引き際を誤った人達

カゾフの街 ： 盗賊ギルド
ＧＭ：では盗賊ギルド。
クロウ：「不躾だが、昨日死んだダニアーノについて情報を探しているんだが。」
ブロード：「ホットな話題がある。最新情報なんで100ばかり頂くぜ。」
クロウ：マジですか。しょうがないなぁ。
ブロード：「ダニアーノだが、日が昇っても起きない酔っ払いがいたので、起こそうと揺り動かしたところ死んでいたそうだ。眉間に受けた一撃が致命傷。
　だがおかしなことに、死因は頭部への刺し傷だというのに、周囲に血の流れた形跡がなかったのだそうだ。」
サンドロ：ちなみに仮面に穴は開いていたのか？
ＧＭ：いや、仮面は無傷で被せられていたよ。
サンドロ：ということは、他の場所で殺られた後、仮面をつけて引き摺られて来たのか。バレないもんなのか？
ブロード：「眉間の傷だが、見事なものだったらしい。素人には到底無理、達人の仕業だそうだ。」
ボーデル：犯人はスナイパーだな（笑）。
アーティ：ギルドの構成員の仕業でもないと？
ＧＭ：ギルド内で自首した者はいない。
ちなみに、ダニアーノはギルドにしっかりと上納金を納めているタイプの商人なので、構成員で手を出す馬鹿はいないとのことだ。
サンドロ：粛清の対象となるな。
クロウ：「半年前に “エレミア” から来た商人のカロについて、居場所とか分からないですか？」
ブロード：「50。」
クロウ：出すよ。
ボーデル：行った所ですでに連行されてるかも知れんが。
ＧＭ：では、カロの自宅の住所を教えてもらいました。
クロウ：「そういえば、ダニアーノさんて誰かに恨まれたり･･････してるんだろうなぁ。」（一同笑う）。
アーティ：カロ（笑）。
ブロード：「まぁ･･･50。」
クロウ：払います。
ブロード：「ダニアーノは結構あこぎな商売をしていたから、人の恨みは相当買っているだろうな。」
ボーデル：最近、ダニアーノが何かヤバイ物を入荷したとかある？
ＧＭ：それも聞いてないね。
クロウ：または、誰かと接触したとか。
ＧＭ：それは商売上、数え切れないくらい接触してるな。
サンドロ：ボーデルとも接触していたしな。
クロウ：え？
ボーデル：勝手に容疑者にするな（一同笑う）。
サンドロ：ボーデルはいつだって君の傍に。
ＧＭ：なにそれ？
ボーデル：ダニアーノの家が荒らされたそうだが、何か盗まれた物はあったのか？
クロウ：では聞きます。
ブロード：「特にはないみたいだから、50でいいよ。」
クロウ：50は取るんだ。払うよ。
ブロード：「徹底的にやられたみたいだね。でも、ガメルも値打ち物も何も盗られていないから、探し物でもしてたんじゃないかな。」
ボーデル：ちなみにそこに血痕は？
ＧＭ：とりあえず無かったそうだ。すぐにファリス神官が来たので調査不足。
アーティ：争った形跡は？
ボーデル：そりゃ、分からんじゃないのかな（笑）。
ＧＭ：徹底的に探した跡があるからね。それこそ、畳をひっくり返し、庭もほじくり返す勢い。
ボーデル：そりゃ凄い（笑）。到底カロ１人の仕業とは思えんね。ちなみにその時、家に人は？
ＧＭ：幸いにもいなかった。
ボーデル：とりあえず、カロの仕業とは思えないね。我々が簡単に取り押さえられた奴が、凄腕の一撃を放てるとは思えない。
サンドロ：見事な擬態。
ＧＭ：ちなみにカロは盗賊ギルドの関係者でもない。
サンドロ：ではどうなってもギルドは知ったこっちゃないと（笑）。
ボーデル：そういうことだな（笑）。
クロウ：「昨日のダニアーノさんの行動は？」
ブロード：「祭りでひとしきりハッスルした後、屋敷に帰った。」
アーティ：帰ったの？　それは目撃されてんだ。
クロウ：で、朝になったら仮面かぶって死んでいたと。
ボーデル：まぁいい。とりあえず今はカロの家に行ってみよう。
クロウ：ではお礼を言って帰ります。仲間と合流しましょう。
カゾフの街 ： 『海のアヒル』亭～カロの家
ＧＭ：クロウが戻りました。
ボーデル：よぉし、ハードボイルドごっこは終わりじゃあ！（一同笑う）。
サンドロ：ではエールの飲みすぎで赤くなったサンドロが出陣するぞ。
ＧＭ：ではカロの家に着いたが、家は『KeepOut』と書かれた黄色いテープに覆われてる（笑）。
ボーデル：周りに人影は？
ＧＭ：見張りの衛兵達がいるよ。
サンドロ：「いったいこれは何があったんですか。」
衛兵：「この家の主に殺人の容疑がかかったので、証拠を確保しているところだ。」
ボーデル：「ほう、そうでしたか。ちょっとここの人に話があったのですが。」
衛兵：「何、きみ。関係者？」
ボーデル：「いや、ちょっと商売上取引が･･････。」
衛兵：「ふーん。まぁ、容疑が晴れるまでは無理だろうね。まぁ多分晴れないけどね（笑）。あれは確実にクロでしょ。」
サンドロ：「やっぱそっかー。」
ボーデル：「そりゃ残念ですなー。」
サンドロ：さっさと帰るぞ（一同笑う）。
ＧＭ：まてまて。カロの普段の素行について質問されるよ。
ボーデル：「気弱な青年でしたので、こんな事件を起こすとは思いませんでしたなー。」とか言っておく。
衛兵：「そういう子に限って、プチッと切れてやっちゃうんだよね。」
サンドロ：「ある意味･･････彼も･･････被害者と言えるでしょう･･････。」（一同笑う）。
アーティ：『KeepOut』されてるけど、衛兵とかはそんなにいるの？
ＧＭ：まぁ、一応最低限は。
ボーデル：夜中に忍び込んでみるか？（笑）。
クロウ：危ないよ。
サンドロ：よーし、みんなでハードル競争やろうぜ。
あ、丁度良いテープがある、ぴょ～ん（一同笑う）。
ＧＭ：＜センス・イービル＞ の余地なし、タイホー（一同笑う）。
サンドロ：しかし手詰まり状態だな。我々がこれ以上調べることはあるか？
ボーデル：俺ら的にはカロの仕業ではないでしょ。他の容疑者の手掛かりなんだが、ピンと来るのは砂漠の民だな。
サンドロ：俺らが何故それを調べなければならないというのがあるんだよね（笑）。
ボーデル：まぁそうなんだけど。
サンドロ：私には任務がある。オフはオフだ。
ボーデル：では調査は今日いっぱいという事でええじゃろ。
サンドロ：そうだな。明日になったら “オラン” へ引き返そう。
衛兵：「カロなら今、詰め所に連行されてるよ。取調べ中で無ければ面会もできるんじゃないかな。」
ボーデル：では詰め所に顔を出してみるか。
サンドロ：差し入れでも持っていってやろうか。
「これ･･････差し入れの･･････毒入りの玉子焼きです。」
アーティ：なんで毒入りって言っちゃうんだ（笑）。
カゾフの街 ： 衛兵の詰め所
ボーデル：では留置所に行った（笑）。
ＧＭ：まぁ留置所だな。
アーティ：あ。じゃあ俺、前もって ＜センス・ライ＞ しておくね。（コロコロ）11（笑）
サンドロ：さっすがぁ！（笑）。
アーティ：あ、これカッツェからね。
ＧＭ：それに対し、カッツェ必死の抵抗。
カッツェ：「ギニャアアアアアッ！！」（一同笑う）。
アーティ：逆らうな（笑）。
ボーデル：さて何と声をかけるかだな。下手をすると我々まで疑われかねん。
ＧＭ：ええと詰め所ですが、声をかけても反応が無いですね。入り口が締め切られていて静かです。
クロウ：これはおかしくない？
アーティ：じゃあ入ってみようか。
クロウ：カッツェを先頭に。
アーティ：やめてやめて（笑）。
ボーデル：では開けるぞ。
サンドロ：ノックしてもしもぉし。
ＧＭ：では奥から波紋で攻撃された。
アーティ：作品が違うよ（笑）。
ＧＭ：では開けると静かなものだ。人の気配がしなくて、ツンと鉄の臭いがする。
クロウ：なんだ？
ＧＭ：入り口をくぐると、右隅に衛兵の死体が転がっている。
ボーデル：オーマイガー。
アーティ：な、なんだってー？
サンドロ：ガタガタガタッ！
「ひ、人の死体がー！！」
ＧＭ：では表を歩いていた人々も
住民：「な、なんだってぇー！？　は、はやく衛兵に知らせなければ！」（笑）。
アーティ：中はどうなってる？
ＧＭ：正面に奥へと続く通路が延びてるね。
　　━━━┓　　
　　　　　┃　　○：衛兵
　　　　　┃　　
　　┓　　┃　　
　　┃　　┃　　
┏━┻　　┻━┓
┃　　　　　　┃
┃　　　　　　┃
┃　　　　　　┃
┃　　　　　○┃
┗━━　　━━┛
　　 入り口
アーティ：奥に向かう？
サンドロ：ではボーデル、奥は頼む。私は死体を調べよう。
ＧＭ：その前に 『冒険者LV＋知力B』で。
アーティ：（コロコロ）『15』
クロウ：（コロコロ）『15』！
ボーデル：（コロコロ）『16』
サンドロ：（コロコロ）『12』（照笑）。
ＧＭ：サンドロ以外の３人は、奥からかすかな喧騒の音が聞こえた。
ボーデル：おおヤバイ！　これは現在進行形！？　つっこむ。
サンドロ：「えっ？　えっ？　みんな何、どうしたの？　置いてかないでよ！」（一同笑う）。
ＧＭ：奥に進むと、また衛兵が転々と倒れているね。
クロウ：怖い（笑）。
サンドロ：アーティ、とりあえず ＜センス・マジック＞ だけかけておけ。
ＧＭ：奥から響いてくる音は、剣と剣とが打ち合う金属音だ。
アーティ：それよりまずは奥に行こう。
サンドロ：ダッシュだ！
ＧＭ：では次の角を曲がると、２人の砂漠の民と衛兵が戦闘している。砂漠の民の襲撃を受けたようだ。周囲には幾人かの衛兵が血を流して倒れていて、生死は不明。
　　　　┏━━━━　　　
　　　　┃　　　　　　　
　　　　┃◎　　　　　　
┏━━━┫●　┏━━━┓
┃　　　│　　│　　　┃　　○：倒れた衛兵
┃　　　│●◎│　　☆┃
┣━━━┫　　┣━━━┫　　◎：健闘中の衛兵
┃　　　│○　│　　　┃
┃留置所│　　│　　　┃　　●：砂漠の民
┣━━━┫　　┣━━━┫
┃　　　│　○│　　　┃　　☆：カロ
┃　　　│　　│　　　┃
┣━━━┫　　┣━━━┫
┃　　　│　　│　　　┃
┃　　　│　　│　　　┃
┣━━━┫　　┗━━━┻━━┓　　
┃　　　│　　　　○　　　　┃　　
┃　　　│○　　　　　　　　┃　　
┗━━━┻━━━━━━┓　　┃　　
　　　　　　　　　　　┃　　┃　　
　　　　　　　　　┏━┻　　┻━┓
　　　　　　　　　┃　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃　　　　　○┃
　　　　　　　　　┗━━　　━━┛
　　　　　　　　　　　 入り口
ボーデル：この状況は衛兵に加勢せねばまずいな。
アーティ：何対何？
ＧＭ：砂漠の民は２人、衛兵は結構な数だったが残り２人。あ、そうこうしている間に１人になった。
サンドロ：ヤバイなこれは。
ボーデル：半端なく強そうだ。
サンドロ：まぁいいや突撃しよう。
「貴様ら！　ここで何をしている！」
ＧＭ：では君らの接近に気づいたので、手前にいる砂漠の民が向き直ります。
ボーデル：あ～あ。こんなものに絡んじゃった（笑）。
クロウ：ほんとだよ。
ボーデル：ダーク・エルフに恨み買うのと同じくらい危険なんだが（苦笑）。
サンドロ：ホント厄介事持ち込みやがってこの野郎。
クロウ：ゴメン。

戦闘１　武器の聖別で嫌がらせ

サンドロ：ボーデル、手加減で撫でてやれ（一同笑う）。
アーティ：ふんじばって目隠しだ。
ボーデル：猿轡も噛ませよう。
アーティ：コイツの素顔も見てみよう。
ＧＭ：おっさんだ。歴戦の砂漠の民って感じだ。
アーティ：ムサそうだな（笑）。
サンドロ：クロウはまず鍵を開けてくれ。
クロウ：鍵貸してもらえばいいんじゃない？　全滅しちゃった？
ＧＭ：死んではいないよ。
サンドロ：ではボーデル、起こせ。
ボーデル：回復してやろう。＜キュアー・ウーンズ＞
ＧＭ：では衛兵たちは息を吹き返し、君たちに感謝の言葉を述べるよ。合鍵も持ってくる。
アーティ：もう一度辺りを見回すけど、誰か隠れていたりしない？
ＧＭ：大丈夫そうだ。
ボーデル：ではカロの容態を見よう。みんな、毒を鑑定してくれ。
ＧＭ：『セージLV＋知力B』で。
サンドロ：（コロコロ）やった１ゾロ！（笑）。
アーティ：『10』。
クロウ：『12』。
ＧＭ：〔ブルー・ネイル〕 という、グールと同じ麻痺毒だ。
ボーデル：麻痺毒か。
アーティ：連れ去るつもりだったのかな？
サンドロ：そうかもしれんな。
ボーデル：では ＜キュアー・ポイズン＞ だ。達成値上げる必要もなし（コロコロ）『17』。
ＧＭ：ではカロの痺れが取れました。
ボーデル：「大丈夫か！」
ＧＭ：髪の毛が真っ白になっているね（一同笑う）。
サンドロ：「確りしろ！」（往復ビンタ）ビシビシビシッ！！
カロ：「うがっ！　ぐはぁ！　げはぁ！」
サンドロ：ちなみにまだ牢からは出さないぞ。
「一体どういうことだ。何があった。」
アーティ：ちなみにまだ ＜センス・ライ＞ は有効だよね。
カロ：「あの連中がやってきて、このとおり暴れたんだ。俺を連れ去るつもりだったのだろう。」
サンドロ：「それは何故だ。」
カロ：「それは･･････」 と、口ごもるね。
ボーデル：ん～～～？
サンドロ：「言わないと、君はただの殺人鬼！　下手したら処刑だよ？」
ボーデル：「容疑は晴れんぞ。」
カロ：「実は詳しく話すことができない。しかし、それは君たちの身を案じてのことだ。」
ＧＭ：これは本当というか、本気です。
サンドロ：なるほど。しかし周りに砂漠の民はいないからこっそり喋っちゃえよ。イケるイケる大丈夫だって。
アーティ：よし、筆談だ（笑）。
ボーデル：しかし３人目がいないのが怪しい。
アーティ：そうだよね。
サンドロ：アーティとクロウは辺りを見張っといてくれ。
クロウ：はーい。
カロ：「･･････とりあえずだ。こいつらが探している物を俺が持っている。それを奪い返すために来たのだろう。」
サンドロ：「ダニアーノの部屋を漁ったのもこいつらか？」
カロ：「ああ、多分それは俺が原因だろう。」
サンドロ：とばっちり（爆笑）。
「ちょっと待て、なぜお前が持っているのにダニアーノが襲われたんだ？」
アーティ：権利書とか持ってかれたと思った？
カロ：「それは知らん。ただ想像では、連中が “エレミア” の販売ルートから俺を辿って来たのだとしたら、最初に行き着いたのがダニアーノだったんじゃないかな。」
クロウ：なるほど。
サンドロ：「しかし君はこの後どうする。迂闊にシャバに出ると砂漠の民に狙われてヒャッホーイだぞ。それとも安全のために『私が殺しました』と自首してここに匿ってもらうか？」（笑）。
アーティ：ちなみに衛兵は？
ＧＭ：一緒に話を聞いているね。
カロ：「こうなった以上、身を隠す必要がある。連中の探し物を回収して、別の街に逃げようと思う。」
ボーデル：「それを返してしまうのは駄目か？」
カロ：「返すわけにはいかない。」
クロウ：まずこの人、殺人容疑が晴れて無くない？　この街から出られるの？
サンドロ：カロに一撃必殺の芸当ができるかだな。砂漠の民はどうだ？
ＧＭ：こいつらは楽勝だろうね。
ボーデル：一撃必殺！　レイピアアタック！（笑）。
ＧＭ：いや、レイピアの太さじゃないよ。それこそ五寸釘くらいの。
ボーデル：（牛の刻参りのポーズで）
一撃必殺！　カンッ！！（一同爆笑）。
サンドロ：ボーデルだったら指でブスッて（一同爆笑）。
アーティ：秘孔を突いた（笑）。
ボーデル：ほぉぉぉ！　あちゃあ！（笑）。
アーティ：衛兵はどういうリアクション？
ＧＭ：まぁ、カロも嘘はついていないだろうし、騒動の発端には違いないけれども、直接の殺害の容疑は晴れた。どちらかと言ったら、砂漠の民が関わっているし、ここに置いておくとまた襲撃がありそうだから、とっとと追い出したい。
衛兵達：「ここにいて欲しくないなぁ。」「犯人でもないんだし、街から追放しましょうよ。」
サンドロ：カロ君、カロ君。思いっきり悪さして、ここに居残ってやろうぜ（一同笑う）。
衛兵：「じゃあ “オラン” から追放処分にしよう。」（一同笑う）。
アーティ：まぁ、ここの連中のレベルじゃ対処できそうに無いからな。
サンドロ：「仕方ない。回収まで付き合ってやらんでもないが、それなりに報酬は貰うぞ。」
カロ：「そうだな。俺の手元に残っている物で気に入る物があれば好きなだけ持っていって構わない。
　当然、目的の品以外でな。」
ボーデル：【スケープ・ドール】（笑）。
ＧＭ：もうないよ（一同笑う）。
サンドロ：「目的の品の形状は？」
カロ：「いや、隠し場所は説明するのが困難なので、俺の護衛をして欲しい。場所は “ホープ” にある古代遺跡の一角だ。」
アーティ：“ホープ” って、あの小さな村？
ＧＭ：そうだね。
サンドロ：片道どのくらいだ？
ＧＭ：３日。ただ、“オラン” 方面にあるから実質０と言っていい。
ボーデル：ならいいか。
サンドロ：「わかった、引き受けよう。」 しかし殆ど見聞とかできなかったな（笑）。
アーティ：一応、レポートとか書いたぞ（笑）。
ボーデル：だが、オフではない（笑）。
サンドロ：下手な仕事より疲れてしまった（笑）。
アーティ：結構強かったよな。
ボーデル：手練れだった。