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 見たくもない光景を今日もまた階段の踊り場から見てしまった。
 鳳と、先輩。
 いつもながらの光景ではあったがやっぱり面白くなんかない。
 あんなに笑ってて何がそんなに可笑しいと言うのか。
 短いわずかな時間しかない休み時間にまで会いになんか行って、バカじゃなかろうか。
 部活であれだけ一緒にひっついていて……あれじゃ物足りないとでも言うつもりなんだろうか。


 べつに嫉妬してこんなんこと言っているんじゃあない。
 ただ、むかついてしょうがないのだ。
 二人が一緒に居る姿はどうしてだか、ムカムカとしてくるのだ。


 いったいムカついてくるのはどっちに対してなのか。

 鳳にか。先輩にか。二人に対してか。
 わからない。
 だけどムカついてきてしょうがないのだ。 

 

 

 


END
(06.07.16)


 

シグナル発信者は日吉。日吉→鳳みたいカンジで。や、みたいなもくそもない。

自分の中にある気持ちにまだ気付いてない日吉。
それでも鳳を見て色んな感情が沸くことに気付いて、やがては気付くのだけどそこに到達するまでが日吉のばやい大変そうだ。
ほら、頭も心も固そうじゃない。常識人つか、鳳なんぞにってあたまっから否定するよこの子は。
それなのに鳳&宍戸ペアにイライラ悶々ぶつぶつしちゃうんだよ。
理由を考えて、うっとうしいからで片しそうだ。
うんうん、害ないもんねその答えなら。

そんでもってあれだ。独楽みたいな日吉の人生劇場が始まるんだよ。
鳳に振り回されているように感じる日吉だけど実は自分の感情に振り回されてるわけで、
ちょくちょく鳳に八つ当たりしてあとでどよ〜んと沈んじゃうの。

付き合っちゃえば鳳に振り回されるしで、とどのつまりは日吉は振り回される運命にある子なわけ。
鳳のせいでぐーるぐーる…。

鳳がまだ気付いてないところで一人ぐるぐるしちゃう日吉に有島はペンライト振ってコールしますよ!

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