■2016年8月号

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バイオジャーナル

ニュース



●欧州事情
●欧州委員会がグリホサートの認可延長へ

 欧州委員会はグリホサートの認可を2017年末まで延長することを決定した。今年6月に認可期限の迫ったグリホサートを再認可すべきかどうか、欧州議会、欧州委員会で議論されてきたが、時間切れとなっていた(本誌2016年6月号参照)。今回、欧州委員会は特例として認めたが、使用範囲を限定し、延長期間中に欧州化学物質局がグリホサートの健康リスクに関する見解をまとめる。〔European Commission 2016/6/29〕


●スイスがGM作物栽培禁止を継続

 スイスはGM作物栽培禁止を継続する。2005年に国民投票でGM作物栽培禁止を決め、2012年に延長していたが、さらに2021年まで継続することを決めた。将来的に国全体をGMOフリーゾーンにするための法改正もにらんだ決定である。〔Swissinfo.ch 2016/6/29〕


●ロシアが事実上のGMOフリーに

 ロシア連邦議会上院はこのほど、昨年の下院に続き、科学的な研究を除きロシア国内での遺伝子組み換え生物の生産と輸入を禁止する法案を可決した。違反者には個人5万ルーブル、法人50万ルーブルという厳しい罰則が科せられ、栽培や流通は事実上不可能になる。〔TASS 2016/6/24〕

●スペインの農家、GMトウモロコシ栽培から撤退続く

 スペインの農家は、高コストで低収量のGMトウモロコシ栽培から撤退し、在来種へ転換している。地元紙によると、GMトウモロコシは種子代が高いのに、市場価格は25%ほど安いという。〔Economia Digital 2016/7/6〕


●アジア事情
●Btナス栽培失敗を描くドキュメンタリー公開

 ドキュメンタリー映画『被告席のBtナス(原題:Bt Brinjal in Dock)』が7月2日ユーチューブにて公開され、バングラデシュのBtナス栽培の失敗が明らかになった。ガーディアン紙による2014年の取材で、Btナスを栽培した19戸のうち9戸でうまく育っていない実態が示されていたが、『被告席のBtナス』では18戸のうち15戸の栽培失敗が報告されている。〔GM Watch 2016/7/19〕

米コーネル大学Btナス研究チームのトニー・シェルトンらが発表した報告書では、バングラデシュのBtナス栽培の成果を誇っている。〔PLOS ONE 2016/6/20〕


●北米事情
●グリホサートが米国五大湖の環境を破壊

 米国五大湖の1つエリー湖にグリホサートの大量使用によりリンが流入し、有毒な藻類の異常繁殖をもたらしている。調査を行なったオハイオ・ノーザン大学のクリストファー・スピースらは、エリー湖の環境破壊は除草剤耐性作物栽培の拡大と関係していると結論づけた。〔No-Till Farmer 2016/6/11〕