クリスマスの変・破知


クリスマスの変・破知




(登場作品はオ=オーガゲート・キーパーズ、真=真・女神転生 クロス、F=FATE OF EDGE、ス=スーパーロボッコ大戦と表示します)


(ユナ・ス)「それじゃあみんな、行くよ〜♪」
(一同・ス)『メリー・クリスマ〜ス!!』

 クラッカーの弾ける音と共に、嬌声がパーティー会場に響く。

(レン・F)「今年はやけににぎやかだな」
(八雲・真)「作者がシリアス書き過ぎて、とうとう発狂して萌え度全開の作品を書き始めたからな」
(空・オ)「普段の10倍以上の速度でニヶ月程でEP5まで一気に書き上げたそうですからね………」
(八雲・真)「おかげでこっちは年内に続きが上がるかどうか謎だ。まああの男は元から頭の配線どころか基盤がおかしかったが」
(レン・F)「そこまで言うか? 間違ってはいないだろうが」
(空・オ)「さすがにそこまでは………」
(克哉・真)「さあ、ケーキを分けるからみんな並んでくれ」
(ユーリィ・ス)「ユーリィ一番乗りです〜一番大きい所もらうです〜」
(音羽・ス)「ああ、ずるい!」
(ルッキーニ・ス)「早い者勝ち〜」
(瑛花・ス)「ちょっと貴方達!」
(芳佳・ス)「いっぱいあるから、順番にです」
(リンルゥ・F)「そことそこお願い!」
(ネミッサ・真)「こっちのいただき〜♪」
(瑠璃香・オ)「うおい、まだか!」
(ゆかり・真)「ちょっと横入りしないでよ!」
(エグゼリカ・ス)「わあ! お皿が!」

 ケーキに群がる女性陣に、男性陣はどこか呆然としていた。

(フレック・F)「確かににぎやかだな」
(啓人・真)「なにかこっちの人達も混ざってますけど……」
(敬一・オ)「………オレらの分残るかな?」
(修二・真)「あれに混ざる勇気あるか?」

 嬉々として女性陣がケーキの捕食に挑むのを、どこか遠い目で皆は傍観していた。

(アイギス・真)「料理と飲み物、追加であります」
(陸・オ)「なんだこの肉の山は」
(ムサシ・F)「お、やっと来た来た」
(ダンテ・真)「クリスマスにターキーはつき物だが、牛だの豚だのの丸焼きまであるとはな」
(エリカ・ス)「あら、事前にパーティー料理の要望を取ったら、丸焼きとの意見が一番多かったので用意させたのですわ」
(レン・F)「誰だそんなの要望したの?」

 男性陣の半数近くから上がる手を見て、レンはそれ以上何か言うのを諦めた。

(順平・真)「それじゃあ食おうぜ!」
(空・オ)「まずは切り分けないと」
(ムサシ・F)「じゃあオレが!」
(美緒・ス)「ほう、彼は二刀流か」
(レン・F)「こんな所で真剣抜くな……」
(敬一・オ)「あ、ダメっすか?」
(ダンテ・真)「食いたいだけ勝手にとりゃいい」
(八雲・真)「それもそうだな」

 要望を出した男性陣が、手に手に刃物(※実戦用)を抜き放つ。

(ヒート・真)「じゃあ勝手に食わせてもらうぜ」
(克哉・真)「すまないが、喰奴は変身禁止で頼む。こっちも食われかねん」
(ムサシ・F)「はああっ!」
(ミッシェル・真)「おわ、危ねえ!」
(レン・F)「……オレがやるのが一番被害が少ないか?」
(空・オ)「ボクがやりますよ、さすがにレンさんに任せるのはアレですし」
(八雲・真)「あんたが得意なのは骨の隙間から内臓狙う事だと聞いてたんだが……」
(シエロ・真)「おい、それオレの!」
(敬一・オ)「まだいっぱいあるっすよ」
(イーシャ・オ)「結局あちらもこちらも、やってる事は変わらんな」
(冬后・ス)「違いない」

 用意された大量の食料が半分以上消えかけた頃、異変は始まった。

(可憐・ス)「あれ、なにか頭が………」
(アニー・F)「顔赤いよ、どうかし…ってそれ酒じゃない?」
(トモエ・F)「アハハハハ! これおいし〜」
(ダンテ・真)「誰だこんなガキにカクテル飲ませたのは」
(メアリ・真)「それが、ドリンクの配布中に混ざってしまったようで」
(美緒・ス)「全く、幾らなんでも羽目を外しすぎだ」
(イーシャ・オ)「それウオッカなのだが」
(美緒・ス)「は? ふ、うふふふ……」
(バルクホルン・ス)「いかん! 速く少佐を別室へ!」
(空・オ)「いつの間にか飲み物が半分以上アルコールになってますね………」
(レン・F)「未成年のいる場所に誰だこんなに持ち込んだのは」
(ユナ・ス)「ユナ、ジュース一気にいきま〜す♪」
(克哉・真)「それはワインだ! 誰か止めさせ…」
(瑠璃香・オ)「ああ? やかましいな手前……」
(マリー・オ)「きゃああああ! 誰、瑠璃香に飲ませたの!」
(敬一・オ)「やべえ! あの人酒乱!」
(アルジラ・真)「うるさい、わねえ!」
(ミサキ・ス)「こっちは変身したわよ!?」
(修二・真)「逃げろ! 食われるぞ!」
(ユーリィ・ス)「痛いです〜! ユーリィ食べてもおいしくないです〜!」
(エリーゼ・ス)「エリーゼ、歌います!」
(リサ・真)「負けないわよ!」
(空・オ)「何かすごい事になってきましたけど………」
(八雲・真)「どうすんだこの地獄絵図?」
(レン・F)「悪酔いしてる奴から片っ端に眠らせるしかないな」
(空・オ)「じゃあボクは酔い覚ましを用意してきます」
(八雲・真)「おい、能力使用が増えてきてんぞ。取り押さえられんのか?」
(レン・F)「正気の人間を総動員させろ」
(八雲・真)「オレも飲んどくべきだったか………」
(ネミッサ・真)「ネミッサ、無差別脱衣いきます!」
(八雲・真)「やめんかああぁ!」



三時間後

(レン・F)「大体片付いたか………」
(空・オ)「人の方はですけど」
(八雲・真)「酒乱に絡み、脱ぎ始めた奴が一番やばかった、条例的に」
(アーンヴァル・ス)「全員の就寝を確認しました」
(ストラーフ・ス)「うう、ひどい目にあった……」
(レン・F)「その体格でよくがんばったな。助かった」
(イーシャ・オ)「便利な物だな、こちらにも一体欲しい」
(アーンヴァル・ス)「残念ながら、貴方はマスターとしての指定条件を満たしておりません」
(ユーリィ・ス)「わ〜い、ユーリィ独り占めです〜♪」
(レン・F)「まだ食ってる奴がいたか」
(八雲・真)「喰奴よか食ってるぞ、あいつ」
(空・オ)「どういう仕組みになってるんでしょうか………」
(エグゼリカ・ス)「あれ、まだ残ってたんですか?」
(八雲・真)「まあな。あんたも酔える仕組みになってなくて残念だったな」
(エグゼリカ・ス)「でも、とても楽しかったです。クリスマスってこうやって過ごす物なんですね」
(レン・F)「色々と間違えてるがな」
(アリサ・真)「それじゃあここ片付けるから、そろそろお開きにして」
(レン・F)「そうするか……おっとまだ残ってたか」

 レンはテーブルに残っていたグラスを、その場に残っていた者達に手渡す。

(八雲・真)「これも片付け、だな」
(空・オ)「そうですね」
(エグゼリカ・ス)「いただきます」
(イーシャ・ス)「それじゃあ」
(一同)『メリー・クリスマス』

 パーティーの締めを飾る、澄んだ音が静かになった会場に鳴り響いた………


Merry Christmas!!





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