公演当日のパンフレットより・・・
ご挨拶
本日は“長谷川清司45周年記念コンサート”にお越し頂きありがとうございます。
上京して早48年が経ち、生まれ育った丸岡で45周年記念コンサートをやりたいという思いが今日実現しました。
想い起せば小学6年の時、鼓笛隊に入り、笛に選ばれたのにスネアドラムをやりたいと先生に言いに行ったことが、ドラムとの出会いでした。
中学2年の時には、姉と出かけたデパートに陳列されていたドラムセットに一目惚れ!!
1ヶ月間母にねだって困らせました。そしてある日、部活から帰るとド〜ンとダンボールの山。。。
開けてみたらなんとドラムセット!!嬉しくて嬉しくてその夜はドラムを抱えて寝ました。
高校2年の終わり頃、打楽器アンサンブル曲を作曲して出場した福井県民会館でのアンサンブル・コンテストで、審査員の中に塚田靖先生がいらっしゃいました。以前から、どうせドラムをやるなら基礎をしっかり習った方が良いだろうと思っていたので、どうしても塚田先生に習いたいと思い、終了後控室を訪ねたところ、先生は○時の特急に乗る為帰られたとのこと。
時計を見たら出発まであと10分!! 走れば間に合う!! と、駅まで死に物狂いで走りました。入場券を買い、列車の窓を覗き込み、先生を見つけて窓ガラスをゴンゴン叩き、 “教えて下さい”とお願いした途端、発車のベルが、、、先生は ”ここに連絡しなさい” と名刺を下さいました。
当時は必死だったのでこういう行動をしてしまいましたが、今考えれば無謀なことでしたね。
でも、それがきっかけで受験まで月に1度、塚田先生のレッスンを受けることができました。
土曜日の20:00発の列車に乗り、肘掛けを枕にして寝、翌朝7:00に上野到着。
9:00から1時間レッスンを受け、20:00上野発の列車(歌の文句みたいですが、、、)に乗り、
月曜日7:00に福井到着。
バスに乗りそのまま学校に直行!!
これをやらせてくれた母には只々感謝しかありません。
丸中吹奏楽部の故大久保先生、佐野先生(ピアノ)、故武曽先生(音楽理論)に音楽の道筋をつけて頂きました。心からの感謝を申し上げます。
プロ・ドラマーとして早45年。しかしまだ45年。これからも長谷川にしか出せない音色と香りを追求していきたいと思っています。
本日は、20年ほど前の帰省の際に列車の中で口ずさんでいたメロディーからできた、故郷への想いを描いた曲も含め、長谷川らしいプログラムをお届けします。
これからのひと時、お楽しみいただけますように!
最後に、このコンサート開催にあたり、
江川孝司様、川上龍信様、牧野恵子様、松本富男様、宮崎洋一様、柳生豊子様のご協力を頂きました。感謝申し上げます。
長谷川清司 |