思い込みとは恐ろしい
GM | : | では特に何事もなく、まぁしいて言えばサンドロの財布がスリに抜かれたくらいのことでマクガルド宅に着いた。 |
ボーデル | : | ああ! 村長への書状がない!!(笑)。 |
一同 | : | ・・・・・・? |
アーティ | : | 村長? |
ボーデル | : | “パルマーの村” への(一同大爆笑)。 |
GM | : | 『SFC2』ネタかよっ!! 唐突過ぎるわ!(笑)。 |
サンドロ | : | ドワーフの村で何か貰ったかと思ったよ(笑)。 |
アーティ | : | 俺もずっとそれ考えてた(笑)。 |
GM | : | 流石に “ドレックノール” ほど危険じゃないよ(笑)。 ではそれと思われる家の前です。扉は一つで、いくつかある窓は全て内側から塞がれています。見た目は周りのボロ屋と同じです。 |
ボーデル | : | よし、クロウ行け! |
アーティ | : | [ 聞き耳 ] だ! |
クロウ | : | まずは気配を消すぞ。[ 忍び足 ] だ!(コロコロ)『19』!(一同驚愕)。 |
GM | : | それは何の足音も聞こえない。完全に気配を消したね。 |
クロウ | : | 扉を調べる。ガチャガチャやってみようか? |
アーティ | : | それじゃバレる(笑)。 |
サンドロ | : | トラップ調べないと、回した途端にドカーンとかあるよ。 |
ボーデル | : | 魔術師がまともな罠を仕掛けるとは思えんがな。 |
クロウ | : | まず、[ 罠発見 ] しよう。(コロコロ)『13』。 |
GM | : | 見つからなかった。 |
クロウ | : | [ 鍵解除 ] で(コロコロ)『17』。 |
GM | : | かかってないよ。 |
サンドロ | : | では開けよう。ガチャ。 |
GM | : | 開かないね。 |
クロウ | : | 魔法だよ! |
アーティ | : | <アンロック>。相手は同レベルだし、達成値上げておこうかな。『+3』で(コロコロ)期待値で『17』。 |
GM | : | (<ハード・ロック> の目標値は『15』だった)上げて良かったね。カッチーン。 |
サンドロ | : | 流石 “スーパー・アンロッカー”、絶対に失敗しないぜ(笑)。 |
ボーデル | : | 必ず期待に応える(笑)。 |
アーティ | : | もう精神点が残り『7』だ。ボーデル、少し融通して。 |
ボーデル | : | では『10』点。発動したかだけ振らないとな。でれれれれれーん(コロコロ)発動した。精神点『11』減。 |
GM | : | 今日はみんな、出目がよいな。 |
ボーデル | : | え? 1ゾロ連続で振った人(サンドロ)を前によく言えるね!(一同笑う)。 |
GM | : | [ 生死判定 ] は確り成功してたぞ(笑)。 |
アーティ | : | 悪運が強いんだよ(笑)。 |
サンドロ | : | 生に執着できる者こそが勝利者となるのだ。 |
クロウ | : | 警戒しながら入ろう。 |
サンドロ | : | 開くと同時に突入する。 |
GM | : | では扉が開くにつれ、中に光が差し込んでいく。 室内ですが、何の区切りもないワンルームで、家具も何も置いてないです。ただ、壁だけは全面に石を敷き詰めて補強している。 |
クロウ | : | 調べよう。(コロコロ)『18』。 |
GM | : | 床は何もないただの床なんだけど、何か違和感を感じた。 |
サンドロ | : | 窓も閉じられているんだよな。では、全員中に入れて、扉を閉めよう。 |
ボーデル | : | 明かりが無いんじゃないか? |
サンドロ | : | ハゲ、光れ!(一同笑う)。 |
アーティ | : | それじゃ一瞬だから(笑)。<ライト>(コロコロ)10(笑)。 |
ボーデル | : | ピカーン。 |
サンドロ | : | 本当に補助魔法だけは優秀だよ(笑)。 |
GM | : | では <ライト> の光に照らされます。床には何も無いが、やはり違和感を感じるね。 |
クロウ | : | 魔法か? |
アーティ | : | 触っても駄目? |
GM | : | 触るならいいか。明らかに何も無い場所に手触りがある。 |
アーティ | : | <センス・マジック>(コロコロ)7で発動。 |
GM | : | 床の一面がペカーッと輝くね。 |
アーティ | : | じゃあ <ディスペル・マジック> だな。何か疲れてきたんだけど。(コロコロ)あ、高い。『17』。 |
GM | : | では幻覚が消えて、地下への隠し扉が現れました。 |
サンドロ | : | OK。シーフでは分からない訳だ。 |
クロウ | : | まずは [ 罠発見 ] (コロコロ)『14』だよ。 |
GM | : | ない。 |
サンドロ | : | よし。じゃあ開けろ。 |
クロウ | : | 警戒して開ける。 |
GM | : | 扉は上に開けるハッチみたいな奴なんだけど、中は地下室になっていて、側面に昇降用の手すりがついているね。 |
アーティ | : | 下水道の階段みたいなものか。 |
サンドロ | : | ちなみに、<ライト> は何にかけたの? |
アーティ | : | スタッフだけど。 |
GM | : | 地下室には明かりがあるね。ランタンが壁にかかっている。 |
サンドロ | : | OK。そしたら私から降りよう。次にクロウ、ボーデル、アーティ。 |
GM | : | ではサンドロは地下に降りた。 |
サンドロ | : | (震え)ガタガタガタガタッ。 |
アーティ | : | 下には蛆虫が(笑)。 |
GM | : | いやいや、小奇麗な部屋だ。研究室なんだが、学校の理科室なイメージだね。気持ちの悪い検体や薬品が戸棚に並んでいる。 |
アーティ | : | スケルトンがおるー(笑)。 |
GM | : | そら模型だ。 |
サンドロ | : | 剣と盾を構える。警戒するぞ。 |
GM | : | では、部屋の一角の壁が焼け焦げていて、床にも焦げた肉塊が転がってるんだけど、その近くの机に透明なケースが置かれている。 ケースの中は液体に満たされていて、【炎の心臓】と同じ物がプカプカと浮かんでいる。 ていうのが目に入ったあたりで、全員降りてきていいかな。 |
クロウ | : | あいよ。 |
サンドロ | : | マジでびびった(笑)。『~ていうのを発見したあたりで、[ 危険感知 ] して 』とか言われるかと思った(一同笑う)。 |
アーティ | : | その【炎の心臓】の色は? |
GM | : | 赤いよ。 |
サンドロ | : | 【炎の心臓】が二つある? |
アーティ | : | 似たような物を集めてるのかな? でもそれなら、“トルガ村”のを盗る必要ないな。 |
ボーデル | : | 培養したんじゃないか? とにかく、これを確保しようとする。 |
GM | : | では、机に近づいていくと、それまで棚の影で死角だった位置にマクガルドが立っているのに気づいた。 |
クロウ | : | こ、怖いよ(笑)。 |
アーティ | : | 生きてる? |
GM | : | 生きてる。足元には大型の犬が一匹いるね。 |
ボーデル | : | 犬なの? |
GM | : | 可愛いワンちゃんだよ。ハッハッハッハ。 |
クロウ | : | それケルベロスになるよ(笑)。 |
ボーデル | : | 魔術師が単体で戦うわけが無いからな。 |
マクガルド | : | 「・・・・・・どうやら、望まぬ来客のようだな。ああなった時点で、いずれはこうなるとは思っていたが。」 |
サンドロ | : | 「マクガルド、何か言い訳はあるかい?」 |
マクガルド | : | 「特にない。」 |
クロウ | : | 「ならば聞きますが、そこにあるのは【炎の心臓】ではないですか?」 |
マクガルド | : | 「そうだ。これが『本物の【炎の心臓】』だ。」 |
アーティ | : | 「本物?」 |
マクガルド | : | 「ローランスの部屋の物は、私がラーダ神の力によって創り出したレプリカだ。」 |
ボーデル | : | ・・・・・・そんなもの(力)、あったっけ? |
サンドロ | : | 気をつけろ、妄想かも知れんぞ(笑)。 |
アーティ | : | とにかく作ったんだよ(笑)。 |
ボーデル | : | まぁ、ラーダの知識を結集してということだろう、多分(笑)。 |
サンドロ | : | 「つまるところ、偽物を作ってローランスに罪を着せて追いやって、実力は関係なしにその地位を守ろうとしたわけか。」 |
マクガルド | : | 「正確には少し違う。」 |
サンドロ | : | 「ほう。」 |
マクガルド | : | 「私は確かに、ローランスの才能に嫉妬していた。それは認めよう。 だが私は、もう一度【炎の心臓】を研究したかったのだ。それも、あのような設備に乏しい辺境の村ではなく、十分な研究施設でな。 その為には、どうしても【炎の心臓】を手に入れる必要があったのだ。」 |
サンドロ | : | 「ほぉ。」 |
マクガルド | : | 「これを再び研究することによって、炎の研究の第一人者という私の地位は確固たるものとなるであろう。」 |
サンドロ | : | 「ではなぜ、貴様はローランスの部屋にレプリカを置いたんだ?」 |
マクガルド | : | 「・・・・・・ま、生意気な小僧を排除するのは早いに越したことは無いからな。ついでに若い芽を摘んでおいたのだ。 それと、約束もあってな。あれを我が下に届けた者に頼まれておったのだよ。」 |
クロウ | : | 「誰ですか?」 |
マクガルド | : | 「・・・・・・今となっては関係あるまい。教えてやろう。 あのレプリカを“神の火床”に戻すと、不安定に蓄積された膨大な魔力が暴走し、大爆発を起こすのだ。奴の狙いはそれだった。」 |
一同 | : | ・・・・・・・・・・・・。 |
アーティ | : | ・・・・・・危なかったねぇ~(笑)。 |
サンドロ | : | 先に戻さなくて良かったな(笑)。 |
クロウ | : | ホントだよね(笑)。 |
サンドロ | : | ・・・・・・ああ怖かった(一同爆笑)。 |
アーティ | : | あ、この場に黒フードはいないの? |
GM | : | いないね。 |
アーティ | : | ちっ。 |
クロウ | : | 「黒フードの人については何か知ってるのか?」 |
マクガルド | : | 「奴と知り合ったのは二ヶ月ほど前だ。“とある物” に興味があると言って近づいてきたのだ。」 |
クロウ | : | 「とある物?」 |
マクガルド | : | 「・・・・・・教えても構うまい。“レックス” のとある遺跡に関する資料書だ。」 |
ボーデル | : | ・・・・・・このまま “パダ” 編に突入するのか?(苦笑)。 |
クロウ | : | 「とある遺跡とは?」 |
マクガルド | : | 「貴様らが聞いたところで理解はできまいだろうが、邪神ミルリーフに関する遺跡だ。」 |
ボーデル | : | この人、そんなの持ってたんだ。そういうの専門外だと思ってたが。 |
マクガルド | : | 「ある遺跡の調査隊が偶然見つけたものだ。私としてはさほど興味のある資料ではなかったが。 それをどうしても欲しいと言うのでな。最初、冗談で『【炎の心臓】と交換ならいいぞ』とあしらったのだが、なんと本当に持ってきおった。」 |
ボーデル | : | こんなところか。 「道に外れたお前さんは縛につく必要があるじゃろう。ここはおとなしく捕まって貰おうか。」 |
GM | : | マクガルドは厭らしくニヤリと笑う。 |
サンドロ | : | 「事情は大体分かった。 だが、お前の言っている事の中に一つだけ間違い、いや嘘があるな。」 |
マクガルド | : | 「む?」 |
サンドロ | : | 「ついでに若い芽を摘んでおこうという部分だが。 驕ってんじゃないぞ、この無能が!」 |
マクガルド | : | 「なにぃ?」 と言って表情が強張るね。 |
ボーデル | : | ははは(笑)。 |
マクガルド | : | 「私がいつ驕ったと?」 |
サンドロ | : | 「そっちこそが本命だったんだろうが!」 |
マクガルド | : | 「そんな事はない! 私はこの研究で、この地位を守り不動のものにする事ができる! 奴の事など歯牙にもかける必要ないわ!」 |
サンドロ | : | 「どんなにお前が大口を叩こうと、汚い手段で潰そうとしたって事実が全てなんだよ。それさえなければ、今の話も通用したけどな。 所詮、それが貴様の限界だ!」 |
マクガルド | : | 「ぐっ!」 っと、マクガルドは悔しそうに唇を噛む。 |
ボーデル | : | では戦闘開始でいいのかな? |
クロウ | : | で、結局そこのワンコは何なんだ。 |
アーティ | : | 使い魔。 |
ボーデル | : | 使い魔は梟だろ? |
アーティ | : | ああそうか。普通にペット(笑)。 |
ボーデル | : | 本当にケルベロスの可能性もあるぞ。 |
サンドロ | : | 「このワンワンはなんなんだ?」 |
マクガルド | : | 「これこそ、我が呼びかけに応じてラーダ神が使わしたペット、賢いワンワンだ。」 |
クロウ | : | 愛玩犬かよ! |
アーティ | : | ラーダ神が? |
ボーデル | : | ペットって言うのか。眷属くらいのこと言って欲しいもんだ(笑)。 |
アーティ | : | なぁなぁ、同時に二つの神って信仰できないよな? |
サンドロ | : | だから、既にラーダからは見放されていると思うぞ。 |
ボーデル | : | 本当はラーダの神官じゃないから、 <インスピレーション> は使わない主義者にしてたんだと思う(笑)。 |
サンドロ | : | その可能性は高いと私も思う。 |
マクガルド | : | 「さぁラーダのペットよ、その真の姿を現せ。」 |
GM | : | すると、ワンワンの姿がムクムクムクッと膨れあがるね。[ 怪物判定 ] だ。 |
サンドロ | : | [ 怪物判定 ] か。(コロコロ)『12』。 |
クロウ | : | 『11』。 |
アーティ | : | 『8』だ(笑)。 |
GM | : | サンドロは分かった。見た目はほぼケルベロスみたいなんだが、首は1つしかない。でもヘルハウンドよりも絶対的に身体が大きい。 |
アーティ | : | ヘルハウンドの強化版か? |
GM | : | どちらかと言うとケルベロスの首が減って一回攻撃になったようだね。 |
ボーデル | : | じゃあ火も吐くのか。 |
GM | : | 喉の奥で火がチロチロ言っているね。 |
ボーデル | : | いや怖い怖い。 |
クロウ | : | 炎恐怖症になりそうだよ。 ということはそこの肉塊というのはもしかして・・・・・・。 |
マクガルド | : | 「偉大なる研究の成果だ。生きていても何の役にも立たない愚民どもを役立ててやったのだ。」 |
ボーデル | : | スラム街の住民達か。オヤジ狩りに遭っちゃったんだね。 |
アーティ | : | オヤジ狩りか(笑)。 |
サンドロ | : | なるほど、これが “チョイ悪オヤジ” って奴だな。 |
ボーデル | : | チョイ悪!? オオ悪オヤジだよ!(一同笑う)。 |
サンドロ | : | よし、じゃあきっちりと猿轡を噛ませて後ろ手に縛ろう。 |
アーティ | : | その前に鎧を脱がせよう。あと指輪もだ(笑)。 |
GM | : | 指輪は『セージLV+知力B』で振っていい。 |
アーティ | : | (コロコロ)『12』。 |
GM | : | これは【耐炎の指輪】です。炎と熱によるダメージを完全無効化。 |
サンドロ | : | ほぉぉぉ。 |
ボーデル | : | どうせ、これつけてボーデル一人に特攻させて、 まず <ファイアボール> ぶっ放してから戦闘開始だとか言うんだろ(一同爆笑)。 |
アーティ | : | それはいい!(爆笑)。 |
サンドロ | : | 暴走列車ボーデルよ、行け(笑)。 |
ボーデル | : | 便利だけど、魔術師ギルドに無断でパクるのは問題だな。 |
アーティ | : | 私物じゃないのか? |
GM | : | その辺の判断は任せるよ。 |
クロウ | : | 一応貰っておいて、何か言われたら返せば? |
ボーデル | : | あとはこのソフトレザーだな。効果は? |
GM | : | 魔力がかかっているのはわかるが、具体的な能力は <アナライズ・エンチャントメント> が必要だ。 |
ボーデル | : | 魔力がかかってるのが分かれば十分だ。 |
アーティ | : | 他に何かないかな? |
GM | : | 【炎の心臓】。 |
アーティ | : | それは今はいいよ(笑)。 |
GM | : | マクガルドが出てきた奥に部屋があるよ。 |
サンドロ | : | そうか。マクガルドを縛った後に開けるぞ。カチャ。 |
GM | : | 奥にはもう一つ部屋がある。部屋の中心に魔方陣があり、中央にラーダの紋章が描かれている。だが、その魔方陣には乾いた血が降りかかっている。 部屋の片隅に死体がいくつか転がっている。そのうち一つはラーダの聖印を付けているね。 |
サンドロ | : | ・・・・・・こいつが本物のマクガルド? |
ボーデル | : | いや、そういう事じゃなくて、単にラーダ神殿からさらって来た生贄とかじゃないか? あの犬とか呼ぶのに使ったんじゃない? |
サンドロ | : | あのヘルハウンドか。 |
アーティ | : | ヘルベロスだろ(笑)。 |
ボーデル | : | 多分、ラーダ神殿に行って情報収集してれば何かイベントがあったんだろうが。 |
アーティ | : | 行かなかったからな。 |
サンドロ | : | じゃあ【炎の心臓】を運び出そう。 |
クロウ | : | 水槽ごと持って行った方が良い雰囲気? |
サンドロ | : | 水槽ごと運ぼう。ボーデル頼む。 |
ボーデル | : | うわーい。熱い? |
GM | : | 触ると分かるが、ちょうど良い温度になってるね。いい湯だな♪って。 |
サンドロ | : | では魔術師ギルドに戻って報告だ。 |