天誅のフォーリングスター
GM | : | では、無事に戻ってきました。 |
クロウ | : | レーノを探すぞ! |
ボーデル | : | ではパダ様に会いましょう。 |
GM | : | はい。ではパダのテントです。 |
ボーデル | : | 「ぶしつけで申し訳ない。レーノという名のケンタウロスはいますかな?」 |
パダ | : | 「おりますよ。集落のすみの方で家族と暮らしています。」 |
サンドロ | : | 「何をしている?」 |
パダ | : | 「派閥とかもなく、あまり周りと関わらなくしておりますな。」 |
サンドロ | : | よし。押しかけよう。 |
クロウ | : | いきなり行くのは悪いなぁ。 |
サンドロ | : | だが、押しかけるしかないだろう。それ以外にどうすればいいというのだ。 |
クロウ | : | まずはレーノだレーノ!(笑)。レーノに会いに行こう。 |
GM | : | 到着しました。 |
サンドロ | : | 「突然のご無礼をお許しください。私は“オーファン”の騎士サンドロ・オーエンバッツと申します。お話を伺いたいのですが宜しいでしょうか。」 |
レーノ | : | ちょっと間が相手から 「・・・・・・どうぞ。」 |
サンドロ | : | 「少々、内密の話になりますので。ご家族の方のいない他の場所で。」 |
GM | : | では、暫くしてから出てきます。で、集落から外れた場所に向かいます。 |
サンドロ | : | 「貴方が以前、ノーワットと接触を持っていたとの話を聞いたのですが。」 |
レーノ | : | 「・・・・・・何の話ですかな?」 |
クロウ | : | 「ノーワットがあのような噂を言いふらす前に。」 |
サンドロ | : | (強い調子で)「密会していたのではないですかな?」 |
GM | : | 明らかに動揺しました。 |
レーノ | : | 「だ、誰がそんな噂を?」 |
サンドロ | : | 「誰がなんて関係ないだろうが。」(一同笑う)。 |
クロウ | : | サ、サンドロ! 落ち着いて!(笑)。 |
サンドロ | : | 「いいかいいか この件が公になった暁にはお前の身がどうなるかわからんぞ。今 事件解決に協力すればお前の立場は守られるだろう。」 |
レーノ | : | 「あ、あなたは何者なのですか!?」 |
サンドロ | : | 「私が誰かなんてどうでもいいだろうが!」(一同笑う)。 |
クロウ | : | よくな~い!(笑)。 |
サンドロ | : | 「お前が事件の事を素直に話すというのなら便宜を図ろうじゃないか。ただしお前が何も話さないままに事件が解決した場合には、お前も同罪ということで処罰してやる!」 |
アーティ | : | きょ、恐喝だ(笑)。 |
GM | : | そうしたらレーノは汗をダラダラ流した後、泡を吹いて倒れてしまいました(一同笑う)。 |
クロウ | : | ほらぁ!(笑)。 |
サンドロ | : | 気を失ったか。 |
ボーデル | : | ふむ、では<サニティ>を── |
サンドロ | : | 水をかけて起こそう。 |
アーティ | : | 非道いやっちゃな(笑)。 |
GM | : | 水をぶっ掛けられれば意識が戻ります。 |
レーノ | : | 「ふあっ!? ぶわぁぁぁっ!!?」 |
サンドロ | : | 「おい、気をつけろよ。突然気絶などして。私は何もしていないが・・・・・・」 |
クロウ | : | してるじゃん! |
サンドロ | : | 「素直に話して欲しい・・・・・・」 |
レーノ | : | 「わ、わかりました・・・・・・何卒、何卒私の家族には内密に・・・・・・」 |
サンドロ | : | 「分かった。他言無用だ。さぁ話してくれ。」 |
「別に私は何も悪いことはしていませんからね・・・」 と断りつつ、レーノの自白が始まった。 | ||
サンドロ | : | やはり、口封じか。 |
クロウ | : | でもなんでそんなことを? |
サンドロ | : | おそらく、人気取りだろう。 |
ボーデル | : | ノーワットにパダを中傷させておいて、ノーワットを不敬罪で処刑したんじゃな。 |
サンドロ | : | パダの株が下がってノードの株が上がるわけだ。 |
アーティ | : | とっとと処刑してしまえば取引もバレないと。 |
サンドロ | : | 死人に口なしか。よくできてるじゃないか(一同笑う)。 |
クロウ | : | 怖いぞサンドロ(笑)。 |
レーノ | : | 「ノード様はドレイスさんをライバル視していた。でも、それは良い意味でのライバルだった。お互いに競争しつつも、困った時には手を取り合って助け合っていた。2人は親友でした。」 |
ボーデル | : | 「では、なぜ?」 |
レーノ | : | 「私が知る限りでは、次期族長の決定です。次期族長として、当時から族長だったパダ様がドレイスさんを推薦したとか。」 |
クロウ | : | あらあらあら。「ドレイスに決まったのですか?」 |
レーノ | : | 「その頃からか。急にお人が変わられてしまった。しかし分からんのは、ノード様は心底パダ様に忠誠を誓っておられたはず。なぜ、あのような噂を流されたのか。」 |
ボーデル | : | とにかく、これでノードの犯行が確定だな。 |
レーノ | : | 「それで、私の身については・・・・・・」 |
サンドロ | : | (低い声で)「わかっている・・・・・・大丈夫だ・・・・・・」 |
レーノ | : | 「はぁ・・・・・・大丈夫と仰るが・・・・・・本当に私の家族は大丈夫なんでしょうな?」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | (低い声で)「・・・・・・安心しろ・・・・・・」 |
GM | : | 少しも安心できない(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「分かった。この騎士の紋章に誓おうじゃないか。」 |
レーノ | : | 「その“キシ”っていうのがよく分からないのですが。」(笑)。 |
サンドロ | : | チッ、これだから蛮族は。 |
アーティ | : | まぁ、すぐに外れる紋章だしね(笑)。 |
GM | : | 都合が悪くなればすぐに(笑)。 |
アーティ | : | いや、風が吹いただけで外れるよ(一同笑う)。 |
GM | : | 逆さにすれば盗賊ギルドの紋章になったりしてな。 |
サンドロ | : | 実はリバーシブルなんだ(一同爆笑)。 |
GM | : | 便利だー!(爆笑)。 |
サンドロ | : | 「ありがとう。用件はそれだけだ。奥さんと仲良くな。」 |
レーノ | : | 「は、はい。」 今、≪防御専念≫(一同笑う)。 |
ボーデル | : | そうだろうな(笑)。 |
アーティ | : | 消されそうな展開だから(笑)。 |
ボーデル | : | このまま護衛してパダのところまで連れて行った方がよくないか? |
サンドロ | : | それもそうだ。「よし、では来てもらいたい所がある。パダの前で証言してくれ。」 |
レーノ | : | 「なんでッ!?」 |
サンドロ | : | 「『なんで』じゃないこの野郎。」 チャキン(一同爆笑)。 |
レーノ | : | 「はぁぁぁぁっ!」 |
クロウ | : | 駄目だよサンドロ! この人には証言してもらわないと! |
ボーデル | : | 旅人の我々が勝手にノードをやると後々問題になるからな。パダに許可をもらわんと。 |
サンドロ | : | 冗談だ(笑)。 |
クロウ | : | どうやったらレーノに証言をさせることができるだろう? |
サンドロ | : | 「分かった。レーノさん。確かに貴方がやってしまったことが部族内に知れ渡れば、貴方は正直住みづらい立場におかれるでしょう。」 |
レーノ | : | 「は、はい。」 |
サンドロ | : | 「だが、言え。」(一同爆笑)。 |
レーノ | : | 「妻には知られとうない・・・・・・」 |
ボーデル | : | 「口外しないよう口添えしてやろう。」 |
サンドロ | : | 「公言はさせない。それは我々が約束しよう。貴方は過去にとった行動の償いをしなければならないはずだ。今、償うんだ。」 |
レーノ | : | 「・・・・・・確かに・・・・・・私は悪い行いをしました・・・・・・」 |
サンドロ | : | 「そうなんだ。お前は悪なんだ。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | なぜそこで止めを刺すの(笑)。 |
GM | : | また泡吹いて倒れるよ(笑)。 |
クロウ | : | 気の弱いケンタウロスなんだから虐めるなよ! |
サンドロ | : | これは本当に冗談だったんだ(笑)。 |
レーノ | : | 「私も、常々罪悪感に苛まれて生きてきました。では、パダ様の胸の内に秘めていただけるというのであれば、私がノード様の行いを証言しましょう。」 |
サンドロ | : | 「あい分かった。約束しよう。」 |
そして、PC達はレーノの協力を取り付けたのだった。 |
サンドロ | : | 「パダさんパダさん。」 |
クロウ | : | 「非常に申し上げにくいのですが。」 |
パダ | : | 「何ですかな?」 |
サンドロ | : | 「ラナードの両親、ドレイスとその妻が殺された事件。その事件の真相を掴みました。」 |
パダ | : | 「何ですと!?」 |
クロウ | : | 『疑わしき人物』位にしておいた方がいいんじゃない? |
サンドロ | : | 「事件についての真相を知る人物と接触し、証言をしてもらうよう協力を仰ぎました。 この者は真犯人の手足となって働いていた者ですが、しかし、決して悪気があったわけではなく、頼まれて仕方なく嫌々やらされたに他なりません。 確かにそれは悪なことです。悪党です。クソですクズです最悪です。」 |
パダ | : | 「では処刑しましょうか?」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | いやいやいや!(笑)。 |
サンドロ | : | 「待ってください。落ち着いてください。」 |
アーティ | : | お前が落ち着けサンドロ(笑)。 |
クロウ | : | そうだよ(笑)。 |
サンドロ | : | 「その者は悪気もなく、罪悪感に悩まされ後悔しています。ですので、その者は貴方の前で証言をしますが、この事は他の部族の者には決して口外しないで頂きたいのです。」 |
パダ | : | 「・・・・・・わかりました。そのように取り計らいましょう。」 |
サンドロ | : | 「では、連れてまいります。」 |
ボーデル | : | うむ。今のサンドロは見事なまでにサンドロだった(一同爆笑)。 |
そして、連れてこられたレーノはノードの行いを余すことなく告白したのだった。 | ||
ボーデル | : | 尻尾の話についても、考えを話そう。 |
パダ | : | 「それは、実際に証明する必要があるだろうな。君たちを疑うわけではないが、ラナードが金色の尾だと言っている限り、ノードの尾が金色となる証拠を手に入れる必要がある。」 |
ボーデル | : | 「うむ。」 |
クロウ | : | じゃあ、メガンティアで。 |
GM | : | メガンティアじゃ意味が無いだろ。本人じゃなきゃ。 |
クロウ | : | あ、そうか。同じ白毛だからって駄目か。 |
サンドロ | : | 「では、明日の明け方にノードを呼び出していただけますか?」 |
パダ | : | 「うむ・・・それがだな。ノードは明け方辺りの時間帯には決して外出をしないのだ。先ほどの話を聞く限りでは、理由は分かった気もしますがな。」 |
ボーデル | : | 「では夕方では?」 |
パダ | : | 「夕方なら出歩いておったが・・・・・・。夕方に確認を行って、金色にならなかったらどうする?」 |
クロウ | : | 赤くなりそうだよ。 |
サンドロ | : | 明け方でないと駄目だろうな。 |
クロウ | : | どうしようか。 |
サンドロ | : | 明け方に殴り込もう(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 駄目だって(笑)。 |
ここでPL達はノードを朝日の下に引きずり出す方法について検討を始める。 | ||
サンドロ | : | (戻って)さて、まとまったか? |
ボーデル | : | 作戦1は『テントに火をつける作戦』だ。 |
サンドロ | : | あっはっはっは(爆笑)。 |
ボーデル | : | この第一案は非常に危険な作戦でね。万が一、尻尾が焼けてしまうと元も子もなくなるという。 |
アーティ | : | やっぱり、『手紙で呼び出す』がいいと思うぞ(笑)。 |
ボーデル | : | ただ、GMの反応を見るに難しそうだ。手ごたえを得るためにはかなり内容を練らないといけなそうだ。 |
アーティ | : | 俺ら基本的に力押しだからね(笑)。 |
ボーデル | : | 第三案は『中からモールでテントを粉砕する』でね、第一案に似ているが少し柔らかい。朝日が昇った瞬間にテントを解体する。 |
サンドロ | : | なるほど。テントなら解体も楽だからな。 |
クロウ | : | 可哀想。『直接説得』もありますが。 |
サンドロ | : | それは無理だ。 誰かがテントの外で「大変だ、何者かによってパダ様が殺害された!」とでも叫べばいいんじゃないか? きっと嬉々として見に行くぞ。 |
アーティ | : | き、嬉々として?(笑)。 |
サンドロ | : | まぁ、顔には出さないだろうけどな。 「(満面の笑みで)なんてこった、たーいへんだ~!」 |
アーティ | : | 出てる。凄い出てる(笑)。 |
GM | : | 失敗しない為には、相手の立場になって考えてな。 サンドロ、お前がノードの立場だとして、それで出て行くか? |
サンドロ | : | (即答)いや、出ないな(一同爆笑)。 |
GM | : | じゃあ駄目じゃないか(笑)。 |
サンドロ | : | 俺だったら何があっても絶対に出ない。 |
さらに30分。ようやくPC達の行動方針が決まった。 | ||
GM | : | 質問だが、パダとラナードは連れて行くのか? |
サンドロ | : | ああ、連れて行く。 |
ボーデル | : | まぁ、連れて行った方がいいだろうな。 |
サンドロ | : | 尻尾を見たラナードが 「ああ! あの時の情景だ!」 ってデジャヴが甦れば(一同笑う)。 |
アーティ | : | ご都合主義だよ(笑)。 |
サンドロ | : | これでノードが犯人でなければ私が責任を持とう。さぁ行くぞ! |
サンドロ | : | では、テントの周りにスタンバイだ。テントをぶっ壊そう。 |
クロウ | : | 可哀想に(笑)。 |
サンドロ | : | 『可哀想』だと? 生憎だが、悪党に対して『可哀想』等という感情は私にはない! |
ボーデル | : | 何を持って悪と認定するかだが(笑)。 |
サンドロ | : | 私が悪と決めたら悪党だ(一同爆笑)。 さて、やるか。 |
アーティ | : | 俺はパダとラナードと一緒に少し離れた所で見ていよう。 |
GM | : | ではまだ夜明け前。ノードのテントの前です。この場にいるのは君たちとパダとラナード。ラヴェルナはまだ戻っていません。 |
アーティ | : | まだ話しているのか? |
GM | : | 君らがいないから、むしろ気兼ねなく話をしているかもしれない。 |
ラヴェルナ | : | (アーティ)「ったく、あいつらいつもさーあー。」ってか(笑)。 |
GM | : | 面白い芸をさせられながらね。ラヴェルナの腹芸とか(一同爆笑)。 |
ラヴェルナ | : | 「うっ・・・こんな姿、彼等には見せられない!」(笑)。 |
クロウ | : | み、見たい!(笑)。 |
ボーデル | : | 見たら消される(笑)。 |
サンドロ | : | 「よし。では皆さん、準備は宜しいでしょうか。」 |
パダ | : | 「大丈夫だ。」 |
ラナード | : | 「・・・いいです。」 |
GM | : | パダとラナードはドキドキしながら状況を見守っている。そのうち世が開け、眩い朝日が差し込んできました。 |
サンドロ | : | (小声で)「よし。開始だ。」 |
サンドロの合図と共に、ナイフを持ったサンドロ・クロウ・ボーデルがテントの布を切り裂いていく。 | ||
サンドロ | : | ある程度まで切込みを入れたら、一気にズバッと取り払うぞ。 |
GM | : | じゃあ、そのタイミングで起きようか。 |
ノード | : | 「・・・・・・はぁ!? な、なんじゃ!?」 |
GM | : | あまりの眩しさに飛び起きます。で、周りの状況が理解できません。 |
ノード | : | 「は? なに、何事だ!?」 |
アーティ | : | 寝起きでパニック~(笑)。 |
ボーデル | : | ちなみに日は差し込んできたかな? |
GM | : | 思いっきり取っ払ったみたいだから、全身に浴びているだろうね。 |
ノード | : | 「へ? あれ? テントは!?」(一同笑う)。 |
クロウ | : | そうだよね(笑)。 |
アーティ | : | 『何で外にいるんだよ』と(笑)。 |
GM | : | そして、朝日に照らされたノードの全身が金色に輝きます。 |
アーティ | : | ・・・・・・スーパーサ・・・・・・ うぅん(笑)。 |
GM | : | ──ノードの全身が金色のオーラを放ち毛が逆立ち・・・(一同笑う)。 |
ボーデル | : | やばい、こいつ凄く強いぞ(笑)。 |
GM | : | これが逆光だった場合、輪郭以外は陰になって見分けがつかなくなるだろうね。 その姿を見たラナード少年は |
ラナード | : | 「ああっ! あれです! あの色です!」 と叫びます。 |
クロウ | : | 良かった、本当に思い出してくれたよ!(笑)。 |
アーティ | : | デジャヴが(笑)。 |
パダ | : | 「まさか・・・・・・本当にお前だったのか、ノード! 貴様がドレイスを!」 |
サンドロ | : | ふふん。これで確定だな。チャキン。 |
GM | : | では、剣を突きつけられたノードは自分の全身が朝日を浴びていることなど、状況を整理します。 |
アーティ | : | 今までは寝ボケていたな(笑)。 |
ノード | : | 「・・・・・・くっくっく、その通りだぁ。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 悪党!(笑)。 |
サンドロ | : | 言ったとおりだろう!(笑)。 |
ノード | : | 「余所者というのも侮れんな。せっかくこれまで平穏にやってきたというのに。察しの通り、やったのはこの私だ。」 |
クロウ | : | 「なぜ?」 |
ノード | : | 「ドレイスは・・・・・・私の親友だった。奴と共に過ごしてきた日々はかけがえもなく、共にパダ様に仕えて充実した日々だった。」 |
ボーデル | : | 「それなのにどうした?」 |
ノード | : | 「ドレイスは盟友だ。ただ、奴の下につくことは我慢できなかった。それは許せなかったのだよ。」 |
クロウ | : | 「対等な立場でいたかったのかな?」 |
ノード | : | 「そうだ。その通りだ。」 |
ボーデル | : | 「そんな理由で?」 |
ノード | : | 「そうだ。それ以外にどんな理由がありえよう。私にとってはそれが一番重要なことなのだよ。 しかし、まさかガキが見ていたとはな。あの時は気づきもしなかった。後になって生き残りのガキが見つかったと聞いた時には生きた心地がしなかった。心底終わったと思ったよ。 だが、聞いてみればそのガキは「“金色の尾のケンタウロス” に襲われた」と言うじゃないか。これは天からの啓示だと思った。族長の座を手に入れろ、とな。」 |
サンドロ | : | なるほどな。 |
クロウ | : | 「族長になるために、ノーワットを利用したというのですか。」 |
サンドロ | : | その通りだ。 |
ボーデル | : | 「この悪党めが。」 |
ノード | : | 「・・・・・・そもそも、そのガキが“金色の尾のケンタウロス”なんて言わなければこうはならなかったのだ。」 |
GM | : | と、多少開き直りさえ見せるね。 |
ノード | : | 「そのガキが私を狂わせた! いや、むしろドレイスの一族が私を狂わせたのだ!」 |
クロウ | : | 「それは責任転嫁ではないでしょうか。」 |
ノード | : | (両手をブンブン振りながら)「く る わ せ た ん だッ!!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 駄々っ子か(笑)。 |
サンドロ | : | 哀れな(笑)。 |
ボーデル | : | 「おとなしくお縄につきなされ。」 といって武器を突きつけよう。 |
ノード | : | 「そうだな。この部族での我が命運は尽きた。だが、ただ黙って捕まるわけにはいかん。」 |
サンドロ | : | そうか、「うっひゃっひゃっひゃ!!」 とか騒ぎながら捕まってくれるのか(一同笑う)。 |
ノード | : | 「この場を切り抜け、他所の国にでも流れていくわ!」 |
サンドロ | : | 「ケ、ケンタウロスが流れられる国なんてあるわけないだろ! 馬鹿か!」(笑)。 |
ノード | : | 「あるぞ! “ラムリアース” の “一角獣の森” とかな!」 |
サンドロ | : | 「遠すぎだ馬鹿!」(一同笑う)。 |
ノード | : | 「どこにでも逃げ延びて見せるわ。お前らをこの魔槍 【ライトニング・インパクト】で始末してな!」 |
GM | : | と、地面に立ててあった槍を掴みます。 |
クロウ | : | 「最後くらい潔く捕まればいいものを!」 |
ノード | : | 「潔く? 潔い悪党などこの世におらん!」 |
ボーデル | : | 自分を悪党と言い切ったー!(笑)。逆に潔いわい(笑)。 |
サンドロ | : | 「貴様のような悪党はもとより生かして帰すつもりはない! 成敗してやる!」 |
クロウ | : | サンドロが活き活きと!(笑)。 |
ボーデル | : | 水を得た魚じゃ(笑)。 |
サンドロ | : | 当然! |
ノード | : | 「轟け雷鳴! ドライバーで450ヤードを約束された 【ライトニング・インパクト】 の力、しかと見せてくれるわ!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | それって元ネタもしかしてー!?(笑)。 |
GM | : | 多分それ合ってるー(笑)。 |
サンドロ | : | よーし、やるぞ。 |
GM | : | では、刎ね飛ばされたノードの首はそのままゴロゴロッと転がっていく(笑)。 |
アーティ | : | 450ヤードふっ飛んだか?(笑)。 |
ボーデル | : | そしてそのままマンホールにチップイン(笑)。 |
GM | : | いや、実際には30メートル飛んで、パダの足元に転がるね。それをパダが拾い上げて、 |
パダ | : | 「ノード・・・・・・愚かな・・・・・・」 |
GM | : | と、様々な感情の入り混じった涙を流す(一同苦笑)。そして全てを見届けたラナードが叫ぶのだ。 |
ラナード | : | 「父さーん! 母さぁーん! 仇は取ったよー!!」 |
クロウ | : | 良かった良かった。 |
GM | : | こうして、長きにわたって謎とされていたドレイス殺しの事件は解決した。 事の真相は集落に知れ渡り、ケンタウロスたちは動揺しながらも、事件の解決を喜び合った。 そして、夜が明けた.......... |
ボーデル | : | おいおい、朝だったのにもう一晩明けちゃったよ!(一同爆笑)。 |
GM | : | そうだ、すでに明けてた!(笑)。ドラクエ風にまとめようと思って失敗した!(笑)。 |
ボーデル | : | そりゃラヴェルナ様も戻ってくるよ(笑)。 |
GM | : | まぁ、部族に起きていた問題も解決し、やがてラヴェルナも戻ってきます。 |
サンドロ | : | なぁ、あの槍こっそり持ってきちゃっていい?(笑)。 |
GM | : | あの槍はこの部族の所有物だから(笑)。 |
サンドロ | : | だろうな、ちっきしょう(笑)。 |
パダ | : | 「魔女殿のご一行の方々、この度は大変お世話になりました。おかげで部族のしこりが取れました。」 |
クロウ | : | 「いえいえ。」 |
サンドロ | : | 「では、そろそろ出発する時間ですので。」 |
パダ | : | 「そうか。ご武運をお祈りしておくよ。」 |
クロウ | : | 「ラナード君、元気でね。」と言っておく。 |
ラナード | : | 「これからはわたしがパダ様をしっかりをお支えします。」 |
ボーデル | : | ライトメイス片手に(一同笑う)。 |
GM | : | じゃあ、ブンブン振りながら(笑)。 |
アーティ | : | え? それトレーニング?(笑)。 |
GM | : | 丁度良い鉄アレイだ(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 今更 「“グードン” で買った」 とは言い出せないからな(一同爆笑)。 |
GM | : | そう考えると本当に最悪だよな(笑)。 |
サンドロ | : | まぁ良いじゃないか(笑)。 |
クロウ | : | 「お父さんの分まで頑張るんだぞ。」 |
ラナード | : | 「頑張ります!」 |
サンドロ | : | 「頑張れよ、ラナード。」 |
ラナード | : | 「はい! サンドロさんもお気をつけて!」 |
GM | : | では、傷ついた少年の心を騙しつつ癒しつつ、君たちは “アノス” に向けて旅立ちました。 |