新年明けましておめでとうございます!
「あい工房まんが図書館」、5回目の新年です。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
毎年、同じ事ばかり言っている。進歩が無いが、今年こそは、もう少しマメに更新を……と(^^ゞ。
* * *
芸術が成立する為には奴隷制が必要だ。
……とは、現代文学の雄H・Mの言葉だが、最近、しみじみと実感する。
敢えてイニシャルにしたのは、正確な引用で無いからと、初期の作品だからである。「芸術」は、「文学」若しくは「哲学」だったかも知れない。
ぼくのサイトの来訪者には、言葉尻を捉えて、やれ差別用語だ――などと言いだす人は居ないと思うが、念の為、奴隷制を是としている訳ではない。
ここ一年余り、私的な理由で心の平静を保てないでいる。そして、心に余裕が無い時は、言葉を紡ぐ事が難しい。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
(中略)
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
(後略)
――茨木のり子「自分の感受性くらい」より
この詩のラストは、「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」である。この詩には他にも「痛い」フレーズがあって、いや、全てのフレーズが「痛い」と言える。
ときどき、思い出して口ずさみ、戒める。
以前は、「初心消えかかるのを」のフレーズが一番痛かった。今は、引用した部分が、という事だ。
さて、今日は、久し振りに机に向かった。
この一年を、実りのあるものとしたい。
あなたにも、心に豊かな日々が続きますように。。。
本年も、どうぞ宜しく、と。
(2006.1.1)