、その魔力は目標を見失い、あろう事か魔法戦士本人に襲い掛かったのです。」 |
ボーデル | : | 駄目じゃん(笑)。 |
GM | : | 仕様だから仕方ないって(笑)。ビル・○イツもそう言っているよ(一同笑う)。 |
ラヴェルナ | : | 「魔法戦士はそれによって倒れました。しかし、その頃には“ラムリアース”も基盤を固めており、それ以降の蛮族の襲撃にも耐える事ができたのだそうです。 しかし、魔法戦士の魂は無念のあまり成仏できず、魔剣に取り憑いてしまったようですね。そして、王国に害を成すであろう者を襲っていたのでしょう。」 |
サンドロ | : | そうか、それで住民には被害が無かったのか。 |
ラヴェルナ | : | 「そのようです。」 |
サンドロ | : | 魔法戦士も取り憑いたりするなよ(一同笑う)。 |
GM | : | 無茶を言うな(笑)。国を守り切れなかった無念とかもあるだろうからな。 それでは、ここで謁見の間に呼ばれます。 |
イルアーナ | : | 「この度は、そなたらに多大なる迷惑をかけてしまい、真に申し訳ない。」 |
GM | : | と、流石にイルアーナ王もばつが悪そうだね。 |
ボーデル | : | 人死にが出たからのぅ(笑)。 |
イルアーナ | : | 「この魔剣は国の宝剣の一つに数えられそうだが、流石にこの魔力は危険と言える。封印する必要があるだろうな。」 |
クロウ | : | 封印? |
GM | : | 危険な魔力を持ったマジックアイテムは、魔術師ギルドでもって封印する事が多々あるんだ。“オラン”の魔術師ギルドと“ベルダイン”の王立美術館には“封印の間”というものがあり、そこで管理している。 |
イルアーナ | : | 「そこで、旅のついでにこの魔剣を“オラン”の魔術師ギルドへ運んでいただけないだろうか。」 |
アーティ | : | ぐっはぁぁ!(笑)。 |
サンドロ | : | やったぁ(笑)。 |
GM | : | オランに着くまでの間なら使ってもいいよ(笑)。 |
サンドロ | : | 誰が使うか(笑)。 |
GM | : | もう一本の“ヴァン・ブレード”については、 |
イルアーナ | : | 「こりゃこの国の資産やなぁ。」 |
GM | : | ということで、王様の新たなコレクションです。 |
サンドロ | : | 何か一本下さいよぉ(笑)。 |
クロウ | : | 生き返れただけでいいじゃない。 |
サンドロ | : | く、口止めが欲しいなぁ(一同爆笑)。 |
GM | : | 『時間が無い』って言ったのはお前だろうがぁ!(サンドロPLのバイトの時刻が迫っている為、セッションにも巻きが入っている)。なんだったら<リザレクション>の判定を振らせてやろうか?(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | いらんよ(笑)。 |
GM | : | では、とりあえず謁見は終了だ。時間は? |
サンドロ | : | 実はもう遅刻しそう(一同爆笑)。 |
GM | : | (後味悪っ!)経験値は『シナリオ終了:500』『魔剣の回収:500』の『1000』点でございます! お疲れ様っ!(一同笑う)。 |