恐怖の追い駆けっこ

サンドロ：これもう走り続けるしかないだろ（笑）。
ボーデル：いや、坂を上ってスタート地点に戻れればそれでセーフだったけど。
ＧＭ：石の壁のおかげで、その時間は何とか確保できてたけどね。
サンドロ：でも前に行くって宣言しちゃったしな（苦笑）。
アーティ：そう（笑）。
ＧＭ：（変なところで潔いなぁ）
ROUND - I 
□□□□□□：サンドロ 60
：蹂躙する者 0
：他一同 0

□＝10ｍ
サンドロ：走る（一同笑う）。
ＧＭ：では敏捷度【10】で、この『蹂躙する者』は石の壁を破壊し、２０ｍ進みます。
ボーデル：壁の中を調べよう。
クロウ：見るの？
ボーデル：次があると追いかけられないからな。そうなるとこの策の意味がなくなるから確認しよう。
ＧＭ：入るのか？
ボーデル：入る！
ＧＭ：（うーむ残念。アーティが ＜センス・マジック＞ していれば、ここに魔法がかかっているのに気づけたんだが）
･･････安心してください。ブランクスペースです。あ、『冒険者LV＋知力B』で判定してください。
ボーデル：？（コロコロ）『13』。
ＧＭ：（空間が狭い気がする事には気づかなかったか）なんでもない。
クロウ：じゃあ追いかけようか。
アーティ：速度は？
ＧＭ：“今は”、移動力【20】
アーティ：坂道だもん、上がるよなそりゃ（笑）。
ROUND - II 
□□□□□□□□□□□□：サンドロ 120
□□：蹂躙する者 20
：他一同 0

□＝10ｍ
サンドロ：えっほ、えっほ、えっほ、えっほ。
ＧＭ：･･････サンドロは ≪通常移動≫ と。
サンドロ：≪全力移動≫ だ（笑）。
ボーデル：あえて耐えてみるっていう手もあるよ。潰されるかもしれないけど。
アーティ：形状を変えているから飲み込まれる感じかなと思う（笑）。
ＧＭ：ではこっち。今度は移動力【25】で移動。
ボーデル：加速が付いてきたな。
サンドロ：･･･ちょっと待て。移動力が上がれば運動エネルギーが上がるよね。
アーティ：ダメージも上がりそうだね（笑）。
ボーデル：これもしかして、ラウンドの速度と同じダメージなんじゃないの。
ＧＭ：賢い。教えちゃう。レーティング＝移動力（一同爆笑）。
追加ダメージが固定値＋経過ラウンド。
ボーデル：でもそれ、サンドロは分かる訳ないから。
サンドロ：知りようが無い（苦笑）。
ＧＭ：一応、音は離れていっているけどね。
ボーデル：最終的にはレーティング：50まで上がるぞ（笑）。
サンドロ：どうしろってんだよ。今更戻れないよ（一同笑う）。
ボーデル：それにサンドロの精神状態はきっとパニックだろうから、逃げ切るしかないんじゃないか（笑）。
クロウ：じゃあ追いかけよう。警戒しつつ。
サンドロ：追いかけて、後ろから殴れるものなら殴ってみてくれ。
ボーデル：やだよ！　余計な加速が付いたらどうするんだよ！（一同笑う）。
サンドロ：武器が取り込まれたりしたら最悪だしな。
アーティ：＜ディスペル＞ じゃ無理かね？
サンドロ：相当な達成値が必要になると思うな。６ゾロが出ればあるいは。
ボーデル：多分非解除だから、＜ディスペル＞ じゃ解除できないぜ。
ＧＭ：しかも魔法使う場合は移動できないから、良く考えないと届かないぞ（笑）。
アーティ：あとは･･･ ＜ディクリーズ・ウェイト＞？
サンドロ：そういやお前、（遺失魔法を）それだけ使えるんだよな（笑）。
アーティ：でもこれ、体積の１割か。
ボーデル：そもそも精神力が残って無いだろ。魔法は諦めよう。
クロウ：＜ヒート・メタル＞ は？
ボーデル：溶けねぇ！！（一同笑う）。
アーティ：結果的に、＜トンネル＞ が正解だったな。
ボーデル：今から思えばそうだけど、これが羊羹みたいに長かったら無意味だったから（一同笑う）。
アーティ：羊羹って面白い例えだな（笑）。
ROUND - III 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□：サンドロ 180
□□□□□：蹂躙する者 45
□□□□□：他一同 45

□＝10ｍ
サンドロ：私は走り続けるよ。さくら～ふぶ～きの～♪
ボーデル：ワシらは追うだけ。
アーティ：俺、ダメ元で ＜ディスペル＞ してみるわ。
（コロコロ）１ゾロ！（一同爆笑）。
サンドロ：馬鹿じゃねぇの（笑）。
アーティ：俺なに！？　なに！？　どうした今日俺（笑）。
ＧＭ：アーティ君、これは俺の善意だが、俺のダイスを貸そう。
そのクソみたいなユニコーンダイス捨てろ（一同笑う）。
アーティ：断る。流石にもう出ないよ（笑）。
サンドロ：私は頑張る。頑張るからみんな、私の為に『サライ』を歌ってくれ（一同笑う）。
クロウ：さくら～ふぶ～きの～♪（笑）。
ＧＭ：まだまだ全然、通路の終わりが見えないね。『セージLV＋知力B』で判定。
サンドロ：（コロコロ）『12』。
ＧＭ：通路は右回りに弧を描いているようだけど、直径１００ｍはありそうだ。
サンドロ：･･････ちょっと待て。
ボーデル：ちょっと裏な考え方だけど、レーティングが『50』で頭打ちだから、移動力も【50】で逃げ切れる可能性はある。
ＧＭ：いや、レーティングは『50』で止まるけど移動力は上がり続けるよ。
ボーデル：そうか。そりゃそうだ。
ＧＭ：ではこちらは【30】移動した。
クロウ：追いかける。
アーティ：俺は魔法使ったから１ラウンド遅れて走るね。
ボーデル：すぐに移動力に差が付く（一同笑う）。
ROUND - IV
ＧＭ：ではここでイベント。ボーデル達がさっきサンドロが通過した地点に差し掛かった時に、後ろからもう一発玉が出てくる。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□：サンドロ 240
□□□□□□□□：蹂躙する者A 75
□□□□□□□□：他一同 75
□□□□□：アーティ 45
：蹂躙する者B 0

□＝10ｍ
ボーデル：また！？
アーティ：無かったんでしょ？
ＧＭ：無かったよ。でも出てきたよ。
ボーデル：な、なにぃ～。
アーティ：何度でも出てくるってこと？
ボーデル：可能性はあるな。
ＧＭ：アーティ、ちなみに ＜センス・マジック＞ は？
アーティ：してないね。
ＧＭ：（ですよねー）というわけで、２発目がここ。（スタート地点に追加する）
アーティ：あ、俺ヤベ（笑）。
クロウ：アーティ（笑）。
サンドロ：今度こそ ＜トンネル＞ を使ってもらうか？
アーティ：それだな。
ボーデル：でも永久に出てくる可能性もあるから、一個目が埋まってその上を通過してくるかも。
サンドロ：私は走るのみ。
ボーデル：側面に穴を掘ってそこに逃げ込むってのはどうだ？　エルフがいるから、こいつが巻き込まれるとやばい。
サンドロ：でも魔法使えるのはそのエルフだから。
おいボーデル、マトックで穴掘れ（一同爆笑）。
ボーデル：････････････このラウンドなら ＜トンネル＞ 使っても追いつかれないな。
アーティ：じゃあ、壁に掘ってもらおう。
ボーデル：壁って普通の壁なの？
ＧＭ：壁は石壁だね。普通なら開くはずだよ。
サンドロ：では ＜トンネル＞ を。
ＧＭ：達成値出して。
リーズン：（コロコロ）『17』。
ＧＭ：（達成値不足で）魔法が弾かれました。
ボーデル：くっそー。地面の方が良かったなあ。
サンドロ：古代王国の遺跡だからか。
ボーデル：言葉に騙された。確かに普通の石壁なら壊せるんだろうけど。
ＧＭ：聞かれりゃ判定させたけどね。
アーティ：じゃあ走ろう。
ＧＭ：リーズンは『75ｍ』地点。他の人達は『110ｍ』地点。･･･ボーデルだけ『108ｍ』地点で追いつけない。
サンドロ：ボーデル･･････置いてかれる･･････悲しい（笑）。
ボーデル：残酷な死の宣告を受けた（一同笑う）。
アーティ：ヘビーウォーリアはしょうがないよ（笑）。
ROUND - V 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□：サンドロ 300
□□□□□□□□□□□：蹂躙する者A 110
□□□□□□□□□□□：他一同 110
□□□□□□□□□□：ボーデル 108
□□□□□□□□□：アーティ 90
□□□□□□□□：リーズン 75
□□：蹂躙する者B 20

□＝10ｍ
サンドロ：はい走る（笑）。
ＧＭ：うーん、≪全力移動≫ 中には難しそうだけど、仏心で『レンジャーLV＋知力B』。
サンドロ：レンジャーかよ。1LVしかないよ超苦手（コロコロ）『9』（笑）。
ＧＭ：では、足元に落とし穴が開いたよ。
アーティ：きたぁあ～！
サンドロ：ダ、ダ、ダメージは？
ＧＭ：７ｍで『21』点。
サンドロ：７ｍ（笑）。結構深いね（笑）。
アーティ：深いよね（笑）。
サンドロ：鎧ＯＫだよな。（コロコロ）低い。『12』点しか止まらん。
アーティ：うおー、随分来たねぇ。
サンドロ：残り『3』点！！
ＧＭ：で、落下した先が部屋になっています。
クロウ：へー（パチパチ）。
ＧＭ：･･････いやーこれ、サンドロ君とタイマンで話でもしたい気分だな（笑）。
一同：？？？
ＧＭ：[ 怪物判定 ] をお願いします。
サンドロ：俺、死亡（一同爆笑）。（コロコロ）『12』。
アーティ：まーずいでぇ？　
クロウ：ガーゴイルですか？（笑）。
アーティ：そんな弱いンだったらいいけどねぇ。
ＧＭ：最悪だね。正体不明。
サンドロ：形状だけでも教えて。
ＧＭ：形状教えたら確実に分かっちゃうんだけど。と言いたいところだけど。
空中に黒い目玉が浮かんでいる。
アーティ：ええーー！
サンドロ：･･････これ、詰みだぞ（笑）。
アーティ：詰んだんじゃねぇ？（笑）。
ボーデル：バグベアード？
ＧＭ：俺に聞くな（笑）。
アーティ：それしかない。
サンドロ：これもう ≪防御専念≫ だよ。それしかない。相手の正体不明だから仕方ない。
クロウ：早く行かないと死んじゃうよサンドロ。
サンドロ：はー。はー。
ＧＭ：上を見上げると、この部屋の天井までは５ｍなんだけど、天井に穴が開いていて、どうやらそこしか出口が無さそうです。
サンドロ：･･････上から落ちてくると困るから移動したい。
ＧＭ：このラウンドは落下で終了だ。
サンドロ：ああそうか。
ＧＭ：ただ、バグベアードからしても不意打ち状態だから、
こっちも行動できない（一同爆笑）。
アーティ：だよな（笑）。
サンドロ：どんっ！　
「えっ！？　なに突然この人！？」（一同爆笑）。
ＧＭ：というわけで、サンドロは、もう終わった。
アーティ：終わった（笑）。
サンドロ：どういう意味か良く分からないよ（一同爆笑）。
ＧＭ：では他の人だね。
ボーデル：ちょっと状況が変わったから──
ＧＭ：けどそれは、君たちは知りようが無い。
サンドロ：毎ラウンド大声で叫びながら ≪防御専念≫ を続けるしかないな。
「落とし穴の底にモンスターがいるぞ！」と。
ボーデル：もう一度 ＜トンネル＞ で下に改めて穴を掘るしかないな。
クロウ：本当に大丈夫？　下に開く？
ボーデル：剥き出しの地面だから大丈夫だと思うけど、駄目なら駄目でここで踏まれた方がいい。
ＧＭ：問題は、リーズンが『75ｍ』地点にいるのに、他の連中は『110ｍ』地点まで移動してしまっている。
ボーデル：あ、しまったな。
サンドロ：作戦が崩れたな。
ボーデル：戻るか。まずリーズンで穴掘って、次のラウンドで飛び込むか。
（色々計算して）リーズンに３ｍ前進しつつ ＜トンネル＞ を斜めに掘ってもらおう。
ＧＭ：垂直だと落下するもんな（一同笑う）。
ボーデル：それでいいかい？
クロウ：いいよ。
アーティ：走っても･･････追いつかれる。いいよ。
ＧＭ：じゃあリーズンは魔法を使ってください。
リーズン：ここで１ゾロ振ったら笑えるし、また弾かれたら（コロコロ）成功。
ＧＭ：今度は穴が開きました。『78ｍ』地点。
クロウ：やったー！
ＧＭ：穴はモコモコ開いていくんだけど、下に貫通する。ただ、45度くらいの角度のある穴だから、気をつけていれば落ちはしない。
ボーデル：何人ぐらいは入れそう？
ＧＭ：それは問題なく全員は入れるね。ただ、≪全力移動≫ から飛び込むには判定が必要だね。まぁ１ゾロ以外、くらいで。
ボーデル：分かった（笑）。
クロウ：じゃあ『78ｍ』地点まで戻って穴に入るよ。
ＧＭ：じゃあ１ゾロ振って。
ボーデル：“１ゾロ” 振ってか（一同爆笑）。
サンドロ：なんて非道い！（笑）。
クロウ：（コロコロ）『11』！
ボーデル：華麗に飛び込んだ。
アーティ：俺も入れる？
ＧＭ：アーティがいるのが『90ｍ』地点だから、≪通常移動≫ で入れるから判定不要。
アーティ：やった！（笑）。
ＧＭ：アーティも無事に格納。
アーティ：猫もいるぜ！（笑）。
ＧＭ：続いて、ＮＰＣ達。
ドリーツェ：ドリーツェ行くよ。（コロコロ）入った。
ロマット：ロマットも入れる？
ＧＭ：『110』－『78』で『32ｍ』か。大丈夫。
ロマット：（コロコロ）入った。
ボーデル：ワシも飛び込む。（コロコロ）成功。で、次のラウンドの頭でリーズンさんが入れば全員完了だ。
ＧＭ：一発目の玉が『155ｍ』地点、二発目の玉が『45ｍ』地点へと差し掛かったよ。
　まさかまさかの超大物モンスター登場！　対する孤立したサンドロの運命は──？
　そして、差別騎士、ついに本性を現す へ続く──