殺された道案内 八州廻り桑山十兵衛


「木崎の色地蔵」

 十兵衛は、日光例幣使の供の無法な振る舞いの噂を聞きます。木崎で十兵衛は、その様子を見ようと思いました。
 伊勢崎屋源兵衛とそめは、その後も登場します。


「小幡に七蔵なければいい」

 評定所に顔をだした十兵衛は、留役の川端三五郎から、西上州の小幡での殺しの始末を命じられます。殺された七蔵は、たいそうな嫌われ者でした。
 千葉周作の話が出ます。


「順休さんの変死」

 十兵衛は、源兵衛からそめの証文を半額の十両で買いますが、十兵衛は源兵衛から、御貸付役所から金を借りた地頭のかわりに江戸に呼び出され、手錠を嵌められた村役人を早く返してもらえるよう、頼まれます。


「三筋立結城縞の子供着」

 白札屋で、手代の忠吉が三百両もの大金を取り逃げした、と辰蔵は十兵衛に話します。


「殺された道案内」

 忍の道案内、権三が殺されました。わけあってこれまで十兵衛は、忍へ立ち寄っていませんでした。
 十兵衛の初恋の人・初枝の兄や夫が絡みます。


「公方様の気まぐれ」

 倉賀野宿の旅籠屋草津屋利兵衛と、問屋大丸屋吉右衛門が連署して、押し込みを働き、二百両を強奪した不届き者が倉賀野宿にいる、と箱訴しました。ところが、二人とも箱訴をした覚えがありませんでした。


「途方に暮れた顔」

 寺田五右衛門門下の兄弟子・土屋聡五郎は、十兵衛に、千葉周作の伊香保宮掲額をやめさせるように説得しろ、と言います・・。


「春の野に夢」

 伊勢崎屋の源兵衛が、十兵衛がそめを売り飛ばしたのではないか、と言ってきます。十兵衛は源兵衛と、そめのいる金子宿に行きます。

殺された道案内  1998.12 文藝春秋/2001.6 文春文庫 

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