人魚姫の泣き落とし
クロウ | : | じゃあ覗いてみよっか。ドワーフさん、見てくれ。 |
ボーデル | : | じゃあワシが先頭か。ドワーフ・アイ(暗視)、暗い場所も見えるぞ。 |
GM | : | 中を見ると、水路は真っ直ぐに中へと続いているね。歩けそうな道は左側だけで、奥まで続いているようだ。 |
アーティ | : | 明かりは必要? |
ボーデル | : | じゃあ松明を用意。ボッ! |
クロウ | : | じゃあ、あたしが持つ。 |
ボーデル | : | さぁ行くかのう。 |
クロウ | : | 待って。隊列どうする? 道は2人くらい並べる? |
GM | : | んー、狭くて並べないね。 |
サンドロ | : | ならクロウが先頭、次が私、アーティ、ボーデル。あ、一番後ろにガラーナ。 |
GM | : | わかった。 |
ガラーナ | : | 「後列? うん、前列よりかはいいね。」 |
サンドロ | : | 馬鹿め。この状態で後列が襲われたらお前が死ぬんだ。なんてったって目の前にはボーデルがいるからな、逃げようにも邪魔で前に進めないのだ。ハハハハハハッ(笑)。 |
クロウ | : | 大丈夫だろ、なんとかなるさ(笑)。じゃ行くよー。 |
GM | : | じゃあ洞窟を歩いているとですね、まぁ中央の水中にときどき不穏な影がよぎったりな、頭上ではキーキーと金切り声が聞こえたりする訳なんだが。 |
クロウ | : | 蝙蝠かな? |
サンドロ | : | ま、いいや。気にせず進むぞ、どんどん。 |
GM | : | では、しばらく進むと、先頭を行くPCさん。 |
クロウ | : | はーい。 |
GM | : | [ 危険感知 ] で判定してみてくれ。 |
クロウ | : | (コロコロ)9、6、『15』。 |
GM | : | 嫌な気配に気づいた。頭上に何かいるみたい。 |
クロウ | : | 「何か、いる。」 |
サンドロ | : | ドワーフ・アイ! |
ボーデル | : | ピィー。 |
GM | : | 天井にジャイアント・スラッグがへばりついている。 |
サンドロ | : | あーっ! あーっ! 駄目だ! 言っちゃったよ。 |
GM | : | は? 何が? |
アーティ | : | まだ [ 怪物判定 ] してないよ。 |
GM | : | オォウ! ノォウ! ウガァー!! |
クロウ | : | やったーもうけた(笑)。 |
GM | : | しまったー俺とした事が。・・・・・・俺だからか? |
アーティ | : | うん。 |
クロウ | : | (コロコロ)えーと4だから『15』。 |
アーティ | : | (コロコロ)うわっ5。うーんと『9』(笑)。 |
サンドロ | : | (コロコロ)私は『12』。 |
GM | : | 良かった分かった。じゃあ天井にジャイアント・スラッグ(巨大ナメクジ)がへばりついている。 |
サンドロ | : | 落っこってくるぞ~。 |
クロウ | : | 避けるぞー。後ろに下がってくれ。 |
GM | : | 避けるもくそも、まだ落ちてこないが。 |
サンドロ | : | じゃあ弓でも撃って叩き落してやろうか。でもコイツ生命力高いんだよな。 |
クロウ | : | このまま落ちてこないんだったら放っておいても──。 |
サンドロ | : | 落ちてくる。真下に行ったら絶対に落ちてくる。 |
アーティ | : | 落ちてこない訳がない。 |
GM | : | 『15』もあったんならわかるけど、彼には天井からいきなり落ちてきて乗っかった状態となり、そのまま移動してぐしゃぐしゃに踏み潰すという技がある。 |
サンドロ | : | 行動ラウンドを全員【0】に落として、「3、2、1、ファイアー!!」 で一斉に弓を撃つ。そうすりゃ完璧だ。 |
アーティ | : | 持ってないからパス。 |
クロウ | : | 魔法で。 |
アーティ | : | 精神力が勿体無いよ。 |
GM | : | いやー、シャーマン・マジックがない世界は幸せだ。 |
ボーデル | : | 動物系は精神力が弱点だからの。 |
サンドロ | : | そうだね。<シェイド> で一撃がないからね。 |
ボーデル | : | という事で弓を準備してピュンピュン撃つぞ。 |
GM | : | どうぞ。 |
GM | : | 気絶した。じゃゴミクズのようなのが落ちてきて・・・・・・その落下ダメージで死ぬだろうな(一同笑う)。 |
サンドロ | : | そのままズルズルズルって水の方へかたむいて。 |
GM | : | で、入った瞬間に水面がバサバサうるさい。 |
クロウ | : | 何だろ? |
ボーデル | : | 何かが喰ってるんだよ。 |
アーティ | : | ピラニアとか。 |
クロウ | : | 何? 何が喰ってるの? |
GM | : | 暗くて見えないなぁ。 |
アーティ | : | こんな時はドワーフ・アイ! |
ボーデル | : | 見るけどわかるの? |
GM | : | [ 怪物判定 ] してくれ。 |
クロウ | : | やべ、ボーデルじゃ分からないかも(笑)。 |
ボーデル | : | (コロコロ)『9』わかんないかなぁ。 |
GM | : | 『9』か、ならいいや。キラーケイブ・ウツボだな。 |
クロウ | : | なにそれ? |
サンドロ | : | リプレイ第4部に出てきたオリジナル・モンスターだよ。まぁいい、先に進もう。 |
クロウ | : | 落ちないように気をつけてね、みんな。 |
GM | : | そのまま進んで行くと、開けた空間に出ます。 |
サンドロ | : | 警戒。 |
GM | : | そこにはマーメイドがいる。 |
ボーデル | : | また言葉の壁が(笑)。 |
アーティ | : | はぁ!!(笑)。 |
ボーデル | : | よし、マーメイドは精霊魔法の使い手、だから精霊語で話すんだ! |
アーティ | : | ・・・・・・誰も習得してねぇよ。 |
GM | : | 周りにはマーマン達もいるけど、君らに関しては特に関心が無い感じ。座り込んだままで反応しません。 呆然としてるなら、マーマンの一匹が奥の方を指差すね。マーメイドのいる方。 |
アーティ | : | 行っていいという事かな? |
ボーデル | : | じゃ行く。 |
GM | : | 中に入ると分かるけど、人間が何人か倒れてますよ。 |
サンドロ | : | 何? すぐに介抱するぞ。 |
GM | : | すでに介抱されてるね。 |
サンドロ | : | (リズムに乗って)オー♪ あんたら大丈夫かい? ヘイユー♪ |
GM | : | それには反応はないが、どうやら生きてるみたいだよ。 |
ボーデル | : | 知ってる人間はいる? |
GM | : | 君達は知らないけど、ガラーナが、 |
ガラーナ | : | 「これは “海上の狼” 号の船員共だぜ、イエーイ♪」 |
アーティ | : | そこで「イエーイ」は必要ない。 |
GM | : | 本当はヒーラー技能が適切だと思うんだけど、無いからレンジャー技能の [ 応急手当 ] かな。それでやってみて。 |
クロウ | : | (コロコロ)『10』(笑)。 |
GM | : | 意識が無いのは、水の飲み過ぎだろうね。 |
サンドロ | : | 水を吐き出させても駄目か? |
GM | : | もう出してあるようだ。 |
サンドロ | : | ほっときゃ治るのかな、どうなのかな? |
GM | : | で、そん中にラヴェルナもいるよ(笑)。 |
クロウ | : | あれー(笑)。 |
アーティ | : | うわははは、最強キャラが(笑)。 |
サンドロ | : | しょうがない、さっさと回収・・・・・・ラヴェルナ様、息吹き返さないんだよね? |
GM | : | ラヴェルナは多少は意識があってもいいかな。 |
サンドロ | : | 「ラヴェルナ様ー!!」 と叫んで、急いで駆け寄るぞ。 |
ラヴェルナ | : | 「これは・・・・・・サンドロではありませんか。」 |
サンドロ | : | 「一体これは何事ですか?」 |
ボーデル | : | ほんとだよね。 |
ラヴェルナ | : | 「いや、私にもよく訳が分からないのですが、突然船が転覆し・・・・・・そうですね、詳しくはあの人に聞いてください。私は気分が優れないので、もうしばらく休みます・・・・・・。」 |
サンドロ | : | 「はい。」 |
GM | : | 先にねマーメイドさんがいます。普通に共通語で、 |
マーメイド | : | 「この方々のお知り合いですか?」 |
GM | : | と君達に聞いてくる。 |
サンドロ | : | 「はい。」 |
ボーデル | : | 「うむ、そうじゃ。」 |
サンドロ | : | 「初めまして、人魚の姫。騎士のサンドロ・オーエンバッツと申す者です。」 |
GM | : | ・・・・・・うん、確かに姫に違いない。 |
ボーデル | : | 流石、相手の身分を一瞬で見極める事にかけては長けてやがる(笑)。 |
クロウ | : | 頭を下げつつ 「クロウと申します。」 って言う。 |
ボーデル | : | じゃ自己紹介A。 |
アーティ | : | 自己紹介B。 |
サンドロ | : | (無視)「つかぬことをお聞きしますが、一体これはどのような事態なのでしょうか?」 |
マーメイド | : | 「そうですね、貴方がたにも迷惑をおかけしてしまったようですので、事情を説明致しましょう。 この島の周辺の海には、ひどく巨大に成長したシー・ウォームが住んでいるのです。私達は彼の事を深海の主と呼んで恐れています。 彼女達はそれに襲われてしまったのだと思います。」 |
クロウ | : | ふんふん。 |
マーメイド | : | 「彼女達の船は転覆し、この島の沖に漂着していました。いくら人間とはいえ見捨てるのも哀れでしたので、生きてる方々だけでも助け出し、介抱した次第です。」 |
サンドロ | : | 「いいえ、それだけでも非常にありがたい事でございます。」 |
ボーデル | : | じゃあさっさと救助して帰るかのぅ。 |
クロウ | : | あの、内陸部の建物について聞きたい。 |
サンドロ | : | 「内陸部に妙な建物を発見したんですが、あれは一体どのような物なのでしょうか。」 |
GM | : | じゃあ彼女はハッと息を呑み、君達にすがるような目線を送る。 |
マーメイド | : | 「あれは “護り水の遺跡” と申しまして、私達人魚の祭器を祭ってある場所です。本来は古代王国の遺跡で、都合が良かったので私達が利用していたのですが、今では寄り付く事が出来なくなってしまいました。」 |
サンドロ | : | 「それはどのような事でしょうか?」 |
アーティ | : | 「あの水のせいかな?」 |
マーメイド | : | 「いえ、あの“護り水”が原因ではありません。ここ数ヶ月前からモンスターが住み着いてしまったのです。」 |
ボーデル | : | モンスターですか。 |
サンドロ | : | 「あそこに妙な水があったんですが、あれはどのような物なのでしょうか。」 |
マーメイド | : | 「あれは古代王国時代、一人の太守が強固な城を作ろうとして製造した物です。遺跡の周囲を囲む水は “護り水” と呼ばれ、何者も浮かぶ事は許されません。更に、“護り水” には強力な <ディスペル・マジック> の力場を発生させる効果がありまして、それが遺跡全体を覆っているのです。」 |
サンドロ | : | <フライト> も無効ってか。そうきたか。 「その魔物というのは遺跡の中に住み着いてしまったのですか?」 |
ボーデル | : | 「どうやって入ったのじゃ?」 |
マーメイド | : | 「私達、≪水中呼吸≫ が可能な者にとっては造作もない話でございます。」 |
ボーデル | : | 「そういう魔物ですか。」 |
マーメイド | : | 「はい。 それと、“護り水” に点在している蓮の葉ですが、これは “護り水” に浮く事ができる唯一の物質だそうです。製造者である太守が遊び心で作った物のようですね。」 |
サンドロ | : | 『渡れるものなら渡ってみーや、へー』って感じか。 |
クロウ | : | ・・・・・・まぁ助けてもらった恩もあるしぃ。 |
ボーデル | : | そのモンスターを倒してもいいんだけど。 |
クロウ | : | 渡り方がねぇ。 |
マーメイド | : | 「そうですね、我ら人魚以外にとっては、あそこを渡るしかないのですが・・・・・・。」 |
サンドロ | : | <ウォーター・ブリージング> をかけてもらうって手もあるけどね。 |
GM | : | <ディスペル・マジック> を忘れてる。 とりあえず蓮の葉を引き寄せてもらう事で、跳躍の目標値を減らす事はできる。 |
サンドロ | : | それは有難いんだがね。まぁいいや、とりあえずシー・ウォームもなんとかしないとな。でないと私達の乗ってきた救助船も危ない。 |
アーティ | : | あははは、もう沈んでんじゃないかなぁ(笑)。 |
マーメイド | : | 「それは大丈夫かと思います。主は普段、深海に潜っておりますので。」 |
サンドロ | : | シー・ウォームってレベル高いんだよね。 |
GM | : | じゃあシー・ウォームに関して [ 怪物判定 ] 。 |
知名度チェック、全滅(笑)。 | ||
サンドロ | : | ラヴェルナ様が起きたら聞いてみよぉっと。 |
クロウ | : | そうだね、それが一番だね。 |
サンドロ | : | 「先に介抱して頂いている仲間ですが、まだ動かせないようなので、しばらくここで休ませていただけないでしょうか?」 |
マーメイド | : | 「はい。構いませんよ。」 |
サンドロ | : | 「お心遣い有難う御座います、姫。」 |
マーメイド | : | 「その代わり・・・・・・、と言ってはなんなのですが、お願いがあります。遺跡に住み着いた魔物を追い払ってくださいまし。」 |
GM | : | よよよよよよ。って泣いてる。 |
サンドロ | : | 「わかりました。姫の頼みとあっては私も断れません。仲間を助けてもらった恩もありますし。」 |
ボーデル | : | 女には甘いの。 |
サンドロ | : | そうじゃねぇって!(笑)。 |
マーマン | : | (突然)「有難いギャダギャダギャダギャ。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 恐ろしい(笑)。 |
サンドロ | : | 「蓮の葉さえなんとかしていただければ、私共でモンスターを退治致しましょう。」 |
マーメイド | : | 「よろしくお願い致します。」 |
アーティ | : | そう言えば、マーメイドだかマーマンで不老不死の伝説ってあったよね。 |
GM | : | ある。人魚の肉を食べると不老不死になるというやつだ。 |
サンドロ | : | この世界じゃそれは迷信だけど、それに皆一時期乗っちゃってさ、虐殺したとかなんとかあるらしいな。 |
GM | : | ついでに言うと、その迷信はまだ完全には解かれてないよ。 |
サンドロ | : | まだそんな迷信があるのか。 |
GM | : | 一部ね。辺境の村とかだとまだ信じてるんじゃない? そのかわり不老不死になった人もいないけどね。 |
アーティ | : | (【不死の秘薬】(シナリオ4参照)を取り出しながら)そんなものより、確実に不老不死になれそうな気がするアイテムがここにありますよ(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | やめろ、やめるんだアーティ!(笑)。 |
アーティ | : | 使ってねぇっつの(笑)。 |
ボーデル | : | では遺跡に行こう。来た道戻って向かうぞ。 |
サンドロ | : | その前に、ラヴェルナ様の様子はどう? |
GM | : | ラヴェルナに起きる気配はない。 |
サンドロ | : | じゃ先に行くよん。 |