マーファとマイリーを混同した男
GM | : | それではSwordWorld第9話を始めたいと思います! |
クロウ | : | 久しぶりだ~。 |
GM | : | 2年ぶりのセッションですからね(笑)。 |
アーティ | : | マスター! 話をまったく覚えていません!(一同笑う)。 |
GM | : | いやそれは勘弁してくれ(笑)。 |
サンドロ | : | 一応、言われたとおりサイトのリプレイは読んできている。 |
GM | : | なら大丈夫だろ。君達は“プリシス”を襲ったダークエルフを撃退し、毒物の脅威から国を救った。その後、案内人に導かれてムディールに向かっていたのだが、あらぬことか違う街についてしまったと。 |
サンドロ | : | ・・・・・・思い出したぞ。“あの街”に着いたんだ。 |
ボーデル | : | さて、都はどのような感じかのぅ? |
GM | : | いや、まだ遠く離れていて良くは分からないね。 |
クロウ | : | 行ってみましょうか? |
アーティ | : | マスター、日はどのくらい? |
GM | : | うん? そうだね、もう少しで夕刻だね。 |
アーティ | : | なら、宿を取ろうとするだろう。 |
ボーデル | : | よぉーし、行くかのぅ!(泣)。 |
サンドロ | : | 個人的には先を急ぎたい気持ちでいっぱいだけどな(笑)。 |
ボーデル | : | なんにせよ、この旅は見聞を広める為の旅だ。 |
サンドロ | : | そうだったな・・・・・・仕方ない・・・・・・行くしかないか・・・・・・。 |
GM | : | サンドロ、そんな悲観的にならないでください(一同笑う)。 |
アーティ | : | よーし行こーう!(笑)。 |
GM | : | それじゃあいきなりだけど [ 危険感知 ] をやってください。 |
クロウ | : | いきなりだね(笑)。 |
ボーデル | : | 『8』。 |
サンドロ | : | 『7』。 |
アーティ | : | 『5』。 |
クロウ | : | 『16』(一同笑う)。 |
GM | : | それじゃあお互いに不意打ちはなし。遠くに野蛮人の影がチラチラ見えた。 |
サンドロ | : | 蛮人がいるのか? |
GM | : | 『頭』に『野』の『付いた』蛮人がね。 |
サンドロ | : | 『頭』に『矢』が『刺さって』んのか!? |
GM | : | 『野蛮人』だって言いたかったんだ!(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 矢ガモの仲間かと思ったぞ(笑)。 |
GM | : | フランケンシュタインか(笑)。 |
サンドロ | : | よし、私が騎士としての礼節を持って応対しよう。 |
ボーデル | : | いや、本気かサンドロ(笑)。「気をつけろ。」と一応言っておく(笑)。 |
クロウ | : | 後ろで構えてよう。 |
サンドロ | : | よーし、じゃあ学識のある騎士らしく東方語で語りかけよう。・・・・・・こういう場合ってどう話しかけるべきなんだ? |
クロウ | : | 何者か聞いてみたら? |
アーティ | : | 控えおろう(一同笑う)。 |
GM | : | 相手は見るからに山賊的な連中だがな。 |
サンドロ | : | 礼節として名を名乗ろう。 えっと、何て国だっけ?(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | “オーファン”じゃろうが!(笑)。 |
クロウ | : | そこまで忘れますか(笑)。 |
アーティ | : | 2年間のブランクはキツかった様だな(笑)。 |
GM | : | せっかく覚えてくれたのに(笑)。 |
ボーデル | : | 年月は残酷じゃ(一同笑う)。 |
アーティ | : | ちなみに“鉄の羊騎士団”だよ(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 俺だってそのぐらい分かるわっ!(一同笑う)。 |
GM | : | じゃあ、仕切り直しという事で。 |
サンドロ | : | 「私は“オーファン 鉄の槍騎士団”所属サンドロ・オーエンバッツと申します。」 |
GM | : | しかし、相手からの返事はない。君達に気付かれている事が分かると、速度を上げて近づいてくる。 |
サンドロ | : | そうか。じゃあ騎士として言おう。 「邪魔だ、道を開けろ蛮族。」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | うははっ、いきなり態度が変わった(笑)。 |
GM | : | では、敵のリーダー格らしき男が |
リーダー | : | 「貴様らぁっ! 気高き我ら“マーファの鉄槌団”を、よりにもよって蛮族だとぅ!?」 |
クロウ | : | マーファ・・・・・・って、何? |
一同驚愕。 | ||
ボーデル | : | さ、[ 知名度判定 ] しようか(一同笑う)。 |
GM | : | ちょっと待て。マーファで [ 知名度判定 ] は流石にないだろう。 |
ボーデル | : | いや、“マーファの鉄槌団”を知っているかどうか。 |
サンドロ | : | いくらなんでも、地方の山賊団は無理じゃないか?(笑)。 |
GM | : | そうだな、バード技能を持っているなら許そう。 |
ボーデル | : | では仕方ない。「蛮族でないなら道を開けい!」 |
リーダー | : | (歌舞伎調で)「そいつァできねェなァ。このままお前達を行かせてもォ、ろくな事にゃァなりゃしねェエ。お前らの持ったお宝をォ、無駄に朽ちさす位ならァア、もったいねェから俺たちがァ、役立ててやろうッてェ寸法だァア!」 |
クロウ | : | なんか、素直に喜べないけどね。 |
サンドロ | : | でも、こいつらって微妙に助け舟を出してくれている気がしてならないんだよね(一同笑う)。しかしそんな事は知らぬのだが。 |
リーダー | : | (歌舞伎調で)「さぁさぁさぁどうせならァ、あんな危険な街に行く前に、見ぐるみ全部置いていけェい!」 |
サンドロ | : | 「あんた、バカっぽいよ。」(一同爆笑)。 |
リーダー | : | 「ええぃ! 問答無用だァ! 皆の者かかれぇぇい!」 |
クロウ | : | えー!(笑)。 |
アーティ | : | 生け捕りにして情報を搾り取ってやろう(笑)。 |
GM | : | では、こちらは全員メイス等の鈍器武器を取り出します。 |
リーダー | : | 「皆の衆ぅ! 間違ってもKILLしちゃあかんよ。マーファの慈悲をその胸にぃ!」 |
ボーデル | : | 変なところで律儀な奴じゃ(笑)。 |
サンドロ | : | 全く悪いって連中ではない様だな(笑)。 |
GM | : | それでも、彼らは君達の持ち物を強奪する気満々であります。特に、そこの白毛の馬とかな。 |
サンドロ | : | では、殺さない程度に相手してやるか。 |
サンドロ | : | とりあえず縛り上げよう。 |
ワイギー | : | 「まぁまてお前達。殺生はマーファ様も望まんぞ? 平和的に話し合いで解決しようじゃないか。」 |
ボーデル | : | 「神殿もないのに頑張っているのは褒められるんだがの。」 |
サンドロ | : | やぱり縛り上げよう。それからだ。 |
子分達 | : | 「いてー! いてー!!」 |
GM | : | 気絶している連中も含め、縛り上げましたよ。 |
サンドロ | : | 一応 [ 応急手当 ] ぐらいはしてやろう。 |
GM | : | それはありがとう。では、スマキが5つ並びました。 |
アーティ | : | よし、平和的に話し合いをしよう(笑)。 |
ワイギー | : | 「平和的に頼むぜ!」 |
ボーデル | : | (唐突に)「ええい、喋れ! あの都はなんなんじゃっ!」 |
サンドロ | : | 「1、2、3・・・5体か。ボーデル5日分の食料だな。」(一同笑う)。 |
GM | : | いやほんと、股間の辺りが湿っちゃうから(笑)。 |
クロウ | : | うわーイヤ。やめて(笑)。 |
サンドロ | : | よし、では情報を聞き出そう。 「お前ら、盗賊にしては妙な行動を取っていたな。」 |
アーティ | : | マラカスとか(笑)。 |
サンドロ | : | そこ違うからな(笑)。 |
ワイギー | : | 「よくぞ聞いてくれた! 我々は慈悲深きマーファの信徒“無血の歌声団”とその頭ワイギーだ。」 |
クロウ | : | あれっ? |
サンドロ | : | 「さっきまで“マーファの鉄槌団”とか名乗っていなかったか?」 |
ワイギー | : | 「え? そんな物騒な名前違いますよ。平和がモットーの“無血の歌声団”ですよ。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | こ~の二枚舌めがぁ~!(笑)。 |
アーティ | : | やばくなったらそっちを名乗るってか(笑)。 |
ワイギー | : | 「お前ら、著名な冒険者とお見受けしたが、一体何者なんだ?」 |
ボーデル | : | 「名乗る名など無い。いいから喋るんじゃ~!!」(一同笑う)。 |
ワイギー | : | 「何を喋れというんだー!」 |
ボーデル | : | 「あの都じゃ、あの都ー!」 |
サンドロ | : | 「我々は“ロマール”の密偵だ。ちとこの辺を観察しに来た。」 |
ボーデル | : | ま~た嘘言っておる(笑)。 |
サンドロ | : | 「場合によっては、任務遂行の為に邪魔者は処刑しないといけないのだが。」 |
ワイギー | : | 「・・・・・・落ち着こう。」(一同爆笑)。 「『罪を憎んで人を憎まず』ってマーファ様も説いているじゃないか。」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 「おぬし等の返答次第によっては瞬殺もありうる。」 |
ワイギー | : | 「なんなりと聞いてください!」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「正直に答えてください。嘘を言わなければ命は取りません。」 |
ワイギー | : | 「ダイジョーブ。まーふぁ ウソ ツカナイ。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | えー! インディアンだったの!(笑)。 |
ボーデル | : | 原住民族みたいになってしまったの(笑)。 |
サンドロ | : | では聞こう。「道を塞いだ理由は何だ?」 |
ワイギー | : | 「それはですね、貴方様がたがですね、あの例の街に行こうとなされているじゃないですか。実はあの街、これまでに行って戻ってきた者がいないんでゲス。」 |
クロウ | : | ゲス!(笑)。 |
アーティ | : | マスター、キャラをコロコロ変えないでよ(笑)。 |
ワイギー | : | 「そうなると、貴方様がたの持つ高級なアイテムがあの街に転がることになってしまいまして、それはちょっと勿体無いなぁと。我々としても心苦しさと戦っての行動だったのですが、貴方様がたがもしマジックアイテムなんぞを持っていたとすれば、それを失うのは世の為人の為になりませんので、我々が平和的に回収して有効活用しようと思った次第であります。」 |
サンドロ | : | なるほど。 |
アーティ | : | そんな理由があったとは(笑)。 |
サンドロ | : | とりあえず、こいつらはメガンティアの餌にしてしまおう(一同爆笑)。 |
GM | : | 馬だから肉は食わんだろ!(一同笑う)。 |
サンドロ | : | そうだった、馬は草食だったな。 |
クロウ | : | じゃあカッツェにあげよう。 |
アーティ | : | カッツェはトップブリーダーが推奨する物しか食べないから(笑)。 |
サンドロ | : | 「では、あの街について聞かせてもらおう。」 |
ワイギー | : | 「あの街には古代王国の亡霊が取り憑いているんです。」 |
GM | : | と、彼はうって変わって神妙な顔つきになる。 |
サンドロ | : | 「嘘をつくな。」 |
ワイギー | : | 「嘘なんか言うわけ無いじゃないですか! 貴方様のギラついた殺気が目に見える!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 「どんな街なんだ?」 |
ワイギー | : | 「あの街は、巷では“いにしえの滅びの街”と呼ばれています。」 |
サンドロ | : | なるほど・・・・・・。とりあえずラヴェルナ様の判断を窺おう。 「危険な街との事ですが。」 |
GM | : | ラヴェルナは興味があるようです。 |
ラヴェルナ | : | 「しかし、街へ関する情報がほとんど無い以上、手の出しようが無いですね。」 |
GM | : | そこにワイギーが、 |
ワイギー | : | 「騎士様、騎士様。命を助けて自由にしてくれるのでしたら、一つ良い物を差し上げますよ。」 |
サンドロ | : | 「よし、ならば部下を解放してやろうじゃないか。」 |
ワイギー | : | 「・・・・・・私は?」(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | まずは部下だけだ(笑)。「さて、何をくれるのか?」 |
ワイギー | : | 「いやーこのグルグル巻きのロープを解いてくれないと、取り出すものも取り出せませんよ。」 |
サンドロ | : | 喋っている口につま先をガボッと突っ込んでやろう(一同笑う)。 「いいから出せ。」 |
ボーデル | : | 「やめるんじゃサンドロ! ラヴェルナ条約により拷問は禁止されておる!」(一同笑う)。 |
ワイギー | : | 「し、しりのぽけっとにはいっております・・・・・・。」 |
サンドロ | : | なら、首筋にバッソを突きつけながらポケットを探ろう。 |
GM | : | では、一冊の本が出てきました。 |
クロウ | : | なに? |
ボーデル | : | 何語で書いてあるんじゃ? |
GM | : | これは東方語ですね。 |
アーティ | : | と、東方語? 下位古代語じゃないの?(←東方語の読めない人) |
GM | : | これはウン年前に一人のセージが書いた調査報告書のようなものだ。そんな昔のものじゃない。 |
サンドロ | : | よーし、私は東方語が読めるから読んでみよう。 |
ボーデル | : | ここは博識な奴に任そう。 |
GM | : | 読んでみると、この文献が書かれたのは7年前であることと、著者の名前が見当たらないことに気付きます。 |
アーティ | : | 7年前。 |
GM | : | “いにしえの滅びの街”についてかなり詳細に書かれています。 “いにしえの滅びの街”は、古代王国時代の姿をほとんどそのままに留めている数少ない遺跡です。 文献には、この街はほぼ一瞬で滅亡したと書かれています。そのため、未だに自分の死を認識できていない亡霊達が今も取り憑いており、悲しみの精霊バンシーがうろついているそうです。 |
クロウ | : | へ~。 |
GM | : | そして、この街には古代王国時代の美術品や財宝がすっかりそのまま残されています。しかし、その財宝に手を出した者は、地の果てまで死霊達に追われ、襲われ、内臓を抉り出され、腸の先端を木の幹に打ち付けられてそのまま一周されられると言われています。 |
アーティ | : | 何なのそれは(笑)。 |
サンドロ | : | それは恐ろしいな(笑)。 |
GM | : | なので、目の前に金銀財宝魔晶石にマジックアイテムの山が転がっているのに、誰一人として手を出せないのです。 |
ボーデル | : | ほほーう。残念じゃ。 |
GM | : | 死霊達は夜になると現れます。昼間は結構安全が無い感じだね。 |
アーティ | : | 安全が無い? 危険が無いだろう? |
GM | : | 間違えた。安全がないってそれ一体どんなデンジャラスな街なんだよ。 |
アーティ | : | 言ったのはお前だ!(一同笑う)。 |
GM | : | まぁ、昼間は危険はないって話なわけですよ。 |
アーティ | : | なら、昼間にでも行ってみるか。 |
クロウ | : | い、行くの? |
ボーデル | : | ここまで聞かされて、行きたくはないのぅ。 |
GM | : | さて、ワイギーの著書を読んでいたラヴェルナですが、顔を上げると目がキラキラしています。 |
サンドロ | : | 本当なのか? |
ラヴェルナ | : | 「少々、興味がありますね。」 |
クロウ | : | 少々なの? |
サンドロ | : | 「分かりました。安全な場所で一晩過ごし、明日の朝一で参りましょう。」 |
ボーデル | : | 安全ってどこだ? |
ワイギー | : | 「あっしのメイスが転がっていった辺りなら安全ですよ。とりあえずそこに行きましょう。」 |
アーティ | : | お前はマラカスを回収したいだけだろう(笑)。 |
ワイギー | : | 「そんな事は無いですってば無い無い無い無い。」(一同笑う)。 「世界はピースですよ!」 |
アーティ | : | あ、そうだった。お茶でも飲もう(笑)。って、いつまで平和なんだろう(笑)。 |
GM | : | 効果時間は1時間だって。もうしばらく平和だね。 |
アーティ | : | うわ~い(笑)。 |
サンドロ | : | 道案内としてワイギーを無理矢理にでも連れて行く。 |
ワイギー | : | 「あっしの命は助けていただけるんで?」 |
サンドロ | : | 「ああ。その代わり道案内をお願いするぞ。」 |
ワイギー | : | 「そろそろ縄を解いていただけませんか?」 |
サンドロ | : | 「駄目だ。飯は食わせてやるがロープは解かん。」 |
ワイギー | : | 「・・・・・・おーうっ!」(一同笑う)。 |
クロウ | : | 可哀相(笑)。 |
ワイギー | : | 「まぁまぁ騎士様、ウソの一つも付いていいところ、正直に話したんですから、もう少し処遇の方を・・・へへへ。」 |
GM | : | 周りの連中も「おやぶーん! おやぶーん!」と泣き叫んでいます。 |
サンドロ | : | 「よし、分かった。一晩明けたら5人とも連れて行こう。」 |
クロウ | : | え~・・・・・・。 |
ボーデル | : | 邪魔じゃないのかのぅ。 |
サンドロ | : | 何でだ!? 盾は多い方がいいじゃないか! |
GM | : | 彼らは君に逆らいません。 |
ボーデル | : | それでは見張りを立てて休むとしよう。 |