『ルパン三世TVスペシャル』第13弾、サブタイトルは「アルカトラズコネクション」。一年一度の
夏のスペシャルも、もう13作目。けれど、だんだん詰らなくなっているように感じるのは、僕だけ
だろうか?
例えば、ルパンがお宝のありかを見つけ出すのに、今風のハイテク機器を使う。確かに、古びた宝探しの
地図を広げる、という時代ではない。それは判る。ただ、“ルパン三世”という作品の、あるいはキャラク
ターの醸し出す世界観との間に、少し違和感を感じるのだ。
あるいは、恋に溺れて金が全てと言い出す“五右エ門”。あるいはまた、あまりにカッコよく、スマート
(体形ではない)でスピーディな“とっつぁん”。そして、どこかコロンボみたいなNY市警の警部。――
何か違うよ! と、思えてならない。
変わらないのは、相変わらずの性格の“不二子”くらいか。
ただ、何で今更、ケネディー暗殺の真相、か? だ。――尤も、それを欲しがったルパンの真意には、
らしくって笑っちゃったけれど。
どうもネ、ルパンなんだけれどルパンらしくないって言うか、見ていて、不完全燃焼を覚えてしまった
のだ。残念!
もひとつ言うなら、ゲスト声優の女性キャラも、何だかパッと(声優さんが、ではなくキャラが、だが)
しなかったし。岩男潤子さんが出た回は良かったなーって、それは『シティーハンター』だって。
(2001.08.03)