二度と来ねぇよこんな国！

シャイニング・トライデント城 ： 客間
ＧＭ：ではケッセラルドは緊急会議を開き、ゼウヌス王や他の大臣を呼び出します。
ボーデル：一方その頃、ボーデルは。
（瓶を押す仕草）「は～、は～、は～。」（一同笑う）。
サンドロ：まだ明け方だぞ（笑）。
アーティ：寝ててもいいんじゃないの（笑）。
サンドロ：密着ボーデル２４時（一同笑う）。
（ナレーション口調で）『ボーデルの朝は早い。今日も６時に起床。顔を洗い身支度を整えると、瓶を押す仕事が始まります。』（一同爆笑）。
アーティ：せめて神への祈りとかないの？
ボーデル：やってるわ（笑）。
ＧＭ：君達がバカをやっているうちに、ケッセラルドは不当な理由で拘束されている者がいること、囚人が非道な仕打ちを受けていることをゼウヌス王に報告します。
ゼウヌス王としてもそれは意にそぐわない状況であったようで、現在囚われている者達はゼウヌス王とケッセラルドの立会いの下で再度身柄の検証を行い、君達を含む多くの者達が解放されます。
サンドロ：ただの犯罪者は解放されないんだな（一同笑う）。
ボーデル：そりゃそうだよ（笑）。
ＧＭ：“モラーナ派” である証拠のある奴とかね。
サンドロ：そりゃあしょうがないな。さようならビックス＆ウェッジ。
ボーデル：いや、ビックスは大丈夫だよ。元々 “前王派” だったから。
ＧＭ：国外追放で済むね。
ただ、君達なのですが、不当な拘束からは解放されますが、“モラーナ派” と通じていないという証拠が無い。
ボーデル：無いね。
ＧＭ：なので、元々の軟禁状態に戻る事になります。
ボーデル：何とか身の潔白を証明する手段は無いだろうか。
ＧＭ：おっと、その気があるなら、こちらは１つ条件を出すよ。
ボーデル：まあ内容は聞きましょう。
ＧＭ：“ザイン” の北に “エア湖” という、アレクラスト最大の湖があります。“ザイン” とは、国民の３分の１が “エア湖” に浮かべた葦の筏にて暮らしているというくらい、生活と密接しています。
その “エア湖” には “連奇岩” という物がありまして。
ボーデル：岩？
アーティ：あったね。SFC2 に出てきた。
ＧＭ：“エア湖” から突き出た巨大な岩の連なりです。
ケッセラルド：「“連奇岩” の麓に “モラーナ派” の隠れ家があり、幹部が潜んでいるという情報がある。しかし、罠の可能性が高く、手が出せないでいるのだ。」
サンドロ：その罠に飛び込んでこいと（一同笑う）。
アーティ：そういうことだよなぁ（笑）。
ボーデル：でも、仕方がないだろう。
ＧＭ：飛び込んだ上で、幹部の首をあげて来る。
ボーデル：ただの罠だったら？（笑）。
ＧＭ：その時は、君達の命は無いかもしれない。
ボーデル：罠だったとして、そもそも幹部がいなかったら？
ＧＭ：そしたら身の潔白は証明されない。死に損。
ボーデル：損（笑）。厳しい条件が突きつけられたな（苦笑）。
サンドロ：厳しいが、呑むしかない。
ボーデル：そうだな。待ってても解放されないし。
ＧＭ：“モラーナ派” が一掃されれば、解放されるかもね。いつになるか分からないけど。
ボーデル：やはり、行くしかないか。
サンドロ：「わかりました。では、罠かどうかはともかく、幹部の首を獲る事に成功した暁には、ラヴェルナ様を含む我々の解放と、我々の目的である見聞録の調査へのご協力をお願いします。」
ケッセラルド：「即時解放は約束しよう。調査は無理だ。」
サンドロ：えー！！
ボーデル：それで納得するしかないじゃろう･･････。
サンドロ：もういい、分かった。「“ザイン” は非道い国だった。」　と一言書いておくから（一同笑う）。
「“ザイン”には行かない方がいいよ！　ヤバイよ！」（一同笑う）。
ボーデル：では行くしかないか。盗賊ギルドで話を聞いて分からないかな？
ＧＭ：盗賊ギルドはこの件に関しては非介入の立場をとっています。
というのも、ギルド内にも各派閥の者が混じっており、この問題に参入するとギルドが分解してしまう。
サンドロ：なるほど。
ボーデル：この件に関しては情報は得られないのだな。
ＧＭ：個人で動く分にはある程度許されているけど、ギルドという組織は利用できない事となっている。だから、相手にとって都合の悪い情報は入手できないし、本人達も流さない。
クロウ：“モラーナ派” の幹部の名前は？
ＧＭ：それは分かっている分のリストを貰えます。
サンドロ：クロウ、そんなことは気にするな。出遭った全員の首を持ってくればいいのだ（一同笑う）。
アーティ：サンドロは血に飢えている（笑）。
ＧＭ：リストの中にはデラルサの名前もある。
クロウ：だれ？
ボーデル：前回、武器を盗んだ奴だ。
アーティ：俺が殺さなければならない奴だな（一同笑う）。
クロウ：そうだね（笑）。
サンドロ：では行くぞ。とっとと仕事を終えて、こんな国とはオサラバしますか。
ボーデル：それがいいな。
アーティ：でも俺、結構充実してたぜ。カレー係り（笑）。
サンドロ：私も充実したぜ。窓の外を眺める係り（一同笑う）。
クロウ：あたしはひたすらスプーンを壊してたよ（笑）。
ＧＭ：あっと、当然だけど上覧試合も中止となった。こうなったら怪我するだけ無意味だし。
サンドロ：デラルサと真剣での一騎打ちだったらやりたい（一同爆笑）。
アーティ：いいねぇ（笑）。
ＧＭ：それは生け捕りにして戻ったらだな。
エア湖 ： 連奇岩
サンドロ：では “エア湖” に向かおう。
アーティ：あ、ダメージ忘れてた。ボーデル、治して（笑）。
ボーデル：これから出発という時に言うか！　（コロコロ）６ゾロ！（一同爆笑）。
ＧＭ：神に祈る喜びに満ちているな（笑）。
ボーデル：（コロコロ）『10』点回復だよ。
アーティ：全快した。
ＧＭ：（地図を取り出して） “エア湖” はここです。
アーティ：うわ、あえて見るとでかいなぁ。
ＧＭ：北は “ラムリアース” ですよ。
ボーデル：ではゲリラ狩りに出かけよう。
ＧＭ：一応、君達の手伝いとしてザイン中立派騎士が３人付いてきます。
アーティ：お目付け役だな。何レベル？
ＧＭ：戦闘には参加しないのでどうでもいいよ。“連奇岩” の手前で待機します。
アーティ：チッ。
ＧＭ：では数日かけて、“連奇岩” に到達しました。
“連奇岩” は “エア湖” から突き出た岩山の連なりなのですが、その端は陸に接しているとします。その根元にカモフラージュされた穴がある。
ボーデル：驚くほど正確な情報だな（笑）。
アーティ：だから罠だと思ったんじゃない？（笑）。
ボーデル：用心しながら進むしかない。
アーティ：････････････出口塞いじゃわない？（笑）。
ボーデル：ワシは最後尾じゃ！
クロウ：あたしは前かな。
サンドロ：その後ろに。真ん中にアーティ。
アーティ：無視された（笑）。
　洞窟内は暗い為、PC達は相手に見つかる危険を承知で ＜ライト＞ をつけ、トンネルを進んでいく。
クロウ：進んでいくよ～。[ 聞き耳 ] （コロコロ）『13』。
ＧＭ：特に音は聞こえない。
サンドロ：用心しながら進んでいこう。罠と気配の感知を怠るな。
ＧＭ：トンネルは緩やかに下りながら続いていくね。
アーティ：先に何か見える？
ＧＭ：微妙にカーブしているので、そんなに先までは分からない。
クロウ：足跡はあります？　（コロコロ）『15』。
ＧＭ：ありますね。
ボーデル：人の出入りはあるようだな。
ＧＭ：そのまま進むなら･･････ ≪危険感知≫ 。
サンドロ：（コロコロ）『12』。
クロウ：『15』。
ＧＭ：では互いに不意打ちは無い。通路の奥に複数の人の気配がする。
？？？：「邪竜。」
ＧＭ：と、声をかけられる。
クロウ：何それ？　邪竜を復活させてまた “ザイン” を滅ぼそうっての？
ボーデル：合言葉だろう。
アーティ：邪竜といえば、クリシュだろう？
ボーデル：･･････言ってみろ。
一同：（誰も言おうとしない）
クロウ：レヴォリューションじゃない？
アーティ：それだ！（爆笑）。
クロウ：「邪竜！」「レヴォリューション！」（笑）。
ＧＭ：「遅かったじゃねぇか。」（一同笑う）。
サンドロ：「首尾はどうだった？」 とか受け入れてもらえるのか（笑）。
ＧＭ：さて、どうする？（笑）。
アーティ：じゃあ　「クリシュ。」
？？？：「侵入者だー！！」（一同笑う）。
ボーデル：やはりな。じゃあ特攻。
ＧＭ：では、この先は突き当たりになっているのですが。
ボーデル：突き当たりなのか（笑）。
アーティ：ただの縦穴かよ（笑）。
ボーデル：逃げられる心配とかしてたのが馬鹿みたいだな（笑）。
サンドロ：「穴倉が隠れ家かよ。お前らゴブリンか！！」（一同笑う）。
アーティ：これは相手、顔真っ赤だな（笑）。
ＧＭ：そうだね。相手は６人いるようです。
ボーデル：「貴様ら “モラーナ派” じゃな？　ワシらの身の潔白を晴らす為、
　恨みは無いが死んでもらおう！」（一同爆笑）。
アーティ：あいついるか？　俺を殺してくれた奴。
クロウ：デラルサ。
アーティ：おお、それそれ。メモっておこう（笑）。
ボーデル：珍しくやる気があるな（笑）。
ＧＭ：奥にしっかりいますよ。
アーティ：よしよし。
デラルサ：「お前ら、“現王派” の手の者か！？」
ボーデル：「ぐぅははは～！　今は故あって “現王派” の手先だ！！」（笑）。
サンドロ：「違う、私は “オーファン” の騎士だ！」（一同大爆笑）。
デラルサ：「オ、“オーファン” の騎士がなぜ我々を！？」
サンドロ：「それは、それは･･････私が “オーファン” の騎士だからだ！」
ボーデル：良く分からない（笑）。
アーティ：答えになってねぇ（笑）。
サンドロ：「騎士としてテロリストは見逃せん！
　うん、これだ！！」（一同爆笑）。
アーティ：今決めた！（爆笑）。
サンドロ：「なので貴様らを倒す！」
デラルサ：「そんな馬鹿な！？」

戦闘１　アーティ怒りの嫌がらせ

ＧＭ：というわけで神官が１人挽肉になった。それ以外は生きてる。
サンドロ：では全員ふんじばろう。
アーティ：首は？
ボーデル：殺す事はないだろう。その方が相手も喜ぶだろうし。
アーティ：ずっとグレートソードを磨いて待ってたのに～（笑）。
サンドロ：「数ヶ月前に、“エレミア” の業者から奪った馬車と積荷はどちらでしょう？」
デラルサ：「ああ、それは･･････もう･･･配下の者達に配って･･･しまったりなんかして･･････」
ボーデル：トム、哀れ。
サンドロ：取り返すのは難しいかぁ。
デラルサ：「ここにある武具もそうですので、喜んでお返し致しますよ。」
アーティ：もうボロボロですよ。
ボーデル：＜アシッド・クラウド＞ 食らってるんだよね。
アーティ：酸はまずいよなぁ（一同笑う）。
ＧＭ：＜アシッド・クラウド＞ は粘膜に影響する魔法だから、たぶん大丈夫だよ。
まあ、一度鍛え直さないとダメだろうね。
サンドロ：まあいい。もう一度眠ってもらおう。パチーン。
アーティ：待て！　俺にやらせろ！（笑）。
デラルサ：「あうっ。」
ＧＭ：ではデラルサは気絶したよ。
　ＰＣ達はデラルサとその部下を捕らえることに成功した。
　もちろん、神官の持っていた【魔晶石：６点】をごうだ･･･回収することも忘れない。
ザイン騎士：「見事なり、サンドロ殿！　やや！　こやつは “モラーナ派” の幹部デラルサ！　この時をもって、君達の身の潔白は証明された！」
サンドロ：はい。
ＧＭ：では、君達は捕虜を引き摺り、“ザイン” へ帰還した。
シャイニングトライデント城 ： 客間
ＧＭ：というわけで、“ザイン” に戻りました。
クロウ：わーい。
ＧＭ：君達は身の潔白を証明したので、ようやく身柄の拘束を解いてもらえます。
ボーデル：（テンション低く）わーい。
ＧＭ：なんです、が。
アーティ：が？
ボーデル：「が」 がついてしまった。
ＧＭ：１つ問題が起きてしまいました。
アーティ：そっちの不手際だ！（笑）。
ＧＭ：はい。こちらの不手際です（一同笑う）。
クロウ：ラヴェルナ様に関することですか？
ＧＭ：馬車は邪魔だったので、収容所に送られた時点でオークションに出されてしまった。
アーティ：俺のユニサスはどうした？
ＧＭ：馬は “ザイン” で有効活用していたので無事だよ。君のユニサスは他の騎士に背中を汚されているよ。
アーティ：このやろ～。あれに乗る勇気があるとは（一同爆笑）。
サンドロ：確かにそうだね（笑）。
ボーデル：「では、賠償について話し合いましょうか。」
サンドロ：「これは流石に別の問題ですね。」
ＧＭ：それについては、ケッセラルドが見積もりを出して対応します。
ケッセラルド：「これで手打ちとしてくれ。」
アーティ：じゃあトムの装備についても･･････
ボーデル：それは “モラーナ派” の連中がやった事だから、流石に無理だろう。
サンドロ：ぶっちゃけ、そんなのどうでもいいんだ（笑）。
ケッセラルド：「君達が回収した武具に関してはお渡ししよう。」
クロウ：トムさんにもお世話になったし、顔出しついでに渡してあげたら？
サンドロ：渡してやろうよ。「はい、炎で焼けてボコボコに歪んだ鎧。」（一同笑う）。
ＧＭ：というわけで、君達は釈放された。ラヴェルナも無事です。
クロウ：おつかれさまです。
ＧＭ：国内の調査についてはＮＧということで、ラヴェルナは早々にこの国を去る事にしました。
『ワールドガイド』でも、“ザイン” に関してはラヴェルナは文句ばかり書いてる（笑）。
アーティ：デラルサの処遇はどうなったの？
ボーデル：拘るなぁ（笑）。
ＧＭ：デラルサはこの後、吐くものが無くなるか命が尽きるかまで拷問の日々。
サンドロ：吐くものが無くなったらどうなるんだ？
ＧＭ：お疲れ様でした、って打ち首だろうね。
アーティ：処刑されるならいいや。
ＧＭ：では、君達は史実とは違って、内戦が終わるまで待っていたのではなく、自分の力で自由を勝ち取ったのですが、それまでに要した時間は半年にものぼりました。
アーティ：なげぇ～。
サンドロ：見聞録には『“ザイン” は嫌な国でした。』 で終わり！
アーティ：『あなたも気をつけよう。』（笑）。
ザインの街 ： 城門前
ＧＭ：では、君達が出てくるところで、トムさんが迎えてくれるよ。
トム：「皆さん、お勤めご苦労様です。」（一同笑う）。
ボーデル：まあそうだろうな（笑）。
「そちらもご苦労。」
アーティ：「トムさん、商品見つけてきてやったから返すよ。」（笑）。
トム：「あ、ありがとうございます･･･。これは謝礼はなしでも構いませんか？」
ボーデル：「全然構いませんぜ。」
トム：「代わりと言っては何ですが、私から皆さんにお祝いがあります。」
ボーデル：おお！
ＧＭ：そして、そこには君達の乗ってきた馬車が。
ボーデル：ああ！
アーティ：買い戻したんだな。
トム：「オークションに出ていたので、競り落としておきました。」
クロウ：凄い！
サンドロ：「それはデイトレードで儲けたお金でか？」
トム：「そうです。」（一同笑う）。
ボーデル：これで全てチャラじゃな。
ＧＭ：なぜかもう１台馬車があるけど。
クロウ：なんで？
トム：「もちろん、私の馬車ですけど？」
アーティ：どんだけ儲けたんだよ（笑）。
ボーデル：いやー、もの凄い商才だな（笑）。
サンドロ：こいつ、国外に出ないで商売していた方がいいんじゃないか？（笑）。
ＧＭ：というわけで、今回のセッションはこれにて終了となります。
一同：お疲れ様でした～。