どっちが悪だか分かりゃしねぇ!

マスラウム山脈麓の森 : 野獣の隠れ家
GM着きました。森の中に蔦や蔓でカモフラージュされたプレハブ小屋がありました。
ゼックス(東方語)「ほれ、あそこにおるで。」
ボーデルでは観察。
アーティ即座に <ファイアボール>(一同笑う)。
ティーファリア「ストップ・サー! 森でのサラマンダーの使役は禁止されています!」
サンドロ森が火事になったら相当ヤバイだろうが!(笑)。
クロウあたしもそう思~う。
アーティ分かってるって(笑)。
ボーデル本当なら扉に <ハード・ロック> をかけて <ファイアボール> だけどな。
クロウやめようね!
GMエルフの倫理査問委員会が呼ばれるような真似はカンベンしてください。では『冒険者+知力』で振ってみて。
ボーデル(コロコロ)『18』じゃ。
GM人の気配がするね。あ、今は30メートルぐらい離れている。
サンドロ<サイレンス> による無音奇襲でもやろうか。幸い今はシャーマンがいる(笑)。
ゼックス(東方語)「連中の数は三匹や。」
サンドロ三匹か・・・・・・。
クロウキツイね。
サンドロ殺り甲斐があるじゃないか(一同笑う)。
アーティ真逆の感想だよ(笑)。
ゼックス(東方語)「時々ダーク・エルフも出入りしてっとよ。」
アーティおっとぉ? それは予定外。
サンドロではしっかりと計画を練ろう。
ボーデル<トンネル> で地下から奇襲(一同笑う)。
GM落とす気か?(笑)。
アーティ地盤沈下アタック!(笑)。
ボーデルじゃあ・・・・・・ <コントロール・プラント> で中のプレハブ小屋をぶっ潰す(一同大爆笑)。
サンドロ面白れーじゃねーか!(爆笑)。
GMいや、この魔法って植物を操って戦わせる魔法だろ?
ボーデルおや? 支配できるんじゃないのか。
GMいやちょっと待て、それ面白い(笑)。ルールを調べてみよう。
・・・・・・植物を“一体”支配することができるって。
アーティこの場合だと蔦一本?
サンドロそれじゃあ流石に駄目っぽいな。
クロウ残念。
GM(や、やりてー:笑)。
サンドロでは、定石どおり補助魔法をかけてから突っ込もう。

 ダーク・エルフがいると聞き、普段と変わって慎重になる一行。
 第一ラウンド : <カンタマ> をサンドロ、アーティ、クロウに。
 第二ラウンド : <カンタマ> をボーデル、ティーファリアに。
 第三ラウンド : <プロテクション> をクロウ、ボーデル、そしてなぜかティーファリアに。同時にボーデルからアーティに精神点を『10』点分 <トランスファー>。
 第四ラウンド :一斉に突撃、ということで話がまとまった。

GM4ラウンド目に突撃って事でいいのね。
サンドロああ。NPCが男だったらボーデルに <ファナティシズム> をかけてもらうんだがな(笑)。
ボーデルそんな魔法を勝手にかけるな! 抵抗してやる!(笑)。
ティーファリア「ノー・サー! バルキリーとの親交はありません!」
ボーデルこの人ならありそうじゃよ(笑)。
サンドロオッケイ。これで行こう。
GMでは、駆けつけるのにもう1ラウンドね。
アーティよーし振るぞ。1ラウンド目(コロコロ)オッケイ、2ラウンド目(コロコロ)オッケイ、3ラウンド目(コロコロ)あー!(一同爆笑)。
クロウ1ゾロってる(笑)。
アーティもう3点減らしてもう一度(コロコロ)今度は成功。
ボーデルじゃあこのタイミングで『11』点消費 <トランスファー・メンタルパワー>(コロコロ)成功じゃ。
サンドロ気づかれても良いから突撃をかける。
GM足音を隠さないなら、着くと同時ぐらいに小屋から出てくる。
アーティ狭い小屋で戦うよりはいいよ。
サンドロ相手も逃げたりしないだろう。問答無用で殴りかかってやる。
GM出てきたのはさっきのトールゼンだね。
クロウ(大声で)えー!?
サンドロいや予想通りだよ。
アーティ他は? 一体だけ?
GM一人だけだね。彼は君達の姿を見ると不敵に笑うね。
サンドロ「馬鹿め! 今度は逃がさんぞ!」
トールゼン「ふふん。やはりお前たちか。今さら来てももう遅いわ!」
GMと言って、バキバキ・・・と熊の姿に変身する。
ちなみにこいつら “選ばれし獣” のメンバーは、トレーニングによりいつでも好きな時に獣の姿になることができ、変身後も理性を失わないでいられるそうです。
クロウ凄いね。

戦闘4 待ったなしの瞬殺劇!

サンドロではまずは縛ろう。ギュッと。
アーティ熊だから多少強めに。
ゼックス(東方語)「おっと、そいつまだ生きとるわ。トドメ刺したる~♪」
アーティ(東方語)「ストップストップスト~ップ!」(笑)。
ゼックス(東方語)「ええい止めんなや! お前なんやねん!」
サンドロ(東方語)「ええと、こいつには仲間がいるようなことを言っていました。このままだとそれらの所在が分からないので、まずは口を割らせるのが一番かと。」
ゼックス(東方語)「ううむ、確かに。非常に合理的な話だわいな。スマン、ちぃと熱くなりすぎたとです。」
クロウそりゃそうだよね(笑)。
アーティなんなんだこのゴブリン(笑)。
サンドロ(東方語)「ここから先は、我々にお任せください。」
ゼックス(東方語)「あい分かった。」
サンドロよ~し・・・・・・ヒッヒッヒ(一同爆笑)。
クロウ怖ッ!(笑)。
GMさて、ではどうする? とりあえず目の前には縄でぐるぐるの熊が倒れているけど(笑)。
サンドロではこいつを起こして尋問しよう。
ボーデル相手の精神抵抗力にもよるが、<チャーム> をかけて洗いざらい喋らせるというのも手じゃな。
サンドロそれもそうだな。このままではNPCが何のために出てきたか分からない。
GMNPCはね、お前らがもし〔ライカンスロープ〕に感染した場合、ボーデル一人だと万が一があるかもと思って登場させたんだよ。あと、こっちは三回攻撃だから回復が追いつかなくなるといけないので、ボーデルのサポートとして。
サンドロ1ラウンドで瞬殺しちゃったからね(一同爆笑)。
GM予定外だった(笑)。
サンドロ<チャーム> は交渉失敗した時の保険にしよう。最初に <チャーム> を失敗すると交渉自体も不可能になる。
ボーデルそうじゃな。
アーティどうせ拷問するくせに(笑)。
サンドロじゃあ私が [ 応急手当 ] して起こそう。
トールゼン「いっ、いでぇー! 腹が、腹がいでぇー!!」(一同爆笑)。
アーティ腸が出てるー(笑)。
GMそれぐらいしまっておいてくれー!(一同笑う)。
サンドロでは【ストーン・ブレイカー】を突きつけよう。
アーティ様になっている(笑)。
サンドロ「こちらの質問に答えてもらうぞ。」
トールゼン「なんだよぉ・・・・・・」
サンドロ「先ほど『遅い』と言った理由を話していただこう。」
トールゼン(渋っている)「・・・・・・」
サンドロ「いいか? 今ここで君が素直に話してくれれば、君は助かるように便宜を図ろう。」
ボーデルいや、こいつは殺すよ(一同爆笑)。
サンドロ私の説得を駄目にする気か(笑)。
アーティだってその通りじゃん(笑)。
サンドロ「君は牢屋に入るだろう。だが、命だけは助けてあげよう。だから全てを話して欲しいんだ。もし話してくれないというのなら、私は君の命を取るしかない。」
ボーデルサンドロの“腹黒さ”が『1』上がった。
サンドロ「君にとっても悪い話じゃないはずだ。いいだろう?」
トールゼン「それはできんな。どうせしくじった時点で俺は殺されるんだ。」
サンドロ「おやおや、分かっていないようだね。牢屋に入るという事は、すなわち安全になるということなんだ。誰も君を殺しに来ることなんて出来ない。確かに飯は不味いかも知れないが、生き永らえる事はできるんだよ。」
トールゼン「俺のようなライカンスロープが死刑を免れるとは思えん。」
サンドロ「安心しろ、お前がライカンスロープだなんて事は一言も言ったりしないさ。あくまで人間として捕まるんだよ。」
GMそれがな、こいつの手の甲の刺青はちょっと犯罪組織に詳しい人間なら見ただけで何か分かるんだ。特に盗賊ギルドなんかはすぐだ。
サンドロそうか。そらそうだ。
トールゼン「・・・・・・そうだな、ここで俺を見逃せ。それなら聞かれた事に答えよう。」
サンドロ「・・・・・・いいだろう。」
クロウ・・・・・・あたし、やめた方が良いと思うけど。
トールゼン「何が聞きたい?」
サンドロ「手遅れというのは何の話だ。」
トールゼン今、ウチのボスがエルフの集落に向かっている。襲撃するためだ。
GMそれを聞くと、ティーファリアが流石に青ざめるよ。
サンドロ「ボスの名前は?」
トールゼンラジス。」
サンドロ「その男もライカンスロープだろう。何に変身するんだ?」
トールゼン「虎だ。」
クロウまた虎かよ。
サンドロ「当然、手の甲に刺青をしているんだな。」
トールゼン「している。」
サンドロまぁ、エルフ達が最大火力でシャーマン魔法を使えば返り討ちに出来そうだがな(笑)。
クロウカーネーションが枯れちゃう(笑)。
サンドロ「あと、ダーク・エルフが出入りしていたという話だが?」
トールゼン「ああ。」
サンドロ「どんな話をしていたんだ。」
トールゼン「それは、スマンが分からん。ウチのボスと何か話をしていた。内容は聞いていない。」
ボーデルと言うことは、三人というのはこいつとボスとダーク・エルフかのう。
GMついでに、トールゼンからは嘘をついている気配は感じないよ。
トールゼン「そうだな、ボスとは仲が良さそうな雰囲気だった。」
ボーデル「ボスというのはお前ら全体のボスかのう?」
トールゼン「いや、ウチの組織のボスは他にいる。ラジスはこの支部のボスだ。」
サンドロ「結局、お前らは何しにここに来たんだ?」
トールゼン「・・・・・・元々、マスラウム山脈の支部はもっと山脈寄りにあったんだが、最近近くにロック鳥が住み着いてしまってな。」(一同爆笑)。
サンドロロック鳥か! そりゃあ大変だ!(爆笑)。
ボーデルちょっと同情の色が出てきたな(笑)。
サンドロロック鳥にもなるとどうしようもないな。ドラゴン級だ(笑)。
トールゼン最初は我慢して頑張っていたんだが、仲間が一人さらわれてしまってな。それで仕方なくこっちに避難してきたんだ。
アーティ頑張ったんだ(笑)。
トールゼン「で、拠点をここに移そうという話になった。」
サンドロ「それで手下を増やしていたのか?」
トールゼン「いや? 俺は良く知らん。『なるべく増やせ』とだけ言われた。」
サンドロなるほど。なんとなく真相が判明してきたな。
ボーデルあとはエルフの集落を襲う理由だな。
アーティ「ボスは何でエルフの集落に?」
トールゼン「それも分からんが、ダーク・エルフと何か話をしていたから、それが関係していると思う。向かったのはついさっきだ。」
サンドロと言うことは、まだ間に合うかもしれない。こんなところで時間を食っている場合じゃないな。
クロウ急いで追おうよ。
サンドロ「他に知っていることはあるか?」
GMん? その問いには『何も知らない。』と答える。
サンドロふむ、そうか。(深い溜息)・・・・・・フー。
アーティ(危険な気配を察した)サンドロ・・・・・・(笑)。
クロウしーらね。あたし後ろ向いてよ。
ボーデル「サンドロ・・・・・・騎士の約束とはいかなる時も破るべきではないのではないかね?」 と、肩を叩きながら小声で言うぞ。
サンドロだって、今は騎士の紋章外しているし(一同笑う)。
クロウさーいてーだ~(笑)。
アーティ懐かしいネタだね(笑)。
ボーデルこいつの上司は・・・あのローンダミスか・・・(溜息)。

 この時期、すでに 『新ソードワールドRPGリプレイ集10』 が発売されており、ローンダミス株は急下降済(一部上昇)。

サンドロしょうがないな。ここで時間を食うわけにも行かないんだ。アーティの肩をポンポンと叩こう。
アーティあン?
GM・・・・・・アーティに手を汚せと?(一同爆笑)。
サンドロそうじゃないそうじゃない!(笑)。
こいつはここで殺すしかないという事を伝えたんだ。こいつを連れて歩くような余裕はないし、解き放ったりしたら新たな厄災の元となる。だからあえて私が自分の手を汚すが、これはあくまで正義なのだ。
アーティ冗談が上手くなったなぁ騎士(笑)。
ボーデルこいつがボスであったなら、手間をかけてでも穏便に済ます方法があったのだろうが。
サンドロ私だって不本意なんだぞ。でも急いでいる以上、こうするしかないじゃないか!
ボーデルむむむむ・・・・・・。
 ここでボーデルが色々と“平和な”案を提案するのだが、残念ながらどれも無理のあるものばかりだった。

サンドロボーデル、悪いがライカンスロープの時点でこいつは終わっているんだ。
ボーデルそんな、生まれた時から終わっているみたいな言い方ッ!(一同笑う)。
GMいやー、でもこいつはライカンスロープの犯罪組織に自ら在籍していたような奴だからな。どちらかというと性根も悪人だよ。詰め所の人間を皆殺しにしたのもこいつらだし。
ボーデルう~むむむ、そう言われると・・・・・・。
サンドロそうだ。こいつは許されない罪を犯しているんだ。見逃すわけにはいかん。
クロウえー・・・でもねー・・・。
ボーデル仕方が無いのかのぅ・・・・・・。
GMそうしていると、ゼックスが寄ってくるよ。
ゼックス(東方語)「さっきから聞いておれば、ヤツを逃がすつもりなんか?」
サンドロ(東方語)「え? それは・・・・・・」
ゼックス(東方語)「できればワイに殺らせてほしいんじゃけど。殺された一族の仇を討たせたもれ。」
サンドロん、そうか。では、ちょっとゼックスと打合せをしに行こう。で、銀のダガーを渡す(笑)。
トールゼン「もういいだろ! 自由にしてくれよ!」
サンドロじゃあ、「後ろ手を解いてやるから、そこに転がれ。」 と言って、地面にうつ伏せに転がす。
GMお前さ、いつもこういう時にやたらと小細工を入れるよね(一同笑う)。
アーティ王子の時(リプレイ3)とかね(笑)。
ボーデルビジョンがあるんだよ。自分の中に殺しの美学があるんじゃよ(一同笑う)。
サンドロでは、縄をブツッと切ろう。
トールゼン「助かったぜ。」
サンドロでは耳元で一言ボソッと 「すまんな・・・」 と呟こう。
トールゼン「な? そりゃどういう意味だ!?」
GMその瞬間、彼の視界に不意に飛び込んでくる人影がある。
ゼックス(ゴブリン語)「一族の仇、討たせてもらうぞー!」
クロウ顔を背けよう。
GMそして、ゼックスはトールゼンに半ば体当たりする形でぶつかっていき、銀のダガーを胸に深く打ち込んだ。
サンドロザクッ。
トールゼンぎゃ、ぎゃああー!!
ゼックス(ゴブリン語)「思い知れー!」
GM銀のダガーは、その根元までトールゼンの胸に突き刺さっている。トールゼンは心臓を貫かれて倒れた。
サンドロ見事じゃないか。
アーティやるな。
GMトールゼンが完全に事切れたのを確認すると、ゼックスは銀のダガーを引き抜いて、自分の衣服で血を綺麗に拭いてからサンドロに差し出すよ。
サンドロ随分と丁寧じゃないか(笑)。
ゼックス(東方語)「ありがとうよ。」
サンドロ(東方語)「いえ、礼には及びません。」
クロウ・・・・・・後味が悪いなぁ~。
サンドロいやしかし、この手の性質の悪い犯罪者は野放しにしてはならないんだ。
スピードワゴン風に言うと「くせぇッー! ゲロ以下の臭いがプンプンするぜェー!!」って、蝋燭の蜀台を蹴っ飛ばしたいくらいの気分なんだよ(一同笑う)。
クロウでもねぇ・・・・・・。
ボーデルいや、ヴァンパイアとかワイトぐらいに割り切れる相手なら文句もないんじゃが(笑)。
GMまぁ、こいつらが特殊なだけで、本来なら猛獣も同然になっているわけだけどね。
サンドロ(東方語)「では、貴方はご自分の集落にお戻りください。事が済みましたら、レンジャー隊の者に連絡に行かせます。」
ゼックス(東方語)「分かった。」
GMそして、500ガメル相当の宝石を取り出すと君に放る。
ゼックス(東方語)「これはささやかながら礼どす。受け取ってくれや。」
サンドロそれは受け取っておこう。
GMでは、随分長いこといたが、ゼックスは去っていくよ。
アーティ本当にね(笑)。
GMシナリオだと、ゴブリン集落で会話するだけの予定だったんだけどね(一同笑う)。
クロウ三人って言っていたけど、結局残りは誰なんだろう?
サンドロダーク・エルフ。推測だけど。
ボーデルそれぐらいしか数合わせがいないというのが実情じゃがな。
クロウそれにしても随分あっさりとした戦闘だったよね(笑)。
ボーデル反動でボスが凄く強いかも知れんぞ。
GMえっと、期待されてる? よーしデータをいじってLVを二つぐらい上げておこう。
クロウやめてー(笑)。
サンドロでは、エルフの集落へ向かおう。ダッシュでだ。
ティーファリア「イエス・サー! 迅速に村へと帰還します!」