ドワーフおだてても壁登れない

人魚の島 ： 護り水の遺跡
ＧＭ：じゃあ着きました。そうするとね、蓮の葉が何個か寄ってきてるね。基準値が『8』にまで下がってるぞ。そこに鎧の修正が付く。ハード・レザーで『10』の金属鎧で『12』だ。
サンドロ：それでもこいつ渡れるかわかんねぇんじゃねぇの？　ボーデルの必要なダイスは『8』だよ。
ボーデル：ホッホッホッホッホッホッ。ワシャ無理っぽいよ。
ＧＭ：う～ん･･････頑張れば？
クロウ：いざとなったらマーマンに助けてもらえ。
ボーデル：そういう事にしよう。
ＧＭ：水面を覗くと奥の方にびっしりと待機している（笑）。
クロウ：そんな感じで（笑）。

　一向はマーマン達の助けを借り、湖を攻略すべく挑みかかった。
　途中、のろまな上に金属鎧のボーデルが肝を冷やす場面（多々）があったが、『蓮の葉に乗り移る』→『マーマンが蓮の葉を可能な限り移動』→『次の葉に移る』の繰り返しにより、無事に一人の沈没者もなく渡りきる事に成功した。

ボーデル：じゃあ遺跡の中に入ろうかの。
護り水の遺跡　：　入り口
サンドロ：遺跡ってでっかいの？
ＧＭ：結構でっかいね。正面には高さ10ｍもある大きな扉が備えられています。
ボーデル：開けるぞオラァ！
ＧＭ：しかし、ノブは7ｍ程の高さに付いている（笑）。
アーティ：うわ、高けぇ（笑）。
ボーデル：なんだこりゃあ？
マーメイド：「この扉は偽物です。」
クロウ：へぇー。
マーメイド：「何のために作られたのかは定かではありませんが、とても開けられる重量ではありません。水中から入るのが一番早いのですが、それ以外の方法で入るならあそこから入り込む事ができます。」
ＧＭ：と言って、高さ7ｍ程の所にある小窓を指差します。
サンドロ：じゃあフック付きロープでも投げるか。
ＧＭ：いや、閉まっているから引っかかる場所が無い。
サンドロ：じゃあどーするねん。
クロウ：飛んで。
サンドロ：飛べん。
アーティ：こうなったらクロウ、登ってらっさ～い。
クロウ：え、どうやって？
ボーデル：普通に [ 登攀 ] しろ。
クロウ：分かったよ。やるよ、やる。まずトラップがあるかどうかチェックだね。
ＧＭ：シーフ技能で『ロープ無し』なんで、基本値が『10』の『足掛かりあり』『垂直』『足が掛けやすい』だな。だから最終的な目標値は『12』だ。
クロウ：6以上出さなきゃ。
ボーデル：下でキャッチの準備してるよ。
ＧＭ：ああ、待って待って待って待って。その前に皆さん『冒険者LV＋知力B』でどうぞー。
一同：（コロコロ×4）
クロウ：9の･･････これ [ 登攀 ] の時に出したかったな。『15』。
ＧＭ：今出して正解だと思うよ。
アーティ：『11』。
サンドロ：『13』。
ボーデル：ほ、言う必要あるまい（笑）。
ＧＭ：妙な石像を2体発見した。
ボーデル：うわ、ガーゴイルだ。
ＧＭ：城の左右、突き立った屋根にそれぞれ設置してある。
クロウ：何それ？
ＧＭ：さぁ『セージ技能LV＋知力B』。
ボーデル：知名度チェックだ！（コロコロ）『5』だ。
アーティ：（コロコロ）『10』ぅ～。
ＧＭ：その達成値でセージだと？
アーティ：もっちろん。セージ・カッコ・仮（笑）
クロウ：（コロコロ）7だからぁ、『11』。
サンドロ：7だからぁ、『12』！
ＧＭ：ガーゴイルという魔法生物を思い出した（笑）。
サンドロ：魔法武器しか効かないんだっけ？
ＧＭ：んなこたぁない。
ボーデル：殴ると爆発して、中から毒ガスが出てくる。
クロウ：あーなんか懐かしい。
ＧＭ：･･････それ、俺が以前出した石像問答無用攻撃対策の奴（笑）。
ボーデル：よし、遠くから弓をピュンピュン撃ってから、近づいて来た所で武器を持ち替えて迎撃じゃ！
サンドロ：まずは全員行動順を【0】にして･･････左側のガーゴイルを一斉射撃！！
クロウ：はい。わかりました（笑）。じゃあどうぞ。

戦闘２　魔術師にも劣る門番

ＧＭ：チュドーン！　パラパラパラパラ。ガーゴイルは粉みじんに崩れました。
ボーデル：じゃ登れ。
クロウ：じゃあ [ 登攀 ] しまっす。目標は？
ＧＭ：[ 登攀 ] の目標値は『12』だ。ロープが無いので判定してくれ。
クロウ：『12』だから6以上か、出るかな～（コロコロ）うん、出なかった。
ボーデル：ボーン。
ＧＭ：落ちた？　じゃあ『2D－2』で振ってみてくれ。
クロウ：（コロコロ）『6』だよ。
ＧＭ：じゃあ、6ｍ地点から落下した。
クロウ：痛い。
アーティ：なにそれ？
ＧＭ：これ、[ 登攀 ] の判定に失敗した時、どこまで登っていたかを算出するルール。今回の場合、このダイスの結果が『7（メートル）』以上だったら、登攀には失敗したが実は登り切ってたという（笑）。
アーティ：なにー（笑）。
ＧＭ：まぁ今回は最悪の6ｍ落下だ。
サンドロ：ウハハ！！　ボトンか（笑）。
ＧＭ：えーとまずは [ 受身 ] だ。シーフ技能LVが『3』で敏捷度ボーナスが『3』だからあれ～6ｍまではダメージないじゃん（一同笑う）。
サンドロ：ヒュ～、スタッ！！
ＧＭ：まるで猫だね。
クロウ：じゃあもう一回やるね（笑）。（コロコロ）うん、成功。
ＧＭ：登り切りました。では目の前には扉がある。
クロウ：鍵掛かってるか調べる～（コロコロ）。
アーティ：その前に！　まず罠ね。
クロウ：すいません、今の判定は [ 罠発見 ] です。
ＧＭ：達成値はいくつ？
クロウ：えっと、『16』。
ＧＭ：罠を発見してしまいました。
アーティ：危なかった～。
クロウ：罠あった～。じゃ、解除するね。
ＧＭ：はい。『16』なら内容も分かっていいだろう。この扉は不用意に開けようとすると爆発しますから（笑）。
クロウ：えぇ？
ＧＭ：この位置で爆発すると、吹き飛ばされて湖に水没するだろうね（笑）。
クロウ：イヤー！！（一同爆笑）。[ 罠解除 ] （コロコロ）『16』！
ＧＭ：ピキーン。解除成功。
クロウ：やったーっ！！（笑）。
サンドロ：じゃあさっさと扉を開けて下せぇ。
クロウ：じゃあ開けるよ。カチャカチャ。
ＧＭ：開けました。内側に回ると、入り口は床から1ｍ程の高さになります。
サンドロ：ロープ垂らして、ロープ。
クロウ：垂らすよ。
サンドロ：では登ろう。最後はボーデルを括り付けて登らせるから。
ボーデル：ん。
クロウ：じゃ、ロープはどこかに固定します。
ＧＭ：ええと、クロウは中に入る訳ね。
クロウ：ううん･･････うん、入る。段差1ｍだから飛び降りれる？
アーティ：1ｍだったら飛び降りれ･･････るよね？
ＧＭ：普通降りれる（笑）。どんなに間違った落ち方しても3点しかダメージないから（笑）。
クロウ：そうだね。
サンドロ：スペランカーかよ！！（笑）。
ＧＭ：何だよそれ？
サンドロ：ファミコンゲームだよ。スペランカーは1ｍの落下で死ぬんだよ！（一同笑う）。

　サンドロPL、暫しスペランカーについて熱弁。

ＧＭ：では内部の構造を説明しよう。ここに入り口の扉がある。部屋の中央には泉があります。
クロウ：あ、水だ。
ボーデル：よし、調べるんだ。
クロウ：周りを気にしつつ飛び降りる。
ＧＭ：高さ1ｍだから、飛び降りるって程の高さじゃない（笑）。まぁ、ボーデルの場合は股を打ちそうだがな。
ボーデル：ゴスッ！　「おうっ！」（一同笑う）。情けねぇ。
ＧＭ：ではマーメイドは、
マーメイド：「私は先に中へ入っております。」
ＧＭ：と言い残し、水中に引っ込むね。
サンドロ：そうか。とりあえず我々もロープで登ろう。目標値は『12』だったっけ？
ＧＭ：そうだね。
クロウ：ガンバ！
サンドロ：ダイスで5以上！　チョー（コロコロ）『14』。
ＧＭ：『14』。成功だね。登れたし入れた。
アーティ：俺の目標値はナンボ？
サンドロ：ソフト・レザーだから『10』。
クロウ：ガンバ、ガンバ♪
ＧＭ：（合わせて小声で）失敗、失敗♪
アーティ：（コロコロ）成功。ＧＭ、なんだその失敗コールは（笑）。
ボーデル：（コロコロ）1ゾロ。
ＧＭ：あ、落ちた（一同爆笑）。
クロウ：おおー！　じゃあ高さは？
ボーデル：（コロコロ）『7』じゃな。
ＧＭ：なんだ、登り切ってたか。･･････あ、違う。『2D-2』だから『5』だぞ。落下ダメージ『15』点ね。
ボーデル：「うごほぉ！」（一同爆笑）。
サンドロ：じゃ、あんたはとりあえず引き上げるよ（笑）。自分で体にロープを括りつけてくれ。
ボーデル：ぐ～るぐ～る、巻いたぞ。それではウィーンと。
ＧＭ：じゃあその最中、部屋の中に『バシャー！』 と音が響いて、泉から何かが出てくるね。
一同：え！？（緊張が走る）。
ＧＭ：さっきのマーメイドが出て来ただけだがな（一同笑う）。
クロウ：ビックリした～（笑）。
アーティ：なぁんだよ～（笑）。
サンドロ：（ＧＭに）ブチ殺すぞコノヤロー（笑）。
ＧＭ：いや、そんなに驚いてくれれば本望でございます（笑）。
クロウ：思わずボーデルを落としそうになったよね（笑）。
ボーデル：ヒュ～グチャ！　「うっ！　何をやっておる！」
クロウ：今度こそ引き上げる。
サンドロ：では 「姫、どうしたのです？」 と。
ＧＭ：いや、だから、「先に中に入っております。」と言ってたろ。
サンドロ：ああそうか。じゃあボーデルを引き上げたよ。「ご苦労さん、ボーデル。」
アーティ：その姫に聞きたい。「この建物の中って魔法使えるの？」
マーメイド：「魔法自体は問題なく使えるようですね。」
アーティ：セーフ。使えなかったら俺の存在価値が無い（笑）。
サンドロ：じゃあ、どんどん先に進みましょう。
ＧＭ：部屋には扉があるな。
クロウ：じゃ [ 罠発見 ] （コロコロ）『17』。
ＧＭ：ありまーす。
ボーデル：なに？　またあんのかよ。疑心暗鬼になるぜ。
クロウ：[ 罠解除 ] （コロコロ）ヤベ、6だから『12』。
ＧＭ：（解除成功）ピーン。
クロウ：良かった。
ＧＭ：毒ガスのトラップだったが、無事解除成功。
クロウ：鍵はありますか？
ＧＭ：ドアノブを回しても開かないね。
クロウ：じゃあ [ 鍵開け ] ！（コロコロ）あ、ごめん『11』。
ＧＭ：それじゃあ開かないね。
ボーデル：コツンコツン。壊れそうかな？
ＧＭ：見た目、立派な扉だね。
サンドロ：「ガラーナさん、やってくれたまえ。お願いします。」
ボーデル：そうだな。ガラーナにやらせてみよう。
ＧＭ：ガラーナに器用度を期待するとは（コロコロ）6ゾロ！（一同爆笑）。ピーン。開いてしまいました（泣）。
クロウ：中を見る。
ＧＭ：その前にマーメイドから一言。
マーメイド：「最後にひとつお願いがございます。魔物は退治して頂きたいのですが、この遺跡はこのままの状態で放置していただきたいのです。この“護り水”の防護のおかげで、我々は今まで大事な祭器を守ってこれました。この先もこの遺跡と魔力は必要なのです。お願い致します。」
アーティ：なるほど。
サンドロ：「はい。かしこまりました。」
ＧＭ：では、開けるとこうなってまーす。
クロウ：マーメイドさんは、敵がどの辺りに棲みついてんのかわかんない？
ＧＭ：マーメイドは水棲なので、中に入った事はない。この先の事に関してはマーメイドは何も知らないそうです。
クロウ：オッケ。じゃあ行こう。