■2012年12月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(10月11日〜11月10日)報道媒体発表時



11日 ・米ハーバード大学の日本人研究者ら、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋の細胞を作り、6人の重症の心不全患者への細胞移植を実施。iPS細胞を利用した世界初の臨床応用例。
12日 ・11日報道のiPS細胞から心筋の細胞を作製した記事、ハーバード大らが否定、誤報の疑い。
16日 ・各報道機関、iPS細胞から心筋細胞を作製したとする研究者のこれまでの記事を検証し、ねつ造・経歴詐称などを確認し謝罪。
18日 ・日本脳炎の予防接種を受けた小学5年生の男児、接種直後に死亡。
・日本や欧米などの国際研究チーム、オオムギのゲノム(全遺伝情報)を解読。
・仏バイオ製薬企業 Fab’entech社、H5N1型鳥インフルエンザ治療薬として、多クローン性免疫グロブリン製品で初のヒト臨床試験を開始。
20日 ・生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)、「愛知ターゲット」を実現するため、途上国への資金援助を2015年までに倍増させることなどを決めて閉幕。
23日 ・ラット実験でGMトウモロコシと発がんとの関連性が示されたとする研究結果について、フランス政府から要請を受けたバイオテクノロジー高等評議会とフランス食品環境労働衛生安全庁、裏付けとなる科学的根拠が見当たらないと報告。
25日 ・米オレゴン健康科学大の研究チーム、母から子に受け継がれるミトコンドリアのDNA変異が原因で起きる難病の防止を目的に、ヒト卵子のミトコンドリアを別人の卵子のミトコンドリアに交換し、受精させて胚まで成長させる実験に成功。
26日 ・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター、理研に設置されている倫理委員会へ、iPS細胞を使う目の病気治療の臨床研究を申請。実現すればiPS細胞を使った国内初の臨床研究。
11月1日 ・インターネット事業大手のヤフー社、遺伝子検査キットを販売。購入者が自身の唾液を採取して返送し、検査会社「ジェネシスヘルスケア」が68の遺伝子を解析。単価は2万9800円。
2日 ・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター、iPS細胞を使う目の病気治療の臨床研究を先端医療センター病院に申請。
3日 ・米スタンフォード大の研究チーム、iPS細胞作製で最初に使用したレトロウイルスは、細胞内の自然免疫システムを適度に活性化させ、導入した遺伝子を働きやすくする効果が判明。このレトロウイルスはがん化のおそれがあり、代替手段が工夫されているが、iPS細胞の作製効率が大幅に低下する問題がある。
5日 ・サウジアラビアの首都リヤドで、同国人1人がSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型ウイルスに感染。この新種のコロナウイルスをめぐっては、サウジで60歳の男性が今年死亡したほか、同国を訪問したカタール人男性も感染が確認されており、今回のケースが3例目。
・欧州委員会(EC)、西側諸国で初めて、遺伝子治療薬のリポタンパク質リパーゼ欠損症治療薬「Glybera」の販売を承認。
6日 ・米疾病対策センター(CDC)、汚染ステロイド剤の投与を原因とする真菌性髄膜炎で30人死亡、419人発症と発表。
7日 ・厚労省、BSE対策のための牛肉の輸入制限、来年度から対象月齢を21カ月から31カ月以上に。