夢見る魂が目覚める時
GM | : | はい。じゃあ、上の部屋に入れたけどどうします? |
サンドロ | : | ロープを垂らしてくれ。 |
クロウ | : | 大丈夫、ロープは30m分持っているよ!(笑)。 |
GM | : | (部屋は確認しないのか・・・・・・危ない奴だ。) |
サンドロ | : | 皆で登ろう。・・・・・・そういや、ロープがあれば登れるのか? |
馬鹿みたいに高い目標値を聞かされた一同は自力での [ 登攀 ] を断念し、引き上げてもらうことに決定した。 | ||
GM | : | では、上の部屋に入ったラヴェルナが短く声を上げます。 |
ラヴェルナ | : | 「あっ!」 |
サンドロ | : | 何事だ!? |
クロウ | : | 何があったの? |
GM | : | じゃあ、ラヴェルナの視線の先を追ったクロウ。 |
クロウ | : | はーい。 |
GM | : | 竜牙兵が二体います。 |
クロウ | : | さ、最悪~。 |
GM | : | ようやく室内を確認したな。見ようともしないからびっくりしたぜ。 |
クロウ | : | 忘れてました(笑)。 |
GM | : | ああっと、竜牙兵は動く気配がありませんね。 |
クロウ | : | はぁ? |
サンドロ | : | なら、今のうちに引き上げてくれ。 |
クロウ | : | は~い。 |
GM | : | では、全員上に来ていいです。 君たちは窓のすぐそばのここ、奥にレースのカーテンが引いてあって、その前に竜牙兵が立っています。 |
サンドロ | : | 竜牙兵って、命令を受けてじっとしているんだよな? ここだと反応しないから、矢でも打つか。 |
GM | : | 確かに今は動かないが、危害を加えられたら迎え撃つよ。 |
サンドロ | : | そうだよなぁ(苦笑)。じゃあ、突撃しますか!(笑)。 |
竜牙兵 | : | 『キシィィィン!』 |
クロウ | : | やーだーよー! どこかで見た画だよ~(笑)。 |
“星見の塔” 3F、何かを護る竜牙兵2体との戦闘が始まった。・・・・・・が、無駄に長いので割愛。 | ||
サンドロ | : | よし、じゃあレースのカーテンを開けようじゃないか。 |
GM | : | では、サンドロが近づこうとした瞬間、目の前にゆらっとマーラ・アジャニスが現れる。 |
ボーデル | : | おっと。 |
クロウ | : | そっか、彼女も幻覚だったね。 |
GM | : | では、マーラ・アジャニスは悲しい声で語り始める。 ・・・・・・あ、“『下位古代語 |
ボーデル | : | 聞き流す(一同爆笑)。 |
クロウ | : | あたしも流し~(笑)。 |
アーティ | : | (偉そうに踏ん反り返って)聞こうではないか(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 所詮ワシらは無知な低能じゃ(笑)。 |
クロウ | : | ラヴェルナさんも話せんだから、勝手に進めてよ(笑)。 |
GM | : | それは嫌だなぁ。ラヴェルナから三人に <タング>(コロコロ)成功。今だけ会話に参加可能で。 |
サンドロ | : | これで話が分かるな(笑)。 |
GM | : | では、マーラ・アジャニスが話し始める。 |
アジャニス | : | (下位古代語) 「ここは我が都市の心臓部とも言える神聖な場所。そこに貴方達が現れたという事は・・・・・・その目的は一つしかありません。なぜ、もっと早くにその事に気付くべきでした・・・・・・この私こそが、全ての元凶なのだと。」 |
サンドロ | : | (下位古代語) 「残念ですが、そのようなのです。」 |
アジャニス | : | (下位古代語) 「・・・・・・しかし、もはや私にはどうすることも出来ません。」 |
GM | : | 喋っている間にも、アジャニスの身体が崩れていきます。 |
クロウ | : | えっ!? |
GM | : | 輪郭から歪んでかすれていく感じ。まだ崩れていない顔で、アジャニスは君たちを見つめます。 |
アジャニス | : | (下位古代語) 「・・・・・・どうか、お願いです。私を止めてください・・・・・・。」 |
GM | : | すると、崩れたアジャニスの身体が再び形を形成します。 |
サンドロ | : | 例のオーガーみたいなのに変わるか。 |
GM | : | そう。起き上がったアジャニスはそれまでとはうって変わって巨人のような姿になります。右腕が極端に発達している。 そして、恐ろしい咆哮を上げる! |
サンドロ | : | 「キョォォォオォォォォォォッ!! 」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 暴走庵か(笑)。 |
ボーデル | : | (PLが)そろそろ限界じゃ。速攻で倒してやろう。 |
GM | : | では、マーラ・アジャニスの身体は砕けて、その場で霧散していきます。 |
アーティ | : | ギリギリだ。 |
サンドロ | : | つ、疲れた・・・・・・。では、レースの先を拝もうか。 |
クロウ | : | カーテンを開けたよ。 |
GM | : | では、そこにはガラスでできた棺があり、中には女性と思われるミイラが横たわっている。 |
サンドロ | : | これがマーラ・アジャニスか。 |
GM | : | そうです。 棺にはびっしりと『上位古代語 |
クロウ | : | 原因は? |
GM | : | 謎ということになっている。幻覚の魔法が失敗したのか、彼女の夢に夢魔が侵入したのかとも言われているね。 さて、しばらく佇んでいると、君達の前にマーラ・アジャニスの霊が現れる。 |
アジャニス | : | (下位古代語) 「・・・・・・ありがとうございました。まさか、我が身が朽ちていようとは夢にも思いませんでした。 これで、今後魔物が現れることはないでしょう。そして、この都もすぐに消え失せます。 皆さん、本当にありがとうございました。」 |
サンドロ | : | 「いえ、騎士として当然の事をしたまでです。」 |
GM | : | では、マーラ・アジャニスはかすれる様にゆっくりと消えていきます。 |
クロウ | : | (下位古代語) 「お疲れ様でした。」 |
GM | : | アジャニスの姿が消えると、都市全体がもの凄い激震に襲われます。とても立っていられません。 |
ボーデル | : | うほーう! ここで死ぬとは思わんが(笑)。 |
GM | : | 振動が激しくなり、風景がかすんでいきます。全員、宙に投げ出されたような感覚になり、平衡感覚を失います。 |
GM | : | 気が付くと、マーラ・アジャニスの都は、先ほどまでそこにあったのが嘘のように消え失せています。もはや原型のない遺跡と、半壊して傾いた“星見の塔”を残して。 |
ボーデル | : | 「終わったな。」 |
ラヴェルナ | : | 「きっと、肉体が滅んだ影響でアジャニスの精神に歪みが生じ、このようなことになってしまったのでしょう。自身の死すら欺くとは、今では考えられないほど強力な幻覚ですね。 結果的に、自らの人生を投げ打ってまで救おうとした人々を殺してしまうことになろうとは皮肉なものです。しかし、結末はどうであれ、彼女の行いが素晴らしく評されるべきであることに変わりはありませんね。」 |
サンドロ | : | そうだな。 |
GM | : | いつの間にか夜が明けており、木々の間から朝日が差し込んでいます。朝日は倒壊した“星見の塔”と、たたずむ君達を照らし出し、あたかも、幾多の霊が天へと昇っていくようにも感じられます。辺りは“妖魔の森”とは思えない明るさと静寂に包まれており、目の前の情景をより一層神秘的なものに映し出しています。 それは、一時の偶然であったのでしょう。しかし、今だけは、この神秘的な瞬間に思いを浸らせても良いのではないでしょうか。 以上、シナリオ終了です。 |
クロウ | : | お疲れ様でしたー! |