ブラキの熱は世界一ィィィィ！！

マスラウム山脈麓の森 ： 北よりの詰め所
ＧＭ：では、詰め所が見えてまいりましたが、遠目に見ても見張り台が倒壊している。
一同：ええー！？
ボーデル：生存者を探そう。二人一組でペアになって捜索じゃ。
サンドロ：私が外で見張っていよう。皆は中を調査してくれ。
ＧＭ：壁も所々倒壊していて、中が見えるよ。
サンドロ：じゃああまり意味が無いな（一同笑う）。いいや、周囲を警戒していよう。
クロウ：建物の中に何かいそうで怖いんだけど。
ＧＭ：サンドロは一人で辺りを警戒すると。
サンドロ：･･･そうだな、ボデ、お前も来い。
アーティ：ボデ（笑）。
ボーデル：そうじゃの、ワシャ探索には向かんからの。
ＧＭ：では建物内部です。中はだいぶ荒らされていて、数人の遺体が転がっている。全員レンジャー風で、ジョドーの知り合いのようです。
ジョドー：「なぜじゃあー！」
ＧＭ：と泣き崩れている。
アーティ：ジョドーに、「この詰め所にいるのは全部で何人か？」　と聞きたい。
サンドロ：それはローテーション制で日によって違うだろう。
ＧＭ：その通りだけど、だいだい今いる位だって。
ボーデル：こいつらでは、ゴブリンに接近されたらどうにもなるまい。
サンドロ：うむ。レンジャーでは接近戦に弱すぎる。腰にダガーを山ほど刺して、大人数で投げまくるってのも手だが（笑）。
アーティ：『弾幕薄いぞ！　何やってんの！』（一同笑う）。
ＧＭ：では、レンジャーの方は [ 危険感知 ] 。建物の中の人だけ！
クロウ：えー！
サンドロ：しまった、私のモノ・アイは外を向いている（笑）。
ボーデル：敵は中にいたのか。
クロウ：（コロコロ）8だから『15』。
ＧＭ：残念、奇襲はされないだけだ。
泣き崩れているジョドーの向こう側で、ゆらっと人影のような物が動いた。
クロウ：そっちを注意する！
ボーデル：まず声を掛けろ！
ＧＭ：こっちはまさに駆け出す瞬間だね。
アーティ：逃げていくのか？　こっちに来るのか？
ＧＭ：駆け込んできます。では見た人、顔が虎です。
サンドロ：ワー・タイガー！
ＧＭ：お前はここにいないだろう（笑）。
サンドロ：そうだった！（笑）。
ボーデル：アーティ、[ 怪物判定 ] で調べるんじゃ。
アーティ：いや、俺は気づいていないもの。
クロウ：あたしが教えればいいのか！
サンドロ：「敵だ！」って叫んでくれればこっちも気づける。
クロウ：じゃあ叫んだ。
アーティ：とりあえず [ 怪物判定 ] するか（コロコロ）うわー1ゾロ！
クロウ：嘘ー！？
ボーデル：アーティはこう叫んだ。「虎人間だー！」（一同笑う）。
アーティ：タイガーマスクだー！（一同爆笑）。
クロウ：ううっ、[ 怪物判定 ] で『12』。
ＧＭ：分かったよ。ワー・タイガーだね。
サンドロ：ＧＭ、我々も駆けつけて良いか？
ＧＭ：いいよ。1ラウンドかかる。
サンドロ：了解だ。
「おい岩妖精。」
ボーデル：「なんじゃ外道人間。」（一同爆笑）。
アーティ：（試合開始のポーズで）ファイッ！（笑）。
サンドロ：「中から悲鳴が聞こえたぞ。急げ！」
ボーデル：「わかっとるわ。」

戦闘２　正義の岩妖精 ボデパンマン誕生

ＧＭ：では〔 ライカンスロープ病 〕の感染判定です。『2D6』を振って、出目が『7』より下だと感染します。
サンドロ：大丈夫だ、私はボデパンマンから膨大なチャクラを貰ったからな（一同笑う）。
（コロコロ）成功だ。
クロウ：（コロコロ）あたしも大丈夫でした。あードキドキした。
アーティ：あいつは？　えーと、ジャムおじさん（笑）。
ＧＭ：ジョドーの事かい？（笑）。ジョドーは噛まれた傷口が真っ赤に腫れ上がっており、熱が出ているのかガタガタ震えています。
ジョドー：「さ、寒い･･････」
サンドロ：かかってしまったか。
「ボーデル、それでは追加情報を与えよう。こいつはヤバイ病気を貰っちまったんだ。私は近寄りたくないからお前が介抱するんだ。」（一同笑う）。
ＧＭ：病気の〔 ライカンスロープ 〕にも知名度が設定されているから振ってもらおう。
アーティ：ＧＭ、俺は振れないよね？（笑）。
ＧＭ：いや、振っていいよ。これは病気の知名度だから。
クロウ：どういうこと？
ＧＭ：さっきのは『ライカンスロープというモンスター』を知っているかどうかの判定であって、今回のは『ライカンスロープという病気』を知っているかの判定なのよ。知名度は『8』ね。
サンドロ：（コロコロ）おっしゃあ！　またピンゾロ！（爆笑）。
ＧＭ：サンドロはライカンスロープっていうモンスターは知っているし、それが感染するのも知っていたけど、感染ルートや発病した時の症状までは知らなかったということだね。
サンドロ：なるほど。
クロウ：『12』です。
アーティ：低いぞ！　『10』だ！（笑）。
ボーデル：（コロコロ）『8』じゃからギリギリ知っておる。ワシらは〔 ライカンスロープ 〕の症状は知っておるが、それが発病したモンスターは知らんかったということかのう。
ＧＭ：ちなみに、＜キュアー・ディジーズ＞ の目標値は『16』だ。
クロウ：たっかいよぉ。
ボーデル：それは難しいのぅ。基準が『7』で、達成値拡大して『＋3』か。まぁこれなら何とかなるかのぅ。
ＧＭ：〔 ライカンスロープ 〕は、感染した日から毎夜『2D+3』と『月齢』を比較します。16日以上の場合は『30－月齢』が目標値です。月齢と同じかより低い目が出た時点でライカンスロープ化し、以後は自然治癒しません。
完全なライカンスロープになる前なら＜キュアー・ディジーズ＞などの魔法で治りますが、一度獣になってしまうとお終いです。
サンドロ：要するに、満月が近くなるほど変身しやすいってことだな。
アーティ：今の月齢は？
ＧＭ：････････････。
クロウ：決めてなーい（笑）。
サンドロ：あまり関係ないぞ。今から街に戻るには相当な時間がかかる。
ボーデル：詰め所までなら三日じゃよ。
アーティ：でも、それでも三回判定しないといけないんでしょ？
ＧＭ：現在の月齢は（コロコロ）『6』としよう。なので、『2D6+3』で目標値『6』『7』『8』の判定に成功すれば良い訳だ。ダイスはそっちで振っていいよ（笑）。
アーティ：それはキツイなぁ（笑）。結構危ない。
サンドロ：＜キュアー・ディジーズ＞ がかかればいいのだが。失敗したらかけ直しもできんからな。
ＧＭ：ジョドーに病気について言うなら、
ジョドー：「うう･･････ウチの詰め所にデオドル司祭がおるゆえ、そこに連れて行ってくだされ～。」
クロウ：ああ～、そういえばいたいた！
サンドロ：よし、その司祭に言って、手助けと報酬を約束してもらおう。このままではただ働きだ。
アーティ：そうか、報酬だね（笑）。
ボーデル：では、とりあえず ＜キュアー・ディジーズ＞ をかけるかのう。
ＧＭ：精神力の使い過ぎには注意しなよ。
ボーデル：いや、どうせ何日も移動すれば回復するじゃろう。
ＧＭ：（あっ）

　そうか、1日1判定で移動距離が数日だと、その都度精神力が全快してしまうんだった！
　結構しっかりシナリオを煮詰めていたのに、なぜ気づかなかったのだろう(笑)。

サンドロ：よしボーデル、全開でかけるんだ。達成値『＋3』すりゃ6以上で成功だ。
ボーデル：ほぼ期待値か。
サンドロ：頼むぞボーデル。お前にかかっているんだ。
ボーデル：ではいくぞ。（炎の擬音）ボォォー！！
アーティ：溶かしてどうする（笑）。
ＧＭ：ここで ＜ヒート・メタル＞ か！？（笑）。
ボーデル：もう焼くしかないんじゃよ（一同爆笑）。
アーティ：火葬か（笑）。
ＧＭ：手遅れなの？（笑）。
ボーデル：「いくわい！　とあああっ！ 」
（コロコロ）うひょぉぉ『18』！（一同大歓声）。
ＧＭ：出たァァッ！　ボーデル司祭ばんざーい！（笑）。
一同：ばんざーい！（笑）。
ボーデル：見たかブラキの熱！　毒を燃やした！（一同爆笑）。
ＧＭ：ブラキの ＜キュアー・ディジーズ＞ って高温殺菌だったのか（一同爆笑）。
アーティ：格好良いな（笑）。
ボーデル：滅却！！（一同大爆笑）。
サンドロ：人体に思いっきり影響がありそうだよな（笑）。
ボーデル：大丈夫じゃよ。まず毒素を見つけて、そこだけを焼き尽くすのじゃ。
サンドロ：あれか、癌の放射線治療みたいなものか（笑）。
アーティ：数日間は別の熱が引きそうにない（笑）。
ＧＭ：傷口が焼け爛れていそうだよ（笑）。
サンドロ：怖えぇわ（笑）。
ボーデル：おおっとまずい、＜キュア＞ ＜キュア＞ ＜キュア＞（笑）。
ＧＭ：よし、ではジョドーは無事に回復した。ボーデルにあらん限りの感謝の言葉を並べるね。
ジョドー：「ありがとう助かった！　獣なんぞに身を堕としたらこの先、生きていられんかった！」
ボーデル：そりゃそうだろう（笑）。
サンドロ：その瞬間に、私の刃の切っ先が向くからな。
アーティ：殺されるんだ（笑）。
サンドロ：レンジャー達の遺品とかあったら持って行こう。ダガーでも何でもいいや。
ＧＭ：ん～、なら『冒険者＋知力』で振ってみてくれ。
サンドロ：（コロコロ）『17』。
アーティ：（コロコロ）『9』！（笑）。
クロウ：（コロコロ）『15』。
ボーデル：（コロコロ）『16』。
ＧＭ：では、その三人は･･････。
アーティ：あれ？（一同笑う）。
ＧＭ：死体は死後二日と経っていないだろうことが分かった。殺られたのはつい先日って感じだ。
アーティ：死体を触って「まだ温かい･･･」（笑）。
ＧＭ：ないないない（一同笑う）。
ボーデル：頭の悪い質問じゃが、死んだ奴はもう病気の進行とかないよね？
ＧＭ：ゾンビじゃないし、それはないね（笑）。
サンドロ：まぁ、ゾンビには別の理由でなるかもしれないけどな（苦笑）。
クロウ：詰め所に戻った方が良いんじゃないの？
サンドロ：「ではジョドーさん、急いで詰め所に向かいましょう。」
マスラウム山脈麓の森 ： 散策中
サンドロ：（コロコロ）ランダムチャートは『9』だ。
ＧＭ：おおっと、前方からやってきたゴブリン達とバッタリでくわした。
クロウ：毛深いですか？
ＧＭ：毛深くないです。
サンドロ：ラヴェルナ様にお任せしよう。「私たちは危害を加える気はな～い。」と。
ボーデル：それと警告じゃな。
ＧＭ：えーと話を聞いてみたところ、ゴブリン達も事情を知っていました。
サンドロ：ほー、なるほど。
ＧＭ：ラヴェルナが同時通訳しますが、
ゴブリン：（ゴブリン語）「そういえば、変なのが森に入ったって聞いたゴブ。」
サンドロ：（あくまで共通語）「今まではいなかったのかゴブ。」
クロウ：サンドロ、『ゴブリン語』喋れないでしょう。
ＧＭ：それをラヴェルナが冷たい視線で見ながら通訳（一同笑う）。
ゴブリン：（ゴブリン語）「噂を聞いたのは最近ゴブ。いつかは知らないゴブ。」

　話の通じるゴブリン達から状況を聞き出そうとしたPC達だったが、いかんせん下っ端なので大した情報は得られず。
　むしろ、背中に括っていたライカン・ゴブリンの為にあらぬ疑いをかけられてしまったり。
　結局この場での交渉は破綻となり、一行は予定通り詰め所に向かうのだった。

ＧＭ：じゃあ後二回、ランダムチャートを振ってくれ。
サンドロ：じゃあ次、ボデパンマン振ってくれ。
ボーデル：ほいほい（コロコロ）『9』じゃ。
ＧＭ：またゴブリンが出てきた（一同笑う）。
サンドロ：また面倒くさい交渉をするのか（笑）。
ＧＭ：いいやもう、省略しよう。
サンドロ：では最後、たまにはお前が振れ半耳。
アーティ：そぉりゃあっ（コロコロ）『9』（一同爆笑）。
サンドロ：また出やがったか（笑）。
ボーデル：この辺りはゴブリンばっかりじゃあ（笑）。
ＧＭ：ここ、ゴブリンの集落に近いみたいだね（笑）。