|
ニュース
●フードテック
●細胞培養肉の名称が「細胞性食品」に
農林水産省が立ち上げたフードテック官民協議会は8月18日、現在「培養肉」あるいは「細胞培養肉」と呼ばれている、培養した細胞を原料とする食品について「細胞性食品」と命名すると発表した。細胞を培養して作り出す食品であるにもかかわらず、培養という文字を外したことから、この食品の本来の意味が示されず、誤解を招く名前となった。
●稲由来のカゼイン使用アイスクリーム発売
分子農業に取り組み、主に稲から乳タンパクを製造する事業を進めているキニッシュ社(Kinish、東京都新宿区)が、8月6日から稲由来の乳タンパクを用いたアイスクリーム「The Rice Creamery(ザ・ライスクリーマリー)」の販売を開始した。当面の販売先は東急ストア都立大学店と成城石井のオンラインショップだが、今後、取扱店舗を増やし、米国での販売も視野に入れている。同社は2023年創業のフードテック企業で、高さ20cmほどの丈の短い稲を開発し、それを植物工場で繰り返し栽培し、その稲に乳タンパク質であるカゼインを生産させ、高付加価値の製品を販売する戦略を進めてきた。その1つの成果が今回のアイスクリームである。植物由来のカゼインの製造を進めている企業に、米国のAlpine Bio社、Mozza Foods社、イスラエルのFinally Foods社などがある。〔Foovo 2025/8/8〕
|
|
|