予約しておいた広州(Guangzhou)行きの飛行機の切符(326元=約1万3千円)をCAAC(中国民航)で手に入れてから、オリンピックへ向かった。そう、目当ては焼きたてのパン。・・・、がっかり。11時からしか、やってないということなので、時間をつぶす。
Y君が大型のポシェットを買うというので、東風路の歩道にたむろしているサニ族(だと思う)のところへ行って、こちらから声をかけた。「貴(gui)」と言って、なかなか買わないと、どんどん値段を下げてくる。「おいおい、そこまで下げるかよ」という気になる。かなり吹っかけている。おしまいは、石林で買うより安くなった。私もベストとテーブルクロスを購入。きれいな刺繍が施されている。この刺繍の工芸品を売りに来るのは、もっぱら女性だ。娘が多い。彼女たちは、少々日本語が話せるし、熱意も伝わってきて、冷やかしだけでは、済まなくなる。何より、彼女たちと話していると楽しいのだ。
Y君の発案で、ホテルに戻り、自行車(zixingche自転車)を借りた。1時間1元(約40円)と中国の他の物価と比べると高いと思うが、快適だ。
11時になったので、オリンピックへ。ハンバーガー・ステーキをたのんだ。楽しみに待った。出てきたものは「肉団子の大きいの」という感じで、味も想像していたものと違った。しかし、中国入国以来、油ものばかりで、さすがに疲れていた身には、新鮮だった。これも油ものではあるが・・・。外人さんたちも来ていて、バター・トーストと名の付いたものを、ほおばっていた。アジア人の我々でさえ、中華料理攻めで苦しんでいるのだから、西洋人はもっとつらいか。そんな人には、ここはオアシスかも知れない。
食事を終えてから、自転車にさっそうとまたがって、大観(Daguan)公園へ。この公園は、西の郊外にある。日本では、もう自転車には、ずいぶん乗っていないので、すぐにお尻が痛くなりだした。この自転車のクッションが悪いのかもしれないが、私の体が退化したというのが、正しい所だろう。市の中心部は、他にも自転車が多く、結構走りにくい。
中心部を抜けると、大観河という掘割(ほりわり)沿いに快適な1本道が続いていて、そのまま大観公園の入り口につながっていた。公園内に入る前から、黒く日焼けした若い娘につきまとわれた。「ボートに乗れ」と口々に言い寄ってくる。それこそ、ずっと付きまとわれたら、たまらないので、1人3元というのを2元にしてもらって、小さなボートに乗り込んだ。この公園は、
来た道を戻り、市中心部のやや西よりにある雲南省博物館に入る。省内のそれぞれの少数民族の紹介がしてある。民族ごとに、さまざまな習慣や道具がある。残念ながら、日本語では説明書きがされていない。漢字なので、大ざっぱなものはわかるが、すべて読むのは疲れる。雲南省は、観光で外国人がよく訪れるのだろう。省内の服務員は、外国語に対する意識が比較的高いように思われる。この博物館の服務員の机の上にも、大きな日漢辞典が置かれていた。
6時半ごろ、ホテルを出て、バスで汽車西站へ。まだ暗いのに、もう大勢の人々が活動を始めている。ぞろぞろと、いったいどこへ向かうのであろう。その人々を目当てにか、小吃店(xiaochidian軽食屋)が、ところどころ店を開けている。
7時半出発の郊外バスが、たくさんある。間違えないように、行き先を確認して乗り込んだ。バスは、定刻に出発。すぐに郊外に出て、曲がりくねった道を、峠をいくつもいくつも越えて走った。ロールがかかり、席に座っていても、右に左に体が傾く。比較的大きな山だけでも、3つ4つ越えて、蒼山(Cangshan)の峰々が見えてきた。
蒼山は、大理白族(Dali baizu)自治州の西にある山々である。その西はビルマにつながっている。中国は広い。日本の尺度で測っていては、務まらない。心を広く、気を長く。やっとのことで、下関(Xiaguan)着。ここは大理自治州の州都。ちょっとした町である。南北に細長く、耳の形のような
しばらく停車した後、大理へ再出発。すぐにシ耳海が見えてきた。大理は、
大理南門は、中国らしい造り。通路は狭く低いので、バスの大きさによっては通過できそうにない。私たちも手前で降ろされた。門をくぐり、大理城内の中心街(復興路)を北へ歩く。同じバスを降りたドイツ人母娘(おやこ)が、「ホテルはどこか」と訊いてきた。外国人が泊まれるホテルは、1つしかないということだったので、「一緒に行こう」と返事した。しかし、この2人、背が高い。お母さんの方も私たち(2人とも170数cm)より、かなり高いが、娘さんの方は、さらにすごい。隣で歩かれると、威圧感が・・・。唐突だが、歴史の教科書に出ていた写真を思い出した。義和団をしずめた8カ国の連合軍の兵士が、並んで写っているやつだ。・・・。離れて歩きたかった。
大理古城南門 |
10分ほど歩き、左に折れたところに、立派な門を持つ第二招待所があった。チェック・インして、私たちの部屋のある新三楼(新館3階)に行くと、外国人だらけ。別の階にもいるようだ。もっと少ないと思っていたのに。ガイドブック等で、過度に紹介されているようだ。紹介されていたから、私たちも来たのだが・・・。
趣のある第二招待所旧館 |
夕食のために外出。アルファベットの文字で書かれた看板を頼りに、英語を話せるおばあさんのいる食堂へ。一般家庭の中庭といった風情の食堂。いかにも中国という感じだが、西洋料理のメニューや日本人好みの雑炊(ぞうすい)まである。サーゴ雑炊というのをたのんだ。久しぶりの日本料理?。ありがたや、ありがたや。
現在では、
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