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ニュース
●ゲノム編集
●糖度を高めたゲノム編集トマト、来年発売へ
グランドグリーン社はゲノム編集技術で開発した糖度が高濃度の中玉トマトを10月29日に農水省に、11月7日には消費者庁に届け出、日本での流通が可能になった。農水省への届け出によれば、2026年1月から発売を始めるとある。このトマトはインベルターゼインヒビター遺伝子を壊し、糖度を高めたもの。この遺伝子は、植物が葉で行う光合成で作られた糖を果実などに送る際の酵素インベルターゼの機能を阻害する遺伝子で、その阻害を阻むことで糖度が高濃度になるという。パーティクルガン法を用い、Cas9、マーカー遺伝子など5つの遺伝子を導入している。
●高GABAトマトがシンガポールで流通可能に
シンガポール食料庁は、日本のサナテックシード社が開発・販売している高GABAトマトを規制の対象外とし、同国での流通が可能になった。同社は10月30日にこの通知を受領した。このゲノム編集トマトは、すでに米国、フィリピンでも流通が可能になっている。〔サナテックシード社 2025/11/5〕
●フードテック
●新政権による成長戦略の分野にフードテック入る
高市政権は日本成長戦略本部を設置し、17の戦略分野を設定、初めての会合を11月10日に開催した。その戦略分野の1つに、合成生物学・バイオと並び、フードテックが取り上げられた。政府は、これらの戦略分野に予算措置とロードマップを明示し、産業基盤などを強化していく。合成生物学・バイオ分野には、医薬やエネルギーと並び食料が入っている。フードテックでは代替肉や培養肉の開発が中心に据えられている。食料安全保障の強化や持続可能な生産体制の確立が打ち出され、成長戦略は2026年夏までにまとめられる。
●培養肉のウナギやキャビアの試食会開催
培養魚肉の開発を進めているシンガポールのウマミバイオワークス社が、都内で培養肉のウナギやキャビアの食味を評価する試食会を開催した。試食会には、同社と共同研究を進めている、または検討している14社が参加した。〔日経バイオテク 2025/10/21〕
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