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 「なぁ赤也。お前オレがいなくて寂しいとかねえの?」
 「はぁ? あるわけないっしょ」
 「相変わらず淡白なのな。ウソでも寂しいですって泣くマネくらいしてオレを喜ばしてみろってんだ」
 「ムリ」
 「可愛くねぇヤローだ」
 「じゃああんたがかわりにオレと離れ離れになるのは寂しいって言いながら抱きついてきてくださいよ。したら優しく慰めてやってもいっすよ」
 「うぇっ。パス」
 「だろ? お互いにそんなのはキャラじゃねえっすよ。だいたいあんたオレに会いたくなったらふらっとオレんちにやって来るじゃないっすか。部活でも会うことが出来ないこの一年間はそれでなんとか時間作っていきましょうよ」
 「だな。つーかたまにはてめえもオレんち来いってんだよ。これまでみたく校舎内や部活とかで会えるってことがなくなんだからちったあお前からも行動起こせよな」
 「あー……気が向いたらね」
 「気が向いたらかよ。お前、愛がねぇーぞ愛が」
 「んなことねぇっすよ。オレはちゃんとあんたのこと愛してますって。あ、そうだ」
 「なんだよ」
 「オレからお願いがあるっすよ」
 「お願い? なんだよ」
 「あのさ、年上の女のヒトには十分注意してくださいね」
 「は? なんだそりゃ」
 「餌付けされねぇでくださいってことっすよ」
 「失礼なヤツだなお前も」
 「や。だって聞くとこによると高等部のお姉さん方はお菓子いっぱいもってるってハナシなんすよ。あんた匂いに誘われてほいほいとくっついていかないでくださいよ。貰うつもりが食われちまうかもですよ」
 「ばーか」
 「腹が減ったら迷わずにオレんとこに走ってきてくださいよね」
 「ヤなこった。それこそ食われちまうじゃねえか」
 「恋人のオレが食うんだからいいんすよ。でしょ?」








END

 


 

卒業シーズンに赤ブンで感傷チックを目指して玉砕。

ブンちゃんはやっぱり色気より食い気なんだと思う。

女の子のグループに混じっていつも菓子食ってそう。そんな姿を赤也はよく目撃しててむっとするの。太りますよと嫌味言うくせに自分も帰りに誘ってマックとかファミレスに寄ってるの。美味そうに食うブンちゃん見て満足げな赤やん。お約束で「ちょっと、ここ、ついてるっすよ」って言って指で取ってあげて欲しい。

かぁー、参ったね。

参ってんのは有島の頭だろが…。

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