2013年の夏に上演し、悲劇喜劇で演劇界の収穫と大絶賛された- 海のホタル -キャストも新たに満を持しての上演となります!
「海のホタル」は長崎・佐賀連続保険金殺人事件をモチーフに描いた作品です。
1998年10月27日未明、北高小長井町の港でイカすくいをしていた山口礼子被告(44)の二男吉則君=当時(16)=が水死した。現場の状況に疑問を持った長崎県警の捜査で、吉則君の遺体から検出した薬の成分が、山口被告が病院で処方された睡眠薬と一致。99年8月末、山口被告と交際相手の古美術商外尾計夫被告(55)を、殺人などの疑いで逮捕した。佐賀県警が事故死として処理した92年9月の夫克彦さん=当時(38)=の水死も、保険金目的の殺人と判明。佐賀県警は初動捜査にミスがあったことを認めた。実在の人物、ヤマグチレイコはごく普通の主婦ですが、事件を起こすまでの過程で、どうしてそんな結論に達するのか想像を絶する。わかりやすい行動を取る男たちとは違って、大竹野正典氏の描く女たちはいつも不気味だ・・・。
劇団チョコレートケーキバージョンプレミアム同時上演!
第16回OMS戯曲賞大賞作品- 山の声-ある登山者の追想 -
2012年、2013年と構成・演出・主演シライケイタによる上演を重ねてきた作品です。
2014年は新たに、演出家・日澤雄介を迎え、出演者も岡本 篤・浅井伸治と劇団チョコレートケーキのメンバーでお贈り致します。
「山の声」は、小説「孤高の人」のモデル登山家・加藤文太郎の生き様と厳冬期槍ヶ岳の遭難事故をモチーフに描いています。
昭和初期、社会人登山家としての道を開拓し、果敢に独り雪山に挑戦し続けた加藤文太郎。いかなる場合でも周到な計画のもとに単独行動する彼が、岳友・吉田登美久と共に槍ヶ岳で消息を絶ったのは、昭和11年の厳冬だった・・・。
「人は死を賭けてまで何故、山に挑み続けるのか・・・」彼のこの果てしない問いかけはやがては「人は何故、生きるのか」という普遍的なテーマに繋がっていくのです。
大竹野正典氏の遺作にして最高傑作です!
2009年7月19日、海水浴中の事故により48歳という若さで世を去った劇作家・演出家、大竹野正典。
オフィスコットーネでは2012年から彼が遺した多くの作品を上演してきました。
大竹野正典 プロフィール
- 1960年
- 9月17日生(大阪市)1982年横浜放送映画専門学院 現「日本映画大学」)シナリオ科 研究課程卒
- 1983年
- 帰阪し、犬の事ム所 設立
- 1989年
- 「夜が掴む」テアトロインキャビン戯曲賞佳作
- 1990年
- 「改善版・笑箪笥」スペースゼロ大賞
- 1990年
- 「Kのトランク」スペースゼロ最優秀作品賞
- 1992年
- 「リボルバー」プラネットステーション主宰 元気印の劇団たち‘92参加
- 1993年
- 「トーフの心臓」扇町アクトトライアル参加
- 1993年
- 「密会」スペースゼロ大賞特別賞
- 1994年
- 「サラサーテの盤」OMS提携公演
- 1996年2月
- 「動物園物語」神戸フラワープロジェクト参加
- 1996年11月
- 第16回「ドアの向こうの薔薇」を最後に犬の事ム所解散
- 1997年
- くじら企画 設立
- 2002年1月
- 「生きてゐる小平次」作:鈴木泉三郎 演出:大竹野正典
- 2002年1月
- 大阪市立芸術創造館主宰 クラシック・ルネサンス参加
- 2003年4月
- 「夜、ナク、鳥」ラフレシア円形劇場祭参加
- 2004年2月
- 「密会」 ウィングフィールド再演博覧会参加
- 2004年8月
- 「サラサーテの盤」大阪市立芸術創造館主宰
- 2004年8月
- マンスリーシアター参加
- 2004年
- 「夜、ナク、鳥」第十一回OMS戯曲賞佳作受賞 ※岸田戯曲賞最終選考
- 2005年
- 「海のホタル」 精華演劇祭vol2参加
- 2006年10月
- 「怪シイ来客簿」 アイホール提携公演
- 2008年12月
- 「山の声」 ウイングフィールド提携公演
- 2009年7月19日
- 遊泳中の事故により死去。 亨年48歳
- 2010年
- 「山の声」第十六回OMS戯曲賞大賞受賞