ご無沙汰のお詫びと、この一年の事など……

 まずは、ご無沙汰のお詫びを申し上げます。

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 さて、事の起こりは一年前。愛用のPCが死んでしまったのが、そもそもの原因だが、問題は、アップロードする為のFTPアカウントとパスワードを紛失してしまった事にある。
 今にして思えば、プロバイダーに訊けば良かったのだが(実際、それで解決したのだが(笑))、まず探してから……と考えたのが、事を拗らせた一番の要因である。
 物をすぐに積み上げてしまう生来の片付け下手に、事を後回しにしてしまう怠け癖が加わって、結局は、一年も経ってしまった。

 ただ、多少言い訳めいた事を言うと、あれこれ書きかけてあった原稿もPCと一緒に消えてしまった事が、かなりショックだったのだ。
 PCは、確かに便利である。
 けれども、長い原稿(なりデータ)を打ち込んでいて、あと少しで終わり、という時にPCがフリーズして――呆然とした経験は、皆さんお持ちだと思う。
 保存しておかなかった事を悔やんでも、後の祭である。
 今回は、保存はしておいたのだが、そのデータごと死んでしまった。誰が悪い訳でもないが、覆水盆に帰らず……である。殊に、あだち充『H2(エイチツー)』に就いては、かなり長い原稿を書いてあって、推敲している段階だったのだ。嗚呼っ!

 そんな訳で、暫く、原稿を書く気が失せていたのだ。
 加えて、最近のまんがで読みたい物が殆ど無いのも、遠因と言えるかも知れない。
 つい最近、訳あって(笑)「少年サンデー」を買ったのだが、面白くない。お目当て以外に、読みたい処が何も無かった。
 知っている作家も、あだち充、高橋留美子、青山剛昌、椎名高志、他二名くらいで、お目当て以外(笑)読む気が起きなかった。それにしても、(以前別の処にも書いたが)高橋留美子の絵は、何故こんなに変わってしまったのだろう?
 多分、これが今の流行の描線なのだろう。しかし、ぼくには、あの頬から顎にかけての美しかった描線を捨てたのが、理解できない。
 その点、あだち充は変わらない。10年、いや20年変わらないという事は、色々な意味で凄い事だ。一つには、既に20年前に完成されていた、という事。二つには、20年変える必要に迫られなかった、という事である。(まあ、描き手と読み手との好みの問題、でもあるのだが。)

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 さて、そんな訳で、また、あだち充を基点として再開する。(何だか最近は「あだち充ファンサイト」の感もあるのだが……(^^ゞ)

 それでは、これからもどうぞ宜しく、と。。。

館長敬白

(2005.09.06)


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