■2016年8月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●米国で州のGMO表示法を無効にする法案が可決


 7月1日、バーモント州で米国初のGM食品表示法が施行されたが、この州法を実質的に無効にする法案が連邦議会で可決された。7月7日に上院を賛成63反対30で通過し、14日に下院が賛成306反対117で可決、オバマ大統領が署名し、成立するのは確実だという。
この「農業マーケティング法改正案」は、施行後2年以内に農務長官が食品表示基準を策定するよう定めているが、モンサント社などのバイテク企業やケロッグなどの大手食品企業に有利な内容になることは必至である。

また、この法案は、GMOに関する情報などをスマートフォンをかざして読み取る「QRコード」での表記が検討されているという。スマホを持たない米国市民の3分の1にあたる1億人が表示内容を知ることができない懸念がある。法案は公聴会も行われず、修正も認められない異例の形で審議が進んだ〔Consumer Union 2016/7/6ほか〕