君もボーデルになれる!

妖魔の森 : 幻覚の都
GM君達がしばらく驚いていると、都の奥から一人の女性が歩いてくる。
サンドロよし、話を聞こう。
ボーデル場所が場所だけに、耳が尖っているか確認しよう。
GM耳は丸いです。
クロウただの人間?
GMそれより、服装がどことなく違いますね。
クロウえ?
GMえっとな、優雅な曲線を描く透き通るような白の長衣──つっても、決して透けないが──を身に着け、幾重にもドレープをなしたマントをかけている。何にしても、現在のファッションとは雰囲気が違う。。
アーティどんな反応?
GM一応、友好的のようにみえる。
ボーデル「やーやー、助かりましたぞ。」
サンドロ「実はゴブリン達に襲われていまして。貴方のおかげで事なきを得ました。」
GMすると、女性は驚いたように目を見開くと、片手を突き出して君たちを制します。で、口を開くのですが、喋ったのは『下位古代語』です。
ボーデルおおー! 何も分からん(笑)。
アーティ何て言ったんだ?
GMアーティには通じるけど、「少々お待ちください。」と言っている。
クロウ何で『下位古代語』なの?
GMで、今度は古代語魔法の詠唱を始めると、<タング>の魔法を唱えた。
女性「初めまして。」
GMと、共通語で話しかけてくる。
クロウ「申し訳ありません、ここはどこなのでしょうか。」
GMすると、女性はゆっくりと目を瞑る。
アジャニス「ここは“カストゥール王国”の“幻覚の都”。私の名はマーラ・アジャニスと申します。」
サンドロゴ、ゴーストだぁぁぁー!(一同爆笑)。
アーティ前回のシナリオの後だと、そう思うよね(笑)。
クロウ“幻覚の都”? それなに?
GMでは『セージ+知力』で。バードでもいいよ。
サンドロ『11』だ。
GMなんだ、誰も知らないのか(笑)。ではアジャニスさんが自ら紹介しよう。
アジャニス「この都市は私が幻覚の魔術によって作り出した幻の都です。この都市にあるものは、全て幻覚なのです。」
クロウ「でも、現に触れる事が出来るのですけど。」
ボーデル「腕も千切れたし、質量もあるように感じるのじゃが。」 その辺の疑問をぶつけてみる。
アジャニス「強力な幻覚は触覚も惑わし、そのものがまるでそこにあるように感じさせます。」
サンドロ古代王国の遺産・・・か。
GM・・・・・・つか、腕を切り落としたのはサンドロじゃねぇか!(一同笑う)。
サンドロそうでした。
ボーデルでも、切れた腕がビチビチ動いて消えたというのは?
アーティそれはGMのギャグじゃないの?(笑)。
サンドロ「私達は“オーファン”からやってきた者なのですが。」
GM“オーファン”と言われても、パッと来ないようだね。
サンドロ「失礼ですが、今は何年でしたっけ? 旅を長く続けていると、時間の感覚がおかしくなってしまって。」
ボーデルそんなことがありえるのか(笑)。
GMでは、少なくとも新王国暦を名乗らなかった。
アーティ古代王国、決定。
サンドロラヴェルナ様の反応は?
GMラヴェルナは少し考え込んでいますね。この状況を理解しようと必死なようです。
ボーデル「とりあえず、一夜の宿をお借 りしたい。せめて休む場所を都合していただけませんかな?」
アジャニス「これも何かの縁。我が都市でゆっくりと休んでいってください。」
GMと、快く了承してくれます。
アジャニス「では、こちらへどうぞ。」
GM宮殿へと案内してくれます。
ボーデル今回のシナリオは知力が勝負と見た。
幻覚の都 : 都市住宅街
GM街並みは流石に古代王国の都といったところで、建物は輪郭が青白く発光する、ドワーフ造りの特別製です。
クロウ綺麗だね。
GMさて、街並みを眺めていると気付くのですが、おかしな事に住民の姿が見えません。
ボーデルいかにも幻覚の都だ。
サンドロ「すみません、住民の方はどうしておられるのでしょうか?
 皆さん夜行性なのでしょうか?」(一同爆笑)。
クロウ止めてください(笑)。
サンドロそれとも夜になるとゴーストの群れがうひゃーひゃっひゃっひゃ!
アーティ狂っちまったかな?
GMどうやら、前回のシナリオがトラウマになってしまったようですな(笑)。
ボーデル奴の貧弱な精神力では仕方なかろう(一同笑う)。
GMアジャニスは顔を伏せると、
アジャニス「・・・・・・以前は、活気に満ちた素晴らしい都市でした。」
GMと、意味深な言葉を呟くのだ。
アーティ事情を聞いてみよう。
アジャニス「以前、この都市には大勢の人々が住んでいました。しかしある日、一体の魔物がこの都市に現れ、住民は皆、殺されてしまったのです。」
サンドロ「魔法で対処できなかったのでしょうか?」
アジャニス「・・・・・・最善は尽くしたのですが。」
ボーデル「どのような魔物だったのですかな?」
アジャニス「私は出逢った事がないのですが、巨人のように大きかったそうです。」
サンドロ「あれ? 貴方は見ていないとは?」
アジャニス「私が街の警備に出向いても、まるで出てくる気配が無いのです。魔物にしても、命からがら逃げ延びた人々から聞いただけの話になります。」
クロウ「なぜ貴方は襲われなかったのでしょうか。」
アジャニス「分かりません。」
ラヴェルナ「貴方に対して悪意を持ったほかの魔術師が、都市の発展を邪魔しようとしているのではありませんか?」
アジャニス「それも考えられます。」
ラヴェルナ「だとすれば、“カストゥール王国”が滅んだ今、魔物さえ退治すれば解決しそうですね。」
アジャニス「ええ。とにかく、魔物は退治しないとなりません。よって今も行方を追っているのです。
もし退治できた暁には、新たに住民を招き入れ、この都市を再建したいと思っています。」
クロウおー。
GMちなみにこの“幻覚の都”がどのような都市であるかというと、生活の全てを幻覚によって補っており、住居も、衣服も、食料さえも強力な幻覚によってまかなっている凄い都市なのです。
クロウそうだねぇ。
GMこの都にいる限り、財産を一切持たない者でも一生暮らしていく事が可能です。

それでは、話しているうちに宮殿に着きました。
幻覚の都 : 宮殿
GMとりあえず応接室のような部屋に通されるよ。アジャニスさんは君達に興味があるようで、色々と聞いてくるね。彼女はここで閉鎖的に暮らしていたので、外界がどうなっているのか分からないらしい。
サンドロ「私、さる西方の国の騎士でして・・・・・・。」と事情は話すぞ。
ボーデル向こうはそれを聞いて首をかしげているんじゃないのかな?
GMいや、長い年月が流れているから、新しい国が興っているだろう事は分かっているよ。
クロウアジャニスさん、いくつ?
ボーデルちょっと実力のある魔術師は、<シェイプ・チェンジ>でいつまでも生きられるという噂を聞いたことがあるが。
GMしかし<ディスペルマジック>で即死だがな。
クロウそうなの?
GMそうして魔術師は塔や迷宮の奥に潜るらしい(笑)。
アーティQAだな(笑)。
ボーデル<シェイプ・チェンジ>は身体構造まで変化させるから若返られるらしい。
クロウそうなんだ。
アーティじゃあ俺も出来るじゃないか。ボーデルになれるんだ(笑)。
GMなれるよ。ボーデルのことを良く知っていれば。
アーティうわーそれ無理!(一同笑う)。
ボーデル貴様なんぞに測られてたまるか(笑)。
GMここで、アジャニスさんが真剣な顔になる。
アジャニス「折り入って、皆さんにお願いがあります。」
クロウ何となく分かるけど。「なんでしょう?」
アジャニス「皆さん、とても高い実力をお持ちの方だとお見受けしました。できれば、この都に巣食う魔物を退治してはいただけないでしょうか。」
ボーデル果たして、ワシらで勝てるのか? 安請け合いはできんぞ。
アーティラヴェルナの意見を聞きたい。
GM古代王国の魔術師からの頼みなので、ラヴェルナは多少好意的に配慮しているのですが、危険の度合いが計り知れないので、即断は出来ないようです。
サンドロでは「申し訳ありません、私たちは任務の途中でして。今日一晩泊めて頂いて、その間に考えさせてください。明日の朝までには結論を出します。」
GMでは、アジャニスさんは深々と頭を下げます。
アジャニス「できれば、どうか、宜しくお願い致します。」
GMでは少し時間が経過して──
ボーデルトゥルルルトゥットゥットゥッー♪ 朝になった。
GMならねぇ。まだ夕暮れだ。
ボーデルくそぅ。魔物の事を聞いているから、気は抜かんぞ。
クロウとりあえず、警戒はしておきますか。
アーティ任せたよ。
クロウ私だけかい!(笑)。
GMでは、たぶん幻覚であろうと思われる食事が出されます。
アーティそうだね。幻覚なんだろうなぁ。
GM幻覚とは思えないボリュームがあります。
ボーデル食べながら頭に?マーク。
『これ、本当に幻覚か?』
アーティ腹は満たされるの?
GM満たされますねぇ。
クロウ不思議~。
ボーデル食料まで幻覚で大丈夫なのか? 空腹を誤魔化してもいずれ餓死しそうな気がするが。
GMそれがこの幻覚魔法の凄いところで、幻覚の食物で養ってしまえるんだ。
まぁ、魔術は無から有を生み出せるんだから、栄養を作り出して供給する事も可能なはずだろ?
ボーデルそんな事が可能なのか?
GMオフィシャル設定なんだから、可能なんだろ。古代には、今ではおよそ考えられないような超魔術が存在したんだ。それも、大半が失われているのだろう(遺失魔法)。それにこれは、マーラ・アジャニスのスペシャルマジックだと考えてくれていいよ。

 この辺りはGMの解釈です。

サンドロさて、騎士だし礼儀正しく食べよう。カチャカチャカチャ。
「はっはっは、ボーデル、そのまま口に運ぶんじゃない。ちゃんとナイフとフォークを使いなさい。手掴みは良くないなぁ。」(一同爆笑)。
ボーデルワシだってそれぐらい使っとるわい(笑)。
GMマナー以前の問題だな(笑)。
ボーデル非道い話じゃ(笑)。
GMさて、食事が済むと君達には部屋を用意してくれます。
クロウ部屋はどう別れるの?
GM人数分あるから、好きに別れてくれていい。
アーティ一応、ある程度まとまっていた方が良いかと。
サンドロでは、男部屋女部屋で別れよう。
クロウはーい。
ボーデル部屋は隣同士をお願いしたいのじゃが。
GMじゃあ、そうしてくれました。
サンドロ何だろうこの胸騒ぎは・・・・・・胸を焼くような苛立ちが・・・・・・
はっ! 亜人が隣にいるからか(一同爆笑)。
ボーデル男女で別れると人間はお前だけだから、お前の方が劣勢だぞ(笑)。
サンドロしまった! ガタガタガタガタ。
アーティや~い、この人間め~(笑)。
ボーデル脆弱な人間如きが(笑)。
サンドロ助けて、殺される! そして食べられちゃうよ僕!(一同爆笑)。
ボーデル喰わんわ(笑)。
GMでは皆部屋に行きますか。
サンドロいや、私は熱い紅茶でも頂いて、テラスにでも行こうか。
GMちなみにラヴェルナは部屋に戻るそうです。
クロウじゃああたしも戻ろう。
サンドロそうしてくれ。
ボーデルワシも部屋に行くぞ。
アーティ俺も。
GM三箇所に別れたか。
サンドロ寝付けないので色々考えているんだ。
ダークエルフが妖魔なら、エルフはどうなるのだ・・・・・・いや、あれは妖魔じゃない、完全な亜人だ。』(一同爆笑)。
ボーデルこの男、亜人と妖魔の区別がついていない(笑)。
GMでは(コロコロ)あ~ら、よりにもよってな所に行ったな。さてクロウ。
クロウはい?
ボーデル殺しても死なない二人組みだ(一同笑う)。
クロウ誰がよ!(笑)。
GM君達は部屋に戻ってくつろいでいたのだが・・・・・・ [ 危険感知 ] 。
クロウえええー!!
サンドロ私じゃなくて良かった(笑)。
GMちなみにラヴェルナにレンジャー技能はございません。
クロウあたしだけー!?(コロコロ)『14』。
GMならば互いに不意打ちは無し。
窓の外にゆらっと影が映ります。
クロウ「ラヴェルナ様! 窓の外に何かが!」
サンドロ窓の外にサンドロが!(一同爆笑)。
クロウ覗きーッ!?(爆笑)。
GMお前、自分で振るか!?(笑)。
クロウ最低だー!(笑)。
GMでは、ガシャーンと音を立てて窓が突き破られます。そして子鬼のような魔物が中に入ってきました。
サンドロGM、私のいるテラスからそれは見えるか?
GMでは、『冒険者+知力』で目標値『12』だ。
サンドロ(コロコロ)『16』。「むっ、アレは!?」
ボーデルワシらは? 隣の部屋にいるはずじゃが、音は聞こえんか?
GM平目で目標値『12』(一同爆笑)。
クロウ6ゾロのみじゃん!(爆笑)。
アーティイジメとしか思えない(笑)。
GMうそ うそ。同じ判定で(笑)。
アーティ(コロコロ)気付いた。
ボーデルワシも気付いたぞ。モールを手に取るぞい。
アーティゆけぇい、ボーデル!(笑)。
ボーデルお前も来るんじゃ(一同笑う)。
幻覚の都 : 宮殿内女部屋
GMでは魔物が現れた女部屋。魔物は3mのオーガーの如き巨人で、長くて縮れた髪の間から角が生えています。あと、右腕が異常に発達している。もはや筋肉の塊。
クロウか、[ 怪物判定 ] できますか?
サンドロこれは出来ないと思うよ(笑)。
GMうん。こいつは判定不能です。なぜなら、完全に未知の生物だからです。君達二人を睨んで「グルグル」と唸っている。
隣の部屋の二人は・・・・・・ま、駆けつけるのに1ラウンドといったところだろうね。
サンドロ私はどうなる?
GM・・・・・・前みたいに1D6で決めよう。
クロウボーデルみたいに『6』振ったりしないでよ(笑)。
サンドロ任せたまえ。ドワーフ・ダッシュとは違うのだよ。
GMもし『1』だった時には、テラスから飛び降りたということで『30』点のダメージをあげよう(一同爆笑)。
サンドロしないしない(笑)。(コロコロ:出目は6)あッ!(一同爆笑)。
GMゆ~っくり走ってるみたいだね(笑)。
クロウサ~ンドロ~。非道いよ(笑)。
サンドロ違う違う、よほど遠かったんだろう(笑)。
アーティGM、ボーデルの鎧はどうなる?
GMそうだな、警戒していたようだし、PL判断でいいよ。
ボーデルほっほう。なら、鎧は着ていたことにしよう。
アーティご都合だな(笑)。
ボーデルチッチッチ、ワシャあベッドだろうと着たまま寝るぞ(一同爆笑)。
GMならOK(笑)。ただ、武器は準備してもらおうか。1D6振って奇数なら壁に立てかけていて、回収に1ラウンド掛かる。
アーティ(コロコロ)大丈夫だ。手に持っていた。
ボーデル(コロコロ)ワシャ持っておらんかったようじゃ。アーティ、先に行ってくれい。
アーティあいよ。
GMでは戦闘ラウンドに入ろうか。
クロウ嫌だよ~、助けて~。

戦闘1 魔王の申し子、まさかの完敗!?

クロウ見失っちゃいましたけど、どうしますか?
サンドロ私は少し思うところがあるから、一人でちょっと行ってくる。あ、危ないかもしれないから肉団子についてきて貰おうかな。
ボーデルほっほーう、さっきから薬箱やら肉団子やら非道いものだな!(一同笑う)。
サンドロ二人はラヴェルナ様の護衛を頼む。
では、アジャニスさんを探して回ろう。
アーティこの騒ぎでも、出てこなかったね。
サンドロそう。それが少し引っかかっていてね。嫌な予感がする。
GMではアジャニスを探して回ると。どの位探す?
サンドロいや、少し回ってみて、いなければ引き返すけど。
GMでは、夜の宮殿を歩き回っていた君には別イベントが発生します。
サンドロえっ!?(笑)。肉団子を連れて来て良かった。
ボーデルワシャあ巻き添えを食らったんかい!(一同笑う)。
アーティカッツェを付いて行かせれば良かったか。
GM宮殿の入り口に人影がありますね。
サンドロでは「アジャニスさ~ん!」と呼びかけよう。
GMいや、男性のようだ。
ボーデルむぅ~? 誰じゃ?